マンション購入ガイド

2017.03.29

Question

住宅ローンの返済期間の決め方とは?

分譲マンションを購入することに決めました。購入の際は住宅ローンを利用するのですが、返済期間をどうするべきなのか考えています。時々35年ローンという話を聞きますが、35年後にどうなっているかなんて想像しにくくて不安です…。住宅ローンの返済期間はどのように考えればよいのでしょうか?また、一般的にみなさんどれくらいの期間で返済しているのでしょうか?

Answer

住宅ローンの契約期間は、単純平均で25.7年。ご自身の性格や年齢、家計などを考慮して決めましょう。

情報提供:ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢

住宅ローン返済の仕組み
念願のマイホーム購入。数千万円もの金額を現金で支払うのはなかなか難しいので、多くの人が銀行などからお金を借りる「住宅ローン」を利用しています。

住宅ローンは毎月少しずつ返済していくことが可能で、一般的な住宅ローン返済期間は最長35年とされています。

住宅ローンを借りる場合、借りた分のお金だけを返せばいいというわけではありません。お金を借りることで「利息」も上乗せして支払う必要があります。

利息は、お金を借りる期間が長いほど、支払い金額も大きくなります。
そのため返済総額を少なくするには、できるだけ短い期間で返済する方が有利なのです。

しかし「返済期間が短い方が利息が少なくて済むから」と言って、無理して短くすると月々の支払いが増え、普段の生活に支障が出てしまう可能性もあります。
借入額が同じの場合、返済年数を短くすると月々の返済金額は多くなり、長くすると月々の返済金額は少なくなります。月々の返済金額が家計を圧迫してしまうようでは日々の生活が苦しくなってしまいますよね。

つまり、より効率的な返済をするには、月々の返済額に負担がない範囲で、短い返済期間を模索していくことになります。

住宅ローン返済期間はどうやって検討する?

「家計に負担がない範囲で、短い返済期間」とはいうものの、その判断が悩ましいかもしれません。

理想的なのは60歳や65歳など、定年退職するまでの期間での完済を目指すこと。
65歳まで働く予定で、35歳からローンをスタートするなら30年。40歳からなら25年。という返済期間を意識することになります。

一時的な大きな出費も念頭に
ただし、月々の返済額の負担が大きすぎると、子どもの教育費や親の介護費など、一時的にたくさんのお金が必要な時期にやりくりすることが難しくなります。

定年退職までに完済するには月々いくら返済する必要があるのか計算した上で、借入期間を少し長めに設定しておくのも良いでしょう。この場合、退職時にあとどれくらい住宅ローンが残っているかを確認しておき、必要に応じて別途お金を用意するよう心がけると安心です。

一般的な返済期間は?

住宅金融支援機構が行った「平成27年度 民間住宅ローンの貸出動向調査」によると、新規貸出の契約期間は以下の通りです。

[契約期間]
・25年超~30年以下  44.0%
・20年超~25年以下  27.1%
・35年超~35年以下  10.7%

単純平均では25.7年となっており、少しでも短い期間を模索して借りている人が多い様子がうかがえます。

なお、完済までにかかった期間は単純平均で14.4年。
データからは、契約時は平均25.7年で借りるものの、繰上返済などを行い14.4年で完済しているケースが多いことが読めます。無理のない範囲で、短い期間で借り入れて、借りてからは繰り上げ返済を積極的に行っている人も多いということになりますね。

15年以内で完済した人の合計は67.6%と、7割近い人が15年以内に完済しているという結果です。

自分に合った返済期間の考え方とは?

住宅ローンの返済は、退職時のローン残高が500万円未満になるように検討できると手堅いです。

一方で、毎月の家計の負担を考えて現実的な月々の返済額になるよう、ある程度ゆとりを持たせた返済期間とすることは悪いことではありません。

性格との相性で返済期間を検討する
「借入期間が退職以降も続く」という資金計画で借りる場合は、計画的に繰上返済をしたり、退職時の残高を別途貯蓄したりといった計画性を持っておくことが大切です。退職後のことまで考えて、計画性を持って返済していかなければ、収入が少なくなったセカンドライフでも、たくさんのお金を返していかなければならなくなる可能性があるからです。

途中で繰上返済計画を考えるのを面倒に感じる人や、返済期間が長いことに対する不安を感じる心配性な人にとっては、退職までの短い期間で住宅ローンを借りる方が無難ともいえますね。

年齢で返済期間を検討する
一般的に年齢が若い頃は手元にある資金が多くなく、一方で退職までの期間は長く残されています。そのため、若い人は返済期間が長めの住宅ローンを借りながら、余裕のある時に繰上返済をしていく手法を選びやすいでしょう。

住宅ローンを借入する時の年齢が高めの場合には、退職までに残されている期間が短いため、最長の35年で借りると退職時に住宅ローンがまだ1000万円以上残るというケースも。年齢で考えると、年を重ねている場合は短めの返済期間を検討する方が安心でしょう。

住宅ローン=35年というイメージが強いかもしれませんが、実際には33年や31年など1年刻みで検討することができます。できるだけ短く、しかし家計として無理をしすぎない、ちょうどよいバランスを考えて、住宅ローン返済をスタートしたいですね。

情報提供:ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。自身のマンション購入をきっかけにお金の勉強を始める。様々なメディアでお金に関する情報を分かりやすく発信中。