収納ガイド

2018.05.24

Question

洗面台の鏡裏収納の活用方法とは?

シャンプー、化粧品、タオルなど、つねにいろいろなものがごちゃごちゃしている洗面所。収納の中まで雑然としがちなのが悩みです。どうすれば、使いやすくすっきり快適な空間になりますか?

Answer

ものの多さに対して収納は限られている分、スペースを有効活用すること。毎日使う必要なものを見極め、収納アイディアを活かして、家事や身支度が楽しくなる空間を手に入れましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

洗面所の収納場所って案外少ない!

洗面所をすっきりさせたいのに、「いつもごちゃごちゃしている」「使いづらい」と、頭を悩ませている方は多いはず。そもそも、洗面所はなぜものが多くて片付けにくいのか、その理由を探ってみましょう。

洗面所で使うものはたくさんある
ボディケア用品にデンタルケア用品、タオルや洗剤…。洗面所は、洗濯や脱衣・身支度など、限られたスペースでさまざまなことを行う場所。そのため、つねにものがあふれがちなのです。

収納場所は限られている
洗面所にはさまざまな役割がある一方、収納場所は限られているのが実情。ですが、鏡裏、洗面台下、作り付け収納や棚、洗濯機周りといった収納場所を、ものの持ち方や収納グッズの選び方・使い方などのアイディアで、グッと使いやすくすることは可能です。近頃は、DIYでお気に入りの空間に変える人も増えてきています。DIYする場合は、サイズや各所に適した材質をよく把握した上で行うと、ワンラックアップした素敵な空間を演出できますよ。

洗面台の鏡裏収納の役割

洗面台の鏡周りには、瓶やスプレー缶など高さのあるもの、化粧品やヘアケア用品といった細々したものが、いろいろ混在しています。でも、たいていのお宅の洗面台には、これらを収めるための「鏡裏収納」が設けられているはず。この鏡裏収納には、どんな特徴があるのでしょうか?

・立ったままで取り出しやすい
鏡裏収納は、腰から目までの高さ=「ゴールデンゾーン」に位置する部分が多く、立ったままでものを取り出しやすいのが特徴です。ですが、使いやすい場所にはついつい何でもしまいがち。ものがたまりやすい場所ともいえるので、注意が必要です。

・頻繁に使うので乱れやすい
歯ブラシや整髪料など、ものを毎日何度も出し入れするので乱れやすいというのも、鏡裏収納の特徴。原因は、使ったものを適当にしまい込んでいるから。すると、ものがごちゃごちゃに混ざって、何がどこにあるのかわかりにくくなってしまいます。

鏡裏収納が使いやすくなる具体的な収納方法

鏡裏収納の特徴を理解したら、次はこの場所をどのように活用するかを考えていきましょう。大切なのは、「収納の定位置」を決めること!細々したものは収納ケースを利用して、アイテムごとや一緒に使うグループごとにまとめたうえ、お店のディスプレイのように並べてみましょう。おしゃれに見せることで、ものの散らかりを防ぐこともできます。

収納の基本である「ものの定位置」作りと、扉の裏側を活かすなどのアイディアで、鏡裏収納を使いやすい場所に変身させましょう。

「収納の定位置」を決める前に、ものを減らす
まずは、洗面所にあるものをすべて取り出し、本当に使うものだけを選びましょう。使用していない洗剤やタオル、化粧品などはありませんか?また、おみやげでもらった石けん、アメニティグッズ、試供品など、「いつか使うかも」と置いておいたものがたくさんたまっていることもよくあります。「いつか使う」の「いつか」は、なかなか来ないもの。手放すか、早めに使用するようにしましょう。

人別収納方法
洗面所は家族が共有する場所なので、おのずとさまざまなものが集まりやすい場所。すっきり片付けるためには、各自の持ち物を自身で管理できるような工夫が必要です。それぞれが自分の持ち物を管理できるように、「人別収納」で限られた空間をむだなく使用しましょう。

たとえば棚を使う場合は、家族別に棚を区切って、各自の収納の定位置を決めます。家族によって、使いやすい高さ=「ゴールデンゾーン」はそれぞれ違うので、上から大人、子どもというように、背の高さに合わせて棚を割り振ってみましょう。さらに、各自のケースを用意して「ここに入るだけ」と決めておくと、ほかの人のものと混ざってしまうことがなく、定量を管理しやすいのでストックもむやみに増やさずに済みます。

高さのかわりに、左右で区切って人別収納することも可能です。洗面所を最もよく使う人に使いやすい場所を譲るなど、家族が気持ちよく使えるように工夫してみましょう。

使用頻度別収納方法
洗面所のものは、「毎日使うもの」「週に2〜3回使うもの」など、実は使う頻度が違います。この「使用頻度」と「使いやすい場所」を、組み合わせて考える収納方法もあります。

[ 1 ]高さで分ける
鏡裏収納を、使用頻度に合わせて上段・中段・下段の3つに分けます。
・上段:使用頻度の低いもの
・中段:基礎化粧品やヘアケア用品など、使用頻度の最も高いもの
・下段:2番目に使用頻度の高いもの 

子どもが小さい場合は下段が使いやすい場所になるので、家族全員が使う歯磨き粉・歯ブラシなどの場所にも適しています。鏡裏収納は腰から上の高さに位置していますが、使用頻度の高いものは、腰から目の高さにあたる「ゴールデンゾーン」に置くのが基本。棚板の高さを変えられるタイプの鏡裏収納もあるので、ものの高さに合わせて調整すると、さらに収納力がアップしますよ。

[ 2 ]中央・左右で分ける
鏡裏収納の左右は個々が使用するもの、中央はおもに鏡を見ることを考慮して、家族で共有するものやストックを置きます。この「鏡を見ることを優先的に考える」というのは、案外見落としがちなポイント。適材適所という言葉があるとおり、「ものの定位置」にも大切な意味があるのです。

並べ方の工夫
アイテム数が多い、基礎化粧品やメイク用品。ただ雑然と並べるだけでは、貴重な収納スペースをムダにしてしまいます。基礎化粧品は、化粧水→美容液→乳液というように、お手入れの順番、使う順番に並べることで、自然と定位置が決まって散らかりにくくなります。

グッズを利用してより使いやすく
今ではたくさんの収納グッズが販売されていますが、種類がありすぎてどのグッズを選べばいいのかわからない、というお悩みもよく届きます。どんなに素敵な収納グッズでも、使いづらければ意味がないもの。ここで、おすすめの収納グッズをいくつかご紹介しましょう。

・ケースやカゴ
細々したものには、100円ショップなどの仕切りが動かせるケースやカゴ、トレーを活用しましょう。仕切りがあることによって、ものがごちゃつくのを防げます。特に、へアゴム・ヘアピン・ヘアケア用品など 「一緒に使うもの同士」を同じカゴに分けると、ワンアクションでサッと動作に入れます。いずれも、形は丸より四角いほうがムダなスペースができにくいのでおすすめ。

・突っ張り棒
鏡裏収納の内側に突っ張り棒を取り付け、S字フックをかけて収納することもできます。たとえば、コップはS字フックに、歯磨き粉はS字のクリップなどで収納します。

・粘着フック
扉の裏に、100円ショップなどで売られている粘着フックをセットすると、扉を傷つけることなく収納スペースを作ることができます。使用頻度が高い眼鏡やコンタクトケースなど、定位置が決まりにくいものはここにかけて、デッドゾーンも使いきりましょう。

使いやすく、清潔に

清潔で快適な洗面所を保つためには、ものを出しっぱなしにせず、お手入れしやすい空間を作ることが大切です。さまざまなアイテムが多い洗面所ですが、収納場所は限られている分、不要なものを取り除き、必要なものを使いやすくすること。収納スペースに合ったものの持ち方を意識すると、毎日の身支度をよりスムーズに行えます。また、使いやすく戻しやすい収納を維持するには、収納量を8割程度にとどめるという基本もお忘れなく。手がスッと入る余裕を作ることで、ものを出し入れしやすくなりますよ。ぜひ、使いやすく清潔な空間を自ら手に入れましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。