収納ガイド

2017.03.03 更新:18.08.31

Question

調味料収納術で明日からの料理が楽しくなる!

料理が好きで、和・洋・中を問わずさまざまなメニューに挑戦中です。調味料にも凝っているので、数が増える一方…。使いやすく、見た目にもキレイな調味料の収納アイディアはありますか?

Answer

統一された容器に移し替えると、見た目に美しく残量もわかりやすくなるのでおすすめ。整理することはもちろん、やみくもに数を増やさない心がけも大切ですよ。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

たくさんの調味料、使いやすく収納するには?

最近では、家庭用の調味料も豊富に取り揃えられるようになってきました。皆さんのキッチンにも、さまざまな種類の調味料があるのではないでしょうか?

調味料が増えると、本格的な料理を作れる楽しみも増えますが、その分管理は複雑に。常温管理の塩や砂糖、開封後は冷蔵保存しなければならないドレッシングや味噌…。調味料ごとに適切な場所に収納しておかないと、風味が落ちたり、湿気たり、賞味期限切れで使えなくなったりしてしまいます。

また、使いたいときに使いたい調味料をサッと取り出せないと、作業に手間取ったり、つい面倒で使わなくなってしまう…なんていうことも。こうなっては、せっかく揃えた調味料も台なしですよね。

キッチンの調味料を最大限に活用するために、収納を見直し、効率よく楽しく料理ができる仕組み作りを行いましょう!

容器を活用した調味料収納術とは?

塩・砂糖・小麦粉などを、買ったときの袋のまま使っていませんか?調味料を袋のまま使っていると、出しにくくこぼれてしまったり、どのくらい残っているのかわかりにくく、使いたいときに足りなかったりといった不便が生じてしまいます。

調味料は容器に移し替えて効率よく
調味料は、袋から容器に移し替えて収納すると、使いやすく管理も楽になります。 塩・砂糖・小麦粉などのほか、醤油・みりん・酒・お酢などの液体調味料も、なるべく移し替えるのがおすすめ。透明な保存瓶で統一すると、見た目がスッキリして残量も分かりやすくなります。

乾物・出汁パックなどは、袋のまま保存できるようにジッパー付きビニール袋で販売されていることが多いものですが、これらも中身を容器に移し替えておけば、「ジッパーを開けて、取り出して、また閉めて、収納する」という手間を省くことができます。

わざわざ調味料を容器に移し替えることは面倒に感じるかもしれませんが、買ってきたときの「ひと手間」だけで、その後使うたびにかかる手間を省くことができるのです。

容器に移し替えれば見た目も美しく
調味料を容器に移し替えると、見た目も美しくスッキリします。容器を統一すると引き出しを開けた瞬間の美しさが気持ちよいもの。また、透明な容器に収納すれば、中身の調味料がすぐに分かり、インテリアとしてもおしゃれです。

調味料を表に出して並べる「見せる収納」の場合は特に、同じ大きさ・種類の容器で統一すると、より美しくセンスのよい印象に。デザイン性の高い容器なら、トレーなどにまとめておけば、そのまま食卓に出して使うこともできますよ。

収納が使いやすく美しくなると、調味料選びが楽しくなってバラエティが広がり、料理へのモチベーションもアップ!これも、収納へのこだわりで得られる大きな効果です。

容器の選び方と使い方
調味料の移し替えのために、どんな容器を選べばよいか迷ったとき、インテリア雑誌やブログを参考にされる方も多いでしょう。ですが、まず注意したいことは、デザインばかりに気を取られて、収納する場所・空間を無駄使いしないようにするということです。

引き出しなどの狭い収納では、少しの空間も貴重なもの。なるべく四角い容器を準備し、すみずみまで無駄なく収納に使えるようにしましょう。購入前には、収納する場所に容器がぴったり収まるかどうか、幅や高さをチェックしておくのも忘れずに。

次に注意したいのは、容器のサイズ。「容器を購入した後で調味料を移し替えてみたら、中身が全部入りきらない…」なんていうことがよくあります。

結局、収まりきらない分が残った袋の口を輪ゴムで留め、別の場所に保管…。これでは収納場所のダブル使いで、スペースの無駄、そして二度・三度と詰め替えをする時間の無駄を招いてしまいます。

一般的に売られている砂糖1㎏なら約1.5~1.6Lの容量のケース、小麦粉1㎏なら約1.7~1.8Lのケースが必要です。砂糖1㎏や小麦粉1㎏を一度に入れられる容量なのか、購入前にしっかり調べ、入れる調味料の容量に合わせて購入しましょう。

普通サイズの調味料であればできるだけ一気に入れ替えたいところですが、大容量のものを購入することでのメリットが大きい場合もあるでしょう。たとえば、「ネットで取り寄せるために一度に大きなものを買って送料を節約したい」「こだわりの調味料が大容量のものしか商品として存在しない」など。このようなものが複数ある場合は、残ったものをファイルボックスやカゴなどに収納して管理するのがおすすめです。

サイズに加えて、気密性の高い容器を選ぶことも大切です。密閉できれば保存にも安心。お気に入りのデザインで、かつ機能性も兼ね備えた容器なら、長くお付き合いできるでしょう。
容器を使用する前には、まず洗剤でしっかり洗い、耐熱性なら熱湯をかけて殺菌します。その後、自然乾燥で乾かしましょう。半乾きだと調味料が湿気ってしまい、カビの原因になるので要注意。

賞味期限の管理の工夫
保存容器に移すとき、心配なのが「賞味期限の管理」ではないでしょうか?購入したときの袋には賞味期限が記載されていますが、容器を移し替えると「いつまで大丈夫かわからなくなった」ということになってしまいがち。

これを防ぐためには、容器のフタ・側面などに、マスキングテープやはがせるシールを貼り、賞味期限を書いておくのがおすすめです。

また、使用頻度が低いために賞味期限内に使いきれないことが多いものは、なるべく少ないサイズで購入することも、管理の工夫のひとつです。

動線に合わせた調味料収納術とは?

キッチンでは、スムーズに動けないと不便を感じるだけでなく、さらには料理をすること自体が億劫になってしまうかもしれません。そこで大切にしたいのが、「動線」。使いやすい収納に導くためには、必ず押さえておきたいポイントです。

調味料は、動線と使用頻度で収納場所を決める
家ごとのライフスタイルや、家族それぞれによっても動線は違っているもの。「誰が」「どこで」「何をするのか」をしっかり把握し、行動パターンに合わせて調味料の収納場所を決めると、スムーズに作業ができるようになります。また、よく使うものほど使いやすい場所に置くようにするとさらに効率のよい作業につながります。

ただ、調味料の収納場所は、それぞれの保存方法にも従わなければなりません。動線に加えて、常温か・冷暗所かなど、調味料に合った収納場所であることもきちんとチェックしましょう。

冷蔵庫内では、よく使う調味料を出しやすい場所にしまう
冷蔵庫の中も、使いやすさに合わせた収納方法があります。「使用頻度の高い調味料は、冷蔵庫の中で一番取り出しやすいところ=ドアポケット下段手前に収納する」「たまに使うドレッシングなど、使用頻度の低いものは上段に収納する」というように、家族の好みやライフスタイルに合わせて収納場所を決めていきましょう。

調味料が冷蔵庫の収納規格に合わない場合は、100円ショップで販売している容器を活用するのも無駄なく収納するための方法です。スパイスボトルや、マグネット付き瓶などは、冷蔵庫に収納するにはぴったりです。 

収納するときは、「容器の高低差を利用して、奥が見やすいように並べる」、「奥と手前で種類を区別する」といった工夫をすると、よりスッキリと収納できます。また、細かいことですが、「調味料のラベルを正面に向ける」という、たったこれだけの心がけが見た目と使いやすさをアップさせてくれますよ。

カゴにまとめる「セット収納」で時短効果アップ
朝食でトーストに使うバターとジャムなど、一緒に使うことが多い調味料はセットにしてカゴなどに収納しておくと便利です。朝の忙しい時間でも調味料をワンアクションで取り出せて、スムーズに朝食の準備ができますよ。

塩・こしょう・砂糖など、出番が多い基本の調味料もセットにしてまとめておくことで、調理をスムーズに行うことができます。カゴなどのほか、隙間に収納できるキッチン用の2段・3段式のワゴンも売っています。中途半端な隙間がある場合、ワゴンを利用して調味料を集約してもよいですね。使うときにワゴンを出しておけば、調理がしやすくなるでしょう。

料理中に使う調味料は、使う場所に収納
常温保存の調味料はどこにでも置くことができますが、鍋やフライパンを火にかけながら味付けをしたり、合わせ調味料を調理台の上で作ったりという動線に合わせて配置場所を考えることが、機能的なキッチン作りに繋がります。すると基本的な置き場所は、コンロ下や調理台の近くになるでしょう。シンク下は、配管など水回りがあるため湿気がたまりやすく、調味料の保管には不向きです。

また、見えるところに収納しておく場合、インテリアとの調和も気になるところ。温かみのある木製の棚が置かれているキッチンに、ステンレス製の金属ラックを並べるよりも、DIYで木製のインテリアにマッチする棚などを作ったほうが全体に統一感が生まれるかもしれません。

コンロ下の調味料収納には、ファイルボックスを活用
コンロ下の収納には、油・料理酒・みりんなど、大きなボトルの調味料を多く収納できます。引き出しタイプの場合、100円ショップなどでも購入できるファイルボックスにボトルを収納すると、引き出しを開けたときにぐらついて倒れる心配がありません。また、液ダレしてもファイルボックスごと洗えるので、置き場所を常に清潔に保つことができておすすめです。

観音開きの収納の場合も、ファイルボックス収納がおすすめ。手前の調味料ばかり使って、奥のほうに収納したものは取り出さずに余らせてしまう、ということがなくなります。

コンロ脇にスライド式収納がある場合は、塩・砂糖など料理中によく使う調味料を収納すると便利です。縦長で幅の狭い引き出し収納は、市販の調味料が入らないこともあるので、容器に移し替えて使うことをおすすめします。

誰もが使いやすくなる調味料収納術とは?

容器や収納ケースを選び、動線に合った収納場所を決めれば、調味料収納は完了…ではありません。もうひと手間かけて、誰もが使いやすくなる収納に仕上げましょう。

ラベリングで、探しやすく戻しやすい仕組み作りを
見た目をスッキリきれいに収納できても、「どこに何があるのか」を誰が見てもわかるようになっていないと、家族が引き出しを開けるたびに「〇〇はどこ?」と探すことになってしまいます。また、調味料を使った後、元の場所にサッと戻すことができないと、せっかく決めた収納場所がどんどん崩れてしまうことに。家族の誰もが使いやすく、元に戻しやすい仕組み作りが、リバウンドしないための大切なポイントです。

一目で分かりやすくするには、調味料の容器にラベリングしましょう。フタなどの部分にラベルシールやマスキングテープを貼り、中に入っている調味料の名前を書きます。賞味期限は、別の場所にシールを貼って書いておきましょう。

収納容器がお手頃なものでも、ラベルにデザイン性を持たせるとおしゃれ度がアップします。市販のラベルのほかにも、ネット上にはラベルを無料でダウンロードできるサイトもあるのでぜひ探してみましょう!ポップなもの、アンティーク調、レトロ風など、お気に入りのデザインでラベリングすると愛着も湧きますよ。

調味料を増やしすぎない
どんなに収納システムを整えても、どうしても使用頻度が低く賞味期限までに使い切れないものは出てきてしまうと思います。特に1人暮らしの場合、「1回の料理で使用したまま使いきれなかった…」ということはよくあります。使用頻度をおおよそ把握しておけば、使い切りタイプや小分けのものを買うことで収納スペースも有効活用できます。

「持っていたのにまた買ってしまった」という失敗防止には、ファイルボックスを使いましょう。引き出せば奥に入っているものまで一目で数を確認できるので、管理がしやすくなります。

さらに、収納場所を1ヶ所と決め、その中に入る分だけしか持たないというルールを作れば、増えすぎ防止に。たくさんの調味料があればいろいろな味を楽しめますが、めったに使わないものはなるべく使いきりサイズで購入するのがおすすめ。普段はお気に入りの調味料を数点持っているだけでも、料理は十分楽しめますよ。

調味料収納術で料理をもっと楽しく!

お気に入りの収納ケースに、こだわりの調味料が並んでいる…それだけで、「今日はどんなごちそうを作ろうかしら?」とワクワクします。そんな素敵な収納は見せる収納にするとキッチンでの作業がより楽しくなるかもしれませんね。

見せる収納のよい点は、すぐに取り出せて戻しやすいところ。一方、しまう収納は、出しっぱなしが無く見た目がスッキリし、掃除しやすく油汚れなどの心配がないところです。よく使う2、3種類のみ見せる収納にし、使い勝手や好みに合せて「見せる」収納と「しまう」収納を使い分けてみましょう。

日々、家族の健康を支えるキッチン。収納に一工夫して、よりスムーズに気分よく料理を楽しんでくださいね。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。