収納ガイド

2017.03.30 更新:18.08.02

Question

納戸とは?納戸を有効活用する収納術

新居探しで間取り図を見ていると納戸という部屋をよく目にします。実家の納戸は狭い物置のような部屋なのですが、最近のマンションの納戸は広いものから狭いものまであるようです。納戸とは何でしょうか?納戸の使い方についても知りたいです。

Answer

納戸は部屋の配置や広さに合わせて目的を変え、目的に合った使用・収納をしましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

納戸とは?

「納戸」の読み方、皆さんは知っていますか?正解は「なんど」です。

納戸とは収納などに使える部屋のことで、間取り図では「N」と表示されることが一般的です。最近のマンションでは「サービスルーム(S)」「ユーティリティースペース」「多目的ルーム」などと呼ばれることもあるようです。限られたスペースの中で、納戸のような大きさのある収納はとても貴重な空間です。

納戸とは?

納戸とサービスルームとの違いとは?
間取り図を見ていると、「3LDK+N」とか「2LDK+S」など記述がされていますが、この納戸とサービスルームに違いはあるのでしょうか?結論から言うと、「サービスルーム」と「納戸」の定義はなく、違いは明確にはありません。建築基準法において、「居室と認められない部屋」と理解しておいたほうがよいでしょう。

採光のための窓を設けていない部屋を指し、和室風の部屋を納戸、洋室風の部屋をサービスルーム、と呼んでいるようですが、そこも明確な区分はありません。

納戸の活用方法
・収納スペースとして
押し入れやクローゼットにとりあえず収納しておくにはスペースが狭すぎる…。その点、納戸は一時的な収納スペースや出し入れが億劫な布団などの大きなものを入れるのに最適です。キッチンの補完機能として重宝される「パントリー」として使うのもよいでしょう。

・書斎スペースとして
「自宅でも集中できる部屋が欲しい!」と悩んでいるあなた。広さが2畳~3畳ほどあるのであれば、納戸は書斎などにも向いています。納戸は扉があるので雑音を遮ることもできます。リフォームや増築には時間と費用がかかりますが、これなら手軽に集中できる環境を手に入れることができます!

・納戸を活用して他のお部屋をスッキリさせる
「納戸」と聞くと、使わないものを収めておく場所、行き場のないあらゆるものが押し込まれ、不要なものが散乱している、というようなイメージがある方もいるのではないでしょうか?

しかし、納戸も家の貴重な収納スペースです。リビングの散らかったもの、実は納戸の収納が機能していないことが原因かもしれません。納戸には「使うかどうかわからないようなもの」を収納するのではなく、「使うもの」を収納すれば、他のお部屋をスッキリさせることにもつながります。お家全体を視野に入れながら、納戸を上手に使える「収納計画」を考えていきましょう。

収納には使わないものをしまっておくのではなく、「使うものをしまう活きた空間」にすることで、家全体が整います。お部屋の片付けをする際、一度家全体を見て、収納場所や収納方法について計画を立ててみましょう!

納戸に収納すべきものとは?

リビングにはできるだけものを少なく、生活感むき出しにならないようにスッキリと片付けるには、日々使うものも納戸に収納してみるとよいかもしれません。ただし、使用頻度や取り出すときの安全性を考慮し、納戸に収納すべきものと収納する位置を決めましょう。

使用頻度が低い・手放すかどうか迷っている
納戸は、例えば以下のような使用頻度が低いもの手放すことに迷うものを収納するスペースとして有効活用できます。

・オフシーズンの衣類やシューズ、寝具
・季節家電(扇風機や電気ストーブなど)
・趣味のスポーツ用品(ゴルフ道具や釣り竿、ラケットなど)
・普段は読まない蔵書(図鑑など)
・コレクションをしている雑貨、来客用の食器など

「とりあえず納戸に収納」はNG
納戸は押入れやクローゼットよりも広さ・奥行きがあることが多く、あらゆるものを収納できます。しかし、それが大きな落とし穴になっていることが多々あります。

よくあるのが、不要になった家電や、空き箱など。「とりあえず置いておこう!」がそのまま貴重なスペースを占領してしまいがちです。

「とりあえず置き」はものの溜まり場を作ってしまいます。納戸も貴重な収納スペースだということを認識し、ルールを決め、収納グッズを使って、活かせるスペースを作り上げましょう!

納戸を活用する収納ルールとは?

納戸にはものを詰め込みすぎない
納戸をスッキリとした状態に保つためには、ものを詰め込み過ぎないこと。ものを出し入れする「人」の通るスペースを確保することが大切です。人の通るスペースは幅60センチ、ものを持って通るなら幅80センチほど必要です。

要・不要の定期的な見直しを
そしてものを詰め込みすぎないためには、定期的な見直しが必要です。まず納戸に収納してあるものを全て見直し、要、不要を選別します。必要なものは収納し、不要なものはできるだけ早く処分しましょう。

迷うものは1年ごとに見直して判断
手放すかどうか迷うものは、別の箱に「一時保管」など、わかりやすい名前をつけて区別しやすくします。

一時保管箱の保存期間は1年が目安。必ず見直しの日にちを記入して期限を設けましょう。1年経ったらもう一度見直し、必要かどうかを再度判断します。1年間、出し入れせず見ることもなかったと納得できれば、自然と手放す気持ちになりますよ。

衝動買いをしない
ものを購入する前にそれが「本当に自分にとって必要なのか」をよく考えてから購入しましょう。衝動買いがなくなり、無駄なものを徐々に減らせます。

納戸は居室に比べ、普段目につかないためものを置きっぱなしにしがちな場所。だからこそ、ご自身が継続できるルールを持って収納することが大切です。

ひと手間で収納力をアップ!納戸収納術

いろんなものを気軽に収納できる納戸ですが、ちょっとした工夫をプラスすることで、収納力をグッとアップすることも!納戸の収納術をご紹介します。

ウォークインクローゼットとして活用
納戸はDIYによって劇的に用途の幅が広がります。特に収納の悩みとして多く聞かれるのが衣類の収納です。そこでおすすめしたいのがウォークインクローゼットとしての活用です。

DIY初心者の方であれば、簡単なラックや棚を設置するところから初めてみてはいかがでしょうか?分譲マンションであれば、自分の家として、自由にDIYが可能です。大事なのは「空間を立体的に活用する」ということです。

突っ張り棒を設置する
突っ張り棒は簡単に収納スペースをつくることができる便利アイテムです。突っ張り棒を床から天井まで継ぎ足してポールのようにし、フックなどを取り付けることによって、帽子などをかけることができます。

また、横に突っ張り棒を設置することで、ハンガーラックとしても活用できます。さらに突っ張り棒を並行に設置することで、上に箱型の収納ケースを置くことも可能になります。突っ張り棒を設置する際は、耐荷重に留意し、強度などをしっかりと考慮して設置しましょう。

その他の納戸収納に使える便利グッズをご紹介!
・収納ラック
棚がない納戸は高さを有効に使い、収納ラックを使うことをおすすめします。棚板の高さが変えられる収納ラックを選ぶと、収納するものによって高さを調整することができるので、収納力がアップします。さらに棚板を増やしたり、衣類を吊るすハンガーパイプを付けたりなど、用途を広げることもできます。

収納ラックの使い方は、上段にストックのティッシュやタオルなど軽いもの。下段に扇風機や電気ストーブなどの季節家電やスーツケース、ストックの飲料など、重たいものを収納します。

・キャスター付き収納ケース
ラックの一番下に収める収納ケースは、キャスター付きのものにしておくと取り出しやすく、お掃除するときに便利です。

・ハンガーパイプ
ハンガーパイプを使う場合は、クローゼットに入らないシーズンオフのコートやスーツ、冠婚葬祭用の衣類などをかけると、シワにならずに次のシーズンまで保管することができます。

収納用品は白か透明で統一してスッキリと
収納ラックに並べる収納用品はできるだけ白か透明で統一しましょう。人は視覚=「目」からの情報で8割の物事を判断します。色や素材が統一されているとスッキリ片付いて見えます。見た目を美しく整えるのも、納戸の上手な収納術といえるでしょう。

どこに何かあるか家族も把握でき、探しものがグッと減ります。誰が見てもわかる仕組み作りを心がけましょう!

納戸収納のアイディア
納戸の有効活用でお家全体をスッキリと!

納戸もお家の貴重な収納スペースです。ただむやみにものを詰め込むのではなく、ご自身が継続できるルールや収納グッズを活用して、スッキリとした納戸を保ちましょう。

また定期的に納戸の中身を見直すことも忘れずに。納戸を有効活用できる収納スペースにできれば、他のお部屋での過ごし方ももっと快適になります。

納戸を活用する際の注意点

使い勝手が自由な納戸ですが、利用する際には注意点もあります。

窓がないので、湿気が溜まりやすい
・除湿機の設置などカビ対策
納戸の弱点は窓からの換気が行えないため、湿気が溜まりやすいということです。空気循環を行うためには除湿器の設置や抗菌マットなどを敷くことで、カビの繁殖を防ぐように心がけましょう。

・定期的にドアをあけて、換気をよくする
ドアを開けて隣接する部屋や、玄関から流れる空気を取り込むことも効果的です。とにかく空気が滞留しやすいので扇風機を利用するのもよいでしょう。

・コンセントがない、エアコンが設置できない場合も
納戸内にコンセントがあることは稀なので、部屋の向きによっては冬場に利用するには寒すぎるといった問題も出てきます。用途目的によって部屋が機能的に使用できるように、十分に部屋の特性を理解してから、使用方法を検討しましょう。

納戸は収納空間ですが、ただの物置にしてしまうと「使っていないもの」をしまいこんでいたり、「使わないもの」をため込む場所になりがちです。収納空間も家の貴重な場所です!使うものを収める活きた空間にしましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。