収納ガイド

2017.03.30 更新:17.09.22

Question

納戸とは?納戸を有効活用する収納術

新居探しで間取り図を見ていると納戸という部屋をよく目にします。実家の納戸は狭い物置きのような部屋なのですが、最近のマンションの納戸は広いものから狭いものまであるようです。納戸とは何でしょうか?納戸の使い方についても知りたいです。

Answer

納戸は部屋の配置や広さに合わせて目的を変え、目的に合った使用・収納をしましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

納戸とは?

納戸(なんど)とは、収納などに使える部屋のことです。間取り図では「N」と表示されることが多いですが、最近のマンションでは「サービスルーム(S)」「ユーティリティースペース」「多目的ルーム」などと呼ばれることもあるようですね。

一般的に、建築基準法上の採光基準などを満たしておらず「居室」として使用できない部屋を納戸と呼びます。通常の居室ほどの広さがあっても、居室にするには窓の大きさが小さすぎたり、窓がなかったりという場合には、「納戸」扱いになります。建物の構造上、窓を設けるのが難しい場合に、このような部屋になる場合があるようです。

納戸の広さはさまざまで、子ども部屋として使用できるほどの広さや高さがあるモノから、天井が低いモノや収納専用スペースとして作られている1畳以下のモノまであります。

納戸とは?

納戸を活用して他のお部屋をスッキリさせる
「納戸」と聞くと、使わないモノを収めておく場所、行き場のないあらゆるモノが押し込まれ、不要なモノが散乱している、というようなイメージがある方もいるのではないでしょうか?

しかし、納戸も家の貴重な収納スペースです。
リビングの散らかったモノ、実は納戸の収納が機能していないことが原因かもしれません。納戸には使わないモノを収納するのではなく、日々使うモノを収納すれば、他のお部屋をスッキリさせることにも繋がります。

お家全体を視野に入れながら、納戸を上手に使える「収納計画」を考えていきましょう。

収納には使わないモノをしまっておくのではなく、「使うモノをしまう活きた空間」にすることで、家全体が整います。お部屋の片付けをする際、一度家全体を見て、収納場所や収納方法について計画を立ててみましょう!

納戸に収納すべきモノとは

モノを収める場所としてむやみに詰め込んでしまいがちな納戸ですが、納戸に使わないモノを収納しておく…というのはひと昔前の考え方。

リビングにはできるだけモノを少なく、生活感むき出しにならないようにスッキリと片付けるには、日々使うモノを取り出しやすく元に戻しやすいように、納戸を活用する必要があります。使用頻度や取り出す時の安全性を考慮し、納戸に収納すべきモノと収納する位置を決めましょう。

使用頻度が低い・手放すかどうか迷っている
納戸は、例えば以下のような使用頻度が低いモノ手放すことに迷うモノを収納するスペースとして有効活用できます。
・オフシーズンの衣類やシューズ、寝具
・季節家電(扇風機や電気ストーブなど)
・趣味のスポーツ用品(ゴルフ道具や釣り竿、ラケットなど)
・普段は読まない蔵書(図鑑など)
・コレクションをしている雑貨、来客用の食器など

「とりあえず納戸に収納」はNG
納戸は押入れやクローゼットよりも広さ・奥行きがあることが多く、あらゆるモノを収納できます。
しかし、それが大きな落とし穴になっていることが多々あります。

納戸は使用頻度の低いモノ、手放すことに迷うモノだけでなく、居室に置けないモノも「とりあえず置いておく」という状況になってしまいがちです。

よくあるのが、不要になった家電や、空き箱など。「とりあえず置いておこう!」がそのまま貴重なスペースを占領してしまいがちです。

「とりあえず置き」はモノの溜まり場を作ってしまいます。
納戸も貴重な収納スペースだということを認識し、ルールを決め、収納グッズを使って、活かせるスペースを作り上げましょう!

納戸を活用する収納ルール

納戸にはモノを詰め込みすぎない
納戸をスッキリとした状態に保つためには、モノを詰込み過ぎないこと。

モノを出し入れする「人」の通るスペースを確保することが大切です。
人の通るスペースは幅60センチ、モノを持って通るなら幅80センチほど必要です。

要・不要の定期的な見直しを
そしてモノを詰め込み過ぎないためには、定期的な見直しが必要です。
まず納戸に収納してあるモノを全て見直し、要、不要を選別します。必要なモノは収納し、不要なモノはできるだけ早く処分しましょう。

迷うモノは1年ごとに見直して判断
手放すかどうか迷うモノは、別の箱に「一時保管」など、わかりやすい名前をつけて区別しやすくします。
一時保管箱の保存期間は1年が目安。必ず見直しの日にちを記入して期限を設けましょう。
1年たったらもう一度見直し、必要かどうかを再度判断します。
1年間、出し入れせず見ることもなかったと納得できれば、自然と手放す気持ちになりますよ。

衝動買いをしない
モノを購入する前にそれが「本当に自分にとって必要なのか」をよく考えてから購入しましょう。
衝動買いがなくなり、無駄なモノを徐々に減らせます。

納戸は居室に比べ、普段目につかないためモノを置きっぱなしにしがちな場所。
だからこそ、ご自身が継続できるルールを持って収納することが大切です。

納戸収納に使える便利グッズ

収納ラック
棚がない納戸は高さを有効に使い、収納ラックを使うことをおすすめします。
棚板の高さが変えられる収納ラックを選ぶと、収納するモノによって高さを調整することができるので、収納力がアップします。さらに棚板を増やしたり、衣類を吊るすハンガーパイプを付けるなど用途を広げることもできます。

収納ラックの使い方は、上段にストックのティッシュやタオルなど軽いもの。下段に扇風機や電気ストーブなどの季節家電やスーツケース、ストックの飲料など、重たいものを収納します。

キャスター付き収納ケース
ラックの一番下に収める収納ケースは、キャスター付きのものにしておくと取り出しやすく、お掃除する時に便利です。

ハンガーパイプ
ハンガーパイプを使う場合は、クローゼットに入らないシーズンオフのコートやスーツ、冠婚葬祭用の衣類などをかけると、シワにならずに次のシーズンまで保管することができます。

収納用品は白か透明で統一してスッキリと
収納ラックに並べる収納用品はできるだけ白か透明で統一しましょう。
人は視覚「目」からの情報で8割の物事を判断します。色や素材が統一されているとスッキリ片付いてみえます。見た目を美しく整えるのも、納戸の上手な収納術と言えるでしょう。

どこに何かあるか家族も把握でき、探しものがグッと減ります。誰か見ても分かる仕組み作りを心掛けましょう!

納戸収納のアイディア
納戸の有効活用でお家全体をスッキリと!

納戸もお家の貴重な収納スペースです。ただむやみにモノを詰め込むのではなく、ご自身が継続できるルールや収納グッズを活用して、スッキリとした納戸を保ちましょう。

また定期的に納戸の中身を見直すことも忘れずに。納戸を有効活用できる収納スペースにできれば、他のお部屋での過ごし方ももっと快適になります。

納戸の活用方法は収納以外にも
納戸がリビングに接している場合は、子どものプレイルームや、アイロンがけなどの家事部屋として利用することも可能です。使う用途に合わせて収納するモノを管理し、スペースを有効活用できるよう、ご自身のライフスタイルに合ったさまざまな納戸の使い方を試してみるのもひとつです。

お家全体を視野に入れ、活かせる納戸の【収納計画】を考えましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。