マンション購入ガイド

2017.03.30

Question

住宅ローンにはどんな種類がある?住宅ローンの選び方

結婚を機にマイホームを購入しようと思い、住宅ローンについていろいろと調べているのですが、銀行の住宅ローンやフラット35などいろいろな種類があり、よくわかりません。住宅ローンにはどんな種類があるのでしょうか?また住宅ローンの選び方について教えてください。

Answer

適用される金利や、融資の受けやすさなどを比較して、ご自身の状況に合った住宅ローンを選びましょう。

情報提供:ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢

戸建てや分譲マンションなど、マイホームを購入するとなると多くの人が住宅ローンを利用することになります。

住宅ローンとは、銀行などの金融機関が住宅購入の目的に対して、お金を貸してくれる商品です。住宅ローンは、借りる金融機関によって異なったり、それぞれの金融機関の商品によってもサービス内容が異なります。

住宅ローンにはどんな種類があるの?

まず、住宅ローンには大きく分けて公的ローンと民間ローンの2つがあります。

●公的ローン
・財形住宅融資
・フラット35
・自治体によるローン(または利子補てん等)

●民間ローン
・民間金融機関(銀行、信用金庫など)が提供している商品

最近の傾向として、民間のローンを利用している人の方が多い印象です。

■財形住宅融資とは
財形住宅融資とは、勤務先に制度がある場合に利用できます。

会社に制度があり、財形貯蓄といって、給料やボーナスから自動で天引きをして、貯蓄をする制度を利用している人が活用できます。財形貯蓄を、1年以上継続し、50万円以上の残高がある人が、住宅ローンとして財形住宅融資を利用することができます。

財形貯蓄残高の10倍(最高4000万円)まで、あるいは購入資金の90%までの借入が可能です。残り10%や諸費用については自己資金やほかの方法で資金調達することになります。その他にも利用条件があるので、勤務先の担当部署に確認をしましょう。

■フラット35とは
フラット35は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供しているものです。
建物に対する一定以上の基準を満たす物件でしか利用できないため、フラット35が利用できる物件であれば、その水準をクリアしていることになります。

・返済が一度スタートすると原則適用される金利が変わらない
・特に優良な住宅については一定期間金利が引き下げられるフラット35Sという商品がある
・購入資金の90%以下を借りるのか90%超を借りるのかで適用金利が異なる

フラット35にはこのような特徴があります。また、取扱金融機関によって利率などの条件が異なります。

■自治体によるローンとは?
自治体でも住宅購入に関する助成を行うところがあります。

各自治体によって、新たにマイホームを購入する際の貸し出しを行ったり、銀行などの民間ローンの利子の補給を行ったりするなどさまざまなケースがあります。気になる方は、住んでいる自治体のホームページや役所などで確認をしてみましょう。有利な情報を見つけられるかもしれません。

■民間金融機関による住宅ローンとは?
民間金融機関とはいうのは、皆さんがいつも利用している銀行や信用金庫などのことです。
それぞれの銀行によって、いろいろなサービスの住宅ローンが提供されており、バラエティに富んでいます。その中から自分に合った1つの選ぶのは、迷ってしまうかもしれませんね。

住宅ローンを選ぶ時には、どんなところをチェックすればいいの?

住宅ローンのパンフレットを見たり、説明を聞いたりすると、いろんな情報がありすぎて、何で選べばいいのかわからなくなってしまいますよね。まず、住宅ローンを比較する時には、次の4つのポイントに注目してみましょう。

・適用される金利
・繰上返済の手数料(毎月の返済とは別に、まとまったお金で一気に返済する場合にかかる手数料)
・融資の受けやすさ
・物件価格に対して借りられる割合

また、その他、住宅ローンによっては特典が付いている場合もあるので、特典を確認することも忘れないようにしましょう。

住宅ローンを借りる際に適用される金利や、繰上返済手数料が低いほど、実際に支払う金額も少なくなります。 そのため、住宅ローンを借りる時は複数の金融機関で比較をして、どこにするか選択するようにしましょう。

「融資の受けやすさ」や「物件価格に対して借りられる割合」というのは、そもそも希望のマンションを購入できるか、を判断する材料になります。「必要なお金をきちんと借りられるのかどうか」という点は非常に大事ですが、「借りられるけれど、金利が高い」となると、今度は返済計画に負担が生じてしまいます。

住宅ローンとは、数十年に渡って長く付き合っていくものです。
1つの視点だけで選ぶのではなく、自分の家計や将来の設計と照らし合わせて無理のないものを選ぶことが大切です。

民間の住宅ローンを借りる先はどんなところがあるの?

民間金融機関には大きく次のような選択肢があります。

[銀行]
大手の銀行などになるほど、借入をする人の勤続年数や勤務先の内容などを重視する傾向があります。
最近ではインターネット銀行なども選択肢に入ります。

[信用金庫]
[信用組合]
信用金庫、信用組合などでは、これまでコツコツとお金を貯めてきている実績を考慮してくれることもあります。
お金を借りることを考える場合には、借りたい金融機関で毎月定額を着実に貯蓄を重ねている履歴を作ることも有効です。

[労働金庫]
労働金庫の住宅ローンは条件が良いことが多いです。審査に関しても、勤務先で労働組合に加入している場合、条件が優遇されることもあります。

各社のカラーが出る、特典やサービスをチェックしよう
住宅ローンのサービスの中には、各社のカラーが出る特典などもあります。

・固定金利と変動金利の割合を途中で変更できる商品
・住宅ローンを組むと特定のスーパーでの買い物が割引になる特典
・通常は住宅ローンを借りづらい産休中・育休中であっても、仕事への復帰の予定などを確認することで、審査を受け付けるサービスを行っている

など、さまざまなサービスがあるので、銀行や信用金庫などの民間の金融機関で住宅ローンを借りる場合は、そのあたりもきちんと確認しておきましょう。金利など条件面以外でも、特典や自分の背景に合う金融機関かどうかという点も、借入先を選ぶ基準になりますね。

購入予定の物件がある地域によっては、金融機関が実際の物件を確認しづらいなどの理由があり、融資エリアが限定されることもあります。その場合は、まず物件の販売担当者に相談してみるといいでしょう。販売会社によっては提携の金融機関を紹介してくれる場合もあります。その他にも、休日などに金融機関が行う「住宅ローン相談会」や会社の総務担当、物件を購入した周りの人などから情報収集をしてみるのもいいでしょう。

返済計画を第一優先として比較しつつ、付帯サービスなども含めて、自分の考え方に合う住宅ローン商品を選ぶといいですね。

情報提供:ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。自身のマンション購入をきっかけにお金の勉強を始める。様々なメディアでお金に関する情報を分かりやすく発信中。