収納ガイド

2017.04.14 更新:2018.03.28

Question

洗面所収納術の基本とは?

先日、急に友人が家に遊びに来て「手を洗いたいから洗面所を貸して」と言われたのですが、洗面台の周りには家族のいろいろなモノが出しっぱなしで汚かったので少し恥ずかしい思いをしました。いつも清潔感のあるスッキリした洗面所にするにはどのようなことに気をつければよいでしょうか?洗面台周りの収納術を教えてください。

Answer

身支度をする場所は清潔に!洗面台にはモノを出しっぱなしにせず、お掃除しやすい環境を作ることが大切です。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

洗面所は常に清潔に保ちたい場所の1つ。洗面台にモノがいつも出しっぱなしでは、お掃除も大変。来客時にも慌ててしまいますね。洗面台を常にスッキリと片づけ、いつでも快適に使えるようにしましょう!

洗面所をスッキリさせるための6つのコツとは?

[ 1 ] 鏡裏や洗面台下収納も含めて見直そう
洗面所の収納スペースは限られていますから、洗面台の上のモノだけを片づけるのではなく、鏡裏や洗面台下も一緒に見直します。使わないモノを収納してスペースの無駄遣いをしていないか、チェックしてみましょう。

[ 2 ] 洗面台の上には頻繁に使うモノのみ
洗面台には歯ブラシやコップなど頻繁に使うモノだけを出し、できるだけ洗面台の上にモノを出しっぱなしにしないようにしましょう。鏡裏の収納や洗面台下の収納に必要なモノを収納し、必要な時にサッと出せる仕組みを作ります。

必要なモノを使いやすい場所に収納し、洗面台に出しておくモノを厳選することがスッキリ片づけるための第一歩です!

[ 3 ] 小さいモノにも指定の収納場所を
お化粧用品、コンタクト用品、ヘアゴムなど細かいモノが多いのが洗面所の特徴です。小さいモノは、ついつい雑然と入れがち。これが、使いにくさ、片づけにくさの原因になります。
小さなモノでも、1つ1つ片づけ場所の指定席を作り収納しましょう。そうすることで、使う時はパッと取り出すことができ、片づける際も快適になります。

100円ショップなどに仕切りがついたトレーやカゴが豊富に売られています。引き出しなどの限られた空間も、仕切って使うことで細かいモノまでスッキリと収納できます。

また、収納量を8割程度にするのもポイントです。見た目もスッキリして探しやすく、手が入る余裕があることで出し入れしやすくなります。

[ 4 ] 洗面所には必要最低限の下着のみ収納
お風呂上がりに身に着ける下着は洗面所に置くと便利ですが、パジャマやルームウェアまで欲張って収納すると洗面所に収まりきらないことも…。何をいくつという必要な(余裕を持って入れられる)枚数を、各収納場所に合わせて決めておくとよいですね。

[ 5 ] 子どもにも協力を仰ぐ
子どもでも、自分が脱いだものを洗濯カゴへ入れることはできます。でも、置き場所がわかりにくいと迷ってそのまま置きっぱなし…なんてことも。脱いだ洗濯物を入れる専用カゴを用意しましょう。この時、子どもの目から腰の高さ(ゴールデンゾーン)を意識することが大切です。

子どもが入れやすい高さにカゴを設置することで、子どもにも協力してもらいやすい環境を作れるのです。型崩れが気になる下着などは、洗濯ネットに各自入れられるよう、脱いだ洗濯物を入れるカゴと一緒に洗濯ネットを置いておくとよいでしょう。「使う人が使いやすい収納」を用意することでスッキリ、手間も軽減できますね。

[ 6 ] 使ったついでにこまめに掃除
洗面台は手洗い、歯磨き、うがいなどで水が飛び跳ねるので非常に汚れやすい場所です。水回りの汚れは気を抜くと、水に含まれる成分(水道水に含まれるケイ酸等)も手伝って固くなり、落としにくくなるというとてもやっかいなものです。水を残さないことが、汚れを減らせる近道。使った後の汚れやほこりはサッと拭き取れるよう、近くに、水回り専用の布巾などを用意しておきましょう。毎日こまめに掃除できれば洗剤も不要ですし、短時間で終わらせることができますよ。

手を洗い、身支度をし、メイクをする。または洗濯や掃除をするなど、様々なことを行う洗面所には色々な役割があります。限られた空間を有効に使い、家族全員が使いやすい洗面所を作りましょう!

基本的な洗面所整理収納の流れとは?

洗面所は家族全員が使う共用スペースなので、家族の使うモノが集まる場所。色々なモノが混ざらないように「分ける」ことがポイントです。また、湿度がある場所なので湿気対策も考慮しましょう。

まずは収納前の準備
お片づけはモノを出して移動させたり、配置を考えたり…と時間のかかる作業です。ちょっとした空き時間に済ませる予定だったのに、「夕食の時間までに終わらなかった」「片づける前より乱れてしまった」ということでは困りますね。お片づけの作業に入る前の準備をしましょう。

お片づけはモノの出し入れや、収納グッズの移動を行うので、動きやすく汚れてもよい服装で取りかかりましょう。整理をする時は「全部出す」が基本。出したモノの仮置きスペースも必要です。大き目のビニールシートや風呂敷などを使い「出したモノ置き場」を用意することで、たくさんのモノの中から必要なモノを探し出すのがラクになります。

また、収納スペースを測る採寸用のメジャー、収納用品の中身を書いて貼るラベルシール(「はがせるタイプ」がおすすめ。マスキングテープでも可)とペン、ゴミ袋、ぞうきんなど掃除用具まで用意しておくと後片づけもスムーズです。

洗面所の整理収納の手順
最初に、必要なモノは何なのかを理解するために、必ず「整理」から始めます。

[ 1 ] モノを全て出す
片づけたい場所のモノを全て出し、シートの上にアイテムごと(タオル、スキンケア用品、洗濯用品、消耗品ストック、収納容器など)に並べます。

アイテムごとにまとめてみることで「シャンプーのストックが異常に多い」「ネックレスをなくしたと思っていたが、こんなところにあった」などという発見も。改めてモノと1つ1つ向き合うことは、自分の持ち癖や買い癖を知ることができる大切な作業です。

[ 2 ] モノに分別する
次に、「要」「不要」「迷う」という具合に分けていきましょう。

・「要」→こちらに分類された品は収納していきます。動線や使用頻度、利き手や身長なども考慮しましょう。必要な時にすぐ使える、使い終わった後にきちんと戻せる「整頓」ができるような仕組み作りが大切です。

・「不要」→自分に合った方法で家から出していく(譲る、売る、捨てる)。

・「迷う」→一時置き箱を用意し、保留にします。保留の期限(1年くらいが目安)を決め、中身の見直しを忘れずに行いましょう。

洗面所の整理収納の流れ

次は、洗面所での場所ごとの収納の仕方を見ていきましょう。

洗面台の収納
「石鹸で手を洗う」「鏡を見て身支度をする」など目的がはっきりしているので、使うモノがわかりやすい場所です。必要なモノを使いやすい場所に収納し、洗面台に出しておくモノを厳選しましょう。

鏡裏の収納
複数の人が使う鏡裏は、左右・中央と分けて使います。左右は個々の使うモノを、中央は主に鏡を見ることを優先し、ストックや家族の共有するモノを置きます。「パパコーナー」「ママコーナー」というように、人物別に収納場所を決めて、目的別に区切って収納すると使いやすくなります。

洗面台下の収納
モノを詰め込むだけになってしまいがちな場所です。「観音扉」「スライド式引き出し」等の特性を上手に利用しましょう。配水管がある場所なので、収納用品は湿気に強いプラスチックやステンレス製のモノがおすすめです。

洗濯機周りの収納
洗濯の「汚れ物一時置き」「洗う」「干す」という、それぞれのシーンで使うモノを、使う場所(洗濯機周辺)に収納すれば、家事の動きもスムーズになり時短につながります。

脱衣所の収納
洗面と洗濯スペースを兼ねているのに、収納スペースが少ないことが多く、モノを置くことができる場所は限られています。ラックや突っ張り棚を使って収納スペースを増やしたり、ファイルボックスや詰め替え容器を利用したりするとよいでしょう。収納用品は白や透明などシンプルなカラーで統一感を持たせると、見た目もスッキリします。

アイテム別洗面所の収納方法

場所が確定したら、次はアイテムを追っていきましょう。

タオルの片づけ方
ハンドタオル、フェイスタオル、バスタオル、というようにサイズ別に収納しましょう。サイズを揃えることでスッキリ収まり、取り出しやすくなります。また、フェイスタオルやバスタオルは出し入れが多いアイテムです。カゴなどに入れるとアクション数が増え、かえって使いにくく感じるため、棚などに直置きすることにより使いやすさを優先するのがおすすめ。小さなサイズのタオルには、カゴを使うとキレイに分けることができます。

タオルのたたみ方のコツは、縫い目が見えないように折山を表に重ねてたたむことです。棚の場合には輪を手前に、引き出しの場合には輪を上にすることにより、何枚あるかパッと見てわかりますね。

ドライヤーの片づけ方
ドライヤーはコンセント近くに収納すると便利です。最近では、ドライヤーを鏡裏に収納できるよう鏡裏に初めからコンセントがついていることもあり、S字フックでかけることができるような仕様も増えています。一緒に使うヘアブラシやスプレーも近くにあると時短にもなります。毎日使うので出しっぱなし…ではなく、定位置を考えて、生活感の出やすいモノこそしまう場所を作りましょう。

スキンケア、歯磨き用品の片づけ方
とは言え、毎日の習慣に必要なモノをしまい込むのは使いづらい形になりますので、アクション数を考えて、すぐ使える場所に出しておくのも1つの手です。その際は洗面台に直置きせず、陶器やプラスチックなど、洗える素材のトレーにまとめて置くようにします。置き場所が決まることで、決まった位置に戻す意識が働きます。

洗濯用品の片づけ方
ハンガーはファイルボックスに入れると、からまず取り出しやすくなります。また、ハンガーが揃っていると統一感が出てスッキリ収まります。洗濯物を干す場所がベランダであれば、洗濯機の近くではなくベランダに収納するのが「動線を考えた使いやすい収納」。置き場所を見直すことも考えてみましょう。

洗濯ネットは洗濯機周りにあると便利です。洗濯機側面は磁石がつくので、マグネットつきフックにかけたり、通気性のよいマグネットつきのカゴに入れたりするとよいでしょう。サイズ違いがあれば「大」「小」などラベルを貼って分けて入れましょう。ラベルを貼ることで、必要なサイズの洗濯ネットを探すという手間を省くことができます。

消耗品ストックの片づけ方
歯磨き粉や洗濯洗剤など、種類が多く形もバラバラなストック品。これらは洗面台に直置きせず、カゴに入れて「歯磨き」「洗濯洗剤」「お風呂掃除」のようにグループごとに収納しましょう。カゴに入れて管理することで他のモノが紛れにくくなります。また、カゴという枠があることで、「カゴから溢れないようにしよう!」という気持ちが湧いてきます。

出しっぱなしをやめて使いやすい洗面台に

洗面所は身支度を整える場所。その場所が散らかっていては落ち着きませんね。清潔で快適な水回りを保つためには、洗面台にモノを出しっぱなしにせず、お掃除しやすい環境を作ることも重要です。

日頃からモノの持ち方を考えるには、まずは「消耗品を持ちすぎない」ということを実践してみるととてもよい練習になります。ぜひスッキリと収納し、洗面所を快適な場所にしましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。