収納ガイド

2017.06.29

Question

料理の時短に繋がるキッチン収納術の基本とは

毎朝お弁当を作っているのですが、朝時間のない中キッチンで料理をする際に、なんとなく一連の動作が流れていないように感じます。朝の時間を少しでも多く設けたいのですが、キッチンでの動作に合わせた使い方・モノの収納方法ってありませんか?

Answer

キッチンではすぐに手の伸ばせるゴールデンゾーンに必要頻度の高いモノを置くようにします。その際、アイテムごとに細かく分類ができていると無駄な動きを省くことができますよ。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

最近では忙しい子育て中の方や共働き夫婦をサポートする便利な家電製品度が増えてきました。炊飯器や電子レンジのボタンひとつピッ!と押せばすべてできあがり!といった具合に時短に繋がるものも多くありますよね。

このようにお料理はどんどん作りやすくなっているのにパッパッとご飯を作って食卓に並べようとしても、一品を作るのになぜか一時間もかかってしまう。同時に何品か作っているとキッチン全体がモノであふれかえってしまう。そんな経験はありませんか?

その原因は、キッチンでの無駄な動きにあるかもしれません。キッチンはいかに効率よく無駄な動きを省くかで家事負担が一気に解消できます。

無駄な動きを省くには、【モノの持ち方=整理】【置き場所=収納】が深くかかわっています。時短を叶える整理収納術で家事をラクに楽しく行いましょう!

無駄なアクションを省く収納

飛行機のコックピットを想像して下さい。機長の手が届く範囲の場所に必要なボタンがすべて揃っていますよね。
キッチンも同じです。キッチンで家事をする人の手が届く範囲に一番よく使うものが収納されていれば、手を伸ばすだけで必要なものが瞬時に取り出せて、家事の時短へと繋がります。

ゴールデンゾーンの収納
人の腰から目の高さ、いわゆる使いやすく手が届く範囲のことをゴールデンゾーンと呼びます。キッチンではキャビネット1段目から吊戸棚の下段を指します。
そこによく使うモノ、使う頻度が一番高いものを収納します。

使いやすい場所は、反面、なんでもツイツイ置いてしまう…ごちゃつきやすい場所でもあります。
ワンアクションでサッと出せるように、常に厳選した使うモノのみをしまうように心がけましょう。

キャビネット下段の収納
次に使いやすいエリアはキャビネットの一番下の巾木(はばき)収納です。
2番目に使用頻度が高いモノや、重いモノを収納するのに適しています。

キャビネット上段の収納
最後に吊戸棚の一番上、手や目の届かない高い場所の収納になります。

使うモノの頻度に合わせて、使いやすい場所を決めることでモノの行き場所が決まり、モノの行き場所が決まれば、人の動きが決まります。

キッチンはコンロとシンクを行き来する横の動きが多くなります。
・手を伸ばしてモノをとる
・かがむ
・しゃがむ
などは余計なアクションを増やすことになりますから、できるだけゴールデンゾーンを活用し、左右の動きで調理ができるような配置を考えましょう。

ゴールデンゾーンの収納方法

ボール、鍋、フライパン、包丁、まな板…と毎日使う道具は様々です。それらをゴールデンゾーンに置いたら使い勝手が良くなるのでしょうか?

ただ、モノの配置だけを工夫しても、取り出しやすく戻しやすくなければ、使いやすいとは言えません。

まず、すべてのモノを出して、使っているのか?使っていないのか?を見直しましょう。

・同じようなフライパンをいくつも持っているけれど、いつも使うのは決まっている
・気が付けば頂き物の保存容器や、ストックの洗剤など混在していた
ということでは、使いやすいエリアも取り出しにくくなってしまいます。

厳選した、頻度の高いモノを収めるのがゴールデンゾーンです。
使いやすい収納量は7割~8割。いわゆるモノとモノの間に手がスッと入る程度の余裕も必要です。

キッチンをさらにコックピットのようにするには、モノの量をコントロールし、使う場所に一番近いところへ収納することが重要です!

場所別収納方法
[シンク下 水周り]
ザル、ボール、ポリ袋、水切りネット、洗剤など掃除用品などの水回りで使うものはシンク下の引き出しへ収納します。

ポリ袋や水切りネットは100円ショップのファイルボックスやカゴなどの収納グッズを使い、種類ごとに分けて立てて収納しましょう。
カゴなどに収める際は、使う時の取り出しやすさを考え、袋を開けておくとサッと取り出せアクションを少なくすることができます。買った時、収納する時のひと手間が家事の時短へと繋がります。

[コンロ下 火の周り]
鍋、フライパン、調理中に火にかける油や調味料など火の回りで使用するものはコンロ下へ収納します。
鍋の蓋やフライパンはファイルボックスを利用して、立てて収納することで取り出しやすく、収納場所もスッキリとします。よく使うフライ返しや菜箸などはコンロ近くの引き出し収納などを利用しましょう。引き出しの中の限られた空間には厳選したよく使うモノのみ収納し、ごちゃつきを防ぎます。

[巾木の使い方]
キッチン下にあるデッドスペースを活用した巾木収納が合う場合は土鍋や卓上コンロ、ホットプレート、など毎日は使わないけれども1週間に1回は使うというものを収納するのに最適です。重さのあるものは、下から持ち上げるのが一番負担なくできる動作動線です。

[吊戸棚・高さのある収納]
お正月の時にしか使わないお重やクリスマスやハロウィーンなど季節が描かれているお皿など、使用頻度がぐっと低くなるものなどは吊戸棚の上段へ収納しましょう。
吊戸棚に収める際は、必ず吊戸棚ストッカーのような持ち手のある収納グッズを利用し、直置きをしません。取っ手があることで、高い位置でも取り出しやすく、カゴに収めることで一緒に使うモノ同士でまとめておくとワンアクションでスタートでき、家事の時短に繋がります!

モノ別収納方法
[食器類]
食器をしまうベストな定位置というのは、食器洗乾燥機や水切りかごがある位置の反対側のバックカウンターや食器戸棚です。

つまり、振り向いてすぐにしまえれば移動することなくワンアクションで片づけることができます。
よく使うお茶碗やお椀、取り皿などは引き出し収納にしまいます。引き出しに食器をしまう際は、必ずすべり止めシートを敷いて中で食器が動かないようにしましょう。

[お弁当グッズ]
お弁当グッズは細かいパーツが沢山あり、サイズもバラバラです。そこで細かなものを収納するのに便利なものが「仕切りが動かせるキッチントレイ」・「仕切りボックス」です。
細かいものほど探すのに時間がかかりますから、仕切って種類別に分けることで無駄な動きなく取り出すことができます。

キッチンは最も効率よく、使いやすさを求められるエリアです。
ゴールデンゾーンにはよく使うモノを厳選し、使いやすい量をコントロールする。頻度に合わせて、使う場所を決めて分類し収納することで、一連の動作を最小限の動きで行うことができます。

ちょっとした工夫で家事の時短を目指しましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。