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Question

時短度アップ!家事を効率化する収納術とは?

仕事から帰って家事をするのですが、意外にやることが多く時間がかかってしまい、寝るのが遅くなりがちです。家事の時短につながる収納術などがあれば教えてください。

Answer

家事を効率化して時短するには、部屋が常に片付いているのが理想です。収納の仕組みを作り、無駄なアクションを減らしましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

多くの人が頭を悩ませる、家事の負担。
「お部屋が片付いた状態をキープしたい」
「家事の負担をもっと減らしたい」…
常々思ってはいるけれど、現実は厳しく家事に追われる日々。

家事はできる限り効率化して、より多くの時間を家族の団らんや趣味、睡眠などに充てたいですよね。もっと生活を楽しむ心の余裕を持てるように、家事を効率化して時短度をアップさせる方法をご紹介しましょう!

皿を片付ける女性
※イメージ写真
時間管理で家事を時短しよう

毎日の家事のほか、仕事に育児…「1日24時間では足りない!」と感じている方は、きっと多いのではないでしょうか?限られた時間の中でさまざまなことをするには、家事自体を効率化するだけでなく、「時間管理」することも大切です。

家事の目標時間を決めよう
最近、「朝活」という言葉をよく聞きますよね。朝は集中力が高まり、夜に比べて作業がしやすいという報告があることから、朝のうちにいろいろな活動をすることをこう呼びます。

家事の場合も、夜にまとめて行っている家事を朝に分散させることで、負担を軽くすることができるかもしれません。朝と夜に分散した家事を上手にこなすには、なんとなく家事に向かうのではなく、「目標時間」を設定して時間を管理することです。

たとえば、「リビングの床掃除は10分」「洗濯物をたたむのは15分」というように、具体的に時間を決めて家事に取り組んでみましょう。スマホのタイマーなどを利用するのもおすすめですよ。

掃除用具と時計
※イメージ写真

整理収納で探し物の無駄な時間をなくす
時間の管理には、「無駄な時間をなくす」ということも含まれます。

家の中が散らかっていると、時間も無駄に取られがち。必要なモノが見つからずに探し回ったり、モノを引っ張り出すのに一苦労したりで、家事がちっともはかどらない…。

こんなタイムロスを解消するには、整理収納を行うこと。家事の時短効果を、即実感することができますよ!

家事を効率化する整理収納の基本とは?

家事を効率化して、時短度をアップさせる整理収納のポイントは、「モノの量」と「動線」です。

モノの量を減らしてコントロールしやすく
整理収納の第一歩は、ご自身の生活に必要なモノの量を見直すこと。

大量のモノをしまう場所がない→場所がないので、使ったモノを出しっぱなしにする→モノを使いたいときに見つからない→探すのが面倒なので買う→またモノが増える…
家の中が、こんな負のスパイラルに陥っていませんか?

家事にまつわるさまざまなモノは、コントロールしやすい量に整理しましょう。見直してみると、「実はあまり使っていなかった」というモノもあるかもしれません。

動線を考えた収納で動きがスムーズに
使う場所の近くに使うモノが収納されているとモノの出し入れがしやすく家事はスムーズに進みます。生活動線を思い浮かべて、モノの収納場所を決めることを徹底しましょう。収納場所を見直してもなお使いにくいようであれば、

●家事がしやすい通路が確保されているか
●モノを床に直置きして、動線をふさいでいないか

この2点を意識して、キッチンや洗面所などに改善点がないかチェックしてみましょう。モノがあふれて散らかっている家は、「動線」がスムーズではありません。人の動きを大きな家具やモノが邪魔して、家事のしにくい環境を自ら作ってしまっている可能性があるのです。

人の動きに合わせてモノの定位置を直すことで、「出して戻す」一連の流れがスムーズになり、無駄な動きを大幅に減らすことができますよ。動線を踏まえて収納を考えることは、暮らしやすさの基本。動線というと間取りだけにとらわれがちですが、家事動線のよい家づくりをするには、「モノの定位置」を見直すことも必要不可欠です。

キッチンの収納
※イメージ写真

常に片付いていれば家事に取り掛かりやすい
家の中がモノであふれていたり、適切な位置に置かれていなかったりすると、家事の負担は増える一方。「掃除をするためにモノを片付ける」「お料理をするためにモノを片付ける」「明日の身支度をするためにモノを片付ける」など、一つ一つの家事に取り掛かるためのアクションが増えてしまいます。

だからこそ、整理収納を行って、片付いた状態にしておくことは大前提。常に片付いた状態をキープできればアクション数が減り、時間と労力の無駄を防ぐことができるのです。

ほとんどのご家庭は、「掃除をしている間に洗濯機を回す」「お料理しながら洗い物も行う」など、「ながら作業」で家事を行っているはず。これも、一つ一つの家事が取り掛かりやすい状態になっていてこそ、スムーズに行えることです。

キレイな部屋をキープする片付けのコツとは?

せっかく家の中のモノを処分してキレイに片付けても、新しくモノが増えたり、家族が共有できず、すぐに散らかってしまうようでは意味がありません。スムーズに家事ができるスッキリ状態を長くキープするため、整理収納にもう一工夫してみましょう。

ポイントは、「モノを決まった場所で管理すること」「モノをグループに分けること」です。

定位置決めとグルーピングをしよう
モノはそれぞれ決まった場所で管理することで、出すのも戻すのもラクになります。さらに、シチュエーションに合ったグループ分けをすると、より出し入れの効率度はアップ。グルーピングには、次の3つの分け方があります。

[種類別]
食器棚の引き出しには、カトラリーなど細々したモノがいっぱい。でも、スプーンやフォークがきちんと種類別に分かれていれば、配膳をするのもスムーズです。

キッチンの引き出しも、よく使う調理道具だけを収納ケースに分けておくと、料理中でもサッと取り出せます。

引き出し収納を区切るときは、仕切りやケースで四角く区切るようにすると、スペースに無駄が出ません。

カトラリーの収納
※イメージ写真

[人別収納]
洗面所など、家族で共有するスペースはたくさんのモノでごちゃつきがち。そこで、お化粧品や整髪料などを「父」「母」「子ども」など人別に分けてカゴなどに分けて収納しておけば、モノが混ざってしまうのを防げます。洗面所が混み合う朝も、自分のカゴだけ持ち出せば各自の身支度がサッとできますね。

また、洗濯が済んだ下着やパジャマなどもカゴで人別に分けると、後は各自が自分の衣類をたたんで収納するというように、家族が家事に協力してくれる仕組みが自然と整う効果もあります。

[一緒に使うモノ別]
掃除用具やお弁当グッズ、製菓道具など、一緒に使うモノがあちこちに散らばっていると、作業に時間がかかってしまいます。一緒に使うモノはカゴなどにまとめ、セットにして収納しておきましょう。

こうしてグルーピングをすると同時に、よく使うモノはなるべく取り出しやすい場所を割り当て、ラベルを貼って定位置をキープしましょう。モノはむやみにしまい込むのではなく、使いやすく収めることがポイントです。

便利な収納グッズを試してみよう

モノの出し入れをよりスムーズにするには、便利なグッズを活用するのもおすすめ。ワンアクションで簡単に取り出せるようになる、時短収納アイデアをご紹介します!

ファイルボックス
大きなお皿は重ねるよりも、立てて収納したほうが取り出しやすく省スペース。専用のプレートスタンドを使うのもおしゃれですが、ファイルボックスなら簡単に手に入り、大きさも揃えられます。

フック
扉裏や壁に取り付ければ、省スペースでモノを収納できるフック。キッチンで毎日のように使うスライサーやピーラーは、ケース内に寝かせておくよりフックに吊るしたほうが、取り出しやすくなります。

中身が見えるケース
透明~半透明の中身が見えるケースは、家族の誰でも一目で入っているモノがわかるのがメリット。赤ちゃんやペットのケア用品、家族それぞれの持ち物などは、こうしたケースに収めるとよいでしょう。中身が見えないケースの場合は、外側にラベリングをするのがおすすめです。

透明のチェスト
※イメージ写真
収納の仕組みができれば後は元の場所に戻すだけ

「整理収納」がしっかりできていれば、後は「使ったら元に戻す」を日々行うのみです。

●寝る前5分に整頓の時間を作ってみる
●散らかりやすい場所だけでもこまめにチェックする
●モノの定位置や収納のルールを家族みんなで共有する

ご自身や家族のライフスタイルに合った方法で、キレイな空間をキープしましょう!毎朝起きたとき、家がキレイに整っていることで一日のスタートは確実に変化します。

ベッドルームの片付け
※イメージ写真

また、「家事のレベルを調整する」ということも、同時に考えてみましょう。掃除機は必ずしも毎日かけなくともよいし、1週間のメニューはルーティン化してもいいかもしれません。一人で頑張らず、家族と分担することも大切です。モノを元に戻しやすい仕組みができていれば、家族も家事を手伝いやすいはず。

家事にも整理収納にも無理なく取り組みながら、皆さんの理想に近づける家を自ら手に入れましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。