マンション購入ガイド

2017.09.29

Question

東急線沿線でのマンション購入、東急線沿線の魅力とは?

新築分譲マンション購入を検討しています。東急線沿線はなんとなく素敵なイメージがあるので、東急線沿線について詳しく知りたいです。

Answer

東急線は都心への交通アクセスと環境がよい人気路線です。手ごろな価格のマンションが見つけられる、ねらい目の駅もあります。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

東急線沿線はどんな沿線?

住宅地としての魅力がある沿線
東急線沿線は、分譲地の付加価値を高めるために、開発された路線(鉄道)です。最初に作られた路線は、大正時代に東急目蒲線(目黒蒲田線:現在は目黒線と多摩川線に分割)です。現在の東急目黒線洗足駅周辺の分譲地と田園調布地区の高級住宅街の付加価値を高めるために、東急によって開発されました。

今も東急線沿線の分譲地の付加価値を高めるという理念が開発の根幹とされており、その結果、東急線沿線は住宅地として魅力ある沿線になっています。

渋谷を起点とする東急田園都市線と東急東横線は、首都圏でもトップクラスの人気路線です。特に都内にある、二子玉川駅、代官山駅、中目黒駅、自由が丘駅、都立大学駅などは、高級住宅街としても有名です。

東急線にはこの他、
目黒駅から日吉駅までを結ぶ東急目黒線
多摩川駅から蒲田駅までを結ぶ東急多摩川線
五反田駅から蒲田駅を結ぶ東急池上線
大井町駅から溝の口駅までを横断する東急大井町線
三軒茶屋駅から下高井戸駅までを結ぶ軌道線(一般道路上に敷設したレール上を走る電車、路面電車)の東急世田谷線
田園都市線の長津田駅からこどもの国駅までの東急こどもの国線
があります。

今回は、東急線の中で代表的な沿線をいくつかご紹介しましょう。

東急田園都市線

東急田園都市線の魅力とは?
東急田園都市線は、渋谷駅から神奈川県にある中央林間駅まで伸びています。渋谷駅からは、東京メトロ半蔵門線を経由して東武線と相互乗り入れをしており、地下鉄半蔵門線内の永田町駅や九段下駅、大手町駅などの都心部へ乗り換えなしで通勤できることも魅力の一つです。

マンション価格の相場は?
渋谷駅から二子玉川駅までの東急田園都市線沿線は、環境やアクセスに非常に恵まれていますが、高級住宅地であるため、坪単価(坪あたりの価格)は高めになっており、このエリアでマンションを購入するなら相応の予算が必要になります。

一方、二子玉川駅から先の神奈川方面や町田市内の東急田園都市線沿線では、たまプラーザ駅を除けば、都心部と比べて坪単価が下がるため、マンション価格も比較的購入しやすいものとなります。

他にも、JR横浜線との乗換駅である長津田駅から先のつくし野駅、すずかけ台駅、南町田駅、つきみ野駅、中央林間駅は、東急田園都市線沿線らしい閑静な住宅街として開発された街でありながら、坪単価は都心部の半分程度です。

また、南町田駅前は、東急と町田市が600億円を投じ、2019年の完成を目指して再開発を行う予定です。

東急東横線

東急東横線の魅力とは?
東急東横線は、東京都心の渋谷駅から川崎エリアを通って横浜駅を結んでいるため、上り下りの両方とも通勤に利用されています。

渋谷駅から終点の横浜駅まで快速急行で乗車30分以内、渋谷から最も離れた反町駅からでも各駅停車で乗車40分以内と非常に便がよいため、首都圏でも屈指の人気路線です。

また、東急東横線は渋谷駅から東京メトロ副都心線に乗り入れ、小竹向原駅から西武池袋線に、和光市駅から東武東上線森林公園駅まで乗り入れています。一方、東急東横線の横浜駅からはみなとみらい線(横浜高速鉄道線)で元町・中華街駅まで乗り入れています。

東急東横線は、沿線に中目黒駅や自由が丘駅、二子玉川駅、田園調布駅など有名な高級住宅地があります。最近では駅前の再開発とJR線の追加乗り入れで付加価値を高めた、武蔵小杉駅が地価高騰率で話題になりました。

マンション価格の相場は?
渋谷駅から多摩川駅までの都内の沿線駅と神奈川県内の武蔵小杉駅までは、坪単価はかなり高額になっています。特に、渋谷駅、代官山駅、中目黒駅、自由が丘駅などは、購入のハードルがかなり高くなります。

しかし、神奈川県内の日吉駅から白楽駅までの区間は、比較的手の届きやすいエリアです。中でも日吉駅は東急目黒線の始発駅でもあり、目黒線の終点である目黒駅や乗り入れ先の東京メトロ南北線の永田町駅、四谷駅、飯田橋駅、都営地下鉄三田線の日比谷駅、大手町駅などの都心部へ向かうのにも便利です。

東急目黒線

東急目黒線の魅力とは?
目黒駅からは東京メトロ南北線や都営地下鉄三田線と乗り入れているので、永田町駅、四ツ谷駅、飯田橋駅、日比谷駅、大手町駅などへ乗り換えなしで通勤できることが魅力です。

マンション価格の相場は?
目黒駅から2駅目の武蔵小山駅や4駅目の洗足駅でも、東急田園都市線や東急東横線と比べると、同じ予算の場合、都心により近い駅でマンションが購入できるでしょう。

ねらい目の駅は?
ねらい目は上に挙げた通り、田園都市線や東横線の駅と比べると今は比較的坪単価が低めの武蔵小山駅でしょう。武蔵小山駅にあるアーケード街「パルム」は有名な商店街で、隣接する戸越銀座商店街とともに、よくテレビ撮影が行われています。武蔵小山駅は駅前の再開発が始まっており、今後利便性がさらに高まるとともに、不動産価格の上昇が予想されるエリアでもあります。

東急目黒線の神奈川県内の駅は、東急東横線と並行して同じ駅です。おすすめとしては、東急目黒線の終点の日吉駅です。日吉駅は慶応大学日吉キャンパスで有名で、日吉駅西側は田園調布駅と同じように、パリの街を模倣して放射状に道路を配した高級住宅地として開発された街です。

今後、日吉駅からJRの貨物線を経由して相鉄線とも繋がり、湘南台駅まで延伸される計画があります。最終的には、慶応大学湘南キャンパスまで新路線が敷設される予定です。

東急多摩川線

東急多摩川線は、運行距離数が5.6kmと短く、駅数も多摩川駅から蒲田駅までの7駅です。運行上すべて各駅停車で、遅延が発生しにくい路線のようです。

東急多摩川線沿線のマンションは、多摩川駅以外は既存市街地を走っている路線のため、大規模なマンションが少なく、マンション供給数はあまり多くありません。最近の傾向としては、50㎡以下の単身から小世帯向けのマンションが多くなっています。

東急大井町線

東急大井町線の魅力とは?
東急大井町線は、大井町駅から溝の口駅までを結ぶ路線です。一部、二子玉川駅まで通り東急田園都市線を経由して東急田園都市線の中央林間駅まで直通する電車もあります。2009年に東急田園都市線の混雑緩和のために、迂回路として現在の溝の口駅まで延伸しました。

買い物に便利で生活しやすい
また、この東急大井町線は古くからの住宅街を結んでいることもあり、どの駅も商店街が発達しています。商店街のない駅もありますが、駅と駅の間が短く、隣接している商店街まで近いので、普段の買い物では特に不自由することはないでしょう。

東急大井町線の特徴的な駅を挙げると、戸越公園駅は、周辺に都内でも有名な戸越銀座商店街があり、物価が安いので若者からお年寄りまで生活しやすいようです。

3線の利用ができる大井町駅
東急大井町線の起点となる大井町駅は、JR京浜東北線、りんかい線と3線の利用ができるターミナル駅です。駅前には、ヤマダ電機やイトーヨーカ堂、西友、阪急百貨店大井食品館などの大型店舗と商店街が融合しているので住みやすいエリアです。

この路線は、田園都市線や東横線、目黒線との乗り換えができ、大井町からはJR京浜東北線やりんかい線へ乗り換えができるため、東急大井町沿線のどの駅でも、利便性は高いでしょう。

東急池上線

東急池上線の魅力とは?
東急池上線は、JR山手線の五反田駅から蒲田駅までの路線です。長い路線ではありませんが、五反田駅から都営浅草線への乗り換えで三田駅や大門駅(浜松町駅)の新橋方面へ、蒲田駅からはJR京浜東北線への乗り換えで東京駅や神田駅などの都心部へ、短い時間で通勤ができる路線です。

東急東横線や東急田園都市線のように知名度は高くはありません。しかし、東急が開発した路線の特徴は備えており、旗の台駅から蒲田駅までは閑静な住宅街を形成していて、密かに人気があります。

五反田駅から荏原中延駅までと、蓮沼駅や蒲田駅は、比較的小さなマンションが多いようです。ファミリー向けマンションは旗の台駅から池上駅までに多くあるようです。価格は決して安いとは言えませんが、アクセスの良さや環境を考えると、もう少し人気があってもよいでしょう。

以上、ここまで東急線の各路線をご紹介しました。東急線沿線は都心へのアクセスと環境に恵まれているので、非常に人気がある路線です。希望の予算と環境を絞り込んでマンションを探すとよいでしょう。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。