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櫻井幸雄の人生相談

2018.03.19

Question

第10回 独身で婚活中。マンションの購入は今?結婚してから?

こんにちは!櫻井先生に質問です。
現在独身で婚活中なのですが、マンションの購入のタイミングについて悩んでいます。結婚前と結婚後、どのタイミングで購入するのが良いでしょうか?

年齢を考えると、ローンを組んでマンションを購入するにはこのタイミングかと思います。
と同時に、30代前半は「仕事が忙しい!」となかなか具体的に動けなかった結婚にも、焦りを感じており…。婚活を始めたことで出会い自体は増えたのですが、まだ交際には進んでおりません。

マイホームの購入というのは、やはり未来のパートナーと一緒にしたいと思っていましたし、婚活ではそちらを重視している女性も多いかと思います。そこで、マンションの購入を今するか、結婚についてのあれこれが進んでからにするか、迷っています。櫻井先生なら、こんな時どうしますか?
(37歳会社員男)

ズバリ、私だったら、買います!

理由はいろいろあります。
1人暮らし向けの賃貸1LDKの家賃は割高。その家賃をローン返済に回すことで分譲マンションの1LDKを買うことができます。しかも、その1LDKは将来値下がりしにくいのです(理由は、後で説明します)。そして、今の時期は単身者向けの1LDKが豊富に分譲されており、物件を探しやすいという状況にあります。
これも、「早く買った方が良い」という理由です。

分譲マンションの1LDKは、いつでも、どこででも見つかるものではありません。新築分譲マンションの値段が上がる価格上昇期にしか出てこないものです。
価格上昇期に広い3LDKを作ると、分譲価格が恐ろしく高くなってしまうことがあります。例えば、80㎡台の3LDKが8,000万円以上になってしまう…その場合、80㎡台の広さを2つに分け、40㎡台の1LDKを2戸作ればそれぞれ4,000万円台で売ることができます。その方が売りやすいので、価格上昇期には「便利な場所の新築1LDK」が増えるのです。

今は、その1LDKが増えている時期。しかも、その1LDKは「恐る恐る」出されている状況なので、価格は控えめです。この先、1LDKの売れ行きが上がれば、段階的に1LDK価格が上がっていくでしょう。
だからこそ、「今なら、1人暮らし向けの新築1LDKを買った方が良い」と言えるのです。

ここまで、「1人暮らし向けの新築1LDK」と言い続けましたが、1LDKは1人暮らし専用の間取りではありません。特に「便利な場所」であれば、2人暮らしでも楽しく住むことが可能だと言えるでしょう。そして、将来子どもが産まれても、赤ちゃんの間は3人暮らしもできます。
「子どもが大きくなったので、ここは手狭」と感じるまでまだまだ時間があります。5年以上は猶予があるのではないでしょうか。

その間に、便利な場所に建つ分譲1LDKマンションは、値上がりしている可能性が高いと考えられます。理由は、分譲1LDKが作られるのは都心部や郊外駅近の場所に限られるからです。
便利な場所ですから、値上がりしなかったとしても、値下がりはあり得ません。最悪でも、買った時と同じ値段で売却できます。例えば、4,000万円で買った1LDKを5年後、中古価格4,000万円で売る。それでも、手元には現金が残ります。毎月のローン返済で返した分が残るのです。

4,000万円を全額ローンで買った場合、毎月のローン返済金は11万円程度のケースが多くなります。11万円の毎月返済金の内、8万円程度が元金返済に回ります。1ヶ月8万円として1年間に96万円。その5年分なので、480万円…細かい計算をするともう少し増えますが、大まかに言って480万円が手元に残るので、仲介手数料を払っても、300万円以上が残ります。10年後であれば、手元に残るお金はさらに増え、広い家への買い替えに役立つでしょう。

独身のうちに新築1LDKを買うのは、決して無謀な賭けではありません。蓄財につながる堅実な行為です。それに、婚活において「マイ1LDKを持っている」ことは、決して悪い印象を与えません。「一生結婚しないと決めた人」ではなく、「将来のステップアップを考えて、着実に財産を確保している人」と見なされるからです。良い物件を購入し、良い伴侶も得られることをお祈りしております。

情報提供:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。以後、多くの著書を送り出し、新聞雑誌への寄稿、コメント出しも精力的にこなす。2000年の文化放送「梶原放送局」を皮切りに、テレビ・ラジオに多く出演。