収納ガイド

2018.01.10

Question

ベッドの下も収納場所に! 案外大きいベッド下スペースの有効活用とは?

先日友人の新居を訪れた際、収納スペースが少なく見えるのにとても大きなクリスマスツリーを飾っていました。使わない季節はどこに収納しているのか聞いてみたところ、実はベッドの下に収納があると聞いてびっくり。ちょうどベッドを購入しようと思っていたので、ぜひベッド下のスペースを活用したいと思っています。ベッド下収納について教えてください。

Answer

いくつかのポイントを押さえれば、ベッドの下は優秀な収納場所に!まずは部屋の使い方を考えて、ベッド下をうまく活用してみましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀

「モノがたくさんあって収納場所が足りない」「もともとの収納が少ない」など、収納スペース不足は代表的な収納のお悩みのひとつです。

「収納場所がなければモノを捨てればいい!」なんてお話がありますが、モノが簡単に捨てられれば苦労はしませんね。ベッド下のスペースはそんな方への強い味方です。でも、使い方を間違えると大切なモノが台無しになることも。くれぐれも使い方に注意しながらベッド下を活用しましょう。

ベッド下収納を利用する際の注意点

収納スペースが少ない時にベッド下が使えるようになると、いきなり箪笥1個分の大容量の収納スペースができてお部屋がスッキリ!ただし、ベッド下収納には気をつけなくてはいけないことがたくさんあります。

「ベッドに入れっぱなし」のモノに注意!
形状によっては出し入れすることが面倒なので、入れていることを忘れて「こんなところにあった!」「探していたのに!」など、探し物が増える原因に。また、ベッド下は湿気が溜まりやすい場所なので、使おうと思ったらカビが生えていた、湿気臭くなっていた、などということもあります。

「北側にある息子の部屋のベッド下から、夫の思い出の革ジャケットがカビだらけで出てきた!」というのは実際にあった話。他にもこんな例がありました。圧縮袋に入れて収納していたスキーウェアを久しぶりに取り出したところ、「ん?」…違和感のある、ほんのりとした湿気の匂い。使うたびに洗濯し、年に数回出し入れしていた時には問題のなかった収納方法でも、しばらく入れっぱなしにすることで湿気の影響を受けていたのです。

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといいます。ましてやベッドの下は要注意です!そして、ベッド下はホコリも溜まりやすい場所。ホコリがあるところには必ずダニが一緒です。これらの注意点をふまえ、モノをしまう時には、収納すると同時にモノを管理するという意識を持つことが大切です。

ベッド下収納を利用する際の注意点の対処方法

ベッド下を開けずに中身がわかるための工夫
人は必ず忘れる生き物です…ならば忘れていい状態にしておきましょう! めったに使わないモノを収納した場合、中に入っているモノの名前などを書いてどこかに貼る、または入っているモノの写真を携帯電話で撮ってアルバム保存。このように管理をしておきましょう。ベッド下を開ける前に確認できるということは、開ける労力と開けた時に探し物が入っていないことによるストレスの軽減にもなりますね。

衛生面は万全に!
ベッド下は湿気の多い収納スペースと考えて除湿剤や乾燥剤、防虫剤を一緒に入れます。引き出しではない収納の場合は、直接モノを床に置くことになりますので必ず箱や袋に入れましょう。できるだけ、真空になる形で収納することをおすすめします。

「これで安心!」という一番の対処方法は、お天気の日にベッド下の扉や引き出しを全開しておくことです。ついでにクローゼットなども空けて空気を通すことがおすすめです。

朝出かける前に開ける。家にいるときに窓と一緒に開ける。
開けていればホコリが見えるので、見えた時だけでも掃除機をかけましょう。それだけでかなり改善できます。

ベッド下収納の種類

ベッド下に収納するモノは、収納のタイプによって変わってきます。もし収納付きベッドをこれから購入される方は、何を収納すると部屋が使いやすく、快適に日々の生活が送れるかを考えてそれに合ったベッドを購入してください。タイプ別にご紹介しますので、自分が必要なモノを使いやすく収納できるベッドを選んでみましょう。

ベッド下が引き出しになっているタイプ
クローゼットが近くにあれば衣類を入れると便利です。ただし、カテゴリーを決めてください。部屋着とか下着という具合です。きっちり決めていないとクローゼットにしまったかベッド下にしまったかと探さなくてはなりません。たとえスペースが少し空いたとしても、必ず決めた種類のモノだけを入れましょう。

よく着る衣類を入れておけば、開け閉めが増えることになるので湿気の心配はそれほどではありません。クローゼットの引き出しに使う防虫剤、除湿剤を入れておけば問題ないでしょう。

ワンルームで過ごしていて低いテーブルを置いている方は、床に座りながらテーブルで行うことに必要なモノを入れるととても便利です。例えば、お手紙セットやメイク道具など。座ったまま引き出すことができます。この場合は大きなスペースの引き出しより、小さな引き出しの方が開けやすいです。この場合も、毎日開け閉めするようなら湿気の問題はあまり気にしなくても大丈夫です。椅子に座ってテーブルで過ごしている方は、椅子から立って、しゃがんで取り出すという行為が意外と面倒になります。その場合は別途棚に収納があると便利です。

また、ベッド下の引き出しには本を収納するのも良いでしょう。引き出した時にずらっと並んでいて気持ちが上がります。この場合は耐荷重がどのくらいあるのか調べることと湿気の問題があります。紙類は湿気を吸い取るので、除湿、防虫の対策はしっかりしてください。

ベッド下収納が跳ね上げ式のタイプ
これはただただ、広い空間です。うまく入れないとベッド下で探し物をすることになります。大きい収納スペースは「区切る」ことが鉄則です。

まずは入れたいモノを決めます。この場合、使用頻度が低いモノを収納します。例えば、スキー用品、釣り竿、思い出の品、年に一度以上は使わないモノ。ベッド下収納の高さにあった蓋付きのケースや袋に入れて、しっかり除湿剤、乾燥剤、防虫剤が効く状態にしましょう。

取り出しやすい手前の方には、収納したモノの中でも使用頻度が高いモノを置いておきましょう。例えば思い出の品よりはシーズンごとに使うスキーウェアの方が手前という形になります。少しでもスムーズに取り出しやすい状態を考えます。

ベッド下が空間になっているモノ
ベッドの下に空間がある場合は、できる限りスペースにピッタリの収納ケースを見つけましょう。引き出し式のモノが使いやすいですね。ただし、ベッド幅はシングルで100cm程あります。

さすがにそんな長い収納ケースはなかなか見つからないため、日々は手前だけを使うイメージとなります。奥には何も置かないか、奥と手前で分けて、奥にはめったに使わないモノを入れます。例えば60cmと40cmの奥行きの収納ケースにして、日々のモノは手前の60cm収納、季節ものなどを奥の40cm収納に入れます。奥にケースがないと、60cmのケースは引き出しを動かすたびにケースごと動くので、ちょっとしたストレスです。奥にケースがあることで動きをなくしてくれますね。

ただし、奥の引き出しを出すときは床に寝そべって取り出すことに! 手前の引き出しだけでいい場合は、ケースの下に滑り止めシートを敷いておくと滑りません。ホコリが心配な方はキャスター付きにしてください。掃除が億劫にならないでしょう。この辺りはご自身の生活での優先順位を考えながら選択していただきたいところです。

ケースは、布物や籐の籠はたくさんホコリがつくのが確実ですのであまりおすすめしません。また、毎日使うモノなら蓋なしでもいいと思いますが、そうでないモノの場合は蓋付きをおすすめします。

ロフト式のベッド
ロフト式のベッドは、子どもにとっては基地のような感じで勉強にも集中できるかもしれません。衣類を置くスペースとしても有効です。ただし、注意点として下は暗く、上のベッドはかなり暑いことが挙げられます。その辺りを考慮して、置く場所を考えて使うと良いでしょう。

ベッド下なので大人が立つことはできません。必ずかがんでモノを取りに行くイメージです。衣類などを置きたい場合、このスペースで毎日服を選ぶ作業はかなり負担が大きくなります。若い方以外はあまりおすすめできません。腰痛持ちの方には特におすすめできないタイプです。

購入前に使う時の状況を思い浮かべる

1人暮らしの方や寝室の大きさによっても選べるベッドが違います。

例えば引き出し式のベッドであれば、引き出しを引いた時のスペースと引き出しを引くために立ったり座ったりする自分のスペースが必要です。少し狭いお部屋の場合、そのスペースがあるのかどうかを確認してください。さらに、ヘッドがあるベッドの場合は引き出しがどちらに付いていると使えるのかが大事です。置いてみると壁側が引き出しになってしまう、なんてこともあります。跳ね上げ式のタイプは天井に当たらないかなどのサイズ感が大事となります。

ベッド下収納だからといって、家族で使っているモノをいろんなベッド下に入れることは管理しやすい状態とはいえません。基本は、自分の部屋に自分の部屋が心地よくなることを考えながら自分のモノをしまいましょう。その方が子ども達も自分で管理する力が付きます。また、夫婦のベッド下は家族のモノを入れる場所として有効活用できると良いと思います。

ベッド下収納を快適に利用するための工夫

まずベッド下収納に何を入れるかを考えるのではなく、部屋を快適にするには部屋をどう使っていくかということから考えると使いやすい収納になります。あまり使っていないのに部屋を占領しているモノを入れた方がいいのか、普段使っている雑貨や衣類を入れた方がいいのか、という要領です。

そして、何を入れてもベッド下の湿気とホコリ問題はあります。モノが残念なコトにならないよう対応しておくことを忘れずに、晴れの日は「開ける」ということを忘れないようにしてください。

めったに使わないモノを入れたベッドの下は開けない場所となることも多いです。めったに使わない=いつか使うと思っていたモノがいつの間にか時間と共に不要なモノになっていることもありますので、湿気、ホコリの対策と同時に、定期的に見直しをするよう心がけましょう。

自分や家族にとっての優先順位を見つけながら、収納の仕方やベッド選びを考えてみてください。

収納スペースがあるからモノをしまうのではなく、快適に暮らすために、モノを収納する。そのためにはどこにどのように収納をするかを考えます。この順番を守れば、使いやすい収納と共に快適な心地よい暮らしができることでしょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀

整理収納アカデミアマスター、整理収納アドバイザー1、2級認定講師、ルームスタイリスト・プロ、住宅収納スペシャリスト認定講師。「笑顔のある暮らし」の実現を目指した、ライフスタイルに合わせた整理・収納法を提案している。暮らしStyle代表、三児の母。