収納ガイド

2018.01.10 更新:2018.08.31

Question

ベッドの下も収納場所に!案外大きいベッド下スペースの有効活用

先日友人の新居を訪れた際、収納スペースが少なく見えるのに、とても大きなクリスマスツリーを飾っていました。使わない季節はどこに収納しているのか聞いてみたところ、何とベッドの下に大きな収納スペースがあると聞いてびっくり。ちょうどベッドを購入しようと思っていたので、ぜひベッド下のスペースを活用したいと思っています。ベッド下収納について教えてください。

Answer

いくつかのポイントを押さえれば、ベッドの下は優秀な収納場所に!まずは部屋の使い方を考えて、ベッド下をうまく活用してみましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀

目次

ものがたくさんあって収納場所が足りない、もともとの収納が少ないなど、収納スペース不足は代表的な収納のお悩みの1つです。「収納場所がなければものを捨てればいい!」などという話もありますが、ものを簡単に捨てられれば苦労はしませんよね。

ベッド下のスペースは、そんな人への強い味方になってくれます。今回はベッド下を収納場所としての使うときの注意点とともに、活用方法を分かりやすくご紹介します。

ベッド下収納を利用する際の注意点

収納スペースが少ないときにベッド下が使えるようになれば、箪笥1個分にもなる収納スペースができてお部屋がスッキリ。ただしベッド下収納には、実は気をつけなくてはいけないことがたくさんあるのです。

「入れっぱなし」に注意
ベッド下収納は、しまうものによっては出し入れすることが面倒なものも。そのうち入れていることをすっかり忘れてしまい、あとで探し物に困る原因になります。

また、ベッド下は湿気が溜まりやすい場所でもあります。湿気はカビや悪臭の原因になり、特に服や布類にとっては大敵。「北側にある息子の部屋のベッド下から、夫の思い出の革ジャケットがカビだらけで出てきた!」というのは、実際にあった話です。

ほかにも、圧縮袋に入れて長く収納していたスキーウェアから、違和感のある湿気の匂いがしてしまうという例も。使うたびに洗濯し、前回出し入れしたときには問題のなかった収納方法でも、しばらく入れっぱなしにすることで湿気の影響を受けてしまうことがあります。人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといいます。そんな汗が染みこむベッドの下は、換気に要注意です。

そしてもう1つ忘れてはならないのは、ベッド下はホコリも溜まりやすい場所であるということ。ホコリがあるところには、必ずダニが発生します。

これらの注意点をふまえ、ものをしまうときには、収納することと同時に「ものを管理する」という意識を持つことが大切です。

ベッド下収納を利用する際の注意点の対処方法

ベッド下は湿気やホコリが溜まりやすい場所。収納方法を間違えれば、せっかくしまった衣類が大変なことになってしまいます。それでは、実際にどんな対処方法があるのでしょうか。具体例を交えて、ご紹介していきましょう。

ベッド下を開けずに、中身が分かるための工夫を
人は必ず忘れる生き物です。ならば「忘れてもいい状態」にしておきましょう。めったに使わないものを収納した場合、中に入っているものの名前などを書いてどこかに貼る、または入っているものの写真を携帯電話で撮ってアルバム保存。このような管理方法なら安心ですよね!

ベッド下を開ける前に確認できると、開けたのに「見つからない!」というストレスがなくなりますね。

衛生面は万全に!
ベッド下は湿気の多い収納スペースと考えて、除湿剤や乾燥剤、防虫剤を一緒に入れます。引き出しではない収納の場合は直接ものを床に置くことになりますので、必ず箱や袋に入れましょう。その場合、できるだけ真空になる形で収納することをおすすめします。しっかりとした湿気対策を忘れずに行いましょう。

湿気対策で一番効果的な方法は、お天気のよい日にベッド下の扉や引き出しを全開にしておくことです。ついでにクローゼットなども空けて空気を通すことがおすすめです。たとえば、朝出かける前に開ける、家にいるときに窓と一緒に開ける、などの工夫を。ベッド下の引き出しを開けてもしホコリがあれば、見つけたときだけでも掃除機をかけましょう。それだけでもかなり改善できます。

ベッド下収納の種類

ベッド下に収納するものは、収納のタイプによって変わってきます。もし収納付きベッドをこれから購入される方は、何を収納すると部屋が使いやすく、日々の生活が快適に送れるかどうかを考え、それに合ったベッドを購入してください。

ここからはタイプ別に紹介しますので、自分が必要なものを使いやすく収納できるベッドを選んでみましょう。

ベッド下が引き出しになっているタイプ
ベッドがクローゼットの近くにあれば、ベッド下に衣類を入れると便利です。ただし、しまう衣類の種類を決めておきましょう。部屋着をしまうのか、もしくは下着をしまうのか、きっちり決めておかないと、あとでクローゼットにしまったか、ベッド下にしまったか迷うことになってしまいます。たとえスペースが少し空いたとしても、決めた種類のものだけを必ず入れるようにしましょう。

基本はよく着る衣類を入れておくこと。そうすれば開け閉めが増えることになるので、湿気の心配はそれほどではありません。さらにクローゼットの引き出しに使う防虫剤、除湿剤を入れておけば問題ないでしょう。たとえば長く使わない毛布や布団をしまう場合なども、しっかりとした除湿・防虫対策が必要です。

また、ベッド下の引き出しにはマンガや文庫本などの書籍を収納するのもよいでしょう。仕切りを使って種類別に並べれば、きれいに整理もされた状態に。これは引き出したときに気持ちが上がります!こうした書籍を収納する場合は重くなりがちなので、耐荷重がどのくらいあるのか調べることと、湿気の問題に配慮を。紙類は湿気を吸い取るため、除湿・防虫の対策はしっかりしてください。

応用として、たとえばワンルーム住まいで低いテーブルを置いている人は、用意した引き出しにテーブルでの作業で必要なものを入れると、とても便利です。お手紙セットやメイク道具などを入れておけば、座ったまま引き出すことができます。この場合は大きなスペースの引き出しより、小さな引き出しを用意した方が開けやすいですよ。毎日開け閉めするようなら、湿気の問題もあまり気にしなくても大丈夫です。

また普段テーブルで過ごしている人は、椅子から立って、しゃがんでものを取り出すという行為が意外と面倒。その場合は別途棚に収納があると便利ですね。

ベッド下収納が跳ね上げ式のタイプ
跳ね上げ式のベッド下収納は、ほかのタイプに比べて広い空間を取れることが特徴です。多くのものを収納できるのは魅力ですが、うまく入れないとベッド下にかがんで探し物をすることになってしまいます。大きい収納スペースは「区切る」ことが鉄則といえます。

ベッド下収納には、まずは入れたいものを決めましょう。この場合、使用頻度が低いものを収納します。たとえば、スキー用品、釣り竿、思い出の品、年に一度以上は使わないもの。ベッド下収納の高さにあったフタ付きのケースや袋に入れて、しっかり除湿剤、乾燥剤、防虫剤が効く状態にしましょう。

取り出しやすい手前の方には、収納したものの中でも使用頻度が高いものを置いておきましょう。その場合は思い出の品よりは、シーズンごとに使うスキーウェアの方を手前にする、などの工夫を。少しでもスムーズに取り出しやすい状態を考えるのが大切です。

ベッド下が空間になっているもの
ベッドの下に空間がある場合は、できる限りスペースにピッタリの収納ケースを見つけましょう。引き出し式のものが使いやすいですね。ただし気をつけなければいけないことは、ベッド幅はシングルでも100cm程あるということ。さすがにそんな長い収納ケースはなかなか見つからないですよね。そのため、日々はベッド下収納の手前だけを使うイメージとなります。

収納ケースにこだわりたい人は、最近は100均でもおしゃれなボックスが手に入ります。お気に入りのケースを探すのも楽しいものです。高さのないベッド下であれば、薄型の収納ボックスや引き出し、不織布ケースなどを用意しましょう。

そのほか、生活感が出ないように工夫をするという方法もあります。プラスチックの引き出しを使っていて、どうしても目隠しをしたければ、引き出しの内側に紙や生地を貼っておしゃれに隠してしまいましょう。

基本として、ベッド下収納は奥と手前で仕切り、奥には何も置かないか、めったに使わないものを入れるようにします。たとえば60cmと40cmの奥行きの収納ケースを利用する場合は、日々使うものは手前の60cm収納、季節ものなどは奥の40cm収納に入れるなど、色々試してみて。

奥に何も置かないと60cmのケースは引き出しを動かすたびにケースごとあちこち動くので、ちょっとしたストレスです。その場合、奥にケースなどを置くことで、余計な動きをなくしてくれます。ただし、奥のケースや引き出しを出すときは床に寝そべって取り出すことに。手前の引き出しだけあればいいという場合は、ケースの下に滑り止めシートを敷いておくと移動しません。

なお、ホコリが心配な人はキャスター付きの引き出しにしてみましょう。DIYが得意であれば、すのこにキャスターを取り付けることで、オリジナルの引き出しを作ることができます。そうすれば掃除も億劫にならないので、効果的ですね。この辺りは自分の生活での優先順位を考えながら選択していくのが大切です。

布物や籐の籠のケースを選ぶときは、確実にホコリがつくので注意しましょう。毎日使うものならフタなしでも大丈夫ですが、そうでないものの場合は蓋付きをおすすめします。

ロフト式のベッド
ロフト式のベッドは、子どもにとっては基地のような感じで勉強にも集中できるかもしれませんね。これは衣類を置くスペースとしても有効です。ただし、注意点として下側は暗く、上にあるベッドはかなり暑いことが挙げられます。その辺りを考慮して、置く場所を考えて使うとよいでしょう。

ロフト式の場合でもベッド下なので、大人が立つことはできません。必ずかがんでものを出し入れする必要があります。衣類などを置きたい場合、このスペースで毎日服を選ぶ作業はかなり大きな負担に。若い方以外、特に腰痛持ちの人にはおすすめできないタイプです。

収納つきベッドを購入するなら、まず使うときの状況を思い浮かべよう

1人暮らしの人や寝室の大きさによっても選べるベッドは違います。たとえば引き出し式のベッドであれば、引き出しを引くために自分の体の分も含めたスペースの広さが必要です。部屋の狭さが心配な場合は、そのスペースがあるのかどうかを確認してください。

さらに、ヘッドがあるベッドの場合は、引き出しがどちら側についているかの確認も必須。いざ置いてみると壁側が引き出しになってしまう、などということもあります。それから跳ね上げ式の収納タイプは、天井にあたらないかなどのサイズ感の検討を。

ベッド下の収納は広いスペースが魅力。だからといって、家族で使っているものを何でも乱雑にベッド下に入れることは、管理しやすい状態とはいえません。基本は、自分のものは自分の部屋にしまうよう心がけましょう。子どもがいる場合は、自分のものを自分で管理する力が身につくきっかけにもなります。夫婦のベッド下は子どものものではなく、夫婦のものか家族で使うものを入れる場所として有効活用を。

ベッド下収納を快適に利用するための工夫

大事なことは、ベッド下の収納に何を入れるかを考えるのではなく、まずは部屋を快適にするにはどうベッド下を使っていくかを考えること。そうするとことで、ベッド下が使いやすい収納場所になります。あまり使っておらずただ部屋を占領してしまっているものを入れた方がいいのか、もしくは普段使っている雑貨や衣類を入れるのか、それぞれの目的に合わせてベッド下を使いましょう。

何を入れるにしても気をつけたいのは、湿気とホコリの問題。しまったものが残念なコトにならないよう、晴れの日は「開けて換気する」ということを忘れないようにしてください。

そして、めったに使わないものを入れると、ベッドの下は開けない場所となってしまうことがあるので注意が必要です。めったに使わないということは、いつか使うと思っていたものがいつの間にか不要なものになっていた、ということもあるのです。湿気、ホコリの対策と同時に、定期的にベッド下の見直しをするよう心がけましょう。

自分や家族にとっての優先順位を見つけながら、収納の仕方やベッド選びを考えてみてください。
ものを効果的に収納できれば、散らかっていた部屋の床も片付き、日々の掃除も楽になります。キレイな部屋は、居心地がよいものですよね。

収納スペースがあるからものをしまうのではなく、快適に暮らすためにものを収納するということ。そのためにはどこにどのように収納をするかをまず考えましょう。この順番を守れば、使いやすい収納とともに快適な心地よい暮らしができますよ。

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀

整理収納アカデミアマスター、整理収納アドバイザー1、2級認定講師、ルームスタイリスト・プロ、住宅収納スペシャリスト認定講師。「笑顔のある暮らし」の実現を目指した、ライフスタイルに合わせた整理・収納法を提案している。暮らしStyle代表、三児の母。