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収納ガイド

2018.02.28 更新:19.01.23

Question

意外と困るズボンの収納!そのノウハウとは?

私はパンツスタイル派です。仕事着と普段着を使い分けていることもあり、かなりの数のズボンを持っています。シワになるのもイヤなのでキレイに収納したいのですが、場所も限られており困っています。ズボンの収納にはどのような方法がありますか?

Answer

吊るす収納とたたむ収納、2種類を上手く使い分けて。スペースや素材も考え、自分に合った方法を学びましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀

目次

ズボン収納のコツって?

着替えの際につい「ちょい置き」してしまうズボン。気づけば椅子やベッドの上に山積みになっている、なんていうことはありませんか?特に一人暮らしだと、人目に触れることもないから置きっぱなしにしてしまいがち。お目当てのモノが見つからず探すのに時間がかかったり、せっかく見つけても上のモノの重みでシワになっていたり、履きたい時にすぐに履けない!というようなお悩みもよく耳にします。

たたむ収納と吊るす収納を活かす
ズボンの収納には、たたむ収納と吊るす収納という、2つの効果的な方法があります。素材によっては各方法の向き不向きがありますし、個人の習慣によっても合う合わないがありますので、是非ズボンの特徴を見ながら収納しやすい方法を選んでください。ここから先は、たたむ収納と吊るす収納について、それぞれ細かくご紹介していきます。

ジーンズを吊るして並べたところ
たたむ収納とは?気をつけるべきポイントって?

たたむ収納を効果的に使うには、いくつかのコツがあります。たたんだズボンはどこにしまうのが効果的なのか、またどう収納していくのが良いのか、わかりやすくご紹介していきます。

ズボンは種類別にたたむ
ズボンは種類に応じて適したたたみ方があります。種類ごとに代表的なたたみ方を以下にまとめました。ぜひ実践してみてください。

なお、収納する場所によって折る回数を変えるとより出し入れしやすくなります。動画を参考にして、最終のサイズは臨機応変に調整してみてくださいね。

[ ジーンズなど普通の形 ]
1:お尻側を上にして、左右の足を重ねて、縦にたたむ
2:股の出っ張りを整える
3:足首の部分を、ウエストにむかって半分折る
4:ウエスト部分を中心に向かって3分の1折る
5:余った部分をウエストのなかに挟み込むように折る

[ ワイドパンツ ]
1:お尻側を上にして、左右の足を重ねて、縦にたたむ
2:幅が広いので、さらに縦に半分に折る
3:裾側を、中心に向かって3分の1ほど折る
4:ウエスト側を折って(1~2回)、裾のなかに挟みこむ

[ ショート丈のズボン ]
1:お尻側を上にして、左右の足を重ねて、縦にたたむ
2:ウエスト側を中心に向かって3分の1ほど折る
3:裾側を覆うように折り重ねる

それぞれ、ズボンをたたむ時にはしっかりシワを手で伸ばしてくださいね。もしもたたみジワができた場合には、ハンディーアイロンを使用すると便利です。いざ履こうと思ったらシワができていて、がっかりしてしまう、なんていうことがないように、収納しているズボンは定期的にチェックしたいですね。

動画で紹介した形のズボンでも、モノによってはあとで紹介する「吊るす収納」の方が適している場合もあります。特にワイドパンツは、シワのできやすい生地のモノも多いようですので、収納する前に確認してみて。

また、収納場所に合わせて3つ折りや2つ折りにするなど、折る回数は臨機応変に変えてみましょう。

棚に収納するときは、取り出しやすさを意識する
ズボンをたたんで棚に重ねて並べれば、一目で見渡せる収納になります。輪になるところを手前にすると取り出しやすくなりますし、見た目もきれいになるのでおすすめ。

また、色や素材ごとに分ければ使い勝手も増し、アパレルショップの陳列のようにも見えておしゃれですね。ただし積み上げ過ぎには注意です!見た目が悪くなるだけではなく、取り出しにくくなって、最後には崩れてしまう、なんてことも。

引き出しに収納するときは、しまい方と並べ方に注意する

たたんだ後引き出しに立てて収納したズボン

たたんだズボンを引き出しにしまうときは、なるべく立てて収納するようにします。ありがちなのが、ズボンをただ重ねて収納してしまう方法ですが、この収納方法だと引き出しを開けたとき、一目で何がしまわれているかがわかりづらく、目的のズボンがすぐに取りだせないという難点があります。

立てて収納することにより、欲しいズボンがすぐに見つけられて、取り出しもスムーズになります。ブックエンドなどの仕切りを用意するのもおすすめです。ジャンルや用途ごとに分けてれば、さらに見やすく、取り出しやすい収納になりますね。ズボンに限らず、衣類を引き出しに収納するときは、なるべく立てて収納する、と覚えておきましょう。

とはいえ、厚手のズボンは素地の丈夫さのおかげで立てる収納が可能なものの、薄い素地のズボンだと、どうしても難しいですよね。そういった場合には重ねる収納を選ぶようにします。重ねて収納するときは、しまいすぎに要注意。重ねたズボンの重さのせいで、シワができやすくなってしまいます。シワができやすい素材のズボンはたたむ収納ではなく、あとで紹介する「吊るす収納」を取り入れてみましょう。

引き出しにしまうときは、並べ方の工夫も忘れずに。手前から奥に向けて(もしくは奥から手前に向けて)横向きにキレイに並べるのもよいのですが、これでは引き出しを全て開けるまで一番奥に収納したズボンが何かわかりません。特に半分より奥のスペースには、横向きではなく縦向きにズボンを並べてみてください。引き出しを半分開けただけで中にあるモノ全てが見えて引き出しの中身を把握できますね!

ズボンの向きを工夫して収納した引き出しの図

毎回引き出しを全て開けるのは面倒なものです。並べ方の工夫ひとつで、奥にあるモノを忘れたり、引き出しを全て開けては履きたいモノを探し回る、ということを避けることができます。

ボックスへの収納も便利
立てて収納できるズボンであれば、引き出しだけではなく、ボックスを使うのも便利ですよ。最近は100円ショップに行くだけでも、布製のものやプラスチック、木製といった、さまざまな素材のボックスが用意されています。

しまうズボンを、ジャンルや季節ごとに分けておくと見やすいのでおすすめ。レディースやメンズ、子ども用という風に、家族ごとに分けるのもよいかもしれませんね。ズボンを収納したボックスは棚やクローゼットのなかにしまうのが基本ですが、頻繁に使うモノ用であれば床に置いても便利です。

棚やクローゼットに合うサイズのボックスがなければ、DIYをして自分だけの収納ボックスをつくるという方法もあります。DIYに必要な道具や素材なども、最近では100円ショップで簡単に手に入るようになっています。このように、ボックスの収納はアイディア次第でさまざまな使い方ができます。お気に入りのボックスに収納して、季節ごとにクローゼットから出し入れする、なんていう方法もよいかもしれませんね。

素材によっては丸める方法も
レギンスのような吊るすと伸びてしまう素材のモノや、デニムやジャージといったシワになりにくいモノは、丸めてカゴやボックスに収納するのもおすすめです。この方法は手軽なので、子どもが自分で洋服を管理する際にもよいかもしれませんね。

まずはズボンを表側にして、左右の足を重ねるようにたたみます。お尻部分の出っ張りを無くすよう、たたんだ足の中に折りこんでから、最後はウエストにむかって足首のほうからくるくると丸めていけば、完成。デニムやジャージ、それぞれのズボンに適したたたみ方です。

吊るす収納とは?コツとアイディアを紹介!

吊るす収納の場合は、クローゼットを開けると全てのズボンが目に入ってきます。トップスと並べておくと、アッと言う間にコーディネートができますね。また、吊るし方にも色々あります。

まずは吊るすズボンを選ぶ
ズボンを吊るすときは、日常的によく使うものや、ジワができやすいモノ、シワをつくりたくないモノを優先的に選んで収納していきましょう。日常的に着ることの多いズボンを吊るしておけば、急いでいるときでもすぐに取り出すことができますし、吊るしておくことでシワ対策にもなります。

せっかく履こうと思ったズボンもシワが少し入っているだけで履く気がなくなっちゃいますし、お気に入りは常にきれいな状態にしておきたいですよね。取り出しやすさとシワ対策が合わせてできる吊るす収納を活かして、効果的なクローゼット収納を目指しましょう。

ズボンハンガーに裾を挟んで吊るす
スーツのスラックスなどシワになりやすいモノには、ズボンハンガーに裾を挟んで吊るす方法が最適です。シワになっているズボンを収納する場合は、霧吹きで水を吹き掛け風通しの良い場所に吊っておき、乾いてから収納するようにしてください。この方法であればズボン自体の重みでシワが伸ばすことができます。

ハンガーでズボンを半分に折るように吊るす
そのまま吊るすとズボンが裾が床についてしまうようなスペースでは、ズボンを半分に折ってハンガーに吊るす方法がおすすめです。ハンガーによっては折れ目のところに線が入る場合があるので、その部分にはできるだけ丸みのあるモノを選ぶことが大切。丸みがないハンガーを使う場合は、その箇所にタオルを巻いておくことで折り目の防止になります。

ズボンを折って吊るせるハンガーには、端が切れているモノと切れていないモノがあります。

●端の切れているタイプ

端の切れたハンガーにズボンを吊るしたところ

ズボンを滑り込ませることができるので掛けやすいというメリットがあるものの、収納している間にズボンが滑り落ちることがあるという注意点もあります。クローゼットの中で知らないうちに滑り落ちて、ズボンがシワになっていた!なんていうこともありますので、端の切れたタイプのハンガーは滑りにくい生地のズボンを吊るすのに適しているということを覚えておきましょう。

●端の切れていないタイプ

端の切れていないハンガーにズボンを吊るしたところ

このタイプのハンガーには、下の写真のように掛けたズボンの上から軽く抑えるストッパーが付いているものも多いようです。ストッパーがあれば、ズボンが滑り落ちる心配は少ないと言えます。

ストッパー付きのハンガー
ハンガーに付いているストッパーのアップ写真

吊るし方を工夫する
スーツとセットになっているズボンは、上着と一緒にハンガーに掛けるとすぐにセットで取り出せます。重なっていると風通しが悪いので、着用して1日くらいは風通しのいいところに吊るしてから収納しましょう。

ハンガー以外を使った方法も
はしごの形状をした「ラダー」という収納グッズに、ズボンを掛けるという方法もあります。ラダーを使う場合には、「魅せる収納」を目指しましょう!風通しはいいし、脱いですぐに掛けられるので面倒くさがりさんには持ってこいの方法でもあります。

ただし、ズボンの上にズボンが積み重なっていくことが多々あるので、自分でそこに何枚掛けるかを決めることや、各ズボンの指定席を決めることが大切です。また、ラダー収納はホコリが付きやすいので、めったに履かないズボンよりは、よく履くモノを掛けるようにしましょう。

ラダーにS字フックを掛け、そこにベルト通しをひっ掛けて吊るすのもおすすめ。ブティックでよく見られるオシャレ度抜群の収納方法です♪ただ、ベルト通しのところに負担がかかるので柔らかい素材のズボンには不向きです。デニムなどには向いています。

ズボン着回しのコツって?

いつのまにか増えてしまったズボン。そろそろ数を少なくしなくては、と思っていてもどれもなかなか手放せない…そんなことはありませんか?ここではズボンの具体的な整理のコツと、お気に入りのズボンを長持ちさせる方法をご紹介していきます。

ルールを決めて、手放すモノをわかりやすく判断する
ズボンがたくさんあってどれを手放していいかわからないという方は、履いたズボンを右側に戻していきます。すると左側には履いていないズボンが集まります。やがて整理をしたいと思った時には一目瞭然、左側に普段履かないものが集まっているので迷わずに「手放すモノ」が判断できますよ。

逆に持っているモノを全て着回したいという方は、履く時は左から、履いたら右に戻すと決めると、手持ちのズボン全部を活用することができます。ちょっとしたテクニックやアイディアを駆使して、クローゼットの中にあるズボンをうまく収納しましょう!自分なりのルールを決めて、オシャレを楽しんでみてください。

収納前のお手入れも大事
そして、一度履いただけでは洗わないことも多いズボン。脱いですぐに収納してしまうと、湿気がこもってしまうことも。まずはブラシをかけて軽く汚れを落とし、風通しのいいところに干してから収納しましょう。次に履いたズボンを干す時には必ず既に干してあるズボンを元の場所に収納する…そんな流れを作っておくと、いつも決まった場所に履きたいモノがあるようになっていくでしょう。

ズボンを洗濯するときは、ポケットやチャックをすべて閉め、ほかの衣類と引っかかったり、傷むことのないよう、裏返して洗濯機に入れるのが基本です。シワができてしまった際には放置せず、すぐにアイロンをかけるなど、洗濯や収納の際の気配りも、大事なズボンを長持ちさせるコツといえるでしょう。

おしゃれをより楽しむために

普段のおしゃれをより楽しむためにも、これを機会に収納方法を見直して、コーディネートをぐっとラクにしていきましょう。いつどこで、誰と会っても自分らしく、その日1日が楽しくなる「今日の私らしいコーディネート」がスムーズにできることを目標に。収納の仕方を1つ工夫してあげるだけでも、劇的な変化が実感できるはずです。充実したおしゃれをするためにも、少しずつ改善していきましょう!

(撮影協力:今井 知加)

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀

整理収納アカデミアマスター、整理収納アドバイザー1、2級認定講師、ルームスタイリスト・プロ、住宅収納スペシャリスト認定講師。「笑顔のある暮らし」の実現を目指した、ライフスタイルに合わせた整理・収納法を提案している。暮らしStyle代表、三児の母。