収納ガイド

2017.03.28

Question

食品収納術の基本をお教えします!

うちの母は心配症なのか、同じ食品をいくつも買ってきてしまいます。パントリー(食品庫)に収まりきらずにキッチンのいろいろなところに食品ストックが置いてあり、中には賞味期限切れのモノも。食品ストックの数をうまくコントロールするコツを教えてください。

Answer

食品ストックは定数を決め、必要以上に買わないようにしましょう。また、分類は細かすぎると収納・管理が難しくなります。取り出しやすく見やすい収納を目指して!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

ついつい買いすぎた食品、賞味期限も近づいてるけどダメにするにはもったいないし…と、誰しも一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。ここではそうした食品の収納から無駄のない管理法まで、その種類やシチュエーションに準じてお教えします。

食品の整理収納の特徴とは?

家族の健康を守り、一家団らんの時間を伴う「食事」を作ることは、家事の中でも大きなウエイトを占めていることでしょう。しかし、各家庭によって趣味嗜好が違うように、食品のストックや管理はそれぞれのライフスタイルによって異なります。誰でもできる食品の管理、整理や収納について知っておけば、あなたも自宅の食品を簡単に、スマートに管理できるのです。

食品の片づけで大事なことは、ストックするスペースを決めて必ずその範囲内で収めること。入り切らないからといってあちこちに置くと、同じモノを何回も買ってしまったり使い切れず賞味期限切れとなる原因になります。スペースを決めたら、モノが重ならないように立てて収納することも意識すると、中のモノが一目瞭然となり、出し入れがしやすくなります。そうすれば在庫管理が一層ラクになりますよ。

食品収納のコツ

様々な食品や食材があふれてぐちゃぐちゃになりがちなキッチン。キッチンを上手に整理するには、どうすれば一番効果的なのでしょうか。

キッチンの整理収納の手順

・食品ストックは「取り出しやすく・見やすく」収納しキッチンをスッキリと保つ!
・分類は細かすぎず「ざっくり収納術」で食品ストックを賢く使い切る!

という2点を目標として、まずは以下の [ ステップ1 ]から[ ステップ5 ]を実行してみましょう。

[ ステップ 1 ] まずは「全部出す」ことからスタート
賞味期限切れのモノはないか、あることを忘れていたモノはないか、不要と判断すれば手放しましょう。

[ ステップ 2 ] 必要な食品をアイテム別に分類
お菓子、缶詰、粉類、麺類、インスタント類、乾物類、お茶類など。

[ ステップ 3 ] 食品を大きさやカタチで分類
袋物、箱物、ビン物、缶物、チューブ類など。

[ ステップ 4 ] 分類ができたら収納
乾物やお菓子類などの袋物は、それぞれカゴにまとめてしまいます。軽い品は高い位置に収納し取っ手つきのボックスに入れると、取り出しやすく便利です。

[ ステップ 5 ] 足りないモノを把握する
大切なのは、たくさんストックすることではなく、足りないものを把握できること。そして、必要なモノを収納されたストックの中からサッと取り出せるようにすることです。

場所別の片づけ方法
さて、食品ストック収納に適する代表的な場所として挙げられるパントリーやちょっとした隙間。これらの場所に収納する時の注意点はどのようなことでしょうか?

・パントリー
パントリーとは、常温保存できる食品を保管する食品庫です。キッチンから続く独立した小部屋もあれば、キッチンのコーナーに収納棚を設置しただけのものもあります。小部屋タイプの場合は、引き戸もしくは扉なしの作りが使いやすいでしょう。また、湿気がこもらないように換気・通気対策が必要です。

パントリーに設置する棚は奥行きの浅いモノにします。30~40センチの棚がおおよそ使いやすい大きさと言えます。奥行きが深くなると手の届かない奥に食品がたまり、賞味期限切れが把握できなくなります。

・隙間
冷蔵庫と壁の隙間のように、間口が狭く奥行きが深いスペースの場合は、引き出し式の棚を選びましょう。

アイテム別の片づけ方法
ステップ[ 1 ]~[ 5 ]で分類したモノを、アイテム別に収納していきます!

・生鮮食品
冷蔵庫野菜室にそのまま野菜や果物を入れるのではなく、紙袋やストックバッグに入れて仕切りを作り野菜を種類ごとに分けることで、何があるのかわかるようにすると便利です。

・調味料
よく使う調味料は、袋入りであればそこから固形容器に移し替えて収納すると管理しやすくなります。インデックスシールなどを用いて、容器に詰めた調味料の名前は必ず記しておきましょう。

・乾物
食品用乾燥剤や蓋つきの密閉できる容器を使い、湿気対策をしましょう。乾物などは袋が大きくかさばることで「空気まで収納」してしまっている…ということがよくあります。中身を取り出し、密封できるチャックつきビニール袋に収納するのも収納空間を有効利用することになります。

・瓶詰め、缶詰、酒類
重量があるものは、キャビネットの引き出しや大型収納の下段に収納すると取り出しやすく便利です。常時ストックをしているビールや飲料水は定位置を決め、例えば段ボールのままであっても取り出しやすく工夫するのもよいでしょう。

・レトルト食品
ブックエンドで仕切ったり、カゴに立てて収納しましょう。立てることで在庫がどれくらいあるのか、何が入っているか奥まで見渡せます。

・非常用保存食
このジャンルには、ローリングストック法を実践します。ストック(備蓄)をローリング(回転)することで、備蓄した食品を定期的に消費し、食べた分だけ買い足していく方法です。通常は、家族の人数×3日分が基準備蓄量として政府からも推奨されています。

食品収納のコツ~悩み別編

基本的な食品収納のコツをお伝えしたところで、「よくある食品収納の悩み」とその対処法を見ていきましょう。

気づくと期限切れ

[ 1 ] 使いやすくしておく
在庫の定数を決め、パッと見て何があるかすぐわかる状態にしておきましょう。また、賞味期限をラベルや付箋に書いて貼っておくと効果的です。

[ 2 ] 簡単なルールで在庫をチェック
嗜好が変わると使わなくなってしまう食品もあるので、在庫を3ヶ月~半年などと決めて点検するのも忘れずに。

同じものを買ってしまう

[ 1 ] いつ頃なくなるかを把握する
開封した日付を書いて貼っておくと、使い切るまでの消費サイクルを知ることができます。よく使うモノをどのくらいで使い切るのか知れば、無駄な買い物をせずに済みます。

[ 2 ] 安くても必要以上には買わない
「安いから」「腐るモノでもないし」とついつい買ってしまいがちなモノ。買う前にひとまず本当に必要か考えるようにしましょう。また、自分の買い癖を見直しましょう。

何があるか把握できない

[ 1 ] 分類を細かくしすぎない
分類を細かくしすぎると、どこにしまっていいのかわからなくなってしまいます。誰でもわかる「ざっくり分類」がおすすめです。

[ 2 ] ルールを決める
自分なりのルールを決めてみましょう。決めた収納場所に入る分だけストックを持つ、一度賞味期限を切らしたストック食品はなるべく買わない、思い切ってストック食品で過ごす「食品デトックスデー」を作るなどです。

出しっぱなしをやめて使いやすく

「いつか使おう」とつい目につくところに出しっぱなしにした食品も、気がつけば賞味期限が切れていることも…。食品収納の基本をしっかりマスターして、取り出しやすさと見やすさを最優先しましょう。出しっぱなしになんかしなくとも食品管理のしやすく、使いやすいキッチン・パントリーにしていきましょう!

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情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。