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収納ガイド

2017.03.26 更新日:2019.02.27

Question

クローゼットの収納術とは?整理されたクローゼットで洋服選びも快適に!

初めてクローゼットのある家に引っ越しました。とりあえず手持ちの洋服をかけてみたのですが、もうこれ以上はハンガーをかけられないほどいっぱいで、着たい洋服をみつけるにもひと苦労です。特に下の方には中途半端なスペースもあり、もう少し使いやすい収納方法があるのではないかと思っています。クローゼットの上手な整理の仕方を教えてください。

Answer

クローゼットのスペースを有効利用するためには、かける収納とたたむ収納に分けることがコツ。クローゼット内を上・中・下に区切って、それぞれに適したモノを収納しましょう。でもまずは、洋服を整理することから始めて!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

一般的なクローゼットは「上・中・下」の3つのパートに分かれています。枕棚の部分が「上」、ハンガーで服を掛ける収納部分が「中」、掛ける服の裾から床までの部分が「下」にあたります。

クローゼットの扉も、折れ戸・引き戸・観音扉と3つのタイプがあります。ウォークインや壁面タイプなど、スタイルも豊富になりました。奥行き・高さ・幅を活かし、衣類の収納を充実させましょう。

扉のないクローゼット
※イメージ写真
洋服を分類して、適正量にしましょう

洋服は知らないうちに増えているモノのひとつ。自分が持っている洋服の種類や量を把握できなくなっているようなら、クローゼットを整理する前にまず洋服の「適正量」を知る必要があります。

洋服の適正量
洋服の適正量とは、衣類が管理しやすい量(=収納に入る量)を知ることです。洋服の適正量を保てているかという判断基準は、とてもシンプルで簡単。「着たい服がすぐに取り出せる」ならば、適正量が保たれている状態です。

クローゼットのハンガーにかかっている洋服がギュウギュウで、着たい服が取り出せない・着たい服が見つからない、また引き出しから洋服がはみ出しているなどという状態は適正量が保たれているとは言えません。

お気に入りの服ばかり収納したクローゼットでも、いざ着ようと思った時にシワやメンテナンスが必要だと、せっかくお気に入りの服でも出番がなくなりがちです。モノを収める量は、収納スペース全体に対して8割ぐらいを心がけましょう。ハンガーが左右に動かせる程度が目安です。

クローゼットの使い方

次に、クローゼット内スペースを有効活用する方法を紹介しましょう。

夫婦でクローゼットを共有して使用する場合
使用する人によって縦に空間を区切ると使いやすくなります。クローゼットの右半分を奥様エリア、左半分をご主人エリア、というように整理してみましょう。

上部:枕棚の収納方法
枕棚は高い位置にあるので、比較的軽いモノ、または使用頻度の低いモノを収納します。バッグやシーズンオフのたたんだ衣類、着ないけれども思い出としてとっておきたい衣類などを収納するのに適しています。布製のボックスなど、通気性のよい収納グッズを使いましょう。

クローゼット上段にしまわれた衣類ケース

中部:ハンガーパイプ部分の収納方法
ハンガーパイプは使用頻度の高い順にエリアを分けます。一番使いやすい中央部分には出番の多い服を、折れ戸のデッドスペースや扉の奥などは、冠婚葬祭用やシーズンオフのコートなど使用頻度の低い服をかけるようにしましょう。

クローゼット中段に収納された衣服

ハンガーパイプに仕切りを用意して、見やすくするという方法もあります。

ハンガーポールに設置された仕切り

また、衣類の丈をそろえて、短い丈の洋服の下部分にまとまった空間ができるようにすると、クローゼット内のスペースを有効に活用することができます。

下部:衣類の裾から床まで(ハンガー下スペース)の収納方法
クローゼット下部にできたまとまった空間には、引き出し収納を設置してTシャツやボトムスなどを収納しましょう。

クローゼット下段に置かれた引き出し収納とボトムス

衣類をたたんで収納することで収納力は1.2倍に上がるので、ぜひ引き出しを活用して下さいね!

クローゼットの整理、収納方法

衣類をコーディネートしやすくするには「整理」が必要です。まずすべての衣類を出して、着る服、着ない服、迷う服の3つに分け、持っている服の量を把握することから始めます。

出す時にはボトムス、トップスといったアイテムごとに分け、さらに、春・秋、夏、冬のシーズンごとや仕事着など、シーンに合わせて分類します。分類することによって、アイテムごとの持ち方の傾向をつかむことができるのです。何枚も同じようなデザインや同じ色の服を購入してしまうということがなくなり、経済的効果も生まれます。

枕棚の使い方
バッグを収納する場合、仕切りスタンドを使用し立てて収納します。自立しないバッグは、ファイルボックスを使い収納することで高さのある収納スペースからでも取り出しやすく選びやすくなります。シーズンオフの衣類は通気性の良い、布性の収納を使うと衣類が傷みにくくなります。

ハンガーを揃えることによる効果
ハンガーを同じ種類のモノに揃えるだけで、色・形に統一感が出るため見た目にもスッキリ。掛ける方向を揃えるとさらに統一感が出て衣類も選びやすくなります!空間が整うと「キレイを維持しよう」というモチベーションが保てます。かける衣類によってハンガーの選び方も変わるので、ご紹介していきましょう。

・型崩れしてはいけない衣類
スーツやジャケット、コート、仕立ての良いブラウスなど、立体的に裁断、縫製されているモノは、ズレない型崩れ防止用のハンガーを使用します。湾曲したカーブがあり、肩先に適度な厚みがあるものを選びましょう。

・ボトムス・スカート
ボトムスハンガーにはクリップ式、ズボン吊り式、バー式タイプと様々な種類がありますが、クリップ式、ズボン吊り式はズボンを長いまま吊り下げるので高さが必要になってきます。また、バー式タイプは折り曲げて収納するので高さを選ばず収納できますが、滑らないタイプを選びましょう。

・Tシャツやカジュアルな服
型崩れを気にしない衣類であれば、厚みのない、ズレにくいハンガーを選びましょう。

収納する衣類の種類、収納の高さ、量などを確認し、ハンガーを先に買うのではなく必要な数を決めてから購入しましょう。また、衣類がかかっていないハンガーはかけっ放しにするのではなく、ハンガーの一時置きカゴを用意して、扉でデッドスペースになってしまう様な場所へ収納することをおすすめします。

引き出し収納の使い方
引き出しケースにも選び方があります。中に入れる衣類の高さにあった深さのモノを使用しましょう。目安として適切な引き出しの深さは、ボトムスが約30cm、Tシャツ類が約24cm、下着などの小物類が約18cmです。衣類はたたんだ輪を上にし立てて収納しましょう。

ウォークインクローゼットの使い方

ウォークインクローゼットは、人が入って中で着替えをすることができ、スーツケースなどの大きなモノも収納できるというメリットがありますが、逆に何でも入ってしまうからと納戸の様な使い方になりがちで物置化してしまうことも…。

一般的にクローゼットは洋服を収納する場所と捉えがちですが、ウォークインクローゼットなどスペースが大きな収納は、使う人や用途で収納するモノが変化します。例えば子ども部屋の場合、学習用品や通学用品、おもちゃなどを収納する可能性もありますよね。まずクローゼットの目的を明確にしてから収納するモノ、使い方を決定することが大切です。

多種類のモノを収納する場合には、衣類と雑多なモノを分けるなど、分類して収納するようにしましょう。その際、種類ごとに収納エリアを決めるとスムーズです。

また、ウォークインクローゼットには、壁面クローゼットに比べて埃が入りやすいという特徴があります。引き出し収納にはキャスターを付け、掃除しやすくしましょう。

クローゼットをキレイに保つコツ

クローゼットを見直すタイミングを衣替えの時期にする、など簡単なルールで適正量を保つようにします。また1枚服を購入したら1枚処分するなど、増やさないルール作りも大切です。守れる簡単なルールでキープしやすい仕組みを作りましょう。

ベッドやソファの上にちょっと置いてしまいがちな部屋着、一回着たけどすぐに洗濯しない衣類には一時置きカゴを使用します。一時置きカゴを用意することでちょい置きによる散らかりを防ぎます。心に余裕を持ってキレイをキープすることで、気持ちの良い1日をスタートさせましょう!

(撮影協力:今井 知加)

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。