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収納ガイド

 

マンガで紹介!今すぐ片付けたい!収納の整理手順をご紹介

スッキリきれいな部屋にしたい!と、心機一転、片付けてみたものの、こんな悩みはありませんか?

・モノが多すぎて、何から手をつければよいのか分からない
・時間ばかりがかかって、なかなか片付けが終わらずに焦ってしまう
・意気込んで部屋を片付けたのに、すぐに元に戻ってしまう

片付いた部屋をキープするためには、無理なく続けるための「やり方の工夫」と、誰でも片付けをしやすい「仕組みを作ること」が大切です。

片付いたリビング
※イメージ写真
片付けを始める前にするべきこととは?

片付け上手になるために
片付けには「正しい順番」があります。それは、「整理→収納→整頓→片付け」という順に進めていくこと。まずは、「モノの整理」なのです。これは、自分にとって必要か不要かの判断をしていくということです。モノに対して主に、「自分は使うか、使わないか」の目線で、「1年ほどの間に使うかどうか」を選んでいきます。

それが終わってから「収納」をしていきます。片付けというとついステキな収納グッズに目が行きがちですが、使うモノだけを収納することが大切です。収納グッズも、「収納量が上がる」ことや「使いやすくなる」ことなどの効果が得られるかどうかという目線で選んでください。

整理・収納の後に行う「整頓」とは、見た目をキレイに整えること。先にモノの適切な収納場所を決めてから「整頓」を行いましょう。また「片付け」とは、「片を付ける」という意味で、ここでは「使ったあとに元の場所に戻す」ということを指します。正しい「整理」「収納」「整頓」ができていれば、無理なく「あるべき場所」に戻すことができるので、片付いた状態も長続きしやすいのです。このシステムでは上記の順番を守ることが、とても大切です。

テーマ(目標)を決める
片付けのファーストステップである「モノの整理」を始める前にやってもらいたいことが、「目標設定」です。

「1日5個捨てる」とか、そういう小さな目標ではなく、「そもそも何のために片付けるのか?」という根本的なことをまず考えて目標としてみてほしいのです。片付けは、理想の暮らしを叶えるためのツールでしかありません。片付いた部屋を作ることがゴールではなく、その先で「どんな生活をしたいのか?」という目標を持つことが大切です。

例えば、「1日5個何かを捨てることを毎日続ける」という行動目標だけよりも、「家族団らんの時間をゆっくり持つために、掃除しやすい家にしたい」という大枠の目標もあった方が、片付けが楽しく続けられそうではないですか?捨てる以外にもたくさんやり方がありそうですよね?

また、「掃除をしやすい家にしたい」という具体的なテーマがあれば、「床や棚への直置きを減らす」「収納スペースに収まるようにモノを厳選する」など、片付けで行う具体的な方法も明確になってきます。

片付ける際に注意すべきこと
家族のモノを本人に伝えないまま勝手に処分することは控えましょう。どれほど小さなモノでも、「使っているモノ」、「使っていないモノ」の区別は本人に確認してもらい、処分すべきかどうかの判断も本人に任せましょう。

また、片付ける際に、思い出のモノと書類は後回しにすることをおすすめします。なぜなら、特に思い出深いモノには様々な情報が付随しているため、どれを残し、どれを処分するか、分類するのに時間がかかるからです。全体の分別をし終えた後、最後に取り組むようにするのが、上手な片付け術です。

また、収納スペースを考えて、片付けを行うことも大切です。収納スぺ―スの8割にモノを入れ、2割を空けておくようにすると、収納場所を有効に、また心地よく使うことができます。それ以上モノを収納すると、息苦しさを覚えるようになりますから、モノは収納スペースの8割以下に抑えるようにしましょう。

整理収納で起こる「よいこと」とは?

整理収納には、たくさんの効果があります。家事の時短なども含めた「時間的効果」のほか、重複買いなどの防止につながる「経済的効果」、心地よく過ごせるなどの「精神的効果」、同じ空間を広く使えることによる「空間的効果」、これらの総合的な効果によって掃除や片付けなどがラクになる「家事楽効果」など、ささいな行動次第で得られる効果は計り知れません。片付けるだけで、こんなにたくさんの効果が得られたら、どんな気持ちになるでしょうか?うれしいですよね。

整理のステップ

片付けの基本である「整理」には、「全部出し」「仕分け」「カテゴリー分け」「優先順位分け」の4つのステップがあります。

全部出し
ファーストステップは、収納内部のモノの「全部出し」ですが、私は一度に全て出すことはおすすめしていません。範囲やジャンルである程度区切って、量を調整しながら出して「仕分け」を進めるとよいでしょう。要は、収納内部から不要なモノを間引くのではなく、今入っているモノをジャンルごとでもいったん床や机などに出して広げてみましょうということです。出して広げることで、記憶にないモノを見つけたり、モノの多さに気づいたりと、整理を促進させる効果があります。

仕分け
次のステップ「仕分け」では、広げたモノを「使う」「使わない」「迷う」の3つにテンポよく分けていきます。どこに分けるかは直感的に決めることをおすすめしています。感情をコントロールするにはよいのですが、モノの整理の場合は時間をかけて考えてしまうと「高かったから」「何かに使うかも」と、ストックを持ち続けるための言い訳をしてしまい、整理を効率よく進めることができません。迷う場合は、とりあえず「迷う」という所に仕分けして、あとで「なぜ迷うのか?」を自分に問いかけてみてください。自ずとそのパターンが見えてきます。

脳科学の分野では、直感とは経験則に基づくものといわれています。「自分にとって、そのモノを使うかどうか」は、経験から案外分かっているものです。「迷う」ということは、本当は使わないのは分かっているけれど、理由があって手放せないというケースが多いですよ。

自分でルールを決めておくのもよいアイディアです。例えば、1年以上使っていないモノは処分する、と一度決めてしまえば、そのルールにのっとって片付けを進めることができます。迷った時は、客観的に本当に必要かどうか考えてみましょう。意外とスムーズに片付けることができるかもしれません。

また、インテリアなどの大きな家具で、古くなったり痛んだモノは処分しましょう。不要な家具がなくなるだけで、住まいがスッキリとして居心地がよくなります。

処分するモノはフリーマーケットに出したり、フリマアプリに載せたり、リサイクルショップに持って行くのもいいでしょう。友人に譲るのもよい方法です。捨てることに抵抗がある方には、特にこうした方法をおすすめします。

カテゴリー分け
使うモノを選んだら、次は「カテゴリー分け」です。「用途別」「使う場所別」「使う人物別」「使う時期別」などの事柄によって分けてください。分け方はアイテムや場所によって変わりますが、片付けのテーマを意識しながら分けるとよいでしょう。

優先順位分け
最後に、「優先順位分け」。同じカテゴリー内のモノをさらに使用頻度で分けて順番を決めましょう。

まずは小さなスペースから片付けてみる

では実際に、どこから片付けたらよいでしょうか?暮らし方、片付ける人の性格、家の特徴など、状況によってさまざまですが、今まで片付けに失敗してきた方こそ、引き出しやバッグなどの「小さなスペース」から片付けることをおすすめします。簡単な場所で成功体験を積むことが、「また片付けをやってみよう!」と思えるようになるコツです。範囲が狭いと見通しも立てやすいので、片付けのハードルも下がります。

具体的には、キッチンや食器棚の引き出し、冷蔵庫の中などがよいでしょう。キッチンは毎日使う場所なので、整理収納の効果も実感しやすいです。私の過去の生徒さんには、料理の合間に引き出し1つの見直しを続け、1ヶ月かけてキッチンの片付けをした結果、毎日の家事にかかる時間を2時間短縮したという方もいます。その効果も1年半以上持続しているそう。そうなれば時間の使い方が大きく変わります。なお、冷蔵庫の中は賞味期限という整理の判断基準があるため、整理も進めやすいですよ。

片付けは、数日で終わらせなくてもよいのです。まずは1日5分でも、モノの整理を進めてみてください。毎日少しずつ片付けることで、それが無理のない継続となり、習慣となって、やがて理想の暮らしに近づいていくことでしょう。

※参考文献
池谷裕二(2012)『脳には妙なクセがある』扶桑社.
池谷裕二(2009)『単純な脳、複雑な私』朝日出版社.

情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加

薬剤師・整理収納アドバイザー2級認定講師・企業内整理収納マネージャー。整理収納の理論に脳科学を活用した独自のメソッドで「片付け力」を身に付ける方法を、スクールやメディアで発信。家事を効率化して、自分の時間や家族との時間を充実させる方法をご案内。
HP:http://yutorijikan.blog.jp/