収納ガイド

2018.04.26

Question

収納が苦手な人におすすめ!片づけの目標設定とは?

片づけが苦手です。雑誌やブログで紹介されている収納グッズを買って、キレイに整理しようと試してみたのですが、結局モノが収納しきれず片づけが終わりません。キレイに片づいた部屋を目指すためには何から始めたらよいのでしょうか。片づけのコツを教えてください。

Answer

まず「なぜ片づけたいのか」を考え、そのゴールの「理想の暮らし」を書き出しましょう。目標設定が片づけ成功の明暗を分けます。

情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加

部屋の片づけを始める際に「上手く続かない人」には、実はいくつかの理由があり、その1つに「目標設定が適切でないこと」が挙げられます。つまり、目標設定の仕方が片づけ成功の明暗を分けるということです。

世間では、色んな片づけの情報が溢れています。自分に合った情報を得るためにも、まずは自分自身の「片づけたい理由」を明確にすることです。なぜなら、「なぜ片づけたいのか」は人によって違いますし、それによって片づけ方も違ってくるからです。片づけを効率的に進めるためにも、最初に適切な目標設定をしておきましょう。

片づけの目標設定とは?

片づけにおいて目標設定をする上でのポイントは「理想の暮らしを具体的に思い描くこと」です。それを踏まえて、現状を把握しておく必要もありますね。

それにはまず片づけがゴールなのではなく、その先の「暮らし」がゴールであるということを意識してみてください。そして、

・毎日、誰と、どんなふうに過ごしたい?
・どんなことに時間を費やしたい?または、費やしたくない時間は?
・理想が叶ったら、どんな気持ち?

などというように、思ったことを書き出していきます。その際、より具体的に書いていくことが大切です。

例えば、ダイエットにおいて

A:何となく痩せたい人
B:3ヶ月後の同窓会に○○を着るために痩せたい人

この2つのうちどちらの方が成功しそうですか?もちろんBの人ですよね?
目標が具体的であると、自ずとやるべきことが具体化していきますし、達成のための原動力ともなるのです。

手に入れたい暮らしを考えた目標設定とその効果

それでは、「目標の決め方」と「片づけの5大効果」について書いていきましょう。

自分なりの目標を考えてみましょう
あなたは、部屋をキレイにしてどんな風になりたいですか?自分の理想の暮らしをイメージしてみましょう。

・毎日の掃除をできるだけラクしたい
・いつでも人を呼べる家にしたい
・「片づけなさい!」と言わずに、子どもと一緒に笑顔で過ごせる家にしたい
・子どもが勉強に集中できる環境づくりをしたい
・本当に必要なものだけに囲まれて過ごしたい

など、みなさん様々な理想があるかと思います。

これらの目標は大きく5つの効果に分けることが可能です。例えば、「毎日の掃除をできるだけラクにしたい」という目標は、時間的効果に分けられます。掃除でラクしたいということは、掃除にかかる時間を少なくしたい、つまり、片づけることにより時間的な効果を得られるようにしたいと言い換えられるということです。

「片づけの5つの効果」とは?
前述した「片づけの目標を立てる」ということは、片づけによって得られる「色んな効果」の中から何を選ぶか?ということです。片づけには、時間的効果・経済的効果・精神的効果・空間的効果・家事ラク効果の5つの効果があります。

[ 1 ] 時間的効果
時間的効果の例として、中には片づけをしたら毎日の家事が2時間も短縮したというお客さまがいらっしゃいます。また「時間がないから片づけられない」と思っていたけれど、「どうしても自分の時間が欲しい」という思いをもって片づけに臨み、いざ家事の時短が叶った後は「暮らしが心地よくなった」など、精神的な効果に繋がる方も。

[ 2 ] 経済的効果
経済的効果で多いのは、日用品や食材の重複買いの激減です。片づけていたら同じアイテムのストックが数十個出てきた!という方もいらっしゃいます。重複買いを防げると、家計の節約にも繋がります。

[ 3 ] 精神的効果
精神的効果は、「ゆったりとした気分になれる」「居心地がよい」などといった心のゆとり的なものの他、何と「子どもの成績がよくなった」というものまで、報告例は多種多様となっています。

子どもの成績アップが片づけの精神的効果であるとはどういうことでしょうか。脳科学の分野では、人間の脳が瞬間的に記憶できる短期記憶の数は、多くて7つまでと言われています。

例えば勉強する時に、デスクの上にモノが溢れ、雑然としていたらどうでしょう?脳に余計な情報がたくさん入り、肝心な勉強の内容を記憶しにくいという可能性も出てきます。スッキリした環境は、心だけでなく集中力にも影響するのです。

[ 4 ] 空間的効果
空間的効果としては、今まで足の踏み場がなかった部屋に念願のソファーが置けた!とか、同じスペースがとても広く使えるようになり、作業効率が上がったなどの声もいただきます。

[ 5 ] 家事ラク効果
上記4項目には相乗効果があり、最終的に家事や仕事がラクになるという効果に繋がります。掃除洗濯などの家事が直接的にラクになったり、家族が手伝いやすくなったことで間接的に家事の負担が減るなどといった効果をよく耳にします。

ただし、この5つの効果は全て均等に得られるわけではないため、まず自分はどんな効果を得たいのか?という優先順位を決めておくことが大切です。

目標設定から現在の暮らしの疑問点や希望が見えてくる

こうして上記5つのうち、どんな効果を得たいのか?ということを考えるだけでも、片づけの目標設定へと繋がっていきます。そうすると、

・もしかしたら、もっと自分の時間を持てるかもしれない
・子どもと過ごす時間が少ないのが悩み

など、目標設定をする過程で希望や疑問等の気づきも生まれます。

理想の暮らしを思い描いたり、現状を把握したりすることは、自分自身のライフスタイルを見つめ直すよい機会にもなります。今の暮らしをより心地よくするためにも、ぜひ片づけの目標設定を行ってみてくださいね。

情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加

薬剤師・整理収納アドバイザー2級認定講師・企業内整理収納マネージャー。整理収納の理論に脳科学を活用した独自のメソッドで「片づけ力」を身に付ける方法を、スクールやメディアで発信。家事を効率化して、自分の時間や家族との時間を充実させる方法をご案内。