収納ガイド

2018.04.18

Question

何度片づけてもリバウンドしてしまうのはなぜ?持続する収納術とは?

私は片づけが苦手です。せっかく片づけてもすぐにモノが増えて元に戻ってしまう、ということの繰り返しで、すっかり疲れてしまいました。どうすれば部屋をキレイな状態にキープすることができるでしょうか?

Answer

片づけのリバウンドには必ず原因があります。その原因を知って、1つずつ解決していきましょう。お客様を呼ぶなど、具体的な目標を持つと片づけは成功しやすいですよ。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

いきなりですが、みなさんにはこんな経験はありませんか?

・せっかくキレイに片づけても家族がすぐに散らかしてしまい、1週間と経たない間に元の部屋に逆戻り
・収納本や収納特集雑誌を読んでやる気になり、使っていないモノをたくさん捨てて何だか心も軽やかに。そこで、空いたスペースに収納しよう!と早速新しい服などを購入、せっかく片づけたのにまたモノで一杯になり、さらに散らかって手がつけられない状態に
・インスタやSNSの素敵な収納を真似してクローゼットはキレイになったけど、結果として収まりきらなくなったモノの行き場がなく、1部屋を物置にしてしまった

そう、これがまさにリバウンドという状態です。

こうしたリバウンドの原因は人により様々ですが、地道に考えていけば解決の糸口は必ず見つかります。まずはその原因を探り、理解しましょう。そしてその作業は、「リバウンド防止への道」へと繋がっていきます!

リバウンドの原因と解決策って?

リバウンドには大きく分けて3つの原因があります。実際の例を見ながら、具体的な解決策を確認していきましょう。

[ 1 ] 精神的要因
「片づけても自分にはキープできるわけがない」「どうせ私は片づけが苦手」「とにかく忙しい」というようなことを理由に、片づけを後回しにしていませんか?片づけをネガティヴに捉えるのではなく、キレイに整った素敵な部屋を想像しながら、楽しく片づけをしましょう。

実践!精神的要因から来るリバウンド解消法!
この手の理由から来るリバウンド解消には、まず「片づけなければいけない」という呪縛から解放されましょう。

片づけが苦手な人にとって、「片づけ方がわからない」「モノを捨てて一度はキレイになったけど、どうせすぐに散らかる」などというように、何度部屋をキレイにしても「キープさせることが難しい」と捉えて諦めているケースが多く見られます。この解決策としては、片づけに対して焦らず一歩ずつ着実に成長していくことがとても大切です。

それにはまず、片づけをする際にも受験勉強やダイエットと同じように目標を設定します。受験勉強やダイエットにおける「〇〇大学合格!」、「夏までに-5kg!」といったようなものです。具体的には

・来月までにはお客様を呼べるようにしよう!
・物置になっている部屋を子ども部屋に変身させる!

などというように、「ゴール」を設定することから始めます。片づけとは、こうした「ゴールに向かってコツコツと小さい努力を重ねてステップを上がる作業」だと思ってください。

また、人間ですから仕事や子育てで疲れてしまって片づけができない時があって当たり前。「やっぱり私には無理」「どうせ私なんて…」とネガティヴに考えず、ゴールに向かって「明日またがんばろう!」と思うことが大切です。ポイントは一気に片づけようとしないこと!「今回は1時間、小さなエリアから始めよう!」と、自分にできる範囲の目標を定めましょう。

さあ早速明日から、よく使う引き出し一段にトライして片づけてみましょう。1ヶ所でも「使いやすくなったし、見た目にもキレイ!」と思えるような成功体験が次のステップに繋がります。

[ 2 ] 外的要因
よくあるのが、「家族の片づけ意識が低い」「夫や母など同居している家族が買い物好きで、何でも大量に買い込んでしまう」という、家に入ってくるモノと出ていくモノの量のバランスが崩れてしまっているという状態。

また「夫や子供たちがモノを使ったら出しっぱなしで全く元の場所に戻してくれない。その結果、使いたい時にモノが見つからず再度購入してしまい、がんばって片づけても知らず知らずのうちにモノが増えている」というような方は、誰もが守れる簡単なルール作りをすることで解消しましょう!

実践!外的要因から来るリバウンド解消法!
上記のように、家族の協力が得られない場合に起こるリバウンドというものもあります。
自分1人だけがんばっても、例えば片づけない人間が家族に3人いたとしたら、単純計算で片づけ作業が3倍になってしまいます。毎日の積み重ねを考えると、年中1人だけに膨大な負担がかかっていくことになるのです。

その解決策、家族に片づけてもらう一番の近道は、

・全てのモノに定位置を決めてラベリングをすること

です。ラベリングの効果は想像以上で、収納場所を見たら、瞬時に何がどこに入っているのかを把握することができます。

また、片づけてもリバウンドする一番の原因は「元に戻さずルールを崩してしまう」ことです。逆に言えば、元に戻す習慣さえ身につければ出しっぱなしの状態を防ぐことができます。そうすれば家族から「あれどこ?」「これがない」などと言われることもなく、小さい子どもでも自分で身支度等ができるようになります。

さて、ここで一番のポイントは

・誰にでもわかる簡単なルールにする

ということです。片づけた人だけがわかる、複雑で細かすぎるルールは他人には守れません。「ざっくり片づけ」でも維持できる、モノの定位置を決めるラベリング方法で「片づけの人手不足」を解消しましょう!また、買いすぎる癖がある人へは「1つ買ったら1つ減らす」「カゴから溢れたらモノを減らす」などのルールを決めて、買いすぎ防止策を講じましょう。

[ 3 ] 物理的要因
「家具のサイズが家の間取りと合っておらず、収納場所が開けづらい・使いづらい」「家具の配置や間取りの悪さで片づけにくい」「収納場所がない」など、物理的な要因で片づけられない方は、モノの配置やレイアウトの見直しで解決するという手があります。

実践!物理的要因から来るリバウンド解消法!
上記のように、物理的要因もリバウンドの原因となり得ます。試しに今ぐるっと部屋を見渡してみてください。大きな家具が邪魔になって開けづらい収納の扉はありませんか?収納とダイニングチェアの距離が近く、椅子を一旦引っ込めてからでないと扉が開かないなど、片づけるまでのアクション数が増えている箇所はありませんか?

このような場合、家具の配置換えをするだけで驚くほど動線が整い、スムーズに家事を行える可能性があります。家事をスムーズに行えるということは、片づけも楽にできるということ。片づかないから収納を増やす、というのは最も悪循環に陥るパターンであり、リバウンドの原因になってしまいます。

ポイントは収納を増やすことより、むしろ収納の中身を整理整頓して減らすこと!思い切って大きい置き型家具をなくしてみると、片づけやすい仕組みづくりへの近道となるかもしれません。

なお、最も乱れやすい場所として「玄関からリビングに入るまで」の部分があります。この動線上にあるローチェストなどの家具は、いわゆる「ちょっと置き場」には最適の場所。家の中に収納が少ないから、前から持っていたけれど置き場所がないから、などの理由で収納家具を置いていませんか?

この「ちょっと置き」によって、ダイレクトメール・新聞・鍵・携帯・メガネ・文房具・薬などあらゆるモノを一瞬で混在させてしまい、そこから部屋全体へ乱れが派生していくというリバウンド現象が起こります。この動線上の家具を移動させてみるのも、リバウンド解消に繋がります。

ダイエット的片づけ、成功への鍵!

片づけは、やらなければいけないと思っていてもできない・続かない、すぐリバウンドしてしまうなど、ダイエットをしている時の精神状態ととても似ている気がします。けれども共通していえることは、諦めてしまったらそこで終わりだということです。片づけを成功させることで人生もドラマティックに変わります!

片づけの成功には、それだけの効果があることは間違いありません。片づけに取り組むということは、「どんな人生を送りたいのか」「どんな自分になりたいのか」を見つめ直すよいチャンスであることを常に考え、モチベーションもキープするようにしましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。