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マンション購入ガイド

2018.03.30

Question

マンション販売員は見た!マンション購入失敗事例をご紹介

現在新築マンションの購入を検討しているのですが、立地や間取り、予算など、いろいろな不安があります。高い買い物なので失敗もしたくありません。マンション購入で失敗しないためにはどんなことを注意すればいいのでしょうか?

Answer

気に入って選んだ立地や間取りに後悔することが。時間や将来を考慮したリサーチを!

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

目次

マンション購入失敗事例は大きく3分類

マンションの購入ともなれば、人生において最大規模の買い物となりますから、誰もが失敗はしたくないものです。そこで今回は、実際にマンションを販売する担当者がこれまで見聞きしたマンション購入に関する失敗事例をご紹介します。

これからマンションを購入される方は、悔いの残らないようここに挙げた失敗事例を参考に、マンションを選びましょう!

マンション購入の失敗事例は大きく3つに分類することができます。

・立地について
・共用部分について
・間取りについて

立地に関する失敗とは?

マンション選びで重視するものというと「立地」は代表的な条件ですよね。
例えば、通勤に便利な駅の近くがよい、緑の多い閑静な住宅街がよいなど、希望条件は人それぞれです。皆さん希望に合ったマンションを選んでいるはずですが、「住んでみると予想外の盲点があった」ということもしばしば。

[ 1 ] 駅チカを選んだら、電車の音が予想以上に気になる!
最寄り駅に近いほど通勤通学に便利なことは間違いありません。ところが、駅に近い環境には気をつけなければならない点も色々とあります。駅に近い場合、線路にも近く、電車の音が気になることも。特に駅に近くなると電車の減速と加速の音が大きくなることがあります。

こうした失敗をしないためには、マンションの建つ場所にしばらくとどまり、周辺の音などを確認することが必要でしょう。新築マンションの場合は、マンションの建設予定地を実際に見る際に確認してくださいね。

[ 2 ]夜は酔っ払い、昼は鳩が多い…!
この失敗も、駅に近い物件ならでは。
賑わう駅に近いほど商業施設も多く、夜遅くまで人の往来が多くなります。特に居酒屋やスナックなどが多い繁華街に近いマンションになると、夜間に酔っ払いがマンション近くをふらふらと歩き、大声で話すといったことが起こります。

また、駅近くに大きな広場などがあるような場合、昼間には鳩が休息場所としてたくさん集まるといったことも。

これらの失敗を避けるためには、事前に昼間だけでなく夜間の環境も確かめるようにしましょう。実際、マンション購入の際に昼間に見学をして、夜間に周辺の様子を確かめる人は少ないようです。マンションは大きな買い物なので、できれば夜間の環境もきちんと確認しておくことをおすすめします。

[ 3 ]閑静過ぎて、夜間の通勤通学路が暗い
立地の失敗では、夜間の環境に防犯面での不安があるケースも。通勤通学路の確認は、昼間だけでなく夜間もするようにしたいものです。

また、駅までの最短経路に心配がある場合は、迂回路も探してみましょう。多少駅から時間がかかるようでも、安心して通れる道があれば、夜間はその経路を通ることで不安を払拭できるでしょう。

[ 4 ]子どもが通う学校が遠くて心配
こうした失敗(心配の種)は、購入時点での家族構成のみで条件を考えてしまった場合によく起こることです。マンションなど住宅を購入すれば、通常は長くその家に住むことになります。そのため、本来は将来のことも考えて選ぶことが必要となります。

特に若い夫婦世帯であれば、ある程度子どものことも考えて選ぶ必要が出てきます。もちろんマンションを買い替えることもできますが、簡単なことではありませんから、将来も考えてマンション選びをすることで、こうした問題を避けることができるでしょう。

共用部分の施設や設備に関する失敗3例

マンションの共用部分の施設や設備も、マンション購入後に自分では変えることのできないもの。生活するまでわからなかった共用部分の問題点がマンション購入を「失敗した」と思わせる原因となってしまうことがあります。マンションの規模から見た場合の「不足」や「余剰」を挙げていきましょう。

[ 1 ]エレベーターがなかなか来ず、朝思うように乗れない!
エレベーターへの不満は、規模の大きなマンションでは意外とよく耳にするものです。特に、タワーマンションではエレベーターの数や定員数を不満に思う人がいるようです。

エレベーターの利用では、エレベーターの数・定員数が少ないほか、稼働速度が遅いということも不満に繋がります。マンション購入時点で判断することが難しいですが、エレベーターの数や定員数などの仕様は事前に知ることができますので、購入時のチェック項目として挙げておくとよいかもしれませんね。

[ 2 ]家族分の自転車などを置く場所がない
立地のよいマンションほど敷地が限られており、駐車場や駐輪場が不足するケースはよく耳にします。

時間の経過とともにマンション居住者の家族構成が変わり、子どもが増えるなどしてマンション全体の人口が当初のマンション計画のキャパシティを超えてしまい、駐車場や駐輪場が不足してしまうのでしょう。

これは非常に難しい問題ではありますが、敷地に少し余裕があるマンションでは管理組合の話し合いにより駐輪場を増設できるケースなどもあります。多少敷地に余裕のあるマンションを選ぶ方が安心かもしれません。

[ 3 ]自分が利用しない共用部分が多く、管理費が高い
マンション購入時には、マンションの共用部分にさまざまな施設があることが非常に魅力的に映ります。例えば、広いラウンジやゲストルーム、展望室、スポーツジムや図書室など、共用施設が充実したマンションもたくさんあります。高級なマンションほどそうした施設が多くなりますが、その分、管理費や修繕積立金の負担が大きくなります。

もちろん普段そうした施設を利用する方にとっては有意義なものとなりますが、マンション選びの際、共用施設が増えればその分だけ毎月の費用負担は増えるということを念頭に入れて、マンション選びをするとよいでしょう。

間取りに関する失敗例

マンションの間取り選びも悩ましいポイントですよね。間取りについてはこれらの考えも念頭においておくとよいでしょう。

将来の使い道も考えた間取りを!
子どもがいる家族では、子ども部屋の確保をどうすればよいかは非常に悩ましい問題ですよね。
夫婦2人と中学生1人、高校生1人の4人構成だとして、それぞれの部屋を用意すると4LDKが必要ということになります。子どもの学習環境や家族のプライバシーを考慮すると、確かに4部屋欲しくなりますよね。

ところが数年経ち、子どもが1人暮らしをはじめるなどして独立した後は、今度は部屋数が余ってしまう事態になりかねません。その時点で「こんなには必要なかったかも…」という問題にもなり得るでしょう。子どもが独立した後、逆に新しい家族が増える場合など、さまざまなパターンを考えた間取り選びが必要です。

●間取りはリフォームにより解決する場合も
ただ1つ言えることは、間取りに関しては(多少お金はかかりますが)リフォームによって変更することも可能です。

例えば、子どもが小さいうちはリビングを広く、子どもが大きくなったら少し狭いながらも部屋を区切り、そして子どもが独立したら、夫婦2人でそれぞれ広めの個室を作るなど、将来はリフォームを想定して間取りを可変するという考え方でマンションを選ぶということも可能なのです。

ここでポイントになるのが、専有面積(広さ)です。マンションの住戸の広さは変えることができませんので、ファミリーで住む場合には専有面積に関しては将来も見据えて、できれば60㎡以上の広さを選ぶとよいでしょう。

ここまで、マンション購入失敗事例についていくつかお話ししてきましたが、ご紹介した失敗事例はあくまで事例であり、そのマンションや購入者本人の感じ方などによって失敗となるかどうかは異なります。

「失敗したな…」と感じないようにするためには、やはり時間や季節をまたいだ下調べや、数十年先の計画を考えることが大切。

また、全てが思い通りの物件を見つけることは難しいため、何をどこまで妥協しても問題ないかをあらかじめ決めておくことで後悔するようなマンション選びになることはないでしょう。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。