収納ガイド

2018.04.26

Question

クリーニング後の服の収納方法とは?

衣替えでしばらく着ない服や特に大切な服は、クリーニングに出しています。ところが、しまっている間にカビやシワといったトラブルが起きたり、どこに何をしまったのかわからなくなってしまったり…。キレイな状態で保管しながら、すぐ取り出せるように収納するにはどうしたらよいでしょうか?

Answer

クリーニングから返ってきた衣類を、ビニールのまますぐしまい込まないで!通気のよい状態で、衣類に合ったハンガーにかけ直して保管しましょう。管理しやすい数をキープすることも大切ですよ。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

クリーニング後についてくるビニール袋

クリーニングしてせっかくキレイになった服が、保管している間に傷んでしまったり迷子になったり…。大切な服を長くキレイに着るために、覚えておきたい収納と保管のポイントをご紹介しましょう。

クリーニングから戻ってきた服、どんなふうに保管していますか?普段着であればすぐにまた袖を通しますが、冬のコートや冠婚葬祭用の服のように、長期にわたって出番がないものの場合は、そのままクローゼットや収納ケース行き、ということも多いのでは。ですが、「クリーニングでキレイになったから」とそのまましまい込む前に、いくつか注意すべきことがあります。

ビニール袋は外す
クリーニングに出した後の衣類は、必ずビニール袋に包まれて戻ってきます。このビニール袋の役割は、クリーニング店から自宅までの移動中、傷や埃から衣類を守るため。一般的にクリーニング後の衣類はビニール袋を外してから保管するのが望ましい、と言われているのをご存じですか?その理由は2つあります。

[ 1 ] 湿気問題
大半のクリーニング店では、アイロンなどのプレス(仕上げ)を行う場合にスチーム(蒸気)を使用しています。忙しい時などは仕上げ後すぐに包装されることもありますが、仕上げられた直後の衣類はまだ蒸気の関係で温かく、その蒸気が抜けないまま包装されることになります。すると、ビニール袋内で結露が起きてしまい、その湿った状態のままでビニール袋を外さずに収納すると、カビの発生につながってしまうのです。このカビの発生には、収納場所のもともとの湿度の高さなども影響してきます。

[ 2 ] 万が一の乾燥不足
乾燥機では、ほとんどの衣類を完全に乾かすことができますが、乾きの悪い分厚い衣類や素材などによっては、完全に乾燥できていない場合もあります。その場合、ドライクリーニングは水ではなく溶剤を用いて洗濯しているので、その溶剤が衣類に残っている、ということに。特に石油系溶剤が衣類に残っている状態で着用すると、皮膚が赤くなってしまったり、溶剤のニオイがとれなかったり…。このようなことを防ぐためにも、ビニール袋をきちんと外して乾燥させることがとても大切なのです。

ビニール袋を外してからの衣類のケア
クリーニングから戻ってきた衣類は、まずビニール袋を外すこと。そして、湿気の少ない風通しの良い場所で、日光による色あせを防ぐためにも陰干しをしましょう。防虫剤などを利用し、通気性の良い不織布のカバーをかければ、湿気・虫・ホコリなどを防ぎながら、着たい時にサッと着られる状態をキープできます。不織布は透明ではないので、カバーの中に何の服が入っているかすぐわかるようにマスキングテープに明記して貼っておくか、荷札などをつけておくと、すぐにお目当ての服を手に取ることができますよ。

ですが、ここまで完璧に保管しても、衣類が傷んでしまうことがあります。それは、収納場所に対して衣類の量が多すぎる時。収納スペースに対して、つねにバランスの良い衣類の量を目指しましょう。7~8割くらいの量で少し余裕を持たせておくと、服と服の間にスッと手が入り、使いやすいだけでなく保管にもベストな環境となります。

クリーニング後についてくるハンガー

クリーニング店でもらったプラスチックハンガーや針金ハンガーを、そのまま使用して収納している…というあなた。そのハンガー、本当にその服に合っていますか?

針金ハンガーは外して保管
細い針金ハンガーがジャケットやコートの肩部分に食い込んでしまうと、型崩れの原因に。見た目も良くありませんし、着心地まで悪くなってしまいます。ジャケットやコートなどには、ある程度厚みのあるハンガーを使用することで綺麗な型をキープすることができますし、風通しにも役立ちます。

また、ハンガーは厚みだけでなく幅も重要。服の肩幅にジャストサイズのハンガーを選びましょう。肩幅よりも小さすぎると、肩の部分にクセがついてしまいます。逆に大きすぎても、袖の部分が出っ張ってしまうことに。

このように、ハンガー選びが洋服の寿命を決めると言っても過言ではないくらい、ハンガー選びは重要です。ワイシャツなど、使う頻度が高く保管が短いものや普段着に限ってはここまで徹底しなくともかまいませんが、洗濯のプロであるクリーニング店にお願いするほど大切な服を、より良い状態でスタンバイさせておくためには、ハンガーにこだわって収納することをおすすめします。

ちなみに、ハンガーの材質にもそれぞれメリット・デメリットがあります。

・木製ハンガー
メリット:防湿・消臭効果あり。厚みがあるため型崩れしにくい。重い。
デメリット:厚みがあるため収納効率が落ちる。他の材質に比べると高価。

・プラスチックハンガー
メリット:安価。軽い。薄いので収納効率は高くなる。
デメリット:薄いので型崩れしやすい。割れやすい。

・針金ハンガー
メリット:安価。軽い。薄いので収納効率は高くなる。
デメリット:薄いので型崩れしやすい。歪みやすい。

洋服1着、1着に合ったハンガーを選び、上手に組み合わせてくださいね。

また、クリーニング店のハンガーをついため込んでしまって、数えてみたらすごい本数になっていた…なんていうことはありませんか?多くのクリーニング店では、ハンガーのリサイクルに取り組んでいます。使わなくなったハンガーは、お店に戻すことで処分の手間も省けますよ。

クリーニング後受け取ったら衣類の状態をチェック

ビニール袋を外した後にするべき大切なこと…それは衣類のチェックです!すぐに全体を確認しましょう。

クリーニングの仕上がりを確認
ビニール袋を外したら、コートのベルトやフードなどの付属品が揃っているか、汚れやシミ、縮みがないかなどをチェックしましょう。万が一何かあった場合でも、持ち帰ってすぐならクリーニング店に対応してもらいやすくなります。ところが、これが「数か月後にビニール袋から出したら穴があいていた」といった場合、クリーニング店でのトラブルなのか、保管方法に問題があったのか、本来の原因がわからなくなってしまいます。

クリーニングのまま衣類保管サービスも

秋冬用のコートやセーターは、春夏用の衣類に比べるとどうしても厚みがあり、場所を取るもの。こんな風に、「どうしても収納スペースが足りない!」という時などは、クリーニング後に来シーズンまで預かってもらう保管サービスを利用するのも一つの方法です。保管サービスとは、クリーニングが済んだキレイな状態の衣類を適切な環境で保管してもらえるというもの。せっかくのお気に入りの服をクリーニングに出した後に傷めてしまった…ということがないように、このようなサービスを利用するのもいいですね。

また、自宅で保管する際も、湿気対策や防虫対策、ハンガー選びなどポイントを押さえることで、着たい時にサッと手に取って着られる状態で保管ができますので、さっそく実践してみてください。

衣類の管理が上手にできてくると、どこにどれだけ何があるのかがわかり、無駄な買い物も減ります。すると、余裕があって機能的な、理想の「7~8割収納」につながります。このように、服にとってベストな環境を整えることが、自然と使いやすい収納になりますので、服にも人にも優しい収納をぜひ目指してくださいね。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。