櫻井幸雄の人生相談

2018.05.01

Question

住宅ローン、落ちちゃったこと妻に言えません…。

櫻井先生こんにちは。今年に入って妻と新築マンションのモデルルームを何件か見学し、共働きの私たちの理想に一番近いマンションを申し込みました!同時に私のみで住宅ローンの審査をお願いしましたが、何と落ちてしまいました…。年収や勤めている会社に問題はなさそうなので、否決の原因として他に思いつくのは独身時代のカード借入の支払延滞です。

マンションの申し込みをしてから、妻は毎日インテリアのカタログを眺めたり、とにかく契約を楽しみにしています。私もとても気に入ったマンションなのでどうにかして購入したいです。どのタイミングでどんな風に打ち明けたらいいでしょうか。その他、何か対処方法はありますか?
(43歳会社員夫)

ご質問者は、住宅ローンの審査に落ちてしまったのですね。私も落ちたことがあります。驚くかもしれませんが、評論家として駆け出しの頃は、アルバイトと同じようなもの。「収入が不安定な方には、お金を貸しにくい」と、遠回しに言われました。私の場合、「世間的な信用度は低い」と分かっていましたので、落ちてもショックは少なかったのですが、それでも相当に落ち込んだことを覚えています。

それに比べ、ご質問者は「まさかの審査落ち」だったように読み取れます。そのショックが大きく、奥様にも言い出せないでいるのでしょう。しかし、「ローン審査に落ちた」ことを奥様に話さないのは、正しいことでしょうか?誰だって、ローン審査に落ちたら、いい気持ちはしません。がっかりするし、自分に腹が立つかもしれません。

しかし、女性にとって一番がっかりし、腹が立つのは、自分の夫が隠しごとをすること、そして夫が自分を頼りにしてくれないことではないでしょうか?

私の経験から申し上げると、妻に隠しごとをし続けることはまず無理です。必ず察知されます。そして、妻に正直な気持ちを話して頼りにすると、喜んで応えてくれます。何だか、ウキウキしているように見えることもあります。
だって、夫にとって妻は最も頼りになる味方です。「困った時は、私を頼りにしてよ」と奥様は思っているはずです。

もしローン審査が通っていたら、奥様と一緒に喜んだことでしょう。だったら、悲しみも同様です。私は、喜びだけ分かち合えて、悲しみを分かち合えないのでは、本当の夫婦とは言えないのではないかと思っています。
ぜひ、奥様と一緒に事実を受け入れてください。2人で歩んできた山あり谷ありの道の中で考えれば、ローンに落ちたことなど、ちっぽけな出来事になるでしょう。

さて、ここから、プロのアドバイスをします。
ご質問から察するところ、ご質問者は個人で銀行などに行き、直接ローンの申し込みをしたのではないでしょうか?
中古住宅を買う時などには、個人で住宅ローンの申し込みをしなければならないことがあります。その場合、金融機関対個人の交渉となり、総じて個人の力で太刀打ちするには限界が出てきます。というのも、銀行などの金融機関はその時の事情により、貸し出しに積極的になったり、慎重になったりすることがあるからです。個人だと、その影響を受けやすいのです。

そこで打ち出したいのは、ご質問者も考えている通り、間に不動産会社を入れるという手です。例えば、新築マンションや新築の建売住宅を買う時は、間に不動産会社の社員が入ってくれます。具体的にいえば、住宅販売会社にいる販売員の方々ですね。その人達が、銀行等との交渉役となり、折衝をしてくれますし、提携ローン、フラット35など、色々なローンからあなたに合った最良のものを選んでくれます。「最初の条件では無理だったが、こうすれば大丈夫」というような道を探してくれもします。

つまり、金融機関との交渉力も強く、いわば住宅ローンを通すプロです。その力を大いに利用すること、それが次の手段だと考えられます。
諦める前にまだ方法はあります、がんばって行きましょう!

情報提供:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。以後、多くの著書を送り出し、新聞雑誌への寄稿、コメント出しも精力的にこなす。2000年の文化放送「梶原放送局」を皮切りに、テレビ・ラジオに多く出演。