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Question

まな板の収納の悩みを解決!衛生的にスッキリ収納する方法とは?

まな板をどのように収納すればよいのか悩んでいます。キッチンをスッキリ見せつつ、まな板を清潔に保つにはどのように収納すればよいですか?

Answer

まな板の収納方法には「収納スペースにしまう」、「あえてしまわない」の2種類があります。まな板の素材に合わせて、どちらの方法でまな板を収納するのかを決めるとよいでしょう。なお、収納する際は、雑菌の繁殖を防ぐために、必ず十分に乾燥させるようにしましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

みんな困っている!?まな板の収納術

まな板は、キッチン用品のなかでも特によく使う道具の1つです。しかし問題は、使った後の収納場所。
以下のようなことでお悩みの人は多いのではないでしょうか?

・意外に大きく、場所を取る
・毎日何度も使うので、出し入れの回数が多い
・収納場所によっては、雑菌などの繁殖が心配
・野菜用と肉用などで複数枚持っていて、かさばる
・出しっ放しにしていると、空間に生活感が出てあか抜けない

そこで今回は、まな板の収納場所に悩んでいる人に、衛生的かつスッキリと片付く収納術をご紹介します。まずは、まな板収納を正しく収納するために知っておきたい基本から見ていきましょう!

キッチンと女性
※イメージ写真
まな板収納の基本

まな板を収納する際は、清潔に保つことが何よりも大切です。清潔に保つために行いたいことをお伝えします。

しっかり乾燥させる
まな板を清潔に保つためには、収納前にしっかりと乾燥させることがマストです。いくら生活感を出したくないからといって、洗ってすぐに生乾きのまま引き出しに収納すると、雑菌が繁殖し、食中毒を引き起こす原因にもなりかねません。洗った後は水切りし、風通しのよい場所に置いて十分に乾燥させてから収納しましょう。

なお、まな板を乾燥させる際は、直置きを避け、専用のまな板スタンドを使用するか、S字フックに掛けると乾燥させやすいです。直置きするとまな板との接地面が濡れたままになり、部分的に乾燥しにくくなってしまいます。

まな板をいつも清潔に使うためには、使い終わったら小まめに洗い、しっかりと乾燥させること。加えて、素材に合った消毒を定期的に行うといったお手入れをしておくのも安心です。

プラスチック製のまな板は、塩素系除菌漂白剤をスプレーして、数分置いて洗い流すと除菌、漂白できます。
木製のまな板の場合は、まな板をキッチンペーパーに乗せて、クエン酸を全体にスプレーしましょう。15分〜20分置いてから水拭きし、しっかりと乾燥させることで衛生的に保てます。正しい管理方法を覚えて、衛生的にスッキリと収納しましょう!

包丁とまな板
※イメージ写真

必要以上のまな板は持たない
肉用や野菜用のまな板、パンやチーズ用のカッティングボードなど、さまざまな種類のまな板を数多く持っている人もいるかもしれません。まな板を収納する方法を考える前に、まな板を必要以上に持っていないかを確認しましょう。まな板を持ち過ぎていると、衛生管理がしにくくなるだけではなく、全てのまな板を収納するために余分な収納場所が必要になるでしょう。

収納をスッキリ整える基本的なポイントは「必要なものだけに厳選する」こと。お手持ちのまな板の、使い勝手や衛生面もこの機会に見直してみましょう。

・古くなって黒カビが生えている
・使い心地が悪く、長らく使っていない
・キッチンの調理台やシンクに対してサイズが大き過ぎる

こうしたまな板は、なるべく早めに整理することをおすすめします。また、古くなったまな板を使い続けると臭いの原因になる恐れがあるため注意しましょう。長年、まな板を使い続けると、包丁を使う際にできた傷が増えていき、その傷に雑菌やカビが入りやすくなります。傷に入ったカビや雑菌が臭いのもととなる場合が多いので、思い切って処分してしまうことも1つの手です。

捨てることが難しい場合、二次利用としてキャンプ用や防災備品用として使うのもよいかもしれません。

また、整理というと「捨てること」や「手放すこと」に意識がいきがちになる人は多いようです。しかし、ものを購入する際に、「何のために買うのか」といった目的を意識することで、ものの持ち方への意識が上がり「整理」にもつながるでしょう。

まな板と包丁と野菜
※イメージ写真
まな板の素材で収納方法を決める

まな板収納の基本を押さえたところで、次は具体的な収納方法について見ていきましょう。

まな板の収納方法には、「収納スペースにしまう」と「あえてしまわない」の2パターンがあります。どちらの収納方法にするかを決めるポイントは、まな板の素材ごとの特徴です。まな板選びの参考になるので、チェックしておくとよいですよ。

キッチン
※イメージ写真

乾きやすいまな板はしまう
まな板のなかには、プラスチック製やゴム製など乾きやすい素材のものがあります。このような素材のまな板はしまって収納するとよいでしょう。

●プラスチック製のまな板
プラスチック製のまな板は、乾きやすくカビが生えにくいため、しまう収納に向いています。

ほかにも、以下のようなメリットがあります。

・臭いが付きにくい
・カラフルでかわいいデザインが豊富

一方で、以下のような注意点もあります。

・熱や油に弱い
・食材がすべりやすい
・刃当たりが強いため包丁が傷みやすく手指や手首への負担も大きい

プラスチック製のまな板の一般的な寿命は1〜2年といわれています。しかし、使用頻度や日常のお手入れによって、まな板の寿命は大きく異なります。そのため、黒ずみやカビが気になる場合や、傷が目立ってきた場合は、買い替えを検討するようにしましょう。

プラスチックのまな板
※イメージ写真

●ゴム製のまな板
ゴム製のまな板も、水を吸いにくいため乾きやすいのが特長です。そのため、カビが生えにくく、しまう収納に向いています。

ほかにも、以下のようなメリットがあります。

・弾力があって傷つきにくく衛生的
・刃当たりがやわらかく、包丁や手指や手首への負担が少ない

一方で、以下のような注意点もあるので、購入する際は気を付けましょう。

・重い
・熱に弱い
・ゴムの臭いが気になることがある

料理中、コンロの火や熱い調理器具の近くにゴム製のまな板を置いてしまうと、変形・変色することがあるため注意が必要です。

ゴムのまな板
※イメージ写真

乾きにくいまな板はしまわない
木製のまな板は乾きにくく、カビが生じやすいため、あえて収納せずに出したままにしておくことで衛生的に管理できるでしょう。

木製のまな板には、以下のメリットがあります。

・食材がすべりにくく切りやすい
・木の風合いがインテリアにもなる
・刃当たりがやわらかく、包丁や手指や手首への負担が少ない

また、木製まな板の場合、寿命が6〜7年とプラスチックのまな板に比べて長持ちしやすいのも特長です。

これからまな板を購入する人で「生活感を出したくない」「キッチンが狭いのでスッキリした見た目にしたい」という場合は、しまう収納に向いているプラスチック製やゴム製のまな板がおすすめです。

一方、「キッチンをおしゃれに演出したい」「上質なまな板を長く使いたい」という人は、しまわない収納に向いている木製のまな板がよいでしょう。特に対面キッチンを使っている場合、おしゃれなまな板を見せることで、リビングから見えるキッチンをより魅力的に演出できるかもしれませんね。

木製のまな板と包丁
※イメージ写真
まな板収納は「立てる」「吊るす」「掛ける」の3種類

それぞれのまな板の素材に合った収納方法を解説しました。続いては、3種類の収納の仕方と役立つアイテムをご紹介します。

まな板の収納の仕方は「立てる」「吊るす」「掛ける」の3種類があり、それぞれに役立つアイテムがあります。ぜひまな板を収納する際の参考にしてみてください。

キッチン
※イメージ写真

立てる
1つ目は、まな板を立てる方法です。スタンドを使用して、まな板を立てて収納します。立てる収納だと、まな板を取り出しやすく、しまいやすいというメリットがあります。特に立てる場合、ステンレス製のスタンドはサビに強いため、おすすめです。

スタンドをシンク周りに置く場合は、下に珪藻土マットを敷くとよいでしょう。珪藻土は吸水性が高いため、キッチンが水で濡れたままになることを防ぐ効果があります。最近は、「珪藻土付きまな板スタンド」という商品もあり、シンク周りにまな板を置きたい人におすすめです。

ただし、珪藻土も十分に乾燥させる必要があります。珪藻土はすぐに乾く特徴がありますが、湿気が多い場所では水分がたまってしまい、カビが発生することがあります。そのため、珪藻土を使ったアイテムをまな板の収納に使う場合は、まな板だけではなく、珪藻土も十分に乾燥させるようにするとよいでしょう。

調理台にまな板を置く場所がない場合は、シンク下に立てて収納するのもよいかもしれません。シンク下の引き出しに、スタンドを設置して、まな板を収納できます。ただし、シンク下は風が通らないので、収納する前にまな板をしっかり乾かすことが重要です。乾きやすいプラスチック製やゴム製のまな板のほうが、衛生面では安心でしょう。

スタンドの代わりに100均(100円ショップ)で購入できるファイルボックスを使って、まな板を立てる方法もあります。ファイルボックスを収納に使う場合も、スタンドと違い仕切りがあるため、風通しがあまりよくないのが注意点です。そのため、しまう際にしっかりと乾いているか確認してから収納するようにしましょう。

まな板スタンド
※イメージ写真

吊るす
2つ目は、まな板を吊るす方法です。まな板を吊るすと、場所を取らずにキッチンがスッキリします。また、吊るすことで、風通しがよくなり、まな板が乾燥しやすいため衛生的に保管できるでしょう。吊るす方法の場合は、100均で手に入るS字フックや吸盤を使うのがおすすめです。S字フックを購入する際は、使っているまな板の穴が、S字フックに合うか確認してから購入するとよいでしょう。

吊るす場所が見つからない場合は、吊り戸棚の下に収納ラックを付けてみましょう。まな板を吊るしておけば、使いたいときにすぐに取り出せるため便利です。

吊るされたまな板
※イメージ写真

掛ける
最後にまな板を掛ける方法をご紹介します。まな板を掛けた場合、場所を取らずにスッキリ片付けられます。

掛ける収納も、立てる収納と同様に、シンク下に収納スペースを作れます。扉の内側に掛けるためのアイテムを取り付ければ、まな板を掛けることができます。一緒に使うことが多い包丁の近くにまな板を収納できるため、料理をする際に便利になるかもしれません。

ほかにも、キッチンの壁や冷蔵庫にアイテムを取り付ける方法もあります。これらの場所に取り付ける場合、マグネットで付くアイテムを使うとキッチンパネルや冷蔵庫に簡単に取り付けることが可能です。

ただし、掛ける収納の場合は、購入したアイテムがまな板の重量に耐えられないことがあります。そのため、まな板を掛けるアイテムの耐荷重を確認しましょう。加えて、掛ける際は、まな板が乾燥していないと水滴が床にたまってしまうことがあるため、十分に乾かしてから収納するとよいでしょう。

ご紹介した3つの方法は、壁に穴を開けずに収納できるものが多いので、賃貸物件で暮らしている人でも簡単に実践できますよ。

まな板と包丁とかぶ
※イメージ写真
まな板収納をもっと便利に!

立てる、吊るす、掛けるといった3種類のまな板収納方法をお伝えしました。続いては、まな板の出し入れがより便利になる工夫をご紹介します。

料理をする際に、少しでも時間を短縮したい人も多いのではないでしょうか?毎日料理をするときに、何度も使うまな板は、利き手で取りやすい場所を定位置にして収納することをおすすめします。可能なら、まな板と一緒に使う包丁もセットで近くに収納しておくと、料理をするときに一緒に取り出せて便利です。
そうすることで、キッチンでの無駄な動きを少なくし、料理時間を短くできるかもしれません。

近年、プラスチック製のまな板のなかには、折り畳めるカッティングボードもあります。小さく折り畳むことでまな板がスリムになり、狭いスペースでもまな板を収納できるでしょう。あまりものを増やしたくないという人にもおすすめです。

便利なアイテムや収納アイデアを活用して、キッチンをスッキリ整理しましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。