マンション購入ガイド

2018.07.30

Question

住宅ローン比較!あなたにおすすめの銀行タイプは?

マイホーム購入にあたり、住宅ローン選びはどうしたらよいのか検討中。大手のメガバンクがよいのか、地元の銀行にすべきかでも迷っています。よいアドバイスはありませんか?

Answer

対面相談を求めるならメガバンク・地方銀行、低金利を求めるならネットバンクがおすすめ。条件をよく比較しましょう。

情報提供:ファイナンシャルプランナー 吹田 朝子

目次

そもそも住宅ローンとは?

マンションを購入する際には、金額が大きいことから、預貯金で一括払いをできる人はあまり多くないかと思います。そんなときに、金融機関などから住宅を担保にお金を借りることができるのが住宅ローンです。担保のないほかのローンに比べて、返済期間が35年などと長期にわたって借りることが可能で、金利が低いというのが大きな特徴です。

住宅ローン選びの2つのコツ
マンションを購入する際に重要な住宅ローンではありますが、実際にマンションを購入した方からは、「住宅ローンをしっかり選ぶ時間が十分に取れなかった」という声をよく聞きます。住宅購入を検討する際には、あらかじめ次のポイントを押さえておくと住宅ローン選びで慌てなくて済みますよ。

[ 1 ] 自分が利用しやすい住宅ローンの目処をつけておく
住宅ローンは、返済者の返済能力を審査されます。そのため購入するマンションの候補を決める前に、自分だったらどのような住宅ローンを利用できるのかをあらかじめ知っておくとスムーズに購入プランを決めることができます。

たとえば、勤続年数が短い場合や健康状態に不安がある場合でも、比較的借り入れがしやすい「フラット35」を含めて考えておくのか、それとも民間の銀行ローンがよいのか、などの選択は大事な視点になります。もし自営業や転職したて等の条件で、民間の一般的な住宅ローンの審査では不安を感じる方は、フラット35も扱っているところを候補に入れておくことで、安心して住宅選びできるでしょう。

[ 2 ] ライフスタイルに合わせた返済プランの検討を
住宅ローンは返済期間が何十年もの長期間に及ぶので、自分の返済ペースに合ったものであることがとても重要です。当初35年返済でスタートしたとしても、転職や年収の増減、扶養家族の変動や子どもの成長等に伴う教育費負担などに合わせて、その後の方針を変えていくことも考えましょう。

予定より早めに返していくのか、後半で返済のピッチを上げるのか、あるいは万遍なく定額で返済していくのかなど、それぞれのライフスタイルに合わせた返し方をイメージしておくと、住宅ローン選びにも役立ちます。

借り入れ先の特徴を押さえよう!

自分に合った借り方や返済方法を選べる住宅ローン。では、その主な借り入れ先銀行の特徴や違いを以下で整理していきましょう。

●住宅ローン比較

メガバンク 地方銀行 ネットバンク
特徴 全国的に均一で幅広いサービス 地域密着型の対応やサービス ネットや電話によるサービス
店舗 全国に店舗あり 該当地域に店舗が多い ほぼ店舗なし
メリット ①対面相談がしやすい ①地域によっては訪問などきめ細かい対応 ①金利が低い
②豊富な品揃えのなかから選べる ②経営方針により品揃えが変わる ②ネットでの手続きにより効率性や利便性が高い
金利
注意点 ①保証料がかかる ①経営方針・財務基盤に地域差がある ①審査が厳しい場合や、時間がかかることも
②金利はネットバンクより高め ②金利はネットバンクより高め ②対面での相談窓口があまり存在しない

メガバンクについて
メガバンクとは、直訳すると「巨大銀行」という意味で、預金残高が非常に大きい都市銀行のこと。銀行の基本的な事項を定める法律を銀行法といいますが、都市銀行というのはその銀行法上のいわゆる「銀行」を指します。そのうち、東京や大阪などの大都市に本店を構え、広域展開している銀行をメガバンクと呼びます。

メガバンクのメリット
メガバンクは全国に店舗があり、対面での相談がしやすかったり、すぐに立ち寄れたりすることが特長です。住宅ローンを組むと、同銀行にて返済用の口座を作り、そこを給与の振り込み先とすることが多いかと思います。そんなとき、ATMや支店が沢山あると便利ですよね。

また、メガバンクの場合、住宅ローン商品も自行の各種金利タイプやフラット35など、豊富な品揃えのなかから選べることもメリット。さらに、幅広い対応が可能なのも強みです。

メガバンクの注意点
審査はやや厳しめのメガバンク。ただし、属性により待遇が変わったり、大手企業に勤めている方・高年収と判断される方によっては金利優遇があったりするようです。

また、伝統的な金融機関として名が通っているメガバンク。それだけに人や店舗などのコストがかかるので、ネットバンクと比べると金利は高め。

地方銀行について
地方銀行は、地域経済に大きな影響力を持つ地域密着型の銀行のこと。一般社団法人 全国地方銀行協会の会員であり、その本店の所在府県における最大規模の金融機関です。地元の企業や住民、行政機関などと密接な関係を持ち、現地に営業ネットワークを張っています。

地方銀行のメリット
地域密着型の拠点展開をしているので、地元には数多くの店舗を持っています。メガバンクやネットバンクとの差別化を図るため、独自の手厚いサービスがあるところも。たとえば、保証料がない銀行や勤続年数が短い人・年収の高くない人でも、比較的審査が通りやすいなどといった特徴があります。

地方銀行の注意点
地域経済に連動するので、財務基盤には格差が。各行の経営方針によるサービスの差も見られますし、またネットバンクのように割り切った低金利を打ち出せないところも多くあります。

ネットバンクについて
ネットバンクとは、インターネットや電話などの通信端末を介した取引を中心としている銀行のこと。そうした営業の特性上、店舗は最小限となっています。古くから存在するメガバンクや地銀に比べて、その多くが2000年以降に金融庁の認可を得て開業した比較的新しいタイプの銀行です。

ネットバンクのメリット
店舗コストや人件費を抑えている分、低金利が魅力のネットバンク。なお、その名のとおり店舗に行かずとも申し込みや手続きが可能なことが最大のメリットといえるでしょう。住宅ローンや金利にある程度の知識を備えており、仕事などで銀行に立ち寄る時間がない方にはうってつけの形態といえるでしょう。

ネットバンクの注意点
書類中心の審査になるため、審査基準が厳しくなりがち。また、申し込みが殺到したり書類に不備があったりすると、思いのほか審査に時間がかかることもあります。ネットでできる便利さの反面、対面相談ができるところが少なく、個別対応が厳しいことも注意点といえるでしょう。

あなたはどの住宅ローンタイプが向いている?

ここまで、各種銀行の住宅ローンを利用するメリットと注意点をお話ししてきました。こうした特徴が分かると、自分はどの銀行から借り入れるのがスムーズか、購入時のアクションプランも見えてきますね。上記の特徴を踏まえ、銀行窓口別に好みや状況に合った絞り込み方法を端的にご紹介します。

メガバンクを検討するのが向いている人
・信用度の高い大きな銀行から借りたい人
・住宅ローンについての知識がなく、対面で相談したい人
・安定したサービスを希望する人

地方銀行を検討するのが向いている人
・地元で気軽に対面対応してほしい人
・近くにメガバンクがない人
・急いで手続きなどの個別対応をしてもらいたい人

ネットバンクを検討するのが向いている人
・低い金利でコストを抑えたい人
・自分で情報を得て判断できる人
・忙しくて来店する時間がない人

いかがでしょうか?たくさんある住宅ローンのなかで、少しでもスムーズに選択し、順調に住宅購入プランを進めていくためのご参考になればと思います。
大事な財産であるマイホームの購入、色々と考えて最適な買い物になるとよいですね!

情報提供:ファイナンシャルプランナー 吹田 朝子

一般社団法人 円流塾 代表理事。ファイナンシャルプランナー(CFP®認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。1人1人の価値観を尊重しながら、暮らしを豊かにするお金との付き合い方を指南。テレビや新聞などのメディアや著書でも活躍中。