収納ガイド

2018.10.24 更新:19.01.16

Question

吊り下げ収納を使って、スリムな収納スペースに!

これまでいくつかの収納術を試してみているのですが、部屋のなかのモノが多く、なかなか上手く片付きません。クローゼットやキッチンなどは特に散らかり気味です。何かおすすめの収納術があれば教えてください。

Answer

クローゼットやキッチンの壁際など、空いたスペースを吊り下げ収納で有効活用しましょう。無駄なくスペースを使う吊り下げ収納は、モノが見つけやすく、取り出しやすくなるメリットも。

情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加

目次

そもそも吊り下げ収納って?どんなメリットがあるの?

家で収納に苦戦しがちな場所というと、どこを思い浮かべるでしょうか?服を1か所にまとめておくクローゼット。調味料や食器が多いキッチン。それから、タオルやシャンプー類が散らかりやすいお風呂回りなども浮かんでくるのではないでしょうか。

いま挙げたような1か所に多くのモノが集まる場所では、少しでもスペースを有効に使ってモノを収納したいですよね。そんなときは、吊り下げ収納が有効です。

取り出しやすさや時間の節約など、メリットはさまざま
モノをたたむ、重ねる、ケースにしまう。そんな片付けの手間を軽くしてくれるのが、吊り下げ収納。収納したいモノを吊り下げることで、空いているスペースを有効活用できるだけでなく、一目で見つかり、取り出しやすくなるメリットがあります。

基本的には吊り下げて収納するだけなので、ほかの収納と比べて手間も少なく、時間の節約にもなります。

代表的なのはクローゼットで服をハンガーにかけて吊るすモノがありますが、吊り下げ収納のアイディアはそれだけに限りません。ほかにもモノが散らかりがちなキッチンやお風呂回りなど、吊り下げ収納はさまざまな場所で活用することができます。

吊り下げ収納のグッズってどんなモノがあるの?

スペースを有効に使うための吊り下げ収納には、さまざまなグッズがあります。代表的なモノを、いくつかの項目に分けてご紹介しましょう。

突っ張り棒とS字フック

天井付近などの空いたスペースに、長さの調整が可能な突っ張り棒を使えば、あっという間に吊り下げ収納スペースに早変わりです。必要な数だけS字フックを用意し、モノを吊るすことができます。

突っ張り棒とS字フックは、プラスチックやステンレス製など、それぞれ素材の種類も豊富なので、使うスペースの雰囲気にあったモノを用意するのがおすすめ。100円ショップでも売っているので、手に入りやすいところも魅力です。

ハンガー

突っ張り棒には、フックのほかにもハンガーをかけて吊るす方法も効果的。主にクローゼット内で衣服を吊るすのに使うハンガーですが、最近はストールをかけられるタイプのモノや、服だけではなく食器(ワイングラス)をかけておけるモノなど、いろいろな種類のハンガーが売られています。

さらに1つのハンガーにクリップ式フックを複数吊るすと、より多くのモノが収納できて便利です。一般的な強度のハンガーであれば、突っ張り棒やS字フック同様、100円ショップでも売っています。

吊り下げラック

ハンガーのほかにもたくさんの種類があるのが、吊り下げラック。突っ張り棒などにかけるこのラックは、布製のモノからステンレス製、プラスチックのモノまで素材が豊富なので、さまざまな場所で使えるのが特徴。

ラック(棚)ごとにクローゼットであれば衣服やバッグ、キッチンなら調味料、お風呂場ではシャンプーやボディソープなどを分けて収納できるので、多くの種類・モノを収納するのに便利です。

多くのモノを収納できる分、ラック自体と合わせてある程度の重さになることが多いので注意しましょう。使うときは、ラックをかける部分に十分な耐久性があるかを確かめるようにします。

吊り下げ収納はこうやって使う!場所ごとのアイディアをご紹介

吊り下げ収納を効果的に使うために、いくつかの適した場所があります。ここではクローゼット、キッチン、お風呂の3つに分けて、それぞれどんなアイテムを使えばいいのか、何を収納するのがおすすめなのかをご紹介していきます。

クローゼットで使うときは
クローゼットで吊り下げ収納を使うときは、型崩れさせたくない衣類を優先して吊るすとよいでしょう。もともとあるポール、もしくは突っ張り棒を設置し、S字フックやハンガーに吊るしていきます。

ワイシャツや上着などの衣服のほかにも、スペースを使う帽子やバッグ、ストールやネクタイを吊るすのもよいでしょう。強度の高いポールであれば、吊り下げラックを使うのが効果的。なかにはカバンをしまうための専用吊り下げラックもあるので、カバンやバッグ類がクローゼットを多く占拠している場合は、そちらのアイテムもチェックしてみましょう。

吊り下げ収納の魅力はなんといっても、無駄なく収納スペースを使えること。特に閉鎖的なスペースであるクローゼットでは、その便利さを体感できるはずです。

キッチンで使うときは

キッチンでの吊り下げ収納は、よく使う調味料や料理道具などを吊るすと便利です。

また、皿洗い関係の収納にも向いています。シンク近くの引き出しにフックを用意して、タオルを吊るすと手拭きもスムーズに。蛇口の取っ手部分にスポンジを引っ掛けて吊るせば、食器洗いの後も水切りがしっかり行えます。

ほかにも、クリップを用意して、調味料の袋を食器棚などに吊るす方法も。よく使うパン粉やごま、ふりかけ類などを吊るして置けば、一目で量も把握できるので、買い物の判断にも役立ちますね。

クリップやフックにはさまざまな種類があり、なかにはシールや磁石がついていて、上の写真のように直接壁に付けることができるモノもあります。吊り下げるポール部分が設置できないからといってすぐに諦めるのではなく、わずかなスペースを利用して、使えるフックを探してみましょう。

また、ワイングラスが多い家庭であれば、グラス専用ハンガーの使用がおすすめ。取り出しやすくなるだけではなく、キッチンがさらにおしゃれに見えます。

お風呂で使うときは
お風呂回りでの吊り下げ収納で効果的なのは、バスタオルやシャンプー類の吊り下げ。突っ張り棒などを使ったポールの備え付けが必須ですが、衣類の収納に役立つ吊り下げラックを使えば、家族ごとにタオルが分けられて便利です。床にラックを置いてタオルを収納するよりもスペースを取らないので、広さの限られた脱衣所での使用には効果的。

また、お風呂場で床にボディソープやシャンプー類を置いている人は、フック付きのカゴなどを使ってシャンプー類を壁際に吊るすことで、汚れ(ぬめり)防止にも役立つのでおすすめです。

こんなところに気をつけて!吊り下げ収納を使うときのポイント

壁際などの空いているスペースを効果的に使える吊り下げ収納。クローゼットやキッチン、お風呂場など、さまざまな場所にも使えて便利な収納術ですが、気を付けるポイントもいくつかあります。吊り下げ収納を実践する際の注意点をご紹介しましょう。

重さに注意
もともと家に備え付けられているポールに比べて、突っ張り棒などで新しくポール部分を作った場合は、耐久性に注意しましょう。便利だからといってなんでも吊り下げてしまうと、重さに耐えきれずポールがずり落ちて大変なことに。

ポールにかけられる限度の重さを把握しておくことが大切です。ポールの強度に合わせて、かけるモノを少なくする、もしくは軽いモノにするなどの工夫をしましょう。

見栄えに注意
ケースや箱のなかにモノをしまう収納とは違い、吊り下げる収納はその性質上、収納しているモノが常に丸見えの状態であることがほとんどです。来客の多い場所、例えばリビングなどで利用するには、不向きの収納方法といえるでしょう。人目につきにくいクローゼット、キッチン、お風呂場などでの利用をおすすめします。

吊り下げ収納でスペースを効果的に使う
吊り下げ収納の効果的な場所から、使うと便利なアイテム、吊り下げるのにおすすめのモノをそれぞれご紹介してきました。家に備え付けのポールを利用するだけでなく、空いたスペースがあれば突っ張り棒を使うことで、新しく吊り下げる場所を作ることもできます。

吊り下げ収納で無駄なくスペースを使うことで、日々の暮らしも快適に。散らかりがちなクローゼットやキッチン、お風呂回りを、1度整理してみてはいかがでしょう。

(撮影協力:今井 知加)

情報提供:整理収納アドバイザー MakeLife+Consulting代表 今井 知加

薬剤師・整理収納アドバイザー2級認定講師・企業内整理収納マネージャー。整理収納の理論に脳科学を活用した独自のメソッドで「片づけ力」を身に付ける方法を、スクールやメディアで発信。家事を効率化して、自分の時間や家族との時間を充実させる方法をご案内。