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櫻井幸雄の人生相談

2019.01.22

Question

第31回 夫が忙しくて家探しが一緒に出来ません...1人でモデルルームに行っても大丈夫?

櫻井先生、こんにちは。昨年結婚した30歳の会社員です。

現在は結婚前から夫と同棲していた賃貸マンションに住んでいます。1LDKと2人では少しせまく、ゆくゆくは子どもが欲しいと考えていることもあり、新築マンションを購入しよう!ということになりました。

しかし、夫の仕事が忙しくて休みがなかなか取れず、私の休みとも合わないため、まだ何も行動できていません...。現在住んでいる賃貸マンションの契約更新も半年後に迫っているので、早めに購入するマンションを決めたい気持ちがあります。

まずは、モデルルームの見学に行ってみようと思っていますが、夫と一緒に行くことは難しそうなので、私1人で行っても大丈夫でしょうか?モデルルームには一度も行ったことがないので、当日の流れや注意しておくべき事って何かあるのかな...とか正直色々不安です。

櫻井先生、1人でモデルルームに行ったときに注意することなどあれば、教えてください!
(30歳 会社員女性)

ズバリ申し上げて、1人で販売センターに行き、モデルルームを見ること、何も問題ありません。マンションによっては、平日にフリー見学というか、モデルルームを見るだけの催しを開いているところもあります。

販売員と話をすることなく、ただモデルルームを見て帰るだけです。これなら、気兼ねなく見学ができるはず。でもそれで満足できるでしょうか。モデルルームのフリー見学は、これまでにマンションを買ったことがある人や何物件も検討している人に向いている見学方法。

いままで、分譲マンションを買ったこともなく、販売センターを訪れたこともない人がモデルルームだけを見ても、それがよいのかわるいのか…それよりなにより、どこを見ればよいのかも分からないでしょう。

初めてのマンション購入であれば、説明する人についてもらい、どこがすぐれているのか、なぜすぐれているのか、説明を受けながら見学したいものです。そして、自分たちでもローンを組めるのか、どれくらいの住戸が買えるものなのか、プロからのアドバイスを受けたいでしょう。

そのように実のある「見学」をしたいのであれば、販売員を味方にしてしまうことをオススメします。世の中には、販売員は客を騙そうとするので注意して、というような意見もあります。それを信じたら、身構えてしまいますね。身構えて、疑いの目で接したら、販売員も身構えてしまいます。これは、決して好ましい状況とは言えません。

販売員も実は、初めて会うお客様に対し緊張しているものです。どんな人だろう、怖い人じゃなければいいな、と。そこで、販売員の立場になってご質問者がどのように見えるか想像してみましょう。

ご質問者は30歳とあるので、マンション購入検討者のなかでは若いほうです。夫婦連れや小さな子どもを連れたファミリーが多いなか、若い女性が1人で販売センターにやってきました。

販売員はおや、と思うはずです。最近はインターネットサイトで手厳しい記事を書く人が客のフリをしてやってくることもあります。そこで、ご質問者が身構えて自分のことを話したがらないと、販売員も身構えてしまうわけです。

では、販売員と打ち解け、味方になってもらうにはどうすればいいでしょう。身構えるのではなく、ざっくばらんに話すことです。マンションを買ってもいいかなと考えている。共働きで、夫との休みが合わず、今日はとりあえず1人で来た。2人の年収はこれくらいで貯金はこれだけ。これでどんな住戸が買えるのか、どんな生活ができるのか、教えてほしい。その上で、2人でじっくり考えたい、と。

これで、販売員は安心して、熱心に話を始めます。それが仕事なので、熱心に話すことはとめられません。でも、しつこくすぎることはありません。それが、現在のマンションの売り方です。

もし、しつこかったらそれだけで「このマンションは対象外」とすればよいのです。あらかじめ、用意するものは特にありません。話が進めば、印鑑や身分証明書などが必要になりますが、最初からそのようなものは不要です。

しっかりと説明を受けられるよう、時間には余裕を持っておきましょう。また、人気のあるマンションは、あらかじめ予約しておかないと、席の空きがないということもあります。事前に販売センターに連絡して、時間を指定して出かけることをお勧めします。

情報提供:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。以後、多くの著書を送り出し、新聞雑誌への寄稿、コメント出しも精力的にこなす。2000年の文化放送「梶原放送局」を皮切りに、テレビ・ラジオに多く出演。