長谷工の住まい HASEKO URBEST

長谷工アーベストの新築マンション等住まい検索サイト

MENU

櫻井幸雄の人生相談

2019.02.04

Question

第32回 【人生相談編】別れるべき?交際歴8年...彼からプロポーズがありません。

櫻井先生こんにちは。都内在住の35歳女性です。8年間交際している同い年の彼と、3年程前から同棲しております。昔は喧嘩をしていた時期もありましたが、今はお互いに落ち着き、仲良く毎日を過ごしています。

しかし、8年も交際しているというのに彼からのプロポーズの言葉はなく...今のままの関係で過ごしてよいのかと悩んでいます。一度、彼に結婚願望はあるのか聞いてみたことはあるのですが、話をそらされ、少し面倒くさそうな表情をされてしまいました。無理に結婚を急かすのも嫌なので、それ以降、私からは同じ質問は出来ずにいます。彼から結婚の話をしてくることはその後もありません。

私は子どもが欲しいという気持ちが昔からあり、親にも早く孫の顔を見せてあげたい気持ちもあります。同時に彼のことは好きで、長く一緒に居るので思い入れも強いのですが、このまま結婚しないのであれば、年齢的にも別れるべきなのかな...と真剣に悩んでいます。

櫻井先生、私はどうしたらよいでしょうか?ご意見お聞かせください。
(35歳 女性)

このようなご質問を受けたとき、相談に慣れた人は、「さっさと別れなさい」とか「そんなダメ男、捨てましょう」とは言いません。そんなことを言えば、ご質問者が彼をかばうことは目に見えているからです。

「あんな人でも、よいところはある」「私にとっては大事な人」果ては、「私がいなければ、あの人はダメになる」……こうなると、もう周囲の意見は何も聞き入れてもらえません。

だから、相談慣れした人は逆のことを言います。「そんな人でも、本当に愛しているんでしょ」「あなたにとっては、かけがえのない人なのね」……そう言われると、ご質問者はそうかなあ、と考え出します。本当に愛しているのか、かけがえのない人なのか、と。冷静になるわけですね。

今、ご質問者にとって大事なことは、冷静に考えることだと思います。なぜなら、ご質問者自身、「別れたほうが、いいんじゃないか」と薄々わかっているからです。

結婚してもしなくても、彼と一緒にいられれば、それだけで十分———そう考えているときであれば、そもそもこのような相談は出ません。今の状態で十分なのですから。

「今の状態で十分」と思っている間に、彼のほうから「結婚しよう」「子どもが欲しい」と言ってくれたら、どんなに素敵だったでしょう。 でも、残念ながら、彼はそう言い出してくれませんでした。水を向けても、逃げてしまいました。これは、決してほめられたことではありません。

といっても、とっさに話をはぐらかすことは、私を含めどんな男にもあります。結婚して家族を養うことができるのか、自分が父親になることができるのだろうか。家族への挨拶、結婚式の準備……多くのことが頭の中を駆け巡り、はぐらかしてしまうのです。

しかし、多くの男性は、はぐらかした後、考え直すものです。考え直して、正面から向き合うとします。本当は気の小さな男が勇気を振り絞る瞬間です。そうしてくれれば、よかったのに!……ですね。

今、ご質問者の気持ちは別れる方向に傾いています。この後にすべきことは、最後通告です。結婚か、決別か。結婚はできないけれど、別れたくないなどと言われたら、どうしますか。普通は、愛想を尽かして、ジ・エンドです。

が、それでもやっぱりこの人が好き、ということでしたら、もう何も申し上げることはありません。一途な愛を貫いてください。それが、ご質問者にとって幸せな一生ということになるのでしょう。でも、彼に勇気を出してもらいたいですね。この人は勇気を出してくれた、と分かるので、ご質問者は涙が止まらない。そんな輝く瞬間が来ることを祈っています。

情報提供:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。以後、多くの著書を送り出し、新聞雑誌への寄稿、コメント出しも精力的にこなす。2000年の文化放送「梶原放送局」を皮切りに、テレビ・ラジオに多く出演。