長谷工の住まい HASEKO URBEST

長谷工アーベストの新築マンション等住まい検索サイト

MENU

櫻井幸雄の人生相談

2019.03.27

Question

モデルルーム見学まで行ったけど、なかなか購入を決断できません。

櫻井先生こんにちは。結婚して1年目の夫婦です。マンションの購入を検討しており、興味がある物件のモデルルーム見学にも2人で行ってきました。見学したマンションは、私たちの理想とも近く、魅力的だったのですが、購入に踏み切ることができませんでした。

というのも、近いうちに子どもが欲しいと考えています。マンション購入は子どもが出来てから、保育園や学校などの周辺環境を考慮して、慎重に決めるべきか悩んでしまいます。

それとも子どもができる前に購入しておいた方がよいでしょうか...?櫻井先生、教えてください!
(30代 夫婦)

マイホーム購入は、子どもが生まれてから……その気持ちは分かります。実際、私が初めてマンションを買ったのも、子どもが生まれてからです。つまり、「正しい順番」を守ったことになるのですが、それ以外に大きな理由がありました。

昔はある程度の年齢にならないと、住宅ローンで十分な金額を借りることができず、結果的に子どもが生まれ、幼稚園に入る前くらいのタイミングになってしまったのです。

そして、購入したマンションでの最初の夜、子どもを寝かしつけようとしたら、こう言われました。「おウチに帰ろうよ」それまで暮らした狭いアパートがマイホームだったのですね。「今日からは、ここがおウチだよ」となだめましたが、しばらくぐずっていました。

小さな子どもにとっては、賃貸アパートだろうが、分譲マンションだろうが、さらにいえば庭付きの大豪邸だろうが、どうでもよいこと。なによりも、親しんだ場所が最良だったのです。

私には、「生まれたときから60過ぎまで一度も住所が変わっていない」という友人がいます。代々農業を営む家系で、さすがに家屋は建て替えていますが、庭はずっと同じだそうです。

私のように生まれてから10回以上住所を変えて、子どものときに遊んでいた場所も分からない身には、なんともうらやましい話です。

そう考えると、生まれたときから、どっしりしたマンションがマイホームで、そのなかで思い出を積み重ねてゆくことは決してわるくないと思えます。感受性の高い時期に転居しなくてよいのですからね。

そして、1歳とか2歳の記憶はなくても、マンションの中庭や部屋のなかで撮った写真は残ります。赤ちゃんを中心に親子三人で撮った写真のバックに写っている中庭の木が、今は大木に育っている……そんなことがあるかもしれません。それは、決して嫌なことではないでしょう。

昔は、「モノには順番がある」とキツくいわれました。順番を大事にすれば、結婚する前に妊娠してしまうなどは言語道断、親に挨拶する前には男女が手も握ってもいけない、ともされました。

そんな順番、今は気にしませんね。もちろん、親より先に子が死ぬという順序違いは嫌ですが……。おめでたいことは、順番など気にせず、どんどん進めちゃえばいい、という時代です。

それに現在は、空前の低金利で、インフレ懸念もあります。現在のように異常なほどの低金利はそろそろ終わるかもしれません。その後、金利が上がるなら、今のうちに低金利の固定金利型住宅ローンを組んでおくのが得となります。

そして、インフレが始まれば、マイホームは早く買った人の勝ちです。昨年後半から、値上がりのニュースが増えています。値上がりは困るのですが、値上がりの連鎖が止まりません。これは、インフレの始まりと私は見ています。

インフレになれば、現金よりも価値の安定したものの人気が高まります。代表が金・プラチナなどの貴金属と土地です。だから、インフレの時代は、土地やマンション、建売住宅の値上がりが顕著になります。

住宅ローンの金利が上がること、インフレ懸念があることを考え合わせれば、今、マンション購入を躊躇することは得策ではないと言えます。

買わずに賃貸の家賃を払い続けるなら、早くマイホームを購入し、我が子のために備える。それが賢く、得する選択だと私は考えます。

情報提供:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

1984年から週刊住宅情報の記者となり、99年に「誠実な家を買え」を大村書店から出版。以後、多くの著書を送り出し、新聞雑誌への寄稿、コメント出しも精力的にこなす。2000年の文化放送「梶原放送局」を皮切りに、テレビ・ラジオに多く出演。