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Question

ディスポーザとは何?仕組みやメリットをご紹介

マンション購入を検討していますが、最近ではディスポーザが標準設備のところも多いと聞きました。友人のマンションでも採用されていて、とても便利なようで気になっています。ディスポーザの仕組みや使い方を教えてください。

Answer

ディスポーザとは生ゴミを粉砕しながら下水に流す処理設備です。衛生面に優れ生ゴミ処理の手間もかからないため、人気のシステムとなっています。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

目次

ディスポーザとは?

ディスポーザとは、シンク下に設置される生ゴミ粉砕機のこと。
キッチンシンクの排水口のすぐ下に設置され、生ゴミがシンクに溜まることがなく掃除が楽で衛生的な処理設備です。

※イメージ写真

新築マンションで人気のディスポーザ設備
せっかくきれいなマンションに入居しても、キッチンから嫌な臭いがするのでは台無しですよね。
調理の際や食後に出る生ゴミの臭いを出さないという意味でも、ディスポーザは優れたアイテムです。水を流しながら生ゴミを粉砕処理するディスポーザはマンションの人気設備!

●新築マンションに多く導入されるディスポーザ
ディスポーザとは1927年にアメリカで開発された生ゴミ処理機が始まりです。ここ日本でもその利便性から、1970年代には大手メーカーが製造を開始しました。しかし当初は排水処理機能が今より発達しておらず、その使用に自粛がかかったこともあり、下水道未整備地域を中心に普及には時間がかかりました。

現在ではディスポーザの導入に助成金を出す自治体もあり、ディスポーザと専用処理槽を組み合わせた「ディスポーザ排水処理システム」を採用する分譲マンションは増加しています。
特に新築マンションにおいてはディスポーザの人気が高く、キッチンの注目設備となっています。

※イメージ写真
ディスポーザの仕組みと使い方

シンク掃除が楽になる設備として人気のディスポーザ。どんな仕組みになっていて、どのような使い方をすればよいのでしょうか?

ディスポーザの仕組み
ディスポーザは野菜くずなど調理のときに出た生ゴミを投入すると、内部搭載のモーターにより回転ハンマー(ブレード)が遠心力でゴミを機器外壁に叩きつけて粉砕する仕組みです。
人差し指程度の幅の水を流しながら行うため、水と一緒に下水へとゴミが流れていくメカニズムとなります。

※イメージ写真

ディスポーザの使い方
ディスポーザには、スイッチを入れることで生ゴミを次々粉砕する「連続投入方式」と、止水栓の蓋がスイッチになる「バッチフィード(一括投入)式」の2種類があります。

どちらの方式も、大まかなステップは以下の通りとなります。

1. ディスポーザに生ゴミを入れる
2. 水道水を出す
3. 蓋を閉め、スイッチを入れる
4. 粉砕する

なお、生ゴミの詰め込み過ぎや水量(毎分8L程度)にも気を付けましょう。

ディスポーザのメリットや注意点とは?

ディスポーザは衛生的で手間がかからないという意味で、とても優秀な処理設備です。
実際には、使用するとどのようなメリットがあるのでしょうか?また、使用する際の注意点もご紹介しましょう。

※イメージ写真

ディスポーザのメリット
生ゴミを下水に流せるディスポーザには、メリットが多数あります。

・悪臭が減る
・排水溝のぬめりや黒ずみ、カビを抑えられる
・掃除が楽になる
・害虫、ネズミなどの発生を防げる

生ゴミをため込まないので、生ゴミから発生する悪臭や、生ごみに寄ってくる害虫などに悩ませられることがないのは嬉しいですよね。また、排水溝のぬめりや黒ずみ、カビなども発生しにくくなり、日々の掃除が楽になるのも魅力的です。

生ゴミの処理には時間がかかるもの。家事の時短のために、ひいては睡眠時間や自由な時間をより多くするためにも大活躍のアイテムとなるでしょう。

ディスポーザの注意点
便利で使い勝手のよいディスポーザですが、注意点もあります。

・メンテナンスなど維持管理費がかかる
・電気代、水道代がかかる
・動作音が大きいものがある
・どの家庭でも取り付け可能とは限らない
・流せないものもある

ディスポーザの利用には排水処理設備の定期的なメンテナンスが必要となり、それには費用もかかります。電気を使うため、電気代と水道代も幾分かかります。

また、処理物によってはかなり大きな振動や音が出る製品もあり、深夜や早朝の使用には気を付けなければならないことも。

もともとディスポーザを採用していないマンションでは、共用配管の処理能力によっては取り付けることができないので、リフォーム時に設置する際には必ず管理組合や管理会社にディスポーザの設置が可能か確認する必要があります。特に、築年の古いマンションでは設置が難しいようです。また、ゴミを砕いたまま直接下水に流すような排水処理機能を持たないディスポーザを禁止する自治体や、戸建ての場合の導入には届け出が必要となる自治体もありますので注意しましょう。

加えて、ディスポーザには流せないものもあります。
たとえば金属やプラスチック、ビニール、ガラス、陶器、輪ゴム、タバコの吸い殻や牛・豚の大骨、牡蠣やサザエなどの大きな貝殻、カニの殻など、排水口・排水管の詰まりや処理槽への影響があるものはディスポーザを傷めるため流すことはできません。とうもろこしの皮やたけのこの皮など、特に硬い繊維質のものや大量の熱湯、油類、薬品なども同様です。

基本的に野菜くずや残飯などの生ゴミは流せますが、スイカの皮など大きなもの・厚いものは数センチ程度に切り、枝豆の皮など繊維質のものは他のゴミと混ぜて投入しましょう。

※イメージ写真

ディスポーザは便利な設備のため、ついつい何でも流したくなってしまうかもしれませんね。しかし、便利な設備を長く使うためにも、メーカー推奨の使用方法を守り、衛生的で素敵な住まいを心がけましょう!

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。
HP:http://2103-support.jp/?page_id=14