収納ガイド

2017.04.10 更新:17.11.30

Question

冷蔵庫の中をきれいに整理する収納術とは?

4人家族なので、冷蔵庫の中に常にたくさんの食材があります。しかし、整頓されていないので、奥の方から賞味期限切れのものが出てくるということもしばしば…。冷蔵庫を使いやすく、すっきりさせるための収納術を教えてください。

Answer

一度冷蔵庫から全部出してみて分類し、それぞれ使いやすい場所に収納しましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

冷蔵庫を開けて、「今日は何を作ろうかな?」とワクワクするような、見やすくて取り出しやすい冷蔵庫なら、お料理も楽しくスタートできますね。

しかし、「買ったはずのものが見つからない」「奥に押し込んでしまって取り出しにくい」など、いざ使おうと思う時に冷蔵庫の中を探さないといけなかったり、忘れていた食品を冷蔵庫から発見したと思ったら「賞味期限が切れていた!」などという経験はありませんか?

冷蔵庫の中には、賞味期限が短く、回転していないとすぐに使えなくなるものがたくさん。買ったものをむやみに入れるのではなく、簡単なルールを作ることで冷蔵庫の収納力も使い勝手もアップ!そんな冷蔵庫の「収納のポイント」をお伝えします。

冷蔵庫の収納ポイント:どこに何を収納する?

よく使うものは冷蔵庫の中段に
一般的な冷蔵庫は大きさ・高さ・幅が決まっていて、奥行きが深く、高さも最上段に手が届く高さに作られています。

そんな冷蔵庫の使いやすい場所は、やはり「目から腰の高さ=ゴールデンゾーン」です!
よく使うものを目の高さ(中段)に配置し、中でも賞味期限が短いものを手前に置く!
これだけでも格段に冷蔵庫の使いやすさがアップします。

食材別、最適な置き場所とは
賞味期限が短いモノ:中段・下段
肉、魚、ハムやソーセージなどの加工品、豆腐、納豆など

毎日使うモノ:中段・下段
朝食で必ず食べるモノ、お弁当で必ず使うモノ、基本の調味料など

賞味期限が長いモノ:上段
加工食品、パスタソース、味噌など

食品を分類して、それぞれの冷蔵庫内での収納場所を決めましょう。

ドアポケットには調味料を収納しても◎
冷蔵庫の中で一番取り出しやすいドアポケットは、最も活用したいところです。

ドリンク類を入れて使うのが一般的ですが、よく使う調味料を冷蔵庫のドアポケット下段に収納するのもおすすめ。その際、たまに使うドレッシングなどは上段に収納する、というように家族の好みやライフスタイルに合わせて収納場所を決めましょう。

醤油など背の高い大きなボトルに入ったものは奥に収納し、手前側に背の低いボトルを収納すると、前後で区別しやすく取り出しやすくなります。

隙間に入って見落としがちなチューブ調味料は、冷蔵庫のドアポケット上段に事務用品のダブルクリップなどで留めると、一目瞭然ですね。同じ形状や色のクリップを選べば、見た目もすっきり。冷蔵庫の中でもよく目に触れる場所なので賞味期限切れも防げますよ。

冷蔵庫収納
収納計画はお買い物のときから始まっている

実は調味料を購入するときから冷蔵庫収納計画は始まっています。
日常使うことが多い醤油やみりんなどの基本的な調味料に加え、珍しい料理にときどき使うような調味料など、家庭によっていろいろな種類の調味料が冷蔵庫に保管されています。
調味料は比較的賞味期限が長いので、軽い気持ちで購入することが多いのではないでしょうか。

本当にその調味料が必要?
○○丼のタレ、様々な味のドレッシング…便利なのでついつい専用の調味料を買ってしまうことがあると思います。購入する前にその調味料は家にあるもので代用できないか、と一度考えてみてください。

例えばめんつゆやドレッシングなどはレシピを書き留めておくとサッと作ることができますよ。

使い切れないほどの大きさのものを選んでいないか
安いからといって業務用や特大品を購入することはありませんか?お得だから、と大きなサイズを買っている方もいらっしゃると思います。

賞味期限内に使い切ることができれば本当にお得だったと言えますが、使いきれなかった場合はその調味料がもったいないうえに冷蔵庫のスペースも無駄に使っているのです。各家庭で使う量に合わせたサイズの調味料を購入しましょう。

例えばマヨネーズを使うのが家族の中で一人しかいなければ小さいサイズのもので十分です。開封時に日付を書いておくとどれくらいの期間でどのくらいの量を使ったかがわかるので、購入するサイズの目安になりますよ。

冷蔵庫の収納ポイント:スッキリ使いやすくするコツ

グループごとにカゴにまとめて収納
?油や酢などの基本調味料、ドレッシング、ソース類などは、種類ごとにカゴにまとめて収納すれば、冷蔵庫からそのまま調理台や食卓に出せます。

また、トーストに使うバターやジャム、一緒に食べるヨーグルトなどをひとまとめにして冷蔵庫内に「朝食セット」を作っておくなど、一緒に使うモノ同士のグループ収納をしておくと便利です。

収納カゴや容器は色をそろえる
収納に使うカゴの色は白や透明でそろえると統一感が出て、見た目にすっきりします。また、カゴにまとめることで冷蔵庫のあちこちから取り出す手間がなく、家事の時短にも繋がりますよ。

漬物や薬味、サラダのトッピングなど調理済みのモノは、透明な容器に入れて保存しましょう。冷蔵庫は家族みんなが出し入れする場所。中身が見えるとフタを空けて確認しなくても済むので、家族のだれでもすぐに探せて便利です。

どんな容器が使いやすいのか
容器はできれば同じシリーズでサイズ展開が豊富にあるものがおすすめです。

同じシリーズで揃えるメリットは、スタッキングしやすく冷蔵庫で使うときはもちろんのこと、使わないで戸棚でスタンバイしているときでもスッキリと収納できることです。
様々なサイズを揃えておくと、保存する食材に適した容器を使うことが可能。少量の薬味を入れておくのに小さなサイズの容器がなければ、無駄に大きい容器を使わなければいけなくなりスペースの無駄使いとなってしまうのです。

また、容器の素材にはいろいろなものがあります。素材の特徴を把握して、用途に合わせて選びましょう

ガラス製
レンジ・オーブン可。色移り・匂い移りしない。油汚れが落ちやすい。

プラスチック製
レンジ可。薬味や下ごしらえした野菜などを保存するのに軽くて使いやすい。

琺瑯製
直火・オーブン可。レンジ不可。色移り・匂い移りしない。

ステンレス製
オーブン可。レンジ不可。色移り・匂い移りしない。

例えば、家族の誰かが夜遅く帰宅した際にはおかずをレンジで温めますよね。このような時にはガラス製の容器が適しています。温め直しをしてそのまま食卓に並べてもサマになりますよ。
作ったものを実家などにおすそ分けする場合には、軽くてレンジで気軽に温め直しできるプラスチック製が使い勝手抜群。

容器の素材によって一長一短ありますので、ライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

琺瑯製やステンレス製もメリットはたくさんあるのですが、一目で中身がわかるものではありません。保存する際にはマスキングテープなどでラベリングをすると便利です。
「家族みんなが使いやすい」ということを考えると、パッと中身のわかる透明の容器がやはり一番かもしれません。

家族みんなが使いやすいモノの住所を決めよう
冷蔵庫は、キッチンを管理する人だけでなく家族それぞれが使う場所。モノの住所を決めることでとても使いやすくなります。

まずは冷蔵庫の中をざっくりとゾーン分けしてみてください。
大人と子どもは身長の違いから、使いやすい高さが変わってきます。
子どもには冷蔵庫の下の方が、また大人には上の方が使いやすい場所となります。

子どもが食べるお菓子類は手が届きやすい下の段に収納ケースでまとめておけば、自分自身で取り出すことができます。
また、アルコール飲料缶などは子どもには届きにくい一番上に置く、と決めておくとよいでしょう。

このように「誰がよく取り出すものなのか」ということを考えるとおのずと置き場所が決まってきます。

例えば調味料の場合ですと、定番の調味料は蓋上にラベリングをし、さらに冷蔵庫ポケットや棚、収納ケースにもラベリングをして指定席を確保するとよいです。
ラベリングをすることで家族の誰もが取り出しやすく戻しやすくなり、冷蔵庫の中の乱れを防ぐことができます。

ラベリングする時は漠然と調味料の住所を決めるのではなく、そのまま使うドレッシングやポン酢、料理に使うみりんや醤油、どちらにもあてはまるケチャップやマヨネーズ、ソース…と、使い方によるゾーン分けをします。
主に料理を担当していない家族は調味料の中でも「そのまま使うものゾーン」を見れば必要なものが揃っていることになり、すぐにお目当てのモノを手にとることができます。

また、使う頻度によってわける方法や一緒に使うモノをひとまとめにする方法もあります。各家庭のライフスタイルに合わせて使いやすいグループ分けを見つけてみてください。

収納カゴはメッシュタイプがおすすめ
プラスチックのカゴを利用する場合は、メッシュタイプのものがおすすめ。
メッシュの穴を通して冷気が通るので、冷蔵庫での保存にぴったりです。また、作り置きしたおかずや残ったおかずは、お皿にラップをかけて収納するより、同じサイズやデザインのタッパーに統一することで、見た目もスッキリします。

このようにちょっとした工夫で毎日の家事の負担を少なくできます。使用頻度や中身によって定位置を決め、冷蔵庫内はいつも使いやすい状態を保ちましょう!

7~8割の量を保って使いやすい冷蔵庫に
冷蔵庫内に常に空きスペースを作っておけば、下ごしらえのボウルや調理済みのおかずを鍋やボウルのまま収納することができます。
また、ケーキや生菓子など、冷蔵保存が必要なものを買ったりいただいたりした場合にも困りません。

しかし、だれしも無意識に、使いやすい場所にモノをどんどん置いているのが現状。ついつい、ぎゅうぎゅうに押し込み、入れ過ぎて冷蔵庫全体がごちゃっと見にくくなってしまうのです。見やすく取り出しやすい収納にするには、収納の理想である7割から8割の量を保つようにしましょう。

また、冷蔵庫はモノを詰め込み過ぎず、冷気の通路を確保することで保冷効果がアップします。詰めすぎると冷えにくくなりますので、保冷効果のためにも7割から8割の収納を目指しましょう。電気の効率まで考えて収納できれば、完璧ですね!

まずは冷蔵庫を空っぽにして仕分けを
見やすく取り出しやすい7割から8割の冷蔵庫収納を目指すには、まず、冷蔵庫の中に入っているもの全てを出して、賞味期限切れの食材がないかチェックします。
賞味期限の切れた食材は迷わず処分しましょう。期限が不明なモノも冷蔵庫から処分することで、一度リセットすることをおすすめします。

冷蔵庫を空っぽにできたら、きれいに拭いてみましょう。外せるパーツは外して洗います。アルコール除菌まで行えば、よりスッキリ気持ちよく!

冷凍庫の収納ポイント

作り置きは一食分ずつ小分けにして冷凍
お弁当の作り置きなどを冷凍する場合は、ラップに包んだものをジップ付きパックに一食分ずつ小分けにして収納すると便利。

ご飯を冷凍する時には、ご飯を四角く平らにラップに包むと、まんべんなく中心まで冷気が回り冷凍しやすくなります。

立てて収納する
引き出し式の冷凍庫内に収納する時は、上から見て何がどこに収納してあるか分かるように、市販の冷凍食品などもしっかり立てて収納しましょう。その際ブックスタンドの仕切りを入れておくと、袋が立てて収納できます。

古いものを手前に収納
並べる順番は古いものを手前に、「なるべく手前から調理に使っていく」というルールを作っておけば、庫内の食品がうまく回転し、いつまでも冷凍室に収納したまま忘れてしまう、ということもなくなります。

食材名と日付をラベルに
何かと便利なフリージングは、中に何を入れたか分からなくなりがちです。 容器や袋にマスキングテープを貼り、マジックで食材名とフリージングした日付を記入しておきましょう。こうして収納しておけば、使いたい時に使いたい材料がすぐに見つかり、食品の鮮度も保てますよ。

野菜室の収納ポイント

冷蔵庫の野菜室はパッと見渡してすぐ分かるようにしておかないと、無駄が出やすくなります。

種類ごとにカゴに収納
野菜は種類によって大まかに分類し、プラスチックかごにまとめて仕切るようにすれば一目瞭然!冷蔵庫にある野菜の重なりもなくなって、傷みも防げます。

使いかけの野菜は手前に集め、一つのカゴにまとめて収納しておけば、こまごました野菜がスッキリし、使い忘れも防げます。カゴやタッパーを組み合わせてスペースを区切れば、無駄なくきれいに収納することができます。

冷蔵庫に収納すべきでない野菜もある
また、野菜には冷蔵保存に不向きなモノもあります。
ジャガイモ、サツマイモ、かぼちゃやキュウリ、ナスも冷気によって低温障害を引き起こします。野菜は全て冷蔵庫の野菜室へ収納する…と、誤った使い方をしないようにしましょう。

上手な冷蔵庫収納で無駄なく迷いなく

冷蔵庫は一日に何度も開け閉めする場所だからこそ、常に整理された空間でありたいもの。ぎっしりと詰め込まれた冷蔵庫では、「あれを食べないと!」「これを早く使わないと!」と頭もパンパンになってしまいます。

余裕のある収納なら冷蔵庫内のお手入れも楽で、食材もロスなく使い切れるでしょう。冷蔵庫の整理は、スッキリ気持ちいいだけでなく、時間とお金の無駄をカットできます。

ルールを決めて収納すれば、冷蔵庫の収納力も使いやすさも格段にアップ間違いありません。入れる時も、出す時も迷いなく、出したいモノをサッと取り出せる!そんな冷蔵庫収納を目指して、ぜひトライしてみてください。きっといい効果がありますよ!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。