収納ガイド

2017.05.31 更新:2017.11.22

Question

新婚・二人暮らしの狭いクローゼット収納術

結婚を控え、最近同棲を始めたのですが、二人で暮らし始めると思いの外部屋が狭くて収納に困っています。特に、クローゼットがあまり大きくないので、二人分の洋服が収納しきれません。二人暮らしのための、クローゼット収納のアイディアがあれば教えてください。

Answer

要・不要を見直し、収納グッズを利用してクローゼット内のスペースを分けましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

二人暮らしを始める!どんな暮らしがスタートするのか楽しみと夢が広がりますね!
その反面、気になるのが一緒に暮らすパートナーの持ち物です。二人分となるときちんと収納しないと、部屋が煩雑になってしまう原因になります。

中でも、洋服は普段着と仕事着に加え、季節によっても異なることから、二人暮らしとなると、限られたスペースに2倍の持ち物を収納することになってしまいます。さらに、洋服は共有が難しいため収納に幅を取ってしまいがち。

でも、逆の視点で考えてみると、収納スペースが限られているということは、しっかり今の自分に合ったモノを厳選するチャンス!狭くても、使いやすいコーディネートが楽しくなる、快適なクローゼットを目指しましょう!

まずは、手持ちの洋服を分類!

自分が何をどのくらい持っているのか、なかなか把握することができず、気が付けば増えてしまった…ということはよくあることです。

全て取り出し「要・不要」に分ける
まずはクローゼットの中の洋服を全て出してみましょう。
この時に、トップス・ボトムス・アウターなどアイテムごとに分けながら出すことがポイントです。こうすることで、トップスには白いシャツが何枚もある…など、ご自身の買い癖も見えてきますよ!

全ての洋服を出し切ったら「着る」「着ない」に分けていきましょう。

「着る」=クローゼットにしまう洋服
「着ない」=手放す・お家から出していく洋服

こうすることで、何がクローゼットに収納される洋服かを分類することができます。

捨てにくい洋服は売る、譲るなども
とは言え、高かったモノや、まだあまり着ていないモノは捨てにくいものです。手放す方法は捨てるだけでなく、売る、譲る、リサイクルに出す、衣類回収を利用する、寄付をするなどの選択肢もあります。

このままタンスの肥やしにするのではなく、他の誰かが着てくれると思えば手放しやすくなりますね。

モノは持っているだけでは活かされません。使ってこそ活かされ、意味を成します。本当に不要なものがないか、もう一度見直してみましょう。前もってリサイクル先や買取業者を調べておくといいですね。

収納スペースから、洋服の適正量を知ろう!

おしゃれな人ほど、流行や旬のアイテムに敏感です。新しいアイテムを取り入れるたびにモノが増えてしまう…といったことでは収納スペースはどれだけあっても足りません。ご自身の管理できる量、収納スペースに合った量を知り、コーディネートしやすいクローゼットを目指しましょう。

収納適正量はクローゼットの7~8割
収納の理想は、収納スペースに対しモノの量を7~8割に抑えることです。
ハンガーに掛けた洋服の間に、手がスッと入るくらいが目安です。

ご自身に合った「適正量」=クローゼットの中で自分が管理できる量です。クローゼットに入りきらないからと安易にチェストやハンガーポールを増やすと、洋服は増えやすくなります。

洋服は勝手になくなりません。そして収納には限りがあるのです。

「今持っている洋服を手放してでも欲しいのかな?」「同じような洋服を持っていなかったかな?」と、購入する際によく考えましょう。

クローゼットの上手な使い方とは?

まずは空間と衣類のサイズを把握しましょう!
クローゼットは通常、ハンガーパイプと枕棚で構成されています。パイプの位置が、床から約170センチのところに設置されていることが多く、その上に枕棚とよばれる棚があるのが一般的なクローゼットです。衣類の幅はどれもほぼ同じサイズで約45~60センチですが、長さはアイテムによって様々。「衣類の長さ」を意識して掛け方を工夫すれば収納量は驚くほどアップします!

衣類を長さ別に分けると…
コートやワンピース 約120センチ
シャツ 約100センチ
ジャケット 約90センチ
ボトムスは二つ折りにしてハンガーに掛けると 約70センチ

アイテム別に長さを意識して衣類を掛けると、衣類の下にまとまった空間が生まれます。これは、バラバラに掛けた時には使えなかった場所。空間と衣類のサイズを知っておくことで、スペースを有効活用することができます!

クローゼットの収納は、高さ・幅・奥行きをしっかりと使い切って、収納スペースを確保しましょう。

二人の空間を縦に仕切る
1つのクローゼットを二人で使う場合は、二人の洋服が混ざらないよう「縦」に区切りましょう。左右でお互いの空間を分けて使います。ハンガーポールにマスキングテープで境界線をつけると、わかりやすいですね。空間を仕切ることで、探し物を減らし使いやすくします。

縦の空間を3つのゾーンに分割
二人の空間を縦に仕切った後は、その空間を上・中・下3つのゾーンに分割します。着る人と、着用頻度、衣類の長さ・たたんだ時の高さを組み合わせて考え、服をしまうのがポイントです!

[1]上部(枕棚)
手が届きにくい上部には、シーズンオフの衣類、冠婚葬祭用のアイテム・浴衣など出番の少ないものや帽子・バッグなどの普段使わないモノを置きます。

[2]中央(掛ける収納)
目線の高さにくる中央部は、出し入れが一番ラクな“ゴールデンゾーン”。毎日着るスーツ、よく着るジャケット、スカート、アウター等…着用頻度が高い、今着る服を掛けて収納します。

[3]下部
かがんで出し入れをする下部には、衣装ケースを置いて、たためる衣類を収納。カットソー、ボトム、セーターを収納します。高い場所に置くと出し入れが大変なジーンズなど、重い衣類もここを定位置にするとよいでしょう。

洋服はたたんで収納ケースへ
ハンガーポールにかける衣類の丈をそろえると足元部分に空間ができるので、クローゼットに衣装ケースを入れましょう。

洋服はたたむことで収納力が3割UPします。Tシャツのようにたたむ洋服は衣装ケースを利用しましょう。衣装ケースは1段ずつ、買い足しができるタイプを選びます。スペースに合わせ2段にしたり、他で使ったりと応用が効くからです。

たたんだ洋服は立てて収納
中に入れる洋服は引き出しの高さと幅に合わせてたたみます。たたみ方を工夫することで、収納量がグッとUPしますので、収納ケースに合わせてたたむことがポイントです!

たたんだ洋服は輪を上にして収納しましょう。立てて収納すると見やすく、出し入れしやすくなります。

使っていないハンガーはデッドスペースへ
クローゼットの折れ戸の端や、衣装ケースと壁の間など、デッドスペースになりやすい場所は、洋服の掛かっていない予備のハンガーをファイルボックスに入れて収納すると空間を使い切ることができます。

よくあるのが何も掛かっていないハンガーをポールに掛けたままにしているケース。ハンガーも10本貯まれば8センチから10センチ程のスペースを使います。貴重な洋服を掛けるスペースをロスしないように、使っていないハンガーはデッドスペースにまとめましょう。

クローゼットの衣替え方法とは?
クローゼットの枕棚は、シーズンオフの衣類を入れた、蓋つきソフトボックス(布製収納ケース)を置きましょう。プラスチック製の衣装ケースは、通気性が悪く衣類のダメージにも繋がります。また、出し入れを行う際、落下してしまう危険があるので注意が必要です。衣類(布)には布素材の収納をオススメします。
ひと手間にはなりますが、季節ごとに中の衣類を入れ替えれば収納量も確保できます。

クローゼットで使える収納グッズとは?

衣装ケース
奥行き、幅ももちろんですが、中に入れる洋服に合わせて高さを選びましょう!

中に入れるアイテムは以下のような分け方が適しています。
高さ18センチのタイプ…下着・靴下・小物類
高さ24センチのタイプ…Tシャツ・カットソー・トップス類
高さ30センチのタイプ…厚手のセーター・ジーンズ・ボトムス

布団収納袋、キャスター付き布団収納ワゴン
最近のマンションでは、和室がないという場合も多く、布団をクローゼットに収納したいという声をよく聞きます。このような場合は、クローゼットの奥行きに対応した「キャスター付き布団収納ワゴン」や「伸縮ラック」などを使用します。また、クローゼットの枕棚にぴったり収まる「布団収納袋」もあります。

収納スペースに合った収納グッズを選ぶことが、暮らしやすさに繋がりますので、しっかりと収納スペースに合ったモノを探しましょう。

蓋つきボックス
シーズンオフの洋服は軽くて通気性の良い、ソフトなボックスを利用しましょう。蓋があることで、防虫剤の効きもよくなります。

一時置きカゴ
一度着てすぐに洗濯しないパジャマやルームウエアを入れるのに便利です。

ハンガー
ハンガーの色と形は統一するとアイテムが見やすくなります。ハンガーの厚みが薄いと収納量があがります。コート・アウター類は型崩れを防ぐために洋服の重みを支えられるモノを使いましょう。

S字フック
巻物(ストール・マフラーなど)やベルト・バッグの収納に便利です。良く使う小物はS字フックを使って掛ける収納に収めておくと汎用性があり、省スペースになりますよ!

ブックエンド
バッグなど、自立しないモノを立てて収納できます。

クリアファイル
スカーフをたたんで一枚ずつクリアファイルに入れると、書類のようになります。ファイルボックスに立てて収納できるようになります。

このような衣類の収納グッズは、透明か白で統一すると見た目もスッキリしますよ。
使う場所に合わせてサイズをしっかりと測ってから購入しましょう。収納グッズを購入する前に収納計画を立てることがポイントです。

クローゼットに入りきらない場合は?

レンタルを利用して持つ洋服を減らす
最近では洋服を持たずにオシャレを楽しむという選択肢もあります。例えば、ファッションにもレンタルサービスが増えてきました。パーティードレスやスーツなど、出番の少ないモノはレンタルを利用することで収納スペースに余裕ができます。

小物で変化をつける
また、洋服以外でもピアスやネックレスなど小物を上手に使うと、コーディネートの幅が広がり、収納スペースを小さくできます。

限りあるクローゼットの適正量を守ろう!

厳選されたクローゼットからは、毎日お気に入りの洋服が選べます。収納グッズを上手に利用し、空間を無駄なく使いましょう。

また、片づけの際、トップス・ボトムス・アウターなど組みができていれば管理しやすく、コーディネートもしやすくなります。それぞれの適正量を守ることで衝動買いを防ぐことができ、節約にもなりますよ。

二人暮らしで限られた空間を共有するには、お気に入りのモノ・使うモノを厳選することが必要です。二人でオシャレに楽しく暮らすために、スッキリと使いやすいクローゼットを目指しましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。