収納ガイド

2017.07.31

Question

子どもが自分で片づけられる収納ルールの作り方とは?

幼稚園児の子どもがいて、片付けてもすぐに家が散らかってしまいます。片付けるように言っても、なかなかうまくいかないのですが、子どもが自分で片付けやすいような収納のコツを教えてください。

Answer

お子様と一緒に「使う」「使わない」の基準でモノを選別し、お子様にも守りやすい簡単な収納ルールを決めましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

「子どもが片づけてくれない」「何度片づけてもすぐに散らかる」
など、お子様の収納問題は子育て真っ最中のパパ・ママにとって、日々のちょっとしたストレスになりますよね。小さなお子様のいる家庭なら皆抱える悩みではないでしょうか?

お子様の目線に立って、片付けられる収納の仕組みを作り、お子様が自分で片づけられるお家作りをしましょう!

まずは不要なモノを取り除こう

おもちゃや登園・登校の荷物など、お子様のモノは年齢や成長に合わせて増える一方です。
「まずはモノの整理をして、その後に収納を考える」という順番を守って片づけを始めると、スッキリと片づけやすくなります。

お子様用の収納グッズは可愛く、ついついカゴや収納棚などの収納グッズを買ってしまいがちですが、使わないものが混在したままではモノを移動しただけで終わってしまい、またすぐに散らかってしまいます。

整理とは不要なモノを取り除くこと。
お子様と一緒に、「使う」「使わない」を基準に、モノの見直しをしましょう!

子どもと始める整理収納のコツとは?

お子様のおもちゃは放っておくとどんどん増えていくため、「今使っているモノか」を見直す必要があります。

お子様と一緒に「使わないモノ」の判断を
モノを見直す際は「使える」「使えない」ではなく、「使う」「使わない」で判断することがポイントです。

この整理はお子様と一緒に行いましょう。そうすることで、お子様の片づけ意識を高めることができます。加えて、「自分に必要なものを自分で選んだ」というお子様の満足感も得ることができますよ。

よくありがちなNG例として、お子様が「もう使わない」「これはおいておく」と判断しているのに、親が「これは高かったから…おいておこうね」「これは付録のおもちゃだし、いらないでしょ」など、お子様の決断をコロッと変えてしまうことが起こりがちです。

これでは「親のいう通りのお片づけ」になってしまい、お子様の自立につながりません。親の意見をグッと我慢してお子様の考えを尊重することで、お子様が積極的に片づけに参加できるようになります。

保管したいものはボックスに入る分だけ
使っていないけれどどうしても手放せないものや、年齢差のある兄弟のために数年は取っておきたいものがある方もいらっしゃるかと思います。そんな場合は保管用のボックスを一つ決め、「ボックスに入る分だけ保管して良い」というルールを決めます。

その際ボックスの中に何が入っているのかすぐに分かるようにラベリングをしておくと、タイミングを逃さず出すことができます。

お子様が自分で片づける量は少なく
大人も子どもも関係なく、モノの量が増えると管理することが難しくなりますよね。
お子様に片づけをすすめるには、お子様が自分で管理できる量を決めることも必要です。そうすることで、お子様は自分が使っているモノだけを片づければよくなります。

その他、保管するモノや今は使わないモノは、親が管理できるように保管場所を決めてしまっておくと良いですね。

収納場所の決め方とは?

遊ぶ場所に片づける
整理によって今使うものだけが手元に残った状態になったら、収納場所を決めていきます。
収納場所の決め方は「誰が・どこで・どう使うか」を考えることが大切です。

遊ぶ場所と片づける場所が近ければ、お子様でも使ってすぐに元に戻すことができます。例えば親の目が届くリビングで遊ぶお子様の場合、リビングもしくはリビング近くに収納場所を作るようにしましょう。

お子様の目線に合わせる
場所が決まったら次に収納の高さです。
大人とお子様の使いやすい高さは違います。人の使いやすい高さは目から腰の高さですから、お子様の目線に合わせた収納場所を選びましょう。

子どもが片付けられる収納のコツとは?

1ジャンル1ボックスのざっくり収納
小さなお子様にとって、細々と分けた収納はハードルが高く、元に戻すことが難しくなってしまいます。1ジャンル1ボックス収納くらいのざっくり収納を目指しましょう。そうすることで、お子様でも無理なく元に戻すことができます。

成長に合わせて収納グッズも変えよう
「木のおもちゃ」「プラスチック」「ブロック」など、お子様が判断できるグループで収納しましょう。

また、収納は中に入れるモノによってフタがついていた方が良いものもあれば、フタがない方が便利なものもあります。月齢の小さなお子様はフタのないざっくり収納。年齢に合わせてフタあり、チャック付きなどに分け、細かい収納もできるようにレベルを上げていきましょう。

まずは、おままごとや電車のおもちゃなどをフタのない収納にざっくりと入れることで出しやすくし、放り込むだけの簡単収納で「一人でできた!」を実感できるようにします。

細かいおもちゃは透明のチャック付きビニール袋に
年齢と共に遊ぶおもちゃは部品が小さく細かくなります。
細かいモノの収納は透明のチャック付きビニール袋がおすすめです。中身が見えるので、お子様も「グループ」を見つけやすくなります。

[パズル]
パズルなどは100円ショップなどで手に入るファスナー付きの袋に入れておくとバラバラになりにくく、立てて収納することもできて便利です。

[色鉛筆・クレヨン]
また、お絵かきに使う色鉛筆やクレヨンはバラバラになりやすいので、取っ手のついたトランク型の収納ケースなどに入れると運びやすく便利です。

このようにお子様が「分ける」「見つける」ことができるか大人がコントロールし、出し入れしやすくしておきましょう。

ラベリングで収納場所を分かりやすく
幼稚園や保育園ではお子様たちは自分のマーク(イラスト)を持っていて、そのマークを目印に自分が片づける場所を覚えます。その他、おもちゃの写真が定位置に貼ってあり、文字が読めない小さなお子様でも戻す場所が分かるようになっています。

家庭でもこのようなルールを作ることで、散らからない家作りができます。
写真を撮ってラベルを作るのは面倒という場合は、おもちゃの箱にある写真を切り取って貼るという方法も。おもちゃの定位置が明確になり、迷わず元の場所に戻せるようになります。ラベルは簡単なマークで、定位置は写真や形で分かるようにしましょう。

脱ぎっぱなしを防いで自立を促す
服や鞄は散らかりやすく、置き場所が決まっていなくて床に置いたままということがあります。

登園準備の時に脱いだパジャマや園から帰ってきた際に着替えた制服にも行き場が必要です。お着替えをする場所、登園準備するモノはできるだけ一か所にまとめてお子様の場所を作ります。
お着替えがリビングであればリビングに一時置きのボックスなどを置いてあげることで、脱ぎっぱなしを防ぐことができます。

またお子様にとっては、掛ける、吊るすなどワンアクションで簡単にできることが一番です。お子様の目線に合ったハンガーポールやフックを使った収納も取り入れてみると良いですね。

「一人でできた!」を実感できる収納の仕組み作りを

お子様の成長に合わせて収納場所を見直すことは、美しく家をキープすることにつながります。

お子様目線に立って片づけのシステムを作ってあげることで、お子様が「一人でできた!」という自信にもつながりますね。何より、お子様が片づけに対してネガティブな感情を抱くことなく、「使いやすく戻すことって気持ちがいい!」という感性を育てることができます。

片づけはお子様の成長にプラスの効果がいっぱいです。ぜひ、お子様の成長ごとに新しい収納を楽しみましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。