収納ガイド

2017.03.29 更新:17.12.19

Question

小さい子どもがいる家庭のおもちゃ収納術とは?

片づけてもすぐに子どもがおもちゃを広げて遊ぶので、色々な部屋の色々なところにいつもおもちゃがあります。散らかったおもちゃを見ているだけで疲れてしまうことも。子どものおもちゃの上手な収納術を教えてください。

Answer

おもちゃ収納の仕組みを作り、子どもの成功体験「自分で片づけができた!」を増やしていきましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

子どもの年齢と共に増えていくおもちゃ。「いつもおもちゃが出しっぱなしになっている」「子どもがおもちゃを片づけない」…などおもちゃの収納についてお悩みの方も多いのでは?

子どもの成長と共に興味や関心は変化し、それにつれて遊ぶおもちゃ、遊び方も変化します。日々の変化や、子どもの成長に合わせておもちゃを収納できる環境が整っていれば、子どもが自分でお片づけしてくれるように!ママも助かりますね!

散らかっても片づけやすい快適なおもちゃ収納を目指しましょう。

悩み別おもちゃ収納術「どんどん増える」

今遊んでいるおもちゃに厳選
子どもの成長につれて、遊ぶおもちゃは変化していきます。見直しのタイミングを決めて、定期的に「使っているかな?」とおもちゃを見直し、遊んでいるおもちゃと遊んでいないおもちゃを分けます。

おもちゃを見直すタイミングと見直す準備
見直すにあたり、まずは箱を2つ準備しましょう。「今遊んでいるおもちゃ用ボックス」と「最近遊んでいないおもちゃ用ボックス」です。見直すタイミングは、子どもに合った方法を選びます。

タイミング(1):おもちゃに興味がなくなった時
最近このおもちゃで遊んでないな?と思ったらそれは興味がなくなったサインかもしれません。それは子どもが成長しているサインでもあるかもしれませんね。いつも遊ぶおもちゃとは違うボックスに収納し、3カ月、半年と期限を区切って見直すようにしましょう。半年を過ぎても遊ばないおもちゃがあれば、思い切って手放すタイミングです。

タイミング(2):新しいおもちゃを買ってもらった時、買う時
新しいおもちゃを買ってもらう時というのはおもちゃが増える時。誕生日、クリスマス以外にも、おじいちゃんやおばあちゃんに会った時や親戚からの不意のプレゼントなど、状況は様々です。

「1つ増えたら1つ手放す」というルールを作り、親子でルールを守れるようにしましょう。また、新しいおもちゃを買う時には今あるおもちゃを手放してまで欲しいのか、じっくり考えさせるチャンスにもなります。

タイミング(3):おもちゃ箱からあふれてしまった時
万が一おもちゃ箱からおもちゃがあふれたとしても、収納ケースを増やすことはやめましょう。収納ケースを増やすことでさらにおもちゃが増えて、負の連鎖へと陥ってしまいます。おもちゃ箱からあふれた時は、間違いなくおもちゃを減らすタイミングです。子どもと一緒に「今遊んでいるのか?いないのか?」を区別し、おもちゃ箱に入る分だけ持つということを意識させるようにしましょう。

タイミング(4):おもちゃが壊れてしまった時
壊れたおもちゃでも子どもにとっては宝物だったりします。「壊れたから捨てなさい!」というと「捨てられる!」とネガティブに捉えてしまい、今後もなかなかおもちゃを捨てることができません。

「捨てる」ではなく「手放す」という言葉を使うようにして「このおもちゃ頑張ってくれたね。」「たくさん楽しませてくれたね」など感謝の言葉を交えながら、役目が終わったことを意識させ、納得して手放せるように促しましょう。

おもちゃを手放す時に絶対にやってはいけないのは、親の判断で勝手に捨ててしまうこと。必ずリバウンドの原因になります。幼いながらに「ママが決めた」という不信感、無力感へと繋がりかねません。子どもの自立を促すためにも、おもちゃを処分する時は、必ず子どもと一緒に話し合いながら納得した上で手放すようにしましょう。

「分ける」ということは、子どもの判断力を養う大切な作業です。

子どもが幼い頃から、「このおもちゃは使っているかな?使わない?」など声かけをしながら、子ども自身に判断することを促しましょう。最初はアレもコレもと決められなくても、少しずつ子ども自身にとって大切なおもちゃと必要でないおもちゃを判断できるようになってきます。

これを繰り返すことで、おもちゃのお片づけができる・できないだけでなく、子どもの成長過程で必要な「自立」を促す効果もあります。少しずつ訓練していきましょう。

また、子どもが決めたことは尊重し「これ、高かったから…」「頂き物なのに…」など大人の事情ははさまず、子どもが納得して手放すことも大切です。ご両親にとって「手放せない理由」があるのなら、別の方法で保管することを考え、子どもには押し付けないようにしましょう。

すぐに使わないおもちゃは別に収納
友人やご兄弟のお下がりなどで、今すぐ使わないおもちゃは、普段使うおもちゃとは別に収納します。この時、箱に入れて収納する場合は必ずラベルを貼り、中に何が入っているかわかるようにしておきます。成長のタイミングに合わせてサッと取り出せるよう、目の届く場所に収納しましょう。

悩み別おもちゃ収納術「色々な場所に散らかる」

遊びゾーンを明確化する
小さいうちは、親の目が届くようにリビングで遊ばせるご家庭がほとんどではないでしょうか。しかしながら、遊び場所が漠然とし過ぎると、あちらこちらにおもちゃが散らかる原因に。

プレイマットや絨毯などを敷いて、遊びゾーンを明確化すると部屋全体が散らかりにくくなります。「○○ちゃん(くん)コーナーだよ」と伝えると、子どもも喜ぶのではないでしょうか?

子どもの遊ぶ場所を決め、「家族が共有する場所にはおもちゃを広げない!」という簡単なルールを決めることで、子ども自身が家族の中で共有する場所と、自分の場所を意識するようになります。

これは幼稚園などの集団生活で求められる「自己管理」への一歩です。

おもちゃの収納場所も必ず遊びゾーンの中に設けて、使う場所に片づける収納場所を作ります。出しやすく、戻しやすい収納システムを作り、子どもが「一人でできた!」という経験を増やすことがお片づけを成功させる秘訣です。できたらたくさん褒めてあげましょう!

悩み別おもちゃ収納術「子どもが片づけてくれない」

小さいうちはざっくり収納でOK
小さいうちは、おもちゃを細かく種類別に分けることができないので、ざっくりカゴなどに収納するだけでOK!例えば、「木のおもちゃ入れ」「ぬいぐるみ」「電車グッズ」など、子どもができる範囲の種類にとどめます。

「○○シリーズ」など、大人の分類を子どもに教えても、子どもが混乱して戻せなくなっていることがあります。おもちゃを戻すのは子ども自身ですから、子どものできる範囲でスタートしましょう。

子どもが自分で管理しやすいおもちゃ収納に
年齢が上がり、おもちゃの種類分けができるようになったら棚などを設置し、おもちゃの種類ごとに収納ボックスを作ります。種類別に分けられないおもちゃも出てくるので、なんでも収納ボックスを1つ作っておくと便利です。

おもちゃ収納ボックスは、大きすぎるものや重いものだと、持ち運ぶのが大変になります。
子どもが持ち運びやすい入れ物を収納ボックスに選びましょう。

また、子どもの成長に合わせて使いやすい場所も変わってきます。子どもの目線から、腰の高さが一番使いやすい収納場所になります。この高さによく使うおもちゃを収納しましょう。

どこに何を戻すのか分かるように印を
収納場所が決まったら、どこに何を戻すのかが子どもにも分かるようにします。例えば、丸い緑のカゴを置く場所には画用紙で緑の丸を貼ったり、車を置く場所には車のシールを貼るなどして、置き場所が子どもにも一目で分かるようにしましょう。

自分でできることが自信につながり、片づけを自ら行ってくれるようになりますよ。

収納ボックスにはラベリングを
中身が分かるように、収納ボックスには必ずラベリングをしましょう。

文字を読めない間は、おもちゃの写真や買った時の箱のイラストなどを切り取って収納ボックスに貼っておきます。そうすることで、お友達が来た時でも、ママが説明しなくても誰でも迷わずおもちゃのお片づけができます。おもちゃや収納ボックスの置き場所もラベリングし、明確にしておくとさらにスムーズです。

片づけるタイミング
お母さんに片づける場所を教えてもらわなくても、どこに何がしまってあるか把握できる収納の仕組みづくりができたところで、次に取りかかりたいのは、「片づけをするタイミングを決めること」です。

片づける時間は、子どもが寝る前、お風呂に入る前後、歯磨きの前後、お母さんの家事が空く時など、ちょうどよいタイミングで決めるようにします。片づける時のポイントは、短時間で一気に全員で片づけてしまうことです。特に小さい子どもにとっては一人で片づける作業というのは少し寂しさを感じてしまい、なかなか進んで片づけることができません。

家族全員で一気に片づけることで、イベントのようなわくわく感を感じることができ、楽しくお片づけができます。子どもは、「お片づけ」=「楽しいこと」とインプットすることができます。

特にリビングは家族全員が共有する場所でもあり、それぞれの持ち物が持ち込まれているので、家族にとってもお片づけ効果があり一石二鳥。すっきりとしたリビングにすることで、翌日から気持ちの良い一日をスタートさせることができます。

グッズを活用したおもちゃ収納術

一緒に使うおもちゃはカゴにまとめて収納
一緒に使うおもちゃはカゴなどにひとまとめに収納しましょう。ノート・色鉛筆・クレヨンなどお絵かきに使うモノをカゴにまとめて収納しておくと、お絵かきする時にさっと準備できます。他にも、のり・はさみ・テープなどをまとめた工作セット、ゲーム機本体とソフトをまとめたゲームセットなど、一緒に使うモノをまとめて収納しておくと、使う時に大変便利なのでおすすめです。

パズルはファスナー付きケースに収納
パズルの収納は購入時についている袋だとジャストサイズな上に破けやすく、小さい子どもには出し入れしにくく使いづらいことも。100円ショップに売っているファスナー付きのソフトケースに収納すると、小さな子どもでも自分で出し入れできます。

細かなパーツのあるおもちゃほど、一緒に使うモノで一つの袋に入れて収納しておくと、失くしたり探しまわったりせずに管理できますよ。

車のおもちゃは書類ケースに収納
小さな車のおもちゃを集めている子どもにおすすめしたいのが、100円ショップなどで売っているプラスチックの書類ケースを使ったおもちゃ収納。きれいに並べて収納することができます。

透明のケースを選ぶと、外からどの車が入っているかが一目瞭然です。また、書類ケースの特徴を活かして立てて収納することもでき、ちょっとした空きスペースを有効に使えます。

ファスナー付きの袋で中身が見える収納に
おもちゃは使う部品ごとに分けておくと便利ですが、中身の見えない袋や箱に収納してしまうと、無駄にあれこれ出して片づけるのが面倒になりがちです。おもちゃは中身の見えるファスナー付きの袋に入れて分けて収納しましょう。

ゴチャゴチャにおもちゃが入った箱では、遊びの想像力も半減していまいますよね。整った空間で、いつも使いたいおもちゃをサッと取り出せるようにして収納しておきましょう。

メッシュバスケット・メッシュバッグの活用
部屋のごちゃつき解消には、吊り下げ用のメッシュバスケットをクローゼットで使うのもおすすめ。ぬいぐるみを吊り下げて収納すれば、そのままベランダで天日干しすることもできて手軽に衛生処理が可能です。吊り下げる際には、S字フックなどを使用するとよいでしょう。

お風呂で使用するおもちゃもメッシュバッグに入れて収納すると便利です。洗濯物を干す時、一緒に天日干しをすると、手軽にぬめり対策ができます。また砂場遊びセットや土がつきやすいサッカーボールなども、メッシュバッグに入れることで、大量の土が家に入ることを防ぐことができますよね。

ベッド下も有効活用
ベッド下は大きな収納スペースです。キャスター付きフタ付収納ケースを使用したり、キャスター付きの「すのこ」の上にボックスや浅めのカゴを置くなどすると、たっぷりとおもちゃを収納することができます。

ベッド下収納のメリットは、デッドスペースになりがちな空間を有効に活用できることですが、デメリットとしてホコリがたまりやすいということがあります。長期間出し入れしないものの収納にはおすすめしません。

キャスター付きの収納を使うことで、そのまま引き出してフタをあければすぐに遊べます。毎日遊ぶようなおもちゃや、ブロック、積み木などをザックリ片づけられる収納として利用するようにしましょう。また、ボードゲームやおもちゃの木琴、ミニキーボード、コマを戦わせるスタジアムプレートなど、長くて平らで形がいびつなものを収納するのにも適しています。

カラーボックスを活用
カラーボックスはサイズ・色共に豊富で安価なものが多く、女性でも組み立てが簡単です。収納するものに応じて横置きにするか縦置きにするかを選べるので、手軽で使いみちの多い収納といえます。

横置きにして使用する場合、小さい子どもにとっては丁度よい高さのワークスペース。おままごとの調理台にしたり、ブロックのディスプレイにしたり、と大人の想像をはるかに超えた遊びスペースとなります。

また、カラーボックスの棚にカゴやプラスチックケースを入れておもちゃを収納することで、遊ぶ時にそのまま引き出して遊ぶ場所まで持ち運ぶことができ、遊び終わったらまたそのままカラーボックスの棚へ片づけることができるので、子どもにとっても出しやすく片づけやすい収納の仕組みを作ることができます。さらに、先ほどご紹介した車のおもちゃを収納するための書類ケースが立ててキレイに収まるなど、100円グッズを使った収納アイテムもスッキリ収納することができます。

小学校へ入学すると持ち物も増え、親が全て取り仕切るのではなく、子どもが自分で荷物の管理や、把握をしなければいけない時期に入ります。そこで大活躍するのがこのカラーボックスです。3段のカラーボックスを子ども一人につき一つ用意し、一番上にはランドセル、上段の棚には教科書、中段にはお稽古グッズやお稽古バッグ、下段には学期末に必ず学校から持って帰ってくるお道具箱や絵の具バッグ、習字バッグなどを置くようにします。

このように、一つの収納で明日の準備やお稽古の準備が完結できるようにしていれば、親の手を借りずに子ども一人でも片づけから明日の準備まで行うことができます。

おもちゃ収納の仕組み作りが子どもの自立を促す

お片づけは、自立のためにも子どもにとってとても大切なこと。また、すっきりとしたお部屋が快適なのは、大人も子どもも同じです。

おもちゃには色々な形があり、種類も様々です。片づけしやすいおもちゃ収納の仕組みを作り、ぜひ「一人でできた!」を子どもに実感させてあげましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。