収納ガイド

2017.03.29 更新:2017.11.28

Question

リビングをスッキリきれいに保つ収納術とは?

近くに主人の両親が住んでおり、孫の顔が見たいと突然訪ねてくることがあります。子どもも喜ぶし遊び相手になってくれるので快く迎えたいと思うものの、いつも部屋が片づいているわけではないので焦ってしまうことが多々あります。せめてリビングだけでもいつもスッキリしておきたいのですが、整理や収納が苦手なのですぐに散らかってしまいます。急な来客にも慌てないリビング収納術を教えてください。

Answer

リビングに置くモノを選び、モノが帰る定位置を決めて収納しましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

リビングは家族が一家団らんを楽しみくつろぐ場所であり、お客様を迎える場所でもあります。

最近では「リビ充」というリビングの充実を指す言葉も生まれ、家族が同じ空間の中でそれぞれの時間を楽しむ傾向があるようです。リビングで約7~8割の時間を過ごす人も多いと言われています。

家族が集まるリビングにはいろいろなモノが持ち込まれます。
ソファーに置きっぱなしの上着、読みかけの新聞、子どものおもちゃ、ダイレクトメールなど。このゴチャゴチャを見て見ぬフリをしているうちに、気が付けばモノがいっぱい!

リビングは毎日家族が集まり共有する場所だからこそ、いつもきちんと収納してスッキリしておきたいですよね。

まずはリビングの「収納計画」を立てて「いつもスッキリしたリビング」を目指しましょう!

リビングを広く見せるポイント

家具の高さ選び
リビングを広く見せるためには、家具の配置や選び方が重要になってきます。背の高い家具は、収納力はありますが圧迫感があり、お部屋を狭く感じさせてしまいます。高さのない家具を選ぶとよいでしょう。 さらに、窓際には、窓に掛かからないような高さの家具を選ぶとお部屋が広く感じられます。

視覚から感じる空間
リビングでの生活動線となる場所に家具は置かず、できるだけ床が見えるようにします。そうすることで床面積が広く見え、部屋全体を広く感じることができます。リビングの中でも大きな面積を占めているソファーやラグは明るめの色を選び、リビングテーブルにガラス素材のような透明の家具を選ぶのも効果的。視覚から感じる空間の広さを演出しましょう。

ちょい置きをなくす
リビングテーブルやローシェルフなどの背の低い家具には「ちょい置き」がしやすいためモノが溜まりやすく、散らかりやすい家になってしまいがちです。家具の上にはできるだけ何も置かない!や、出しっぱなしにしない!などを心がけることが大切です。

リビングを散らかさない基本ルールとは?

出しっぱなし、置きっぱなしをやめる
「スッキリ」とは余計なモノがないことを言います。

例えばリモコンや爪切りなどをテーブルの上に置きっぱなしにすると、それだけで散らかっているように見えるのです。

床に物を置かない
リビングの床に鞄を置いている、脱いだ服を椅子の背もたれにかけているなど、置きっぱなし、出しっぱなしにしたモノのために部屋全体が散らかって見えてしまいます。またそれだけでなく、余計なモノは空間を狭く感じさせ、ゴチャゴチャした印象をもたらします。

使うモノは使う場所に収納し、出しやすく戻しやすい収納システムを作りましょう。

例えば、家族が簡単に守れるように 「床に物を置かない」 というルールを決めてみたり、寝る前の5分間はお片付けの時間と決めて、テーブルの上や床の上にある物を元に戻すといった簡単なルールを作ります。
床に置いたままになりがちなお父さんの筋トレ道具などは、籠や箱などを利用して指定席を作り、使ったら元に戻すことを心掛けてもらうようにしましょう。

ちなみに、部屋のホコリ取りのベストタイムは、朝一番と言われているのをご存知ですか?空気中を舞っていたホコリは、空気の流れがおさまる就寝後に床に落ちていきます。寝る前に片づけをしておくと床にモノがないため、毎朝床の掃除もササッと終わらせることができます。

戻す場所を決める
リビングを広く取るために、収納する場所をあえて作らない、という声をよく耳にします。
しかし、他の部屋にあるモノは、使うために取りに行くことはできても、使った後に戻しに行くのは面倒でついつい出しっぱなしにしてしまいがちに。これが散らかる原因です。
誰もが戻しやすいようにリビングで不要なモノを「収納する場所」を決めましょう

リビングで使わないモノはリビングに置かない
まずは本来リビングでは使わないモノが持ち込まれていないか見直してみましょう。
コートや帽子などは家の外で使うモノです。これらはリビングではなく玄関周りやそれぞれの部屋に収納場所を決めましょう。

ダイニングテーブルの上やキッチンカウンターの上に、書類やダイレクトメールが山積みになっていませんか?これを放置してしまうと、すぐにモノが溜まりやすい環境がつくられてしまいます。

不要な書類と判断できれば、溜め込まずにすぐに処分!計算用紙の裏紙として使うのであれば裏紙BOXを作る、個人情報であればすぐにシュレッダーにかけるなど、「書類の整理」を後回しにしないようにしましょう。

不要なチラシやダイレクトメールは、玄関にゴミ箱を用意することで、リビングに持ち込む前にすぐ捨てることができます。ごみ箱と一緒にはさみを置いておくと、サッと開封して必要なモノだけ取り出せますよ。

また、ホコリをかぶっているモノは使っていないサイン。使用する場所がリビングでなければ使用する場所に収納場所を作り、使用する機会がないのであれば思い切って処分しましょう。

「リビングで使わないモノはリビングに持ち込まない」という収納ルールを作り、習慣づけることが大切です。

隠し収納
リビングに十分な収納スペースがない!元に戻す場所がない!という方は隠し収納を利用してはいかがでしょうか。

例えば、上部に開くタイプや浅めの引出しがついたものなど、収納スペース付きのリビングテーブルを使うというのも一つの方法です。リモコンや新聞、雑誌、爪切り、耳掃除グッズなど、リビングで使用するちょっとした物を収納することができますよね。 またケーブルボックスなどを利用することで、ゴチャつきが目立つ携帯の充電コードをスッキリ隠すこともできます。
隠し収納を利用することでも、リビングの掃除のしやすさはグッと上がります。

見た目をオシャレにこだわりたい方は、洋書の形をしたシークレットボックスを利用するのもオススメです。急な来客でもテーブルの細々としたものをシークレットボックスに入れ込んでしまえば、たとえボックスがテーブルに無造作に置かれていたとしてもオシャレに見えますよね。

リビングをスッキリさせる「ゾーニング」とは?

目的ごとに収納場所を決める
次に、リビングですること「くつろぐ」「遊ぶ」「学習」など、目的を明確にします。
そしてリビングの「くつろぐゾーン」「学習ゾーン」など場所ごとに目的を決め、必要なモノの配置を考えます。

これをゾーニングと言います。 以下で例を見ていきましょう。

リビングのゾーニング:くつろぐゾーン

[目的]テレビを見る、本・新聞を読む、お茶を飲む、爪を切る など
[場所]テレビ・ソファー周辺 など
[使うモノ]テレビ、テレビ・エアコンのリモコン、ローテーブル、ソファー、クッション、ブランケット、爪切り、綿棒 など

リビングにモノがゴチャゴチャたくさんあるとくつろげません。テレビを見ていても、本を読んでいても、乱れた空間は不快なものです。リビングでくつろぐゾーンは一番スッキリさせたいですね。

細かいモノはカゴにまとめて収納
リモコンや爪切りなど細かいモノはカゴにまとめて収納します。
カゴに収納することで持ち運びやすくなります。使う時はカゴごとリビングテーブルに出しておいて、使い終わったらカゴごと近くのテレビボードに収納すると決めましょう。

使った後は元の場所に戻す
リビングのテーブルの上にカゴを置きっぱなしにしておくと連鎖的にモノが集まってきます。 「使った後は戻す!」を守れる収納スペースを確保し、散らかりにくい状態をキープしましょう。

リビングのゾーニング:遊ぶゾーン

[目的]子どもがおもちゃで遊ぶ、おむつを替える など
[場所]くつろぎゾーン周辺・リビングの端 など
[使うモノ]おもちゃ、おもちゃ収納、ラグ、おむつ、おしりふき など

子どもは散らかす天才。毎回あちこち片付けるのは大変です。
遊ぶゾーン(おもちゃスペース)を作ることで、リビング全体を子ども部屋にするのを防ぎましょう。

「ラグの上だけ」ルールを決める
病院の待合室にあるキッズスペースのように、ラグで遊ぶスペースを区切り「ラグの上は好きなだけおもちゃを出してもいいよ!」とルールを決めます。「ラグの上だけ」なら来客時も気になりません。

子どもの遊びにはストーリーがあって、続きの遊びがあります。「なんでもしまう」では、せっかく作った遊びのストーリーが…とがっかりしてしまうことも。お子様のスペースはおもちゃを広げたままでもいいようにしましょう。

おもちゃはざっくり収納でOK
おもちゃ収納はオープンボックス(蓋なしの箱)を使用しポイポイ入れるだけのざっくり収納にします。

お子様の成長に合わせた片付けの仕組みを作り、「自分でできた!」という成功体験をたくさん経験する環境を作ることで、お子様がお片付け好きになるかもしれませんよ!

おむつや幼稚園グッズもここに収納
また、おもちゃ収納と一緒におむつセットや幼稚園グッズも収納しおくと、お子様の身支度も一か所にまとめることができ、家事動線がまとまって時短に繋がります

リビングのゾーニング:学習ゾーン

[目的]宿題・家庭学習など
[場所]ダイニングテーブル周辺など
[使うモノ]ダイニングテーブル、文房具、宿題、家庭学習教材など

毎日使うモノはリビングに収納
毎日使う鉛筆、消しゴム、当日の宿題・家庭学習教材は1軍なのでリビングに収納。
使う場所、しまう場所が近いと便利です。テーブルの近くに学習収納を設けるとよいでしょう。

収納にはキャスターの付いた収納家具やボックスを利用すれば、普段はリビングに置いておき、来客などの際は子ども部屋に移動できるので便利です。

今使わないモノは子ども部屋に収納
使い終わり保管しておきたいプリントや、次の家庭学習教材、文房具の予備などは2軍扱いに。2軍はリビングには不要です。お子様のお部屋に収納しましょう。

リビングの片付け後リバウンドしないためには?

収納場所が家族全員に分かるように
収納場所=モノの定位置が決まったら、家族全員がわかるようにすることが大切です。

「ここにいるよ」「ここに帰ってきてね」と分かるようにラベリングをしましょう。写真やイラストを貼っておくと、字が読めない幼いお子様も戻すことができますよ。

寝る前の5分間を片づけタイムに
このように、「使う場所に使うモノをしまう収納システム」ができれば、出しっぱなしになっているモノを元に戻すだけでいつもきれいなリビングをキープできます。

寝る前の5分間、リビングに出しっぱなしになっているモノを片づける習慣を付けましょう。
朝、すっきりした空間でスタートできますよ!

収納場所を決めてスッキリしたリビングに

スッキリしたリビングは、想像以上に気持ちのいいものです!
戻す場所が曖昧だと、どこに置くか都度考える必要がありますが、モノが帰る定位置が決まっていれば元に戻すだけ。リビングが散らかっていても、急な来客があっても慌てず安心ですね。

お家に帰るのが楽しみになる、快適なリビングを目指しましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。