マンション購入ガイド

2018.01.25

Question

みんなは何歳でマンション購入する?アンケートからマンション購入事情を探る!

32歳既婚男性です。子供も大きくなってきたため、良い環境で長く暮らせる持ち家を…と考えております。あわよくば新築のマンションを狙っているのですが、一般的にだいたい何歳くらいでマンション購入を決めているのかすごく気になります。

Answer

30代はまさに「マンション購入適齢期」。子供の教育費や融資環境を見ると、若い方が有利かもしれません。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

目次

マンション購入のピークは30代前半!その理由は?

「マンション購入適齢期」といった言葉もありますが、他の人が何歳ぐらいでマンションを購入しているのか気になりますね。実際のところ、何歳でマンションを購入する方が多いのでしょうか?
株式会社長谷工アーベストが長年まとめているマンション購入者のアンケートを元にみんなが何歳でマンションを購入しているのか見ていきましょう。

※出典:長谷工アーベスト購入者分析より

30代でマンション購入が50%以上!
2016年の年齢別の購入者データを見ると、30代(30~39歳)だけで50%を占めており、マンション購入においてはこの年代が中心的な年齢層ということがうかがえます。また、20代前半は1%ながら25~29歳では12%、40~44歳が14%である一方45~49歳は7%となっていることから、「20代後半から始まり、30代前半をピークとして40代前半まで」がマンション購入最大の年齢層と言えますね。

マンション購入においては、初期費用や頭金の準備や住宅ローンを借りるために必要な年収、結婚や出産など購入のきっかけも必要で、それら様々な要因が整う年齢と関係があるのでしょう。

また、年齢と家族数を合わせたデータでは、30代ファミリー世帯が最も多く27%。次いで30代夫婦2人世帯(21%)、40代ファミリー世帯(11%)となっています。
2011年以降の人口動態調査では第1子の平均出産年齢が30歳を超えていることから、30代夫婦2人世帯も出産を見据えてのマンション購入とすると、購入のきっかけは“子供”の誕生や成長がキーになっていると考えられるでしょう。

2013年からマンション購入者が上昇!アベノミクスの影響も

年齢別データの過去のデータと直近のデータを比較してみると、過去10年間マンションを購入する年代の構成比は30代が中心であることは変わっていないことがわかります。また、その他の年代も微妙に数値は変わりますが、構成の順位は変わっていません。

ただし、年齢/家族数を合わせたデータを見ると、他と比べて30代のファミリー世帯が2013年から上昇していることが顕著に表れています。この上昇は2013年からアベノミクスによって景気対策が講じられ、その後の景気回復と連動してマンション購入者が増えたのかもしれません。

結婚、出産など変化の多い30代にとって、景気の回復は勤務先や収入の安定感をもたらされたこと、加えて低金利や住宅取得資金贈与の特例などマンション購入を後押しする材料が多くなってきたため、遂にマンション購入に踏み切る方が増えてきたのではないかと推測できます。

若くてもマンション購入しやすい?

実際に購入された方の年齢に関するデータからは、30代での購入が最も多いことがわかりました。意外だと思った方も多いのではないかと思いますが、20代後半でのマンション購入も多いのです。
また、40代後半の購入者が減っていることもデータからわかりますが、その理由は子供の年齢も高くなり、大学生や専門学校などの教育費が重くなることに加え、住宅ローンとの関係もあると思われます。

最長35年ローンを組むデッドラインは45歳?!
住宅ローンを利用する際、“完済年齢(住宅ローンを完済する最終年齢)”というものが金融機関で決まっており、親子リレーローン等一部の住宅ローンを除けば、完済年齢と借入時の年齢との差と、35年のいずれか短い期間が融資期間の限度となることが一般的です。完済年齢は、75歳や80歳など金融機関によって決まっています。

例えば、80歳完済の金融機関で35年の住宅ローンを借りようとすると、単純に考えると45歳までに借りないと35年間のローンが利用できないということになります。45歳を過ぎるとその後、1年ずつ融資期間が短くなります。同条件の住宅ローンを借りた場合、融資期間が短くなると毎月の返済額が増えることになり、その結果、45歳を過ぎると年々住宅ローンが借りにくくなってしまいます。こうしたことも40代後半から購入者が減ってくることの一因であると考えられます。

現在はマンション購入にお得な史上最低金利!
マンションの購入を考えている方で、年齢が気になっているとすれば、データが示す通り20代でも決して早くありませんし、30代の方はそれこそ「マンション購入適齢期」と言っていいでしょう。40代でマンション購入を考えている方は少し急いだ方が住宅ローンは有利であると言えます。
今回のデータで年齢が高くなるにつれて購入者が減っているのは、前述の通り購入しにくくなることもあるからです。マンションなど住宅を購入するなら、子供の養育・教育費や融資環境を見ても、若い方が有利なようです。

また、住宅ローンの金利は現在史上最低水準にあることは間違いありませんし、住宅ローン控除や住宅購入資金援助の非課税制度などマンションを購入しやすい税制上の環境も整っています。こうした環境は常に変化していきます。返済計画など資金計画に無理のない範囲で購入できるなら、あまり年齢を気にせず購入しても良いかもしれませんね。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。