収納ガイド

2018.06.28

Question

冷蔵庫上を収納スペースとして活用!その方法と注意点とは?

キッチンにものがあふれがちで、片付けようにもシンク下も吊り戸棚もいっぱい。なんとかして、収納スペースを増やしたいのですが…。

Answer

冷蔵庫上には、まだ空間が残っているのでは?安全性と取り出しやすさに注意すれば、便利な収納スペースに生まれ変わりますよ。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

冷蔵庫の上のスペース、有効活用できる?

「冷蔵庫上から天井までのスペース、もったいない!もっと有効活用したい!」と思ったことはありませんか?500Lの冷蔵庫のサイズは、およそ幅70cm×奥行き75cm×高さ185cm。天井高が約230cmの家なら、かなりのスペースがある計算になります。

冷蔵庫上はオープンなスペースなので、安全性に注意すれば、収納スペースとして有効に使えます。アイデアしだいでは、おしゃれな空間にアレンジすることもできますよ!

冷蔵庫上の特徴と注意点とは?

まずは、冷蔵庫上を収納スペースとして使う場合、どういう点に注意すればよいのかを見ていきましょう。

放熱に注意する
冷蔵庫上にものを置くときは、まず「冷蔵庫の放熱を妨げない」という点に注意しましょう。冷蔵庫は庫内を冷やすために放熱していますが、その放熱の効率が下がると、余分な電力を消費することになってしまいます。特に最近の冷蔵庫は上面放熱タイプが多いので、メーカーの取り扱い説明書を参照の上、上部にものを置けるタイプかどうかを確認しましょう。数㎝ほどすき間があれば大丈夫という冷蔵庫なら、両サイドに壁や吊り戸棚がある場合、すき間を空けたその上に突っ張り棚を設置するなどして、有効に活用することも可能です。

重いものを置くのは避ける
スペースがあるとはいえ、場所が頭よりも上となり、万が一の地震などでモノが落下してくる危険性もあります。しかも扉が何もない空間なので、落下してもケガをしない程度の軽いモノに限定して置くようにしましょう。また、重いものを上に載せると重心が上がって冷蔵庫が倒れやすくなることからも、冷蔵庫の上に重いものを置くのは避けるべきといえます。

ものの使用頻度に注意する
ものを出し入れするのに、人が最も使いやすいのは目から腰の高さとされており、これを人間工学では「ゴールデンゾーン」といいます。このゴールデンゾーンに、よく使うもの=「使用頻度1番目」を収め、次は腰から下の低い部分に「使用頻度2番目」、最後に目線より上の高い部分に「使用頻度3番目」のものを収める、というのが理にかなった収納のルールです。

冷蔵庫上は目線より高いエリアなので、ここには「使用頻度3番目」にあたるものを置くようにしましょう。例えば、キッチンペーパーのストックや使用頻度の低いプラスチックの保存容器、梅干しを干すときだけ年に1度使用する竹ザルなど、万が一落下しても危険ではない軽いものが適しています。

また、使用頻度が低く目線の届きにくい場所は、掃除を忘れがち。「レンジフードを掃除するときに冷蔵庫上も行う」など、簡単なルールを作ってキレイをキープしましょう。

冷蔵庫上の具体的な活用方法

それでは、実際に冷蔵庫上にものを置く場合の、収納グッズや家具の活用例をご紹介しましょう。自宅の冷蔵庫のサイズや、インテリアの好みに合ったものを探してみてください。

カゴやボックスを置く
・使いやすさを考える
冷蔵庫の一般的な奥行きは750㎜ほどですが、対して人の腕の長さは平均450~550㎜といわれ、奥行きの深いスペースには届きません。そこで、ものを直置きするのではなく、カゴやケースを使って引き出しのようにすれば、奥のものもワンアクションで取り出せるようになります。

直置きしてしまうと、奥のものが取り出しにくくなる上、何が置かれていたかも曖昧となり、結局ホコリまみれになってしまう…ということになりかねません。カゴを使う場合も、ホコリよけの布を被せたり、フタ付きの収納ケースを利用するとよいでしょう。紙製のケースを使用すると軽くて使い勝手もよく、安全面もクリアできます。また、「カラーボックスと同サイズ」など、ほかの場所へも転用できる商品は重宝しますよ。

・おしゃれに見せる
「見せる収納」の基本は、素材や色など見た目に統一感をもたせることです。ごちゃつきを感じやすい小物は、ワンカテゴリー・ワンボックスにまとめて収納。さらに収納ケースを統一することで、整った空間を演出できます。最近は、100均で手頃に購入できる、シンプルなフタ付きペーパーボックスなどが人気ですね!

専用の商品を使う
・背の高い冷蔵庫の場合
カゴやボックスだけでなく、冷蔵庫上に取り付けられる専用の戸棚を利用するのもおすすめです。扉付きなのでホコリが入らず、冷蔵庫上のデッドスペースになりがちな空間を奥まで有効に活用することができる上、見た目も吊り戸棚のように見えてスッキリ。耐震など、安全面に考慮されているところも安心です。

・背の低い冷蔵庫の場合
一方、背の低い冷蔵庫には、「冷蔵庫用ラック」という高さを活かした収納アイテムがおすすめ。天井までの空間に、棚板を3~4枚設置できるので、電子レンジやトースター、コーヒーメーカーなどの家電類を省スペースでコンパクトにまとめられます。

オーダー家具を注文する
冷蔵庫上に、システムキッチンと同じ面材で冷蔵庫上収納を作ることも可能です。新築の際の造り付け家具のほか、キッチンを扱う水回りの設備機器会社ではほとんどのメーカーがオプションに設定しています。

コストはかかりますが、見た目に統一感と高級感が出ること、冷蔵庫と冷蔵庫用吊り戸棚との間にガラリ(ルーバー)が入って放熱対応がされていること、というメリットがあります。

快適なキッチンを目指して

今回は、冷蔵庫上の「もったいないスペース」にフォーカスして収納のアドバイスをお伝えしましたが、「しまうところがないから」といって無理に収納スペースを作ってものを収めるというのではなく、まずは「ものをむやみに増やさない」ということも大切なポイントです。ものは、使ってこそ持っている意味があるのです。

また、必要な食器や調理器具であっても、使用頻度が低くかさばるものは、思いきってキッチンの外の廊下収納やパントリーの一角などに収めることで、使いやすくなることもあります。使いやすく安全で快適なキッチンに整えることで、明日への家事時短へとつなげましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。