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収納ガイド

2017.03.29  更新:19.01.30

Question

キッチン収納術の基本とは?

夕飯の準備をしている時や買い物から帰ってきた時など、何をどこに片づけるかでいつも悩んでしまっています。料理中もモノを探すのにウロウロしてしまう時間が結構長い気がします。キッチンで効率的に動けるようにするためには、どこに何を収納したらよいのでしょうか?また、家族が使いやすいキッチン収納とはどのようなものなのでしょうか?キッチン収納のコツを教えてください。

Answer

キッチンには食品、調理器具、鍋、食器など様々なアイテムがあります。まずは「分ける」、そして「使いやすく収納する」を目指しましょう。片づけが簡単な場所から実践してみるのがおすすめ!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

朝・昼・晩と毎日家族の食事をつくるキッチンは、その使用頻度からしても使い勝手のよい場所である必要があります。

言わば、キッチンは飛行機のコックピットと同じです。コックピットとは飛行機の操縦室のことで、家庭・家族という大きな飛行機をコントロールするための場所となります。

キッチンで料理をしながら子どもたちの宿題を見たり、まだ目が離せない小さい子どもの動きにも注意しながら、リビングでくつろいでいる家族にも家事を手伝ってもらえるように指揮を執らなければならないのです。

このように常に回りの動きに注意しながらも、手元では食事の準備で3つ、4つの作業を同時進行しなければならず、そのためには頭の中でどこに何のスイッチがあるのかをすべて把握し、サッと必要なモノを手に取ることができ、コントロールすることが可能でなくてはなりません。

キッチンの中で効率よく動くためには、手の届く範囲に使用頻度の高いモノを収めます。これにより、キッチンの使い勝手はグッと上がり、美味しい料理を作ったり、家事の時短につなげたりすることができます。

最近では街の書店には片づけ本コーナーができ、女性誌では毎月特集が組まれるほどの収納・片づけブーム。「我が家も片づけなきゃ」と思ったものの、「何から片づければいいの?」「どこから手を付けたらいいかわからない!」という声も聞こえてきます。そんな方には「まずはキッチンの整理収納から始めること」をおすすめします。理由は次の2つ。

[ 1 ] キッチンにあるモノは賞味期限のある食品や毎日使う調理器具が多く、収納の基本「整理」=要・不要の分別がしやすいとういう特徴があります。また、それらは使う目的がはっきりしているので片づけやすいといえます。

[ 2 ] キッチンは毎日使う場所なので、片づけて使いやすくなったキッチンで「整理収納の効果」を実感すると、他の場所の片づけの向上へとつながります。

キッチンを使いやすく整えて整理収納の効果と楽しさを感じ、「収納ステップアップ」を目指しましょう!

笑顔で調理する女性
収納の基本手順とは?

まずは収納の整理をする際、実際に現場で行う手順をお伝えします!

この手順は、キッチンに限らずクローゼット、玄関、リビング等、どの場所の片づけにも共通しますので、マニュアルとして覚えておくとよいでしょう。

[ ステップ1 ] 片づける場所のモノをすべて取り出す
まずは食品から整理にトライしてみてください。食品をすべて取り出し、1ヶ所にまとめます。乾物や缶類、レトルト食品、粉物、お菓子類、飲み物類など、キッチンにはあらゆる種類の食品が収納されており、すべて取り出して集合させることで全体量を把握することができます。そうすれば、改めて「どこにこんなに入っていたの!?」ときっと驚くことでしょう。

[ ステップ2 ] 同じアイテムごとにまとめて置いていく
続いて、食品をアイテムごとに分類していきます。まずは大分類のカテゴリーを作ります。 ・「大分類」粉物類、乾物類、缶類、飲み物類、レトルト食品類など

次に大分類に分けたアイテムを、さらに中分類に分けます。
・「大分類」飲み物類→「中分類」コーヒー、紅茶、緑茶、麦茶など
・「大分類」レトルト食品→「中分類」カレールー、インスタントカレー、インスタントラーメンなど

[ ステップ3 ] 要・不要の分別をする
大分類から中分類に分け、何がどれだけあるのかモノの量を把握しやすくなったところで、分類ごとに要・不要の判断を行います。食品類の要・不要の判断基準は、賞味期限が切れているか切れていないかという点。

賞味期限が切れているモノは左側、切れていないモノは右側へ置くなどしてスピーディに分けていきます。きっちり要・不要を分けることで、「この食品全然使っていなかった!」「ストックの買いすぎで消費する前に期限が切れてしまっていた!」などと反省点を振り返ることができ、今後の食品の買い方や人からのもらい方にも変化が現れて、節約につながります。

[ステップ4 ] ラベリング(シールに中身を記入して貼ること)をする
最後にラベリングをすることで、片づけた人だけでなく、誰でも必要なモノを見つけることができるようになります。1人しかモノの場所を把握していないと、その人だけが家事負担を背負うことに…。家族全員がモノの場所を共有することで、家事の分担を促しましょう。子どもたちもどこに何が入っているのかを把握することでお手伝い意欲も上がり、自立も促進されますよ。

キッチンの片づけ実践(場所別)

キッチンの片づけを進めていると、スムーズに片づけが進む箇所とそうでない箇所が出てきます。途中で断念してしまわないためにも、まずは難易度の低い場所から取りかかるようにしましょう。そうした工夫が、次の片づけのステップアップ、スピードアップ、モチベーションアップに必ずつながります。

それではキッチンの中で最も片づけが簡単な場所、「冷蔵庫」から、比較的片づけやすい場所を順番に見ていきましょう。

冷蔵庫

整理された冷蔵庫の中

冷蔵室や野菜室にある食品は、消費期限・賞味期限が短いものが多いため、食品の入れ替わりのサイクルが早く、キッチンの中で最も整理の作業、分別がしやすい場所です。毎日食べる食品や使う食材は扉を開けてすぐ手が届く場所へ置く…というように、収納場所も決めやすいですね。写真のようにケースに入れてラベリングすることで、冷蔵庫内の収納を見やすくする方法もあります。

また冷凍庫の食品は賞味期限が長いですが、どのような食品が入っているのかが一目で分かるように「立てて並べる」という収納の基本を覚えておきましょう。

[ ポイント ]
・よく使うものを目の高さや手前に収納
・グループごとにまとめて収納
・冷凍庫内は立てて収納
・野菜室はスペースを区切って種類別収納

●冷蔵庫の収納に関する記事はこちら

冷蔵庫の中をきれいに整理する収納術とは?

シンク下・コンロ下
大きく分けて、シンク下には水回りで使うモノを、コンロ下には火の回りで使うモノを収納しましょう。例えば、パスタ鍋は分類としては火の回りで使う鍋なのでコンロ下に収納しがちですが、まずパスタを茹でる時に水を入れますよね?ですから、実はパスタ鍋はシンク下に収納することで、パスタを茹でるまでのアクション数が減り、キッチン内をウロウロするという状況を少なくします。

ファイルボックスを使って整理されたシンク下収納

フライパンやザル・ボウル類は重ねて収納していると、取り出しにくいものです。使うたびに重ねたモノをすべて取り出し、使うモノを外す…と無駄なアクションが2、3回増えます。フライパンやザル・ボウル類は、立てて収納するとワンアクションでサッと取り出せます。

観音扉や引き出し収納に関わらず、油や酒、みりんなどの調味料類や、シンクで使う洗剤類は直置きせず、カゴに入れて収納しましょう。一列に並べることで見た目もキレイになり、底板の汚れも防ぐことができます。

[ ポイント ]
・水回りで使うモノはシンク下に収納
・火の回りで使うモノはコンロ下に収納
・フライパンは立てて収納
・ザル・ボウルも立てて収納
・調味料・洗剤類はカゴに入れて、直置きなし!

●シンク下・コンロ下の収納に関する記事はこちら

キッチン下の収納は「出しやすさ」を基本に!便利な収納アイデアをご紹介

シンク下やコンロ下の収納方法についてご紹介しています。

キッチンのコンロ周り・シンク周りをすっきりさせる収納のコツ

吊戸棚
収納する際にはゴールデンゾーンと呼ばれる、人間にとって一番使い勝手がよい高さを意識することが大切です。その高さは人の腰から目線ぐらいまでと言われており、吊戸棚でいうと目線より少し上になる一番下の段まで。これより上の段は日常的に使うには少し高すぎるのです。

吊戸棚には重たいモノを置くのは避け、比較的片手でも持てるような軽いモノを収納しましょう。吊戸棚の一番上はお正月のお重や常時使いにできない来客用の食器など、使用頻度の低いモノを収納することをおすすめします。高いところには取っ手つきのカゴを使うと、奥のモノもラクに取り出すことができて便利です。

[ ポイント ]
・吊戸棚一段目は使用頻度が高くて軽いモノを収納(乾物など)
・吊戸棚上段は1年に1回程度の使用頻度が低いモノを収納
・上段のモノは取っ手つきのカゴに入れて収納

●吊戸棚の収納に関する記事はこちら

キッチンのシンク上吊戸棚収納の活用法とは?

食器棚

整理された食器棚

吊戸棚同様、食器棚の場合もゴールデンゾーンに使用頻度の一番高い食器を収納します。次は膝から下の場所へ使用頻度がそれ程高くない食器、次に目線から上の場所へは使用頻度の低いモノを収納します。引き出しがついている場合は、一番手前がゴールデンゾーン。よく使うモノから、手前→真ん中→奥という順で収納しましょう。

また、引き出しがついている場合は、一番手前がゴールデンゾーン。よく使うモノから、手前→真ん中→奥という順で収納しましょう。

食器棚の引き出しに並べられた小皿

[ ポイント ]
・使用頻度別に高さを区切って収納(中段→下段→上段の順)
・引き出しも使用頻度で区切って収納(手前→真ん中→奥の順)
・上段のモノは取っ手つきのカゴ入れに入れ、奥まで出し入れ楽々に

●食器棚の収納に関する記事はこちら

食器棚の便利な収納術!使いやすい食器棚の選び方も併せてご紹介!
キッチンの片づけ実践(アイテム別)

次は、キッチンにあるモノに着目し、アイテム別に片づけを進めていきましょう。

常温保存食品

常温保存食品の収納

冷蔵庫内で保存しなければならない食品と違って、賞味期限が長い常温保存食品。賞味期限が長いからこそ、その食品の期限がすぐにわかるように収納しておかないと、いざ使おうと思った時には期限切れだった、ということになりかねません。

常温保存食品を収納する場所はキッチンのパントリーやバックカウンターがおすすめ。冷蔵庫の片づけで習得した収納術で、キッチンに賢くストック管理ができる収納システムを作りましょう。

[ ポイント ]
・同じ種類の食品をまとめてカゴに入れ収納
・「カゴに入る分だけストックを持つ」という、買い過ぎ防止のルール作り
・「先に購入したものから使う」という、賞味期限がすぐにわかる収納システム作り

●常温保存食品の収納に関する記事はこちら

食品ストックが入り切らない!上手な収納術とは?
食品収納術をマスターして買い物上手に!

調味料
毎日の料理に使用する調味料。サッと取り出せる収納にすれば、料理の時短を実現でき、楽しく調理できます!

[ ポイント ]
・調味料を入れる容器を統一し、袋から移し替えて使用
・調味料の収納場所は、動線(キッチンで料理をする時の動き)と使用頻度を考えて決定

容器の統一のほかにも、たとえば下の写真のようにラベリングをするなど、ちょっとした工夫を加えるだけでさらに見やすくなりますね。

調味料の収納

●調味料の収納に関する記事はこちら

調味料収納術で明日からの料理が楽しくなる!

調理器具

取り出しやすく整理されている鍋やキッチングッズ

毎日使うフライパンや鍋、ボウル、キッチングッズ…。重ねて収納しているせいで取り出しにくかったり、使用する場所の近くになかったりと、使いづらいキッチンでは無駄な動きが料理の楽しみを半減させてしまいます。

短時間で楽しく料理ができるように、写真のように、調理器具が出しやすく戻しやすいキッチンの収納システムを作りましょう。

[ ポイント ]
・「水回りで使うモノ」はシンク下、「火の回りで使うモノ」はコンロ下に収納
・高さを上手く使える収納グッズの利用
・直置きせずカゴ等を使う、掃除しやすいシステム作り

●調理器具の収納に関する記事はこちら

キッチンのシンク下・コンロ下を使いやすくきれいに収納するには?

シンク下やコンロ下の収納方法についてご紹介しています。

鍋やフライパンを使いやすく収納するには?
キッチンのコンロ周り・シンク周りをすっきりさせる収納のコツ
かさばる鍋やホットプレートの収納術とは?
キッチン用品の収納術とは?

食器
割れたり欠けたりすることがない限り増える一方の食器。量が多いからとやみくもに詰め込んだ食器棚では奥のモノが取り出しにくくなり、「いつも同じ食器ばかり使っている」「お祝いごとでいただいた素敵な食器は、箱に入ったまま食器棚の上に…」ということが起こりがちです。

毎日使うものだからこそ、見やすく、取り出しやすい食器棚の収納システムを作り、素敵な食器を上手に使いこなしましょう。日々の暮らしがワンランクアップしますよ!

食器棚を開けたところ

[ ポイント ]
・「よく使う食器」「たまに使う食器」「年に1回イベントで使う食器」に分類
・使用頻度や食器の種類、形によって収納場所を決定
1番使いやすいのは目から腰の高さの中段、2番目に使いやすいのは下段、手が届かない上段には使用頻度の低いモノを収納

●食器の収納に関する記事はこちら

食器棚から食器を取り出しやすく収納するには?

カトラリー

食器棚の引き出しに並べられたカトラリー

カトラリー類は引き出しに収納することをおすすめします。毎日使うお箸だからといって、ダイニングテーブルの上に立てて置きっぱなしなんてことはありませんか?カトラリーは細かいアイテムなので、出しっぱなしにするとごちゃつき感が出る上、そこになんとなく似たようなモノが増えていく「モノだまり」につながりやすくなります。

できるだけ細かいモノは引き出しに収納して、キッチンをスッキリさせましょう。引き出しに収納するときも直置きをせず、アイテムごとにカゴやケースに入れてスッキリさせましょう。

[ ポイント ]
・カトラリーは引き出しに収納
・アイテムごとにカゴやケースを使ってまとめて収納
・引き出しの中は直置きNG!

ゴミ
地域によってゴミの分別は異なりますが、最近では公共の場でのゴミ分別の細分化も浸透していますよね。ゴミの分類は「わかりやすく」が鉄則です。ゴミ箱にラベリングをして子どもでも分別して捨てられるような仕組みを作りましょう。使用頻度の高い可燃ゴミのゴミ箱はキッチンの近くに、それ以外の不燃ゴミ、カン、ビン、ペットボトルなどはキッチンにスペースがなければ別の場所へゴミ箱を設置しましょう。

また小さいゴミ箱でもいいので、ソファの横やダイニングテーブルの近く、玄関など随所にゴミ箱を置くことで、家は散らかりにくくなります。玄関にゴミ箱を置くことでポストで取ってきた不要なDMをリビングまで持ち込むことがなくなり、その場で処理することができて不要な紙類も増えません。

[ ポイント ]
・ゴミ箱にはラベリング
・随所にゴミ箱設置で不要なモノはすぐに処分!
・すぐに捨てられる仕組みがキレイを保つ秘訣!

キッチン収納のコツ(悩み別)

片づけられない理由は人それぞれ。キッチン収納に関わる悩みもいろいろありますよね。ここでは、代表的な例を紹介し、悩み別の解決方法を探っていきましょう。

形や大きさがバラバラ、アイテム数が多くて片づかない
旅行先やフラッと立ち寄ったインテリアショップでかわいい食器を見つけると、ついつい購入してしまいますよね。家に帰ってみると手持ちの食器と合わせにくく使いづらい、その上、収納する場所もなかったなんてことはありませんか?

100円ショップにある便利な調理グッズは餃子メーカーからネギのみじん切り器などキリがないぐらい種類が豊富。使えるかも!と衝動買いしてしまった経験がある人は多いでしょう。

[ 1 ] 便利グッズの増えすぎに注意!
食器も便利グッズも消耗品ではなくかなり壊れにくいアイテムで、そういったアイテムは購入する段階で本当に必要か、買わなくても手持ちのモノで代用できるのではないか、などじっくりと吟味してから購入するようにしましょう。

[ 2 ] 細かいグッズはカゴやトレーでまとめる
とはいえ箸置きにお弁当用のピック、大さじ、小さじ、袋止めクリップなど、キッチンには細かいアイテムがたくさんあります。細かいアイテムはなるべく引き出しに入れ、カトラリー同様、カゴやトレーに入れて仕切って収納します。

ピックなどはバラバラになりやすいので、蓋つきの入れ物に収納しがちですが、「取り出す」「しまう」というアクション数が増えると使うのが面倒になります。あまり細かく仕切るのではなく、引き出しを開けるだけの「ワンアクション」で取り出せる形がベストです。仕切りの動かせる収納グッズなど、100円グッズ等を利用して、見た目のごちゃつきを防ぎましょう。

[ 3 ] 一緒に使うモノをまとめておく
キッチン収納にもグルーピングという収納方法を取り入れ、一緒に使うモノ同士で収納するようにしましょう。例えば、朝食が和食派の方は「ご飯茶碗」「味噌汁のお椀」「おかず用の小皿」をセットにしておくと忙しい朝でもすべてをワンアクションで取り出すことができます。

調理にかかる時間を短くしたい!
調理時間を短くするには、3つのポイントがあります。例えば朝の忙しい時間に、お弁当と朝食を同時進行で作らなければいけないことも多いですよね?例を挙げながら説明していきましょう。

[ 1 ] 調理道具、食器の配置を工夫する
お弁当と朝食用の食器を調理台の背面、もしくはコンロの背面の食器戸棚に配置することで、コンロ回りから一歩も動かず、振り返るだけでお弁当、朝食用の食器を取り出すことができれば時短へとつながります。

[ 2 ] 調理台にモノを置かない
調理台にモノが散乱していると作業が全く進みません!調理台の上にはモノを出しっぱなしにせず、作業スペースを必ず確保しましょう。

[ 3 ] 収納グッズ、調味料にはラベリング
最後に重要なのがラベリングです。お弁当用品をまとめてカゴに入れた場合、「お弁当グッズ」とラベリングをして一目でわかるようにしましょう。何も考えず、迷わずモノを取り出せる仕組みが時短へとつながります。

油汚れやホコリが気になる!掃除しやすいキッチン収納のコツは?
調理台に置きっぱなしにしているモノにはどうしても油や湿気でホコリが付着します。いつも調理台に出してある調味料などが、気づくとベトベトになっていることってありますよね。この油汚れを掃除するのはかなりの手間。家事を面倒に感じさせる原因の1つになってしまうものです。

もし調理台にモノを置いていない状態であればどうでしょう。調理後はサッとひと拭きするだけでレストランの厨房のようにスッキリ衛生的に保つことができます!それでは、どうすれば調理台にモノがない状態を作ることができるのでしょうか。モノの定位置を決め、調理後に元に戻すことを徹底すればよいのです。

例えば、置きっぱなしになってしまうモノの代表である調味料類は、コンロ下にスペースを作って収納するようにしましょう。定位置を決めれば、あとは使ったら元に戻すだけ。ベトベトの油汚れを拭き上げるよりも調味料を出し入れする方がラクですよ!

調理台にモノが全く何もない状態は調理が一番しやすい環境でもあります。調理後には再び全くモノがない状態にできる「片づけの仕組み」を作り、掃除しやすい環境でキッチンを衛生的に保ち、見た目もスッキリさせましょう。掃除しやすい環境は家事の時短にもつながりますよ。

キッチンから片づけて、家全体をキレイに

キッチンで使用するモノを適切な場所へ収納することにより、料理の動線がグッと効率よくなります。使いやすく戻しやすい収納計画により、楽しく料理ができるキッチンの仕組み作りを実現させましょう。「小さな時短」の積み重ねが、結果的に家事をラクにする「大きな時短」へとつながります。

まずキッチンで整理収納の効果を実感すれば、次の「収納ステップアップ」へと進化しますよ!キッチンで片づけのシステム作りを体験して、他の場所にも応用してみましょう。

(撮影協力:今井 知加)

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。