食器棚から食器を取り出しやすく収納するには? 食器棚から食器を取り出しやすく収納するには?|マンション暮らしガイド|長谷工の住まい

収納ガイド

2018.01.25 更新:18.09.07

Question

食器棚から食器を取り出しやすく収納するには?

キッチンの食器棚をうまく活用できていません。食器はたくさんあるのですが、いつも取り出しやすい場所にある同じ食器ばかり使ってしまいます。どうしたら食器を使いやすく収納できますか?食器棚の収納のコツを教えてください。

Answer

使う頻度に合わせて食器の収納場所を振り分けましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

食器棚の収納方法で悩んでいませんか?

ついついゴチャゴチャになってしまう食器棚の中。「使いたい食器が取り出しにくい」「収納力がイマイチ」など、収納の悩みは多いですよね!

「いつも同じ食器を使っている」「収納する場所がないから、箱に入れたまま」といった具合に、せっかく持っている食器を無駄にしてはいませんか?そんな食器も、アイディア次第で収納力が格段にアップします。

毎日使うものだからこそ、ライフスタイルに合わせて心地よくおしゃれに食器を使いたいですよね!食器棚の収納方法を見直して、食器棚を使いやすいスペースへと変身させましょう。収納方法で迷ってしまう人は、ブログやインスタグラムなどで参考になりそうな画像を真似ることからはじめてみては。

食器棚収納をはじめる前に

今、みなさんの家にある食器棚はどのような状態ですか?引っ越しや食器棚を新しくした際に、「適当に入れてみたら収まったから」「高さがぴったりだから」などの理由で収納をしていると、気がつけば使わない食器が食器棚を占領しているパターンになりがち。

ただやみくもに収納するだけでは、食器棚の使い勝手は改善しません。今回は取り出しやすい食器棚を作るための、収納術をご紹介します。

食器棚から全部出して、使う頻度で分類
まずは、一度全ての食器を食器棚から出してみましょう!食器棚を空っぽにし、食器も棚もきれいに拭いて一度リセットしてみます。そのうえで、食器を「毎日使うもの」「使わないもの」「一時保管するもの」など「使う頻度」で分類します。

日々の生活スタイルなども考えて、まずは使用頻度に合わせて分類してみましょう。そして「大皿」「ごはん茶碗」「マグカップ」「ワイングラス」「カトラリー」「子ども用」など、アイテムごとに分けます。これは取り出しやすい収納を考える際に重要な作業です。

食器の適量
食器はどんなに使っても劣化しにくいもの。しかもお料理に合わせて器を選ぶなど凝りはじめると、キリがありません。適正数量を決めるには、収納スペースから先に割り出して持つ量を決めてしまうのが一番。

大切なのは食器棚に収納する食器を管理できる量だけを持つ、ということです。新たに食器が増える際は今持っている食器を見直し、常に一定量を保つよう心がけます。また、一度使った食器はリサイクルショップやオークションなどに出しても値がつかないことも。そのため購入したり粗品で食器をもらうときは、食器棚の収納状況をふまえ、兼用できる食器はないかをよく考えましょう。

兼用・代用できるものを選ぶ
さて、分類できたところで、持っている食器の種類を減らすことができるか考えてみます。1つのものを2つ以上の用途に使うことはできませんか?

・白い食器
和・洋・中シーンを選ばず、使い回しがしやすいといわれています。白い食器は手に入りやすく、メーカーが違っても統一感を持たせることができます。

・耐熱ガラス
耐熱ガラスのコップであれば、夏は冷たい麦茶やジュース、冬は温かいホットコーヒーや生姜湯など、年間通して使えます。

・保存容器
よく使うサイズ以外のものは本当に必要か、一度見直してみましょう。食品対応のポリ袋やチャック式の袋に入れたり、器にラップをかけたりすることで代用できます。

・アウトドア用食器
割れにくい素材を使ったアウトドア用食器。持ち運びしやすいようスタッキングできる食器も多く、コンパクトに収納できます。耐久性が強いので、子どもでも安心!

・カフェオレボウル
本来カフェオレを入れる食器ですが、デザートカップや汁椀・ごはん茶碗代わりにもなります。

食器棚の上段・中段・下段の使い分け方とは?

使用頻度が決まれば、食器の種類、形を見ながら食器棚に収納していきます。

食器棚を大きく上段・中段・下段に分ける
収納において一番使いやすい場所は、「目から腰の高さ」といわれています。この目から腰の高さは「ゴールデンゾーン」と呼ばれ、食器棚では中段のこと。よく使う食器はゴールデンゾーン=食器棚の「中段」へ収納しましょう!

2番目に使いやすいのが下の段、そして目も手も届かないのは上の段。ここには、使用頻度の低い食器を収納するようにします。

食器棚の中段(ゴールデンゾーン)
毎日使う茶碗やお椀類、平皿などは使いやすい食器棚の真ん中の段に収納します。中段は手が届きやすく、一番出し入れしやすい収納場所。カトラリー入れと思いがちな引き出し収納も、滑り止めのついたシートを敷き、小皿やよく使う茶碗などを配置しても使いやすくなりますよ!

食器棚の下の段
重くて大きい大皿や大鉢、盛鉢などは食器棚の下の段に収納します。下の段は低くて安全性もあり、重い食器を出し入れする際に最適な場所。

また背の低い子どもにも使いやすい場所なので、子どもが使うカトラリーやコップを収納しておくと、子どもが自分で食事の用意をできるようになります。毎日使う家族のお箸と箸置きをカゴにひとまとめにしておけば、そのカゴごと食卓に持っていくお手伝いもできますね。

食器棚の上の段
あまり使わない季節のお皿や、来客用の茶碗・器などは食器棚の上段に収納します。バラつきやすく数が多い場合は、持ち手がついた収納ケースを使うと高い位置でも出し入れしやすく、スペースを無駄にせず奥まで使えます。

引き出し部分の使い方とは?
引き出しは上から中身全体を見下ろすことができ、奥まで手が届きます。細かい箸置きや小皿、重ねにくい形のグラスやマグカップも上から見れば選びやすいですね。引き出し収納は手前の部分が一番使いやすい場所になります。よく使う食器は手前に、使用頻度の低い食器は奥に収納しましょう。

食器の種類別、取り出しやすい収納方法とは?

使用頻度や食器の種類、形によって収納方法はさまざま。それぞれの食器にきちんと合った収納のコツを覚えましょう。入るからといって詰め込み過ぎると取り出しにくく、食器が接触することで割れや欠けなど破損の恐れがあります。持つ量は収納スペースの8割ほどにしましょう。

食器と食器の間に指先がスッと入る空間の余裕が7割~8割の収納の目安。清潔に使いたい食器は収納場所に余裕を持たせることで空気の流れがよくなり、カビ対策にも効果があります。この収納だと何より取り出しやすくなり、見た目もスッキリ!ご自身の家や手持ちの食器に合った収納グッズを選ぶこともポイントです。

毎日使う茶碗やお椀はカゴにまとめて収納
毎日使う家族の茶碗、お椀は一緒に使う食器同士でセットにし、1つにまとめてグループ収納します。

用途に合わせてまとめて収納すると、ワンアクションで出し入れできるので家事の時短に繋がります。カゴごと調理台へ持ち運びができ、使用後もまとめて食器棚に戻せるので、準備も後片づけもラクラク。こうした一工夫で毎日の家事の負担を少なくしましょう。

平皿はコの字ラックを活用して収納
食器収納で気をつけたいのが、何枚ものお皿を重ねてしまうこと。これだと下に置かれたお皿を取り出すために、積み重ねられた全てのお皿を持ち上げなければなりません。手間と時間がかかり、もったいない収納方法ですね。

とはいえ、一段に置くお皿を少なくすると高さに無駄な空間ができてしまいます。空間を無駄なく活用するためにおすすめなのは「コの字ラック」を活用することです。空間を仕切ることで取り出しやすさが格段にアップし、平皿、深皿と形状ごとに分類して収納することもできます。食器棚の上下の空間を仕切ることで、アイテムごとに取り出しやすくなるとともに、手持ちの食器を把握しやすくなります。100円ショップで購入できるアクリルスタンドなどは、透明で見やすく特におすすめです。

カトラリーはスペースをカゴで仕切って収納
カトラリーなど浅い引き出しに収納する場合は、カゴでスペースを四角く区切ります。ポイントは四角い収納グッズを使うこと。丸や楕円のカゴが混在すると無駄な隙間が生まれてしまいます。また、視覚的なごちゃつきはリバウンドの原因になります。限られたスペースを有効に使うためには、収納グッズの選び方も重要です。

また細かな食器は100円ショップに売っている、仕切りを動かせるタイプのグッズを使うと便利。収納する食器の直径や大きさに合わせて仕切りの位置が変えられるので、アイテムごとに分けて収納することができ、散らかりづらくなります。

重ねられないものは縦一列に並べて収納
ティーカップや陶器のグラスなど重ねられない食器は、同じ種類を縦一列に並べるように意識して収納してみて。すると、何が収納されているのか一目で分かります。食器棚を開けた時にきちんと整列していると全体の食器が把握でき、食事や用途に合わせてコーディネートしやすくなりますね。このとき、高さの低いボックスやトレイを利用して種類ごとに分けておくと、ボックスやトレイを引き出すことによって奥の食器も取り出しやすくGOOD。

ガラスや陶器などの素材は、食器棚や他の食器を傷つける可能性が高いもの。食器棚用シートを使用すると滑り止めにもなるので、食器棚の中で並べた食器が崩れて隣りの食器を傷つけてしまった、などのアクシデントが少なくなるでしょう。

立てる収納
お皿を平置きして重ねると、下のお皿を出すときに上のお皿をよけなければなりませんよね。これにはディッシュスタンドを使うと、丸いお皿も立てて収納できるように。仕切りがあることで指が入る余裕ができ、取り出しやすくなります。

大きなお皿やお盆は、ファイルボックスを使って立てて収納しましょう。立てることで出し入れしやすくなります。棚で使用する場合は、お皿が出し入れしやすいようファイルボックスの前部分がカットされたタイプを使うとよいですね。横置きにすればコの字ラックのように使うこともできます。

食器棚に収納しきれない場合の対処法とは?

食器やカトラリーはセットで購入することが多く、1種類ごとの数が多くなりがち。食器棚に入り切らない場合でも、収納術をきちんと意識すれば不具合を解消できます。

普段使いしない食器は別の場所に収納
食器やカトラリーが多くて食器棚に入り切らない場合、普段使うものは家族の人数にプラス1つ、それ以上は別の場所に収納するようにルールを決めます。必要ないものや、お客様用カトラリー、予備の食器などは、普段手の届かない上の段などに収納しましょう。

このように場所を分けることで、「1年経っても必要なかった…」などという判断がしやすくなります。期限をつけて必要かどうかの見直しをするのがおすすめ。食器棚が徐々に使いやすくなるでしょう。

来客用の食器
まず、「我が家の来客ではどのくらい食器が必要なのか」ということから考えてみましょう。一度に呼ぶ人数、その時に出す飲み物や料理によって使う食器の種類と数が見えてきます。家で一緒に食事をする間柄として失礼にならないのであれば、普段使いのものを一緒に使ってもよいですね。頻繁ではないけれど大人数で集まることがあるなら、その日だけ紙皿や割りばしを利用してみてもよいかもしれません。

食器棚を選ぶときに知っておくべきポイントとは?

快適でおしゃれなキッチンを実現するためには、調理や作業がしやすく家電の配置ができること、料理や調理器具を使いやすくすることが重要です。そのためにはデザインや機能性など、色々な観点から自分に合った食器棚を選ぶことが作業効率を高めるポイントに。

食器棚を選ぶ際には調理家電の置き場所も考慮することが必須です。アイランドやオープンキッチンは家電の置き場所がないケースが多く、電気ケトル、炊飯器、電子レンジなど多様な調理家電が置けることも食器棚選びには欠かせません。

食器棚選びのポイント
キッチンを快適な場所にするためには、食器棚選びはとても重要。料理や食器を機能的で美しく収納できるかどうかは、キッチンに合った置き方・インテリアとの調和、そして持ちものの量に合った収納力が大切です。

機能やデザイン
食器棚は、調理の動線や収納量、機能性を考えてキッチンに配置するのがおすすめ。配膳する食器やカトラリーの収納用には、ダイニングに食器棚を置くのも一案です。ここで大切なのは動線とインテリアとの調和。家具のレイアウトで部屋の使いやすが変ってしまうこともありますので、人の動きに合った配置をすることが大切です。そのうえで、ダイニングの雰囲気を壊さずに全体のバランスを考えたデザインの食器棚をチョイスするとよいでしょう。テーブルや椅子などとの相性を意識します。

食器収納の種類と使い方
それでは、食器棚にはどんな種類があるのかをお話ししましょう。

・一般的な食器棚
文字通りの「食器棚」。棚板で高さ調整でき、必要な食器を取り出しやすく収納できます。引き出し部分は、奥のものまでひと目で見渡せるので使いやすいですよ。

・家電スペース一体型
食器と家電の両方を収納することができる食器棚。カウンターがあるものも多く、使う食器を出しておいたり、盛り付けスペースとして利用することができて便利。キッチンでの作業効率がよくなるように考えられています。

・キッチンカウンター下収納
キッチンカウンター下にある、狭いスペースを有効に使うための薄型の棚です。空間をより有効活用するために、扉が引き戸になっているタイプも多いようです。食器類のほか、レシピなどを入れておくのもおすすめです。

食器棚は、扉が開き戸のものが一般的ですが、スペースに余裕がないと、扉が十分に開かない可能性があります。この場合スライド式の扉や、扉のないオープンタイプの食器棚であれば、扉を開けるためのスペースは不要になります。

食器棚を選ぶ際はサイズも重要です。置くスペースに合わせるだけでなく、買う前に何を収納するのかもう一度考えてみてください。たとえば、大きなお皿や寿司桶の収納には思いのほか奥行きが必要です。また、家電スペース一体型の場合、大型オーブンレンジを置くためには奥行きやカウンター部分の高さに余裕があるか注意が必要です。熱を出す家電には周囲に適度な空間も必要です。食器棚のような大型家具は買い直すことがなかなか難しいので、購入前に種類や使い方をよく調べておきましょう。

地震対策も考えよう!
食器は地震のときに落下したり割れたりしやすいもの。事故につながりやすいアイテムのひとつです。東日本大震災を機に地震対策はバッチリ!と思っていても、意外な部分を見落としている場合があるかもしれません。

食器棚の固定や、開き扉にストッパーを備えつけても地震対策としてはまだ不十分。たとえば棚の扉はガラスがはめ込んであるデザインが多いので、揺れが生じた場合、棚にある食器類がガラスにあたり、その衝撃でガラスが周囲に飛び散ってしまうことも。

こうした2次被害のリスクを少しでも避けるために役立つのが「飛散防止フィルム」。ガラスの飛散を防ぐこのフィルムは、食器による衝撃も吸収することができるので、グラスやお皿などの落下防止にも役立ちます。

背丈の高い食器棚には転倒防止金具をつけ、上下2段になっているものは、フック金具などで上下がきちんと固定できるかどうか確認しましょう。 また、天井に向けて突っ張り棒がついている食器棚は安心ですね。

上手な食器棚収納でワンランク上の暮らしに

毎日の食卓を彩る食器やカトラリーは、お料理に合わせてお気に入りのものを選んでコーディネートできるようにしたいもの。そのためには食器棚の中を見やすく、取り出しやすくしておくことがポイントです。

よい食器は使ってこそ価値があります。もったいないと食器棚の奥の方にしまい込まずに、日常的に使いこなすことで日々の暮らしをワンランク上の心地よいものにしてみませんか?

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。