収納ガイド

2018.01.25

Question

食器棚から食器を取り出しやすく収納するには?

キッチンの食器棚をうまく活用できていません。食器はたくさんあるのですが、いつも取り出しやすい場所にある同じ食器ばかり使ってしまいます。どうしたら食器を使いやすく収納できますか?食器棚の収納のコツを教えてください。

Answer

使う頻度に合わせて食器の収納場所を振り分けましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

食器棚の収納方法で悩んでいませんか?

ついごちゃつきがちになってしまう食器棚の中。「使いたい食器を取り出しにくい」「収納力がイマイチ」…そんなお悩みを感じたことはありませんか?

「使いたい食器が取り出しにくいから、いつも同じ食器を使っている」「収納する場所がないから、箱に入れたまま棚の上で何年も眠っている食器がある」…こんな風に、食卓を彩る食器を無駄にしてはいませんか?

毎日使うものだからこそ、ライフスタイルに合わせて心地よく快適に食器を使いたい! 食器棚の収納方法を見直してスッキリさせ、食器棚をグッと使いやすいスペースに変身させましょう。

食器棚収納を始める前に

みなさんのお家の食器棚はどのような状態ですか?「引っ越した際や食器棚を新しくした際に、適当に収納した」「高さがぴったりだから収めた」などのような収納の仕方をしていると、気が付けば今は使っていない食器が食器棚を占領している…ということになりがちです。

ただやみくもに詰め込むだけでは、食器棚の使い勝手は良くなりません。食器を取り出しやすい食器棚を作る、収納のコツをご紹介します。

食器棚から全部出して、使う頻度で分類
まずは、一度全ての食器を食器棚から出してみましょう!食器棚を空っぽにしてきれいに拭いてみると、気持ちがよいですよ!

その上で、食器を「毎日使うモノ」「使わないモノ」「一時保管するモノ」など「使う頻度」で分類します。

日々の生活スタイルなども視野に入れ、まずは使用頻度に合わせて「よく使う食器」「たまに使う食器」「年に1回イベントで使う食器」などと分類してみましょう。そして「大皿」「ごはん茶碗」「マグカップ」「ワイングラス」「カトラリー」「子ども用」など、アイテムごとに分けます。これは食器が取り出しやすい収納を考える際に重要な作業です。

食器の適量
食器はどんなに使っても劣化しにくく、お料理に合わせて器を選ぶなど凝りはじめるとキリなく増えてしまいます。ご自身の適正量を決めるのに、収納スペースから先に割り出して持つ量を決めてしまう、という方法があります。

食器は食器を収納する場所、食器棚に入り、管理できる量だけを持つ、ということです。新たに食器が増える際は今持っている食器を見直し、常に一定量を保ちます。また、一度使った食器は、リサイクルショップやオークションなどに出しても値が付かないこともあるため、購入時や粗品で食器をもらうときは、「今」の自分のライフスタイルにあっているか、兼用できるモノはないか、よく考えましょう。

兼用・代用できるモノを選ぶ
1つのものを2つ以上の用途に使うことができれば、食器の量を減らすことができます。

・白い食器
和・洋・中シーンを選ばず、使い回ししやすいと言われています。白い食器は手に入りやすく、メーカーが違っても統一感を持たせることもできます。

・耐熱ガラス
耐熱ガラスのコップであれば、夏は冷たい麦茶やジュース、冬は温かいホットコーヒーや生姜湯などに、と一年通して使うことができます。

・保存容器
よく使うサイズ以外のモノは本当に必要か一度見直してみましょう。食品対応のポリ袋やチャック式の袋に入れたり、器にラップをかけたりすることで代用できます。

・アウトドア用食器
割れにくい素材を使ったアウトドア用食器。持ち運びしやすいようスタッキングできるモノも多く、コンパクトに収納できます。耐久性が強いので、子どもも安心して使えます。

・カフェオレボウル
本来カフェオレを入れる器ですが、デザートカップや汁椀・ごはん茶碗代わりにもなります。

食器棚の上段・中段・下段の使い分け方とは?

使用頻度が決まれば、食器の種類、形を見ながら食器棚に収納していきます。

食器棚を大きく上段・中段・下段に分ける
人が一番使いやすい場所は目から腰の高さと言われています。この目から腰の高さをゴールデンゾーンと言います。これはいわゆる食器棚の中段です。よく使う食器はゴールデンゾーン=食器棚の中段へ収納しましょう!

2番目に使いやすいのが下段です。そして目も手も届かない上段には、使用頻度の低い食器を収納するようにしましょう。

食器棚の中段(ゴールデンゾーン)
毎日使う茶碗やお椀類、普段使いの平皿などは食器棚の中段に収納します。真ん中は手が届きやすく、一番出し入れしやすい収納場所。カトラリー入れと思いがちな引き出し収納も、滑り止めのついたシートを敷き、小皿やよく使う茶碗などを配置すると使いやすくなりますよ。

食器棚の下段
重くて大きい大皿や大鉢、盛鉢などは食器棚の下段に収納します。下段は低くて安全性もあり、重いモノを出し入れする際に最適な場所です。また、背の低い子どもにも使いやすい場所。子どもが使うカトラリーやコップを入れておくと、自分で食事の用意ができるようになります。毎日使う家族のお箸と箸置きをカゴにひとまとめにしておくと、そのカゴごと食卓に持っていくお手伝いもできますね。

食器棚の上段
あまり使わない季節の食器や来客用の茶托、湯のみなどは食器棚の上段に収納します。バラつきやすく数が多い場合は、持ち手が付いた収納ケースを使うと、高い位置でも出し入れしやすく、スペースを無駄にせず奥まで使えます。

引き出し部分の使いかた
引き出しは上から中身全体を見下ろすことができ、奥まで手が届きます。細かい箸置きや小皿、重ねにくい形のグラスやマグカップも上から見て選びやすいですね。引き出し収納は手前の部分が一番使いやすい場所になります。よく使うモノは手前に、使用頻度の低いモノは奥に収納しましょう。

食器の種類別取り出しやすい収納方法とは?

使用頻度や食器の種類、形によって収納方法は様々です。それぞれの食器にきちんと合った収納のコツを覚えましょう。入るからといって詰め込み過ぎると取り出しにくく、食器が接触することで割れや欠けなど破損の恐れがあります。持つ量は収納スペースの8割ほどにしましょう。

食器と食器の間に指先がスッと入る空間の余裕が7割~8割の収納の目安です。清潔に使いたい食器は収納場所に余裕を持たせることで空気の流れがよくなり、カビ対策にも効果があります。何より取り出しやすくなり、見た目もスッキリします。ご自身の家や手持ちの食器に合った収納グッズを選ぶこともポイントです!

毎日使う茶碗やお椀はカゴにまとめて収納
毎日使う家族の茶碗、お椀は一緒に使うモノ同士としてセットにし、カゴに1つにまとめてグループ収納します。

用途に合わせてまとめて収納すると、ワンアクションで出し入れできるので家事の時短に繋がります。カゴごと調理台に持ち運びができ、使用後もまとめて食器棚に戻せるので、準備も後片づけもラクラク。収納の一工夫で毎日の家事の負担を少なくしましょう。

平皿はコの字ラックを活用して収納
コの字ラックを使い、食器棚の上下の空間を仕切ることで、アイテムごとの取り出しがしやすくなります。同じ種類の皿同士で重ねる方法もありますが、重ねると下の皿が取り出しにくく不便です。普段使いの平皿はよく使うモノなので、取り出しやすさを優先しましょう。

カトラリーはスペースをカゴで仕切って収納
カトラリーなど浅い引出しに収納する場合は、カゴでスペースを四角く区切ります。ポイントは四角い収納グッズを使うこと。丸や楕円のカゴが混在すると無駄な隙間が生まれてしまいます。限られたスペースを有効に使うためには収納グッズの選び方も重要です。

また細かなモノは100円ショップに売っている、仕切りを動かせるタイプのグッズを使うと便利。収納するモノの長さや大きさに合わせて仕切りの位置が変えられるので、アイテムごとに分けて収納することができ、散らかりにくくなります。

重ねられないモノは縦一列に並べて収納
カップやグラスなど重ねられないモノは、同じ種類を縦一列に並べるように意識して収納すると、奥まで何が入っているかが一目でわかります。食器棚を開けた時にきちんと整列していると全体のモノが把握でき、食事や用途に合わせてコーディネートしやすくなりますよ。また、高さの低いボックスやトレーを利用すると、引き出して奥のモノも取り出しやすくなります。

立てる収納
お皿を平置きして重ねると、下のお皿を出す時に上のお皿をよけなければなりません。ディッシュスタンドを使うと、丸いお皿も立てて収納できるようになります。仕切りがあることで指が入る余裕があり、取り出しやすくなります。

大きなお皿やお盆は、ファイルボックスを使って立てて収納しましょう。立てることで出し入れしやすくなります。棚で使用する場合は、お皿が出し入れしやすいようファイルボックスの前部分がカットされたタイプを使うとよいですね。横置きにすればコの字ラックのように使うこともできます。

食器棚に収納しきれない場合の対処法とは?

食器やカトラリーはセットで購入することが多く、1種類ごとの数が多くなりがちです。食器棚に入り切らない場合もきちんと収納方法を意識すれば解消できます。

普段使いしない食器は別の場所に収納
食器やカトラリーが多くて食器棚に入り切らない場合、普段使うモノは家族の人数にプラス1つ、それ以上は別の場所に収納するようにルールを決めます。必要ないモノや、お客様用カトラリー、予備の食器などは、普段手の届かない上段などに収納しましょう。

場所を分けることで「1年経っても必要なかった…」などという判断がしやすくなります。期限を付けて必要かどうかの見直しをするのがおすすめ。食器棚が徐々に使いやすくなるでしょう。

来客用の食器
まず来客でどのくらい食器が必要か、考えてみましょう。一度に呼ぶ人数、その時に出す飲み物や料理によって使う食器の種類と数が見えてきます。家で一緒に食事をする間柄として失礼にならないのであれば、普段使いのモノを一緒に使ってもよいですね。頻繁ではないけれど大人数で集まることがあるなら、その日だけ紙皿や割りばしを利用してみてもよいかもしれません。

コの字ラックで収納力をアップ
食器は重ね過ぎると落下や破損の恐れがあるため、重ねる枚数にも限度があります。そのため、食器とその上の段の間にデッドスペースが生まれてしまいます。

そんな場合は、コの字ラックや皿用のスタッキングラックを活用すれば、簡単に食器棚の空間を仕切ることができ、収納力がアップします。これで、入り切らなかった食器も収納できるように。ただし、食器と食器の間に手がスッと入るスペースは必ず空けておき、食器棚からの取り出しやすさをキープしましょう。

上手な食器棚収納でワンランク上の暮らしに

毎日の食卓を彩る食器やカトラリーは、お料理に合わせてお気に入りのモノを選んでコーディネートできるようにしたいもの。そのためには、食器棚の中を見やすく、取り出しやすくしておくことがポイントです。

良い食器をもったいないといって食器棚の奥の方にしまい込まずに、日常的に使いこなすことで日々の暮らしをワンランク上の心地よいものにしてみませんか?

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。