収納ガイド

2018.11.29

Question

食器棚から食器を選ぶのが楽しくなる収納!かしこい食器の選び方とは?

食器棚の収納に困っています。結婚するときに実家にあった食器を持ってきて使っているのですが、形も種類もバラバラでうまく収納できません。また、あまり好みでない食器も多く、使っていないモノがたくさんあります。この際、持っている食器を整理して減らし、好みの食器を買い足したいと思っています。食器を選ぶときのコツなどがあれば、教えてください。

Answer

食器の数は「使う分だけ」が基本です。まずは生活のなかで、どれだけの食器がどれくらい必要なのかを把握し、使いやすい収納を目指しましょう。好みの食器がきれいに収納されていると家事も楽しくなりますよ!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

食器棚を使いやすくするには?理想的な食器棚って?

食器の片付けは日々繰り返す家事のひとつ。料理とお皿洗いで疲れていると、ついつい食器棚へのしまい方も雑になってしまいがち。雑然とした食器棚から必要な食器がすぐに取り出せずにイライラしてしまうことも多いのではないでしょうか。必要な食器がサッと手に取れる、お料理に合わせて選ぶことができる食器棚を目指しましょう!

使いやすい食器棚には共通点がある
食器がきれいに整理収納されている食器棚には共通点があります。1つは、日常でよく使う食器が、使いやすい位置にしまわれていること。そしてもう1つは、適切な量の食器が出しやすく、かつしまいやすい状態に収納されていることです。

メインの料理を盛り付けるのによく使う大きな皿が食器棚の奥にしまわれていると、取り出す手間が増えてしまいますよね。また、生活に必要な食器の量をはるかに超えて、収まりきらない食器をしまっていると、使いたい食器をすぐに取り出せず、家事のストレスの元にもなります。理想的な食器棚を実現するためには、次の2点がバランスよくできていることが必要です!

[ 1 ] 整理
必要なモノを選び取り、不要なモノを取り除くこと
[ 2 ] 収納
使うモノを使いやすく収めること

使う食器を選ぶ&見直す
出し入れしやすく使い勝手のよい食器棚をつくるためには、まずは「必要な食器」を選ぶところから始めてみましょう。使っている食器を厳選するだけでも、劇的な効果が期待できます。食器の収納に困っている人はもちろん、一人暮らしや結婚などでライフスタイルが大きく変わるときはチャンスです!これを機会に使っている食器を一度整理してみましょう。

整理をする際の基本は、まず全て出すことです。自分の家に今何種類の食器がどのくらいあるのでしょうか?食器を全て出して分類します。使ったか?使っていないかで分類するのです。使っている食器は利き手側に、使っていない食器は利き手と反対側に、それぞれ分けていきます。このとき、使っていないけれど手放せないモノがどうしても出てくるので、それらは真ん中に置きましょう。来客用の食器や、頂き物、思い出のモノ、迷うモノは真ん中です。

使ったか?使っていないかは事実を基に分けるので、判断しやすいはず。分類が済んだら、使っていないモノは手放し、使っているモノのみ食器棚に収納します。手放すかどうか迷ったモノは普段使う場所から離れた、手の届きにくい上段や吊戸棚などに収納します。

時間はかかるかもしれませんが、全て出すことで本当に必要な食器や、逆に足りない食器がわかるなど…ご自身のモノの持ち方を見直す機会となります。

食器ってどれくらいの種類があるの?

食器と一言で言っても種類はたくさんあり、何がどのくらいあればいいのか?どのような用途に適しているのか?わからないままでは持っているだけで活かすことが出来ません。食器にどのような種類があり、どのような用途で、どのくらい持っていればいいのか?種類ごとに見ていきましょう。

小皿
一般的に直径17センチ程度までのお皿を指し、パン皿とも呼ばれています。大人数で料理を囲うときの取り皿として使うと便利なお皿です。来客の分など加味し、家族の人数プラス2~4枚あるとよいでしょう。来客の際、夫婦単位のお客様が多いか?ファミリーでのお客様が多いか?などでプラスアルファを決めましょう。

中皿
小皿よりも大きい、18センチから24センチ程度までのお皿を中皿といいます。ケーキプレートという呼び方もされていて、ケーキやデザート類をのせるのに適したお皿です。前菜やサラダの取り皿として使うのも便利。さらに1人用のライスにも使える、用途の広いお皿。家族プラス来客用を目安にしましょう。

大皿
25センチから先のサイズは、一般的に大皿と呼ばれています。メインの料理を盛り付けるときに使うことが多いので、ディナー皿という呼ばれ方をすることも。大皿にはいくつか種類があり、たとえばスパゲッティを入れるのに適したパスタ皿なども、サイズ的に大皿へ分類されます。

来客の頻度が多い家庭や、家族が多い家庭なら、29センチ以上のサイズの大皿を用意しておき、小皿と組み合わせて使うことをおすすめします。和・洋・中などお料理の種類に合わせ何枚ほどあればいいか?を目安にしましょう。

深皿
通常の皿よりも深さのある深皿の一般的なサイズは、13センチから25センチ程度。和食器でいうところの鉢であり、広くはボウルという呼ばれ方をしているお皿です。サイズによって入れる料理、食材を分けていくのがポイント。たとえば25センチ程度の大きさがあれば、サラダを入れるのに適しています。13センチ程度の小さめのボウルであれば、フルーツを盛り付けるのに最適。

深皿は重ねると場所を取るので、必要最低限(家族分)を使う場所に、プラスアルファは上段や別の場所に保管しましょう。

スープ皿
カレーやシチューなどのスープ類を盛り付けるのに適したスープ皿は、お皿の周辺に縁がついているモノが多く、サイズも中皿から大皿サイズまで、さまざまな大きさがあります。食器を新しくそろえる場合は、一般的なお皿(大皿、中皿、小皿)と一緒に用意するのがおすすめです。こちらも、来客に合わせ、プラスアルファを考えましょう。


深さがあり、片手で持てるサイズの椀は、日本人の必需食器の1つといえるでしょう。ごはんやお味噌汁の盛り付けにはかかせません。材質も木製のもの、金属のもの、陶磁器のものなど、幅広い種類が用意されています。家族分を最も使いやすい場所に収納しましょう。

カップ類
コーヒーカップ、マグカップ、ティーカップといったカップ類は、180mlから250mlまでが一般的なサイズです。湯呑やスープカップもこの分類になります。

また、コーヒーカップ・ティーカップには、受け皿となるソーサーが付属されていますが、普段はマグカップを使い、来客の際のみカップアンドソーサーで使う…という際は、それぞれの使用頻度で定位置を見極めましょう。

マグカップは頂き物が多く増えがちです。本当に使っているかな?と定期的に見直しをし、むやみに増やさないようにしましょう。

コップ・グラス
日常的によく使うコップ・グラス類は深さやサイズもさまざま。セットで購入することも多いのですが、欠けたり・割れたりで不揃いになっていることも多く見受けられます。5つあったモノが3つになったら全て手放し、新しいモノを入れ替える…など、マイルールを作って、不用意に増やさないようにしましょう。

カトラリー(フォーク・ナイフ・スプーン・お箸など)
食事の度に使う、最も使用頻度の高い箸、フォークやナイフ、スプーンといったカトラリー。用途によってサイズもさまざまで、ついつい数が増えがちです。毎日使う家族のカトラリーと来客用は分けて収納するのがおすすめです。使いたいモノがサッと手に取れるのが最も使いやすい収納。種類や数が多いモノほど、使用頻度で分けて収納しましょう。

シーンによって使う食器って?
ご紹介してきているように、一口に食器といってもさまざまな種類があります。一般的な食器に加えて、料理の種類ごとに専用の食器が用意されていることもあります。ここでは、シーンによって使う食器をご紹介します。

「和」の場合
和食の料理によく使われる食器は、刺身皿や鍋、そば丼、丼重、さんま・ほっけ皿、急須といった類のモノが挙げられます。日本独自の文化から生まれた和食は、それに適したお皿の種類もさまざまです。漬物を入れる向付(むこうづけ)もそのうちの1つですね。それぞれが独特の形をしているので収納場所を要します。

「洋」の場合
肉料理や魚料理で洋食を盛り付けるのには、大勢で共有しやすいような35センチを超える楕円形のオーバルプレートや、四角いスクエアプレートなどが用いられます。オーバルプレートなどの大皿と、取り分け用のプラターという小皿をセットで用意しておくと、洋食のシーンを飾ることができます。

「中華」の場合
中華に多いのは、ラーメン用の丼ぶりであるラーメン丼や、スープをすくうレンゲ、中国では縁起のよいとされる八角皿が挙げられます。

来客の場合
来客のときにだけ使う専用の食器セットを用意し「来客セット」として保管します。普段使うモノと場所を分けて保管しますが、セットにしておくことで、ワンアクションで来客を迎える準備に入れます。食器・カトラリー・箸置きやランチョンマットなど小物まで一つにまとめれば出し忘れることなくサッとお客様をおもてなしできますね!

どうやって食器を買う?選び方のコツって?

これから食器を新しくそろえる際の食器の選び方をご紹介していきます。

基本の食器をそろえて、数を最低限に
まずは必要な食器をリストアップして、なるべく最低限の数におさえるようにします。種類ごとに、必要な数を把握して用意していくと理想的です。なんとなく可愛いから、おしゃれだからと買い足していくことで、使い切れない・管理できない…と食器棚が雑然としてしまわないようにしましょう。

また新しく食器をそろえるときは、その食器が本当に必要なのか、どこに収納するのか?を考えてから検討するようにしましょう。食器収納に限らず、モノの収納は、数を把握し管理できていることが理想です。そういった観点からも、数は増やしすぎない方がよいでしょう。

定番を持っておくのはおすすめ
自分のお気に入り(定番)を持っておくのは食器の選び方としておすすめの方法です。決まったブランドやショップの店でお皿を買うと決めておけば、統一感が出て収納棚の見栄えも一気によくなります。また定番商品を選べば買い足しやすく、1枚だけ割ってしまったときなどにもあわてることはありません。

こだわりすぎに注意!必要なものだけ用意する
これは必要、あれも必要と、ついつい増えてしまう食器。それぞれのシーンや料理によって専用の食器が用意されていることがありますが、必ずその食器を使用しないといけないという決まりはありません。あまりシーンや料理にこだわらず、ほかの食器で代用できるかどうかも、購入の際には検討してみてください。一般的には、白や青色の食器は料理やシーンを選ばずに使えるので便利と言われています。食器棚に収納できる食器の数は、当然ながら限られています。使いまわしに便利な共用のお皿を多く持っておくことで、スペースの節約にもつながりますよ。

食器を収納するときのポイントって?

家族の人数や来客を想定して、必要な数の食器を用意することができたら、実際に食器棚に収納していきます。食器棚に食器を収納するときは、取り出しやすく、しまいやすい状態にするのが基本。収納のポイントをご紹介しましょう。

よく使うモノは使いやすい位置に
食器のなかで特によく使うモノは、食器棚を開けて手の届きやすい位置に収納しましょう。人の使いやすい場所は目から腰の高さです。このエリアに最も使用頻度の高い食器を収納します。普段の料理のシーンを想定して、料理を配膳する順番に応じて食器の位置を決めるのも、動線をコンパクトにし家事をスムーズにするコツ。

グッズを使って取り出しやすく
市販のグッズを使って配置を工夫すれば、さらに使いやすい食器棚にすることができます。食器は重ねると出し入れしづらく、また割れや欠けの原因になります。重ねる際は1アイテム5~6枚までを目安にしましょう。棚のなかにコの字ラックを設置して、空間を分ける、フォークやスプーン、ナイフ、箸といった小さいカトラリー類は、引き出しにケースやカゴを用意して分類するなどすれば使い勝手がよくなりますよ。

また、食器棚は地震の際には倒れると危険な場所にもなるので、グッズを使ってしっかりと地震対策を取るようにしましょう。食器棚の固定や、開き扉にストッパーを備えつけるほか、アクリル製の飛散防止フィルムも役に立ちます。ガラスの飛散を防ぐこのフィルムは、食器による衝撃も吸収することができるので、グラスやお皿などの落下防止に効果的。

重いモノは下の方へ
食器のなかでも重量のあるモノは、なるべく下の段へ収納するようにしましょう。落下の際も怪我や事故を避けることができます。土鍋は重さもあるので、なるべく食器棚の下か、シンクの下を収納場所に選んでみてください。

食器棚の収納する段によって、しまう食器を分けるのは大事な食器収納のポイントの1つといえるでしょう。食器の分類方法などの細かい部分は、同サイトの下記記事でわかりやすく紹介しているので、ぜひ一緒にチェックしてみてください。

食器棚から食器を取り出しやすく収納するには?
お気に入りの食器で心地よい暮らしを

ここまで、食器の種類から選び方のコツまで、それぞれの項目ごとにご紹介してきました。食器は賞味期限もなく、割れたり欠けたりしないと手放す機会がない…気がつけば使っていない食器で食器棚が溢れかえっていることも多くあります。毎日の食卓を彩る食器が自分のお気に入りのモノばかり!になるとおのずと統一感が出てくるはずです。何より好きなモノに囲まれて暮らすことが日々の家事を心地よいものにするのではないでしょうか。

使う食器の種類や数を厳選することで使い勝手のよい食器棚をつくり家事の時短にもつながります。基本を押さえ、ぜひ自分好みの食器を選んでみましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。