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Question

鍋とフライパンの収納術!かさばらずに片付くコツとアイデア集

料理が好きなので、新しい鍋や便利そうなフライパンを見ると、ついつい買ってしまいます。しかし、かさばってしまいうまく収納することができません。収納グッズを買ってみたり、レイアウトを変えたりと、工夫してみたのですがうまくいかず…。鍋やフライパンを使いやすく収納するにはどうしたらよいのでしょうか?

Answer

鍋やフライパンのしまい方のコツは「収納場所の形状に合わせる」、「使う場所の近くに収納する」、「見せる収納はルールを守る」の3つです。これらのコツを踏まえれば、うまく収納できますよ。加えて、鍋やフライパンの数を見直してみることも大切です。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

鍋とフライパンの収納・3つのコツ

丸い形に取っ手が付いている鍋やフライパンのようなかさばりやすいものを工夫して収納すると、調理の際に使うものがワンアクションで取り出せ、キッチンが使いやすくなります。また出し入れしやすく収納することで、余計な鍋やフライパンを一緒に取り出すこともなく、そのあとの調理の流れもスムーズなり、時間の短縮にもつながるでしょう。

今回は、鍋やフライパンの収納方法に困っている人や収納のアイデアについて知りたい人に向けて、かさばらずにスッキリ片付くコツや管理の方法についてご紹介していきます。

まずは、鍋やフライパンを省スペースでも、上手に片付けるためのコツを3つご紹介します。

収納場所のタイプに合わせて収納する
鍋やフライパンを上手に収納するには、収納場所に合ったしまい方を意識することが大切です。

たとえば、引き出しタイプの収納では、使用するときに上から引き出し内をのぞき込むため、鍋やフライパンは立てて収納することをおすすめします。ものを立てて収納することによって、何が入っているのか一目で分かりやすくなり、取り出しやすい仕組みが自然に作れます。

引き出しタイプの収納に鍋やフライパンを寝かせて置くと、スペースを取るうえに、しまいきれない鍋やフライパンを重ねて収納することで下にあるものが見えなくなります。そうすると、存在を忘れて使わない、また、いざ使うときには出し入れがしづらくだんだん上のものしか使わなくなる…という悪循環になってしまいます。このような状況を避け、使うものを使いやすく、見てパッと取り出せる収納を目指しましょう。

一方、観音開きタイプの収納は空間を正面から見る収納なので、鍋やフライパンを棚に平置きしたり、重ねたりしても重なっているものを視覚で捉えることができるので問題ありません。棚板やラックを使う場合は、取り出しやすさを意識して、屈まずに取れる場所に使用頻度の高いものを置き、重さのあるものを下段に置くなどの工夫をしましょう。

また、鍋や蓋を重ねて収納する場合は、2種類までがおすすめです。積み重ね過ぎてずっと使わない…出し入れがしづらく使い切れない…ということを防ぎ、使用頻度のムラを減らすことができます。収納では、ものを生かすということを第一に収納を考えましょう。

さまざまな種類の鍋とフライパン
※イメージ写真

使う場所の近くに収納する
キッチンという限られたスペースで効率よく作業するには、「動線」と呼ばれる人の動きに合った場所に収納することが大切になります。

たとえば、火の周りで使うものはコンロ下にしまっておくと出し入れが便利ですね。最初から火にかけて使う鍋やフライパンだけでなく、油や調味料など、火にかけながら使う食品もコンロ下に収納すると効率的です。

さらに、鍋つかみや鍋敷きも同じ「火の周りで使うもの」のカテゴリーでまとめて収納すると、1回で必要なものが取り出せ、あちこち動かずに調理ができます。それに対して、パスタ鍋のような最初に水を入れてから使う鍋は、シンク下に収納するのがよいでしょう。

鍋敷き
※イメージ写真

「見せる収納」はルール厳守で
あえてしまわない「見せる収納」もテクニックの1つになります。たとえば、よく使うフライパンが耐荷重内であれば強力なマグネットフックで吊るすことも可能です。ほかにも、調理台にオープンラックを置いたり、自分で壁に棚を作ったりすることで、新たに収納場所を設けることができます。

ただし、「見せる収納」を行うには2つのルールを守りましょう。1つは、見せる収納をするのはよく使うものだけにすることです。コンロ周りはどうしても油で汚れがちなスペースなので、めったに使わない鍋やフライパンを吊るすと、跳ねた油やほこりをかぶってしまいます。しまうべきものは、使い終わったらすぐに収納場所に戻しましょう。

デザインだけを重視して、使わず飾りのように出しっぱなしになっている状態をよく見かけますが、これでは本末転倒です。毎日の料理に必要な鍋やフライパンをいつも使える状態で、美しく見せることが本来の「見せる収納」であることを理解してから、チャレンジしてみましょう。

もう1つは、真似から入る収納を避けることです。雑誌やSNSですてきな収納方法を見ると、「同じようにしたい!」とつい真似したくなるものですが、それが自分に合っているとは限りません。必要な鍋やフライパンの数、また快適な収納方法は人それぞれ異なります。自分のライフスタイルに合った収納方法を見つけることが大切です。

壁に掛けられたフライパン
※イメージ写真
収納場所のタイプに合わせたアイデアを紹介!

先述の通り、キッチンの収納には、大きく分けて「引き出しタイプ」と「観音開きの扉が付いたタイプ」の2種類があります。どちらの収納も、よく使うものは、人にとって使いやすい収納範囲の「ゴールデンゾーン」に置くことを意識するのがポイントです。なお、ゴールデンゾーンとは、ものを取り出しやすい高さのことをいいます。

それぞれの収納場所別に、100円ショップやホームセンターで手に入る商品を使った収納術をご紹介します。

引き出しの収納
引き出しタイプの収納を活用するには、手前によく使う鍋、奥にはあまり使わないものというように、使用頻度に合わせて空間を使い分けるのがコツです。

●ファイルボックスに立てて収納
フライパンや鍋蓋など、水平に直置き収納すると場所を取るものはファイルボックスやフライパン専用の立てる収納グッズに収めましょう。立てて収納することにより、出し入れもスムーズになります。

ファイルボックスの場合は、1つ1つが独立しているので汚れたときも洗いやすく、お手入れしやすいのがメリットです。万が一キッチンで使わなくなったときには、日用品としてほかの用途で使うこともできます。

また、立てる収納グッズは、手持ちの鍋やフライパンの幅に合わせて調整することができるので、収納空間を無駄なく使うことができます。そのほかにもブックスタンドや仕切りスタンドで仕切るなど、立てて収納するアイテムはいろいろあるので、好みのものを探してみましょう。

ちなみに、立てて収納するときに気を付けたいのが、引き出し収納の高さです。フライパンを買い替えたり、ファイルボックスを購入したりする際は、引き出しの高さに合ったサイズのものを選びましょう。

引き出しタイプの収納と鍋
※イメージ写真

●蓋は裏返すか突っ張り棒を活用
高さがない引き出しでは、鍋に蓋をセットして収納すると引き出しが閉まらなかったり、蓋の取っ手が引っかかってしまったりすることがあります。そのような場合は、蓋を裏返して鍋に乗せるとコンパクトにまとまり、収納力がアップします。

また、引き出し内の手前や奥に突っ張り棒を横に渡し、蓋置き場を作るというアイデアもおすすめ。蓋の取っ手部分を、突っ張り棒に引っ掛けて収納することができます。

●巾木(はばき)収納には重いものを
巾木収納とは、調理台の最下段にある浅めの引き出し収納のことです。ここには、何を収納するか迷う人も多いようですが、おすすめは重さのある煮込み鍋や、普段はあまり使わない土鍋などです。土鍋と一緒に使うカセットコンロも併せてしまっておくと、セットで使いやすくなりますよ。

土鍋
※イメージ写真

観音開きの収納
広さ、高さ、奥行のある観音開きタイプの収納スペースでは、空間が広い分ついつい奥までものを押し込んでしまったり、鍋やフライパンを積み重ねてしまったりしがち。

観音開きの収納スペースを機能的に使いこなすには「空間を四角く仕切る」ことを意識するのがポイントです。

●「コの字ラック」で空間を上下に分ける
観音開きの収納スペースを有効活用するには、「コの字ラック」または「伸縮性ラック」などを使って空間を仕切りましょう。ラック類を使えば収納空間を上下に分けて使えるようになるので、鍋やフライパンなどを重ねず、1つずつ置けるようになります。また、普段よく使うものは、取り出しやすい場所へ収納しましょう。キッチン下の収納であれば、棚板やラックの下段よりも屈まずに出し入れできる上段のほうが取り出しやすくなります。

好みのサイズのラック類がない場合、100円ショップやホームセンターで売られている突っ張り棒とワイヤーネットを結束バンドで固定し、棚状にして収納する方法もあります。重量のある鍋やフライパンを乗せる際は、突っ張り棒の数を増やしましょう。

蓋の付いた鍋
※イメージ写真

●蓋はファイルボックスに立てて収納
蓋はファイルボックスに立てて収納すると、スペースを有効活用できるうえに取り出しやすくなります。蓋だけでなく、鍋やフライパン本体をファイルボックスに立てるのもおすすめです。取り出し口が斜めになっているので、収納する際に取っ手が邪魔になりませんし、100円ショップでも買える商品なので経済的です。

ファイルボックス
※イメージ写真

●小さいフライパンや鍋つかみなどは掛けて収納
小さいフライパンや、鍋つかみなどは、扉裏にフックを使って掛けて収納すると使いやすくなりますよ。フックの代わりにワイヤーネットを取り付ける方法もあります。

●併せて知っておきたい観音開きの収納についてはこちら

観音開きタイプのシンク下収納に便利なアイテムとは?

観音開き収納の仕組みやメリットをご紹介しています。

鍋と鍋つかみ
※イメージ写真
スッキリ収納するには数の管理も大切

卵焼き用、鉄製、焦げにくく加工されたものなど、多くの種類や機能を持った、鍋やフライパン。さらにパスタ鍋、両手鍋、土鍋など、鍋にもさまざまな種類があります。「お料理が断然ラクになる!」なんて聞くと、ついつい欲しくなってしまいますよね。その結果、気付けばたくさんの鍋やフライパンを所有し、収納が難しくなることも。スッキリ収納するためにも本当に必要な鍋かを見直してみましょう。

一般的な家庭の例
一般的な家庭では、どのくらいの鍋やフライパンを持っているのでしょうか?標準的な例を見てみましょう。

<Aさん宅:4人家族>
・片手鍋 2個
・両手鍋 2個
・圧力鍋 1個
・フライパン 2個(28cm、22cm)
・卵焼き器 1個

ただし、これはあくまで一例です。家庭によっては、和食が多い、洋食が多いなどの好みや、昼食は家で食べないといったライフスタイルの違いによって、ものの持ち方は変わります。また、家族の人数よりも、普段料理をどのくらいするか、作る量はどれくらいかといったことで、必要な種類や数は変わってくるでしょう。ご自身のライフスタイルや家族の習慣に一度目を向け、自分にあったものの持ち方を知ることで適正量も知ることができ、整理収納の一歩になります!

それでは、自分の家の鍋やフライパンの適正量の見つけ方について見てみましょう。

食事をする4人家族
※イメージ写真

「実際に使用できる数」を基準に厳選する
必要な鍋やフライパンの数を割り出すには、実際に使用できる数を基準にしてみましょう。たとえば家庭用キッチンの場合、コンロは2つから3つ、多くても4つが一般的です。つまり同時に調理に使える鍋やフライパンは多くて4つまで。普段のお料理で同時に3~4つのコンロを使いながら、さらに鍋とフライパンを使うことはそれほどないはずです。そう考えると、普段のお料理で必要な鍋やフライパンは3~4個で十分だといえるでしょう。

特に一人暮らしの場合はなるべく効率的に収納するためにも、鍋とフライパンの機能が兼用になっているものを使用するなどして、シンプルな収納を心がけましょう!

兼用鍋
※イメージ写真

使っていない鍋やフライパンは手放す
「整理=不要なものを取り除くこと」。これが使いやすい収納への第一歩です!一度、台所にある全ての鍋やフライパンを出し、「今使っているもの」「使っていないもの」に分けて収納してみましょう。「収納=使うものを使いやすく収めること」。これこそが収納のコツです。使う鍋やフライパンだけを決められた場所に戻しましょう。

どれがよく使っているものなのか分からない場合は、最近使ったのはいつなのか、時間軸で区切って考えてみると自然と手放すものが見えてきます。「圧力鍋を購入したので煮込み鍋を使わなくなった」、「電子レンジでできることが増えたため、使わなくなった」など、代替品によって登場回数が減った鍋やフライパンはありませんか?最近の料理行程を振り返り、使っていないものは思い切って手放してみましょう。

そのほかにも、「サイズが不便ではないか」、「重くて洗いにくくないか」、「メンテナンスが面倒でないか」といった観点でも処分を検討してみるとよいかもしれません。

前述した通り、1つの鍋やフライパンで用途を兼用できるケースもあります。たとえば「親子丼専用の鍋」は、小さなフライパンで代用できるかもしれません。ミルクパンのような「○○専用」でなくてもオールマイティに使えるものを使用するだけで、手放す鍋やフライパンが出てきます。

購入するフライパンを選ぶ男性
※イメージ写真

購入する際は「本当に必要か」見極める
鍋やフライパンの数を管理するには、簡単に買わないことも大切です。

鍋やフライパンは変形もせず、食器のように割れたり、電化製品のように壊れたりすることもめったにありません。そのため、気が付くと増えてしまいがち。手放すことが難しい鍋やフライパンほど、購入する際に本当に必要かどうかを考えてみましょう。

高額な鍋セットのようなものは、「そろえて持っている」という安心感や、「こんなにそろっていてこの価格!」というお得感で購入しているパターンが多いもの。しかし実際に使っているのはいつも同じ鍋ばかり、という人も多いのでは?雰囲気につられて、使わないものを買ってしまわないように注意しましょう。

鍋セット
※イメージ写真

1つ買ったら1つ処分する
焦げにくい加工がされたフライパンは、焦げるようになったら買い替え時期です。もし、買い替えではなく、新しいものが欲しくなったら、代わりに1つ手放すことをルールにしてみましょう。これを「ワンインワンアウト」といいます。新しいものを買うときは、「今持っているものを捨ててもよい」と思えるかを基準にしてください。

このようなルールを決めることで、買い方に変化が表れるでしょう。「衝動買い」や「重複買い」が少なくなるほか、それだけ吟味して購入したものは長く使える可能性が高いので、経済的にも家計の負担が軽くなります。

キッチンを掃除する女性
※イメージ写真
衛生面にも配慮しよう

キッチン周りは、健康につながる「食」を作り出す場所。衛生面に最も配慮が必要な場所です。清潔に保つためには、掃除のしやすい環境作りも重要だといえます。

たとえば、毎日使うからといって鍋やフライパンをコンロ上に置きっぱなしにしないこと。コンロの掃除がしにくくなり、不衛生な状態になってしまいます。「見せる収納」であれば、別の場所に定位置を設けるようにしましょう。

また、収納場所にあらかじめシートを敷いておけば、汚れたら交換するだけで掃除が簡単にできます。このように常に衛生的な収納を心がけることも収納の大切な要素です。

キッチン周りは清潔でお手入れしやすいのが一番。自分が実際に使いこなせる鍋やフライパンの量を知り、全てのものがフル稼働できるように、「使いやすく」「元に戻しやすい」仕組みを作ることが理想です。今回ご紹介した収納術やアイデアを参考にして、美しい暮らしをキープしていきましょう。

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整理収納アドバイザー 角一 まり子

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。