長谷工の住まい HASEKO URBEST

長谷工アーベストの新築マンション等住まい検索サイト

MENU

マンション購入ガイド

Question

地震に強い家の特徴とは?マイホーム選びの基礎知識を解説!

マイホームの購入を検討中です。地震に強い家を選びたいと考えているのですが、どんなところを見ればよいでしょうか?

Answer

地震に強い家の基準は、新耐震基準や耐震等級によって見極めることができます。また、地震に強い家は「地盤」「建物の構造」「材質・工法」など複数の要素によって作られています。

情報提供:ホームインスペクター 田村 啓

目次

地震大国「日本」において重要視したい耐震性

近年多くの地震が発生している日本。地震によって多くの建物が倒壊していることから、耐震性が高い家に住みたいという人も多いのではないでしょうか?特に、2011年に起こった東日本大震災をきっかけに家の耐震性を見直す人が増えてきています。

今後30年以内に首都直下型地震も高い確率で起きると予想されています。これからマイホーム購入を検討している人は、新耐震基準をクリアした物件を選ぶようにしましょう。

1981年6月1日以降に建てられた建物は、「新耐震基準」により過去の地震と同じ規模の地震には耐えられるように造られています。この新耐震基準は震度5強程度ではほとんど損傷せず、震度6強~7程度の大規模地震でも倒壊・崩壊しない強度を目標とするものです。

タワーマンション
※イメージ写真

耐震性を重視した家を検討している人は、耐震等級もよく確認しておきましょう。耐震等級とは、耐震性を表す基準の1つで、1~3の3段階あります。各等級とその特徴については以下の通りです。

耐震等級 特徴
耐震等級1 新耐震基準を最低限超える
耐震等級2 等級1の1.25倍の地震に耐えられる
耐震等級3 等級1の1.5倍の地震に耐えられる

とはいえ、ただ漠然と耐震基準を満たしているといわれても、ピンと来なくて不安に思う人もいるのではないのでしょうか?そこで今回は、地震に強い家の購入を考えている人に向けて、耐震基準を満たしている家とは、どのような家なのか、家の耐震の仕組みをご紹介していきます!仕組みを知ることで、より確信を持った家選びができるようになるでしょう。

地震に強い家の見極め方

では、具体的に家の強度を支えているものとは何なのでしょうか?地震に強い家を選ぶには、新耐震基準を満たしていることが重要です。しかし、新耐震基準以外にも、家の強度を測るうえで確認しておきたいポイントが5つあるので、1つずつご紹介します。

地震に怯える家族
※イメージ写真

[ 1 ] 地盤
地盤の強さは建物の強度を見るうえで重要なポイントです。一般的に、強い地盤は、岩盤や砂礫を含んでいるので、硬く締まっているのが大きな特徴です。一方で、弱い地盤は、やわらかい砂や粘土を含んでいる土地や、水分を多く含んでいる土地に多く見られます。地盤を見極めるには以下のポイントに注目しましょう。

項目 チェックポイント
水に関する場所が付近にあるか 河川や池、水田などが近くにあるか
道路の状況 道路のひび割れ、マンホールが浮き出ていないか
近所の状況 近所の基礎部分のひび割れ、道路と住宅の間に段差はないか
公開情報 土地の成り立ちはどうか
災害リスクはどれだけあるのか
(ハザードマップ、「J-SHIS Map」などで調べる)

家を建てる際は、地震や水害によって地盤沈下や地盤沈下や液状化による建物の傾きなどが起こらないように、地盤改良を行ったうえで建設に入ります。

[ 2 ] 建物の構造
建物の構造も、強度に影響するポイントです。基本的に、新耐震基準を満たしていれば、家の耐震性に大きな違いはありません。しかし建物の構造によっては、地震への耐え方や仕組みが違っています。具体的な3種類の耐震構造と材質は以下の通りです。

●耐震
人命を守ることを第一に考え、柱や梁を強化して振動に耐える構造です。多くの建物に採用されています。

●制震
振動を吸収する部材を内部に組み込む構造です。柱や梁への負荷が少ないので、建物への被害を少なくできます。

●免震
建物と基礎の間に、免震装置を入れて揺れが直接建物に伝わりにくくする構造です。激しい揺れを緩やかに抑えられるので、家具の転倒も防ぎやすいというメリットがあります。

●耐震構造に関する記事はこちら

マンションの免震・耐震・制震の違いって?
マンションの免震・耐震・制震の違いって?

3種類の耐震構造の違いやそれらが導入されているマンションの特徴について紹介しています。

建築の様子
※イメージ写真

[ 3 ] 材質・工法
どのような材質や工法で建設するかも、耐震性を考えるうえで重要なポイントです。材質には大きく分けて、「木造」、「鉄骨造」、「RC造」の3種類があります。それぞれの材質ごとにどんな工法があるのかをご紹介します。

●木造
木造は軽量でしなやかな性質を生かした耐震性が特徴です。大きなメリットは、コストの低さや、工期の早さ、そして、十分なリフォームへの対応力があることです。注意点として、木造は基本的に防音性能が低くなります。工法によっては、火災やシロアリに弱かったり、設計の自由度が低く、リフォームしづらかったりすることもあります。木造の代表的な工法については以下の通りです。

工法 特徴
木造軸組工法 柱や梁、筋交いを組み合わせて造る工法
設計の自由度が高いため、増改築がしやすく、
大きな間口が取りやすい
木造枠組壁工法 2×4、2×6の柱に合板を合わせて面構造を造る工法
耐震性や防火性が高い
木質パネル工法 床と壁と天井パネルを工場で製造し、現場で組み立てる工法
工期が短く、品質が均一

●鉄骨造
鉄骨造は、鉄や鋼の粘りと材質のしなりによる耐震性が特徴です。耐震性能が十分にありつつ、リフォームへの対応力も存分にあります。ただし、鉄の特性上、音が響きやすかったり、錆びやすかったりする点に気を付けるようにしましょう。鉄骨造の詳細な工法は以下の通りです。

工法 特徴
軽量鉄骨軸組工法 柱や梁に軽量鉄骨を使用し、筋交いで補強する工法
工期が短く、品質が均一
重量鉄骨ラーメン工法 鉄骨の枠を使った工法
設計の自由度が高い、バルコニーと窓境に
壁を設置する必要がない

●RC造
RC造とは、鉄筋コンクリート造のことです。耐震性能が最も高く、耐久性も高い点が大きな強みです。一方で、RC造は木造や鉄骨に比べて建築費用が高く、重量が大きいため、建築には強固な地盤が必要となります。RC造の詳細な工法は以下の通りです。

工法 特徴
ラーメン工法 柱と梁で組み立てる工法
動かせない耐力壁がなく、設計の自由度が高い
壁式工法 床・天井・壁×4と合計6枚の資材で組み立てる工法
ラーメン工法よりも耐震性が高く、凹凸が少ないので家具の配置もしやすい

以上で紹介した3つの工法は、「RC造」、「鉄骨造」、「木造」の順に耐震性が高くなっていますが、2000年の建築基準法改正を機に木造の耐震性能も上がってきています。
また、同じ工法であっても、耐震等級が異なると、建物の耐震性が大きく異なる場合があります。それぞれの工法のメリットや注意点、耐震等級を比較したうえで、自分の条件にあった住宅を選びましょう。

●住宅の構造に関する記事はこちら

RC造とは?建物構造の種類やそれぞれのメリットを解説!

RC造について、ほかの構造との違いやそれぞれのメリットや注意点をご紹介しています。

[ 4 ] 基礎工事
基礎工事とは、地面と建物のつなぎ部分を造る工事のことで、重みや地震の揺れなど住宅にかかる力を地盤へ分散することで、建物の沈下を防ぐ効果があります。耐震性の大きなカギとなる基礎工事には、「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類があります。

家の構造模型
※イメージ写真

●ベタ基礎
鉄筋入りのコンクリートで立ち上がりの部分と床を一体化し、大きな面で建物を支える基礎構造です。面で支えることで、安定感が増すため、地盤が緩い場合や、重い建物を建てる場合によく利用されます。また、建物への湿気やシロアリの侵入を防ぎやすいこともメリットです。

●布基礎
コンクリートで立ち上がり部分を覆い、建物を点で支えます。面で覆うよりは、作業負荷や材料が少ないのでコストが安く抑えられます。もともと地盤が強い場合や既に地盤改良が行われている場合は、布基礎でも建物の重さを支えられることが多いです。。寒冷地では、地盤が凍結してしまうと、建物が押し上げられてしまう恐れがあるため、一般的な深度よりも深く掘らないといけません。そのような場合は、布基礎がよく利用されます。

以上のような違いを念頭に置きながら、信頼のできる業者を選んでいくとよいでしょう。

[ 5 ] 建物のメンテナンス状況
建物がどれだけメンテナンスされているかも、建物の強度に影響してきます。一般的に築年数が古いものほど耐震性が低いイメージがありますが、経年劣化はメンテナンスで改善が期待できます。定期的な耐震診断を行い、必要なメンテナンスができている建物であれば、強度が保たれている可能性も高いでしょう。

逆に耐震性のある建物でもメンテナンスが行われていない場合は、時間の経過とともに劣化が進み、災害時の被害が大きくなる恐れがあります。

地震に強い家は高額になる?
耐震耐久を高めるためには、家の壁の量を増やさなければならないため、必然的に費用がかさむ傾向にあります。このように、地震に強い家ほど高額になるのが一般的ですが、大手ハウスメーカーの住宅は既に耐震等級2〜3となっているため、地震に強いからといって、ほかのハウスメーカーに比べて、そこまで大幅な価格の変化がない場合もあります。

安心安全な家を選ぶなら長谷工がおすすめ!

地震の多い日本で今後も安心して暮らしていくためには、予期せぬ大地震に備えた家造りの進化や研究が必要不可欠です。そのため、長谷工コーポレーションには、「長谷工コーポレーション技術研究所」という研究施設があります。実物の建物と同じ環境が設けられた施設で、リアルな実験や研究開発を日々行っています。

たとえば、外壁タイルを始めとした仕上げ材を研究開発することで、内部のコンクリートや鉄筋の劣化を遅らせる取り組みをしています。外壁のタイルはただのデザインではないということですね!

タイル張りの様子
※イメージ写真

そのほかにも、長谷工グループでは、地盤、建物の構造、材質、メンテナンスプログラムなど、さまざまな角度から、安全なマンション造りの進化のために研究を重ねています。長谷工グループは、マンション造りに対して真摯に向き合っているんですね。

マンションを購入するなら、安心安全なマンション造りをしている会社から購入したいと考えている人は多いと思います。そんな人たちは、ぜひ長谷工グループでマンション探しをしてみてはいかがでしょうか?

長谷工グループのなかでも、分譲一戸建てや新築マンションの販売を行っているのが、株式会社長谷工アーベスト。株式会社長谷工アーベストでは、「住まいの会」に無料登録をすることで、お得な物件情報の配信や、住まいのプロへの無料相談でなど、さまざまな特典を受けられます。登録は3分程度で終了するので、ぜひ登録してみてくださいね!

情報提供:ホームインスペクター 田村 啓

さくら事務所所属ホームインスペクター/経営企画室室長。住まいや不動産の相談、個人向け一戸建て・マンション・収益物件インスペクションなどを担当。数多くの住まいや不動産の相談実績をもとに、SNSやYouTubeでの発信も行う。
HP:https://www.sakurajimusyo.com/