収納ガイド
これでスッキリ!ペットボトルの上手な収納方法を紹介
まとめ買いしたペットボトル飲料の保管場所に困っています。場所をとらずにスッキリと収納する方法を教えてください。

ペットボトルの収納方法は用途によって異なります。料理用ならばキッチンワゴンに収納したり、備蓄用ならばコンテナに収納したりするとスッキリするでしょう。
情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子
目次
場所を取りがちなペットボトルを上手に収納したい!
毎日飲む水やジュース、防災備蓄品としての飲料水など、ペットボトル飲料はまとめ買いをすることが多いのではないでしょうか?ですが、冷蔵庫に入れられる数は限られているので、入り切らないペットボトルの収納方法や収納場所に困ってしまう人は多いようです。
たとえば、500mlや2Lのペットボトルを12本入り、24本入り・・・といった具合に、まとめ買いすることも多いでしょう。その場合はサイズも重量もかなりあるので、段ボール箱のまま置いておくと場所を取られてしまいます。そのうえ、見た目にも生活感が出やすく、出し入れの手間もかかってしまうでしょう。
また、段ボール箱のままでの保存は、衛生的にもよくありません。段ボールは虫が付きやすく、長期保存には向かない素材であるためです。
このように、買い置きしたペットボトルの保管には意外と多くの問題点があります。しかし、収納のポイントを押さえれば、収納する方法や場所に困ってしまうなどといったお悩みを解決できます。そこで今回は、ペットボトルの保管に困っている人に向けて、ペットボトルを上手に収納するアイデアを紹介します。この記事を参考に、上手に収納してください。

ペットボトル収納のポイント
まずは、ペットボトルを上手に収納するための必要な4つのポイントを見ていきましょう。
用途で分ける
大量のペットボトルを全て1か所に収納するのではなく、「いつ、何のために使うのか」といったように、用途によって収納方法や場所を分けましょう。
たとえば、調理用の水や飲料などの日常的に使うものは、キッチンやリビングの近くに収納するのが便利でしょう。また、常温で飲める飲料なら、玄関に収納場所を設けることで、出かけるときに手軽に持ち出せます。
備蓄用の場合は、クローゼットや押入れなどに収納すると人目に付きにくく、また、生活動線を妨げることもなく保管できるでしょう。

サイズを確認する
ペットボトルを収納する際は、用途のほかにサイズでも分類してみましょう。500mlや2Lなどの容量や形などに応じて分けることで、どういう収納方法が合っているか判断しやすくするためです。
また、ペットボトルのサイズをそろえて収納することで、見た目の印象もよくなります。サイズの異なるペットボトルを同じ場所に収納すると、乱雑な印象になってしまいがちです。パントリーのような保管専用のスペースがない場合は、インテリア性も意識して収納することが大切ですよ。

日光が当たらない場所を選ぶ
ペットボトルを収納する場所は、なるべく屋内の日が当たらない場所にしましょう。
ペットボトル容器は、光を通すため、その光によって中身の風味が落ちる場合があります。また、ペットボトルに光が当たることで収れん火災につながる恐れもあります。収れん火災とは、太陽光がレンズ状の物体や透明の物体などによって反射・屈折して1点に集まることで起こる火災です。なるべく屋内で保管したり、直射日光が当たらないよう、カバーをかけたりして対策しましょう。
保存方法に関する詳しい注意は、ペットボトルのラベルを確認してください。

取り出しやすさを考えて収納する
ペットボトルの収納は、必要なときにすぐ取り出せるかどうかも重要です。毎日飲むペットボトルならば、取り出しにくいと小さなストレスになりませんか?取り出しやすい収納にすることで、ストックの追加もおっくうにならずに済みます。
たとえば、容量が大きく重いものは、なるべく下のほうに置くようにしましょう。こうすると、取り出しやすく安全です。

また、収納する際には消費期限を考慮して、期限の近いものから手前に並べましょう。こうすれば、消費期限がすぎて飲めなくなってしまうのを防ぎます。「消費するときは手前から、追加するときは奥から」というようにすれば、いつも安全に保管できますよ。
●併せて知っておきたい収納に関する記事はこちら

押し入れ収納のポイントを紹介します。
ペットボトルの上手な収納方法
ペットボトル収納に必要なポイントを押さえたところで、次は具体的な収納方法を見ていきましょう!ペットボトルの用途に合わせた、4つの方法をご紹介します。
コンテナ収納
災害時用に水を備蓄している人は多いでしょう。これは定期的に新しいものに入れ替えるものの、長期的に保管することになるものですよね。こうした用途のペットボトルを収納するのに向いているのが、コンテナ収納です。
コンテナには蓋が付いているので、日光はもちろん、温度の影響も受けにくいため、保管に向いた状態になります。ほこりや小さなゴミなどが入りにくいのも嬉しいですね。
また、コンテナは、大容量なのでスッキリとした収納ができるのも特長です。コンテナの大きさによっては、ペットボトル以外の備蓄品も一緒に収納することもできます。ほかにも、積み重ねて収納することも可能なので、スペースが限られている人にはぴったりでしょう。
そして、キャスター付きのものにすれば、掃除をする際にも手軽に移動できます。500mlのペットボトルでも、複数個になればかなりの重さになりますから、安全かつ簡単に移動させられるかどうかは重要なポイントですね。

ワゴン収納
ここからは、備蓄用以外の日常的に使うペットボトル向きの収納方法をご紹介します。
デザイン性に優れ、種類豊富なワゴンは部屋の雰囲気に合わせたものを選ぶことで、あえて見せる収納にもできて一気におしゃれな印象になります。
また、家電と壁などのわずかなすき間に入るコンパクトなスマートワゴンも便利で、デッドスペースをうまく活用できます。キャスターが付いていて、取り出しやすさも兼ね備えた優れものです。

ラック収納
取り出しやすさを優先する場合には、ラック収納がおすすめです。ラックのなかには高さを変えられるものや、キャスターを付けられるものなどがあり、用途によって使い方を工夫できます。インテリアにもなじみやすいので、見せる収納にも、隠す収納にも使えますね。
ラックのなかには、置きたいスペースに合わせてパーツをそろえ、自分でカスタマイズできるものもあります。スペースにぴったりフィットさせたい場合は、こうしたものを自作してもよいですね。

そのほかの自分でできる収納アイデア
上でご紹介した4つの方法のほかにも、工夫次第でペットボトルをスマートに保管できるオリジナルの収納スペースが作れます。いくつか、アイデアをご紹介しましょう。
棚板を増やす
食材や食器を入れるキャビネットの中に、さらに棚板を増やすことで、ペットボトルを寝かせて収納できる専用のスペースを作ることが可能です。もともとある棚に、ひと工夫するだけでペットボトルが収納しやすく取り出しやすくもなるでしょう。

板やすのこを活用する
板やすのこを使って、オリジナルの収納ボックスを作ります。自由にデザインできるので、部屋の雰囲気に合わせて作るとインテリアになじんでおしゃれです。材料は100円均一ショップやホームセンターで、購入できます。

ファイルボックスを活用する
数本程度の少ないペットボトルを収納する場合には、ファイルボックスを活用するとスッキリと見せられるでしょう。
収納棚にただペットボトルを並べるのではなく、ファイルボックスを活用することで、種類やサイズごとに整理できます。
また、A4のクラフトファイルボックスにリメイクシールを貼ることで、インテリアになじんだ、見せる収納にすることが可能です。

500mlは立てて2Lは寝かす
シンク下の引き出しは深いので、ペットボトル収納に活用できます。500mlペットボトルは立てて保存、2Lのペットボトルは寝かせて保存しましょう。
サイズが異なるペットボトルをまとめて管理したい場合、こうすれば雑然とせず1か所に収納できるので、ストック量が一目で分かります。

ペットボトルは用途に合わせて収納しよう!
ペットボトル飲料は、段ボールに入れたままにせず上手に収納する必要があります。普段用か備蓄用かによっても収納方法や収納場所は変わってくるため、収納する際は用途をしっかりと分けることが大切です。
アイデアを参考に自分に合った収納方法を見つけて、快適な生活空間にしましょう!

ペットボトルは調理や飲用、備蓄用のペットボトルは生活に欠かせないものです。だからこそ、用途に合わせて上手に保管する必要があります。今回ここでご紹介した収納方法やアイデアを参考に、見た目も機能も満足できる収納の仕組みを作ってくださいね。
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食品ストックの上手な管理法

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子
整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。