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収納ガイド

2017.06.29 更新:2019.06.11

Question

押入れを使いやすくするための収納アイデアとは?

先日、久しぶりに友人が遊びに来てアルバムを見ることになったのですが、押入れに入れたはずのアルバムが見つからなかったり、別の思い出グッズが出てきて話が脱線したり…。お目当てのモノがなかなか見つからず困ってしまいました。押入れの収納を見直したいと思っています。押入れの収納のポイントについて教えてください。

Answer

押入れの収納は5つのゾーンに分けて、使用頻度に合わせた収納をしましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

日本の家屋には昔からたっぷり入る押入れ収納があります。
たっぷり入るがゆえに、どんどんモノを入れてしまって「気が付けば広くて大きな押入れ空間は物置状態!」なんてことになっている方はいらっしゃいませんか?

・普段使わないけれど捨てられないモノ
・捨て方が分からずなんとなくしまってしまったモノ
・あったことすら忘れて何年も置きっぱなしになっているモノ

これらを押入れにため込んでしまっている方は、「場所の無駄遣い」をしないよう、押入れの収納を見直してみましょう。

押入れも家の貴重なスペースです。しっかりと使いこなして、出し入れしやすく、たっぷり入って使いやすい空間づくりを目指しましょう!

押入れのある和室
※イメージ写真
押入れの奥行き感を知ろう

押入れのような広くて大きな空間は、かえってどう使えばいいのか分からず大きなモノや段ボールを押し込みがちです。

これは押入れの特徴、「深い奥行き」が関係しています。
現在の日本の家屋はクローゼットで奥行き60cm、押入れは奥行き90cmが一般的です。
布団はシングルで幅90㎝たたんで収納するには必要な寸法となりますが、それ以外の用途で使うとなると奥が広く、ドンドン詰め込んでしまいがちになるのです。

奥と手前で分けて収納

押入れに限らず、奥行きの深い収納は奥と手前に分けて使用します。
押入れの場合、以下の5つのゾーンに分け、それぞれの用途・使い勝手に合わせて収納すると良いでしょう。

・天袋(てんぶくろ)
・上段奥
・上段手前
・下段奥
・下段手前

空の押入れ
※イメージ写真
押入れの天袋:使用頻度が低いモノを収納
天袋
※イメージ写真

押入れの上にある天袋は手が届きにくかったり、目線も届きにくいため、普段使うモノや重たいモノの出し入れには不向きです。

以下のような、普段あまり使わず出し入れの少ないモノや、使用頻度が低いモノを収納します。

・思い出の物
・クリスマスツリーなどの季節の装飾品
・シーズンオフの衣類
・1年に1回程度の旅行にしか使わないボストンバッグ

中身がひと目で分かるようにラベリング
天袋は出し入れしにくい場所なので、ボックスにしまった場合は必ずボックスにラベリングをしましょう。そうすることで、わざわざボックスを下ろして中身を確認する手間を省くことができます。

使わないモノがないか見直そう
また、天袋が物置き化している原因は、空き箱や、何年も使っていない家電など、目的なく置いてしまっているモノです。

一度、中のモノを全て出して見直しをしてみましょう。使わないモノをしまっていたために、貴重な場所を無駄遣いしていると気が付きます!

押入れの上段:使用頻度が高いモノを収納

一般的な押入れは中棚が高さ80㎝~90㎝にあります。ちょうど、人の腰から上の高さで一番使いやすい=ゴールデンゾーンに当たる上段部分は大変出し入れの入れのしやすいエリアです。

コの字ラックと引き出しで空間を有効活用
毎日使う布団を収納する場合は、コの字のラックを設置し、その下に高さ30cm程度の押入れ用引き出しを収めます。 引き出し収納には洗い替えや来客用のシーツ、枕カバーなどを収納すると、布団類一式をそこで管理することができます。

押入れにセットしたコの字ラック

一緒に使うモノ同士でまとめることで、使う時のアクション数を減らし、家事の時短に繋げましょう。

空間を奥と手前に区切って収納
また、布団のようなかさばるモノの収納以外に、雑多なモノやよく使うモノをしまう際は、カラーボックスを使用して空間を奥と手前に区切って収納しましょう。

・薬箱
・裁縫セット
・お子様の学習用品

など、毎日使うモノを収める空間ができますよ。

高さを利用して掛ける収納も可能
押入れ内部の高さも利用し、奥に3段のカラーボックスを置くことで、空間を最大限使い切ることができるでしょう。手前には突っ張り棒などを設置し、クローゼットのように掛ける収納を増やすことも可能ですね。

押入れの下段:出し入れの少ないモノを収納

押入れ下段も手前と奥で収納の使い方が異なります。下段の奥はかがんでモノを取らなければいけなくなり、モノの出し入れがしづらくなります。

ですので、下段奥には季節家電やキャリーケースなど出し入れの少ないモノを頻度に合わせて工夫して置くようにしましょう。

キャスター付きでモノを動かしやすく
また、キャスター付きの押入れ専用棚や、収納ケースを利用することで、収納をグッと使いやすくすることも可能です!広い空間は、モノを動かしやすく工夫して使いこなしましょう!

●キャスター付き収納の収納に関する別の記事はこちら

キャスター(小さい車輪)付き収納を活かして、片付けや掃除をもっと便利に!

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収納力抜群の押入れは使い方次第で便利に

押入れはリビングに面した和室に備え付けられていることが多いです。家の中心の収納と言っても過言ではないほど重要な場所にあり、収納力もたっぷりあります。

現在ではDIYブームもあり、押入れの扉を取って押入れを書斎に変化させたり、子どもがいる家庭であれば、赤ちゃんの間はオムツセットやお昼寝セット、幼稚園生の間はおもちゃなど、子どもの成長に合わせて収納の中身も変化させたり。

パソコンも日々アップデートしているように、押入れもご家族のライフスタイルによって使い勝手がよくなるようにアップデートしていきましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。