収納ガイド

2017.03.30 更新:18.04.09

Question

衣類収納術の基本とは?

増えてしまった衣類の収納方法がわかりません。クローゼットや引き出しのどこに何があるか把握できずずっと着ていない洋服もたくさんあるような気がします。どうしたら上手に衣類の管理ができるのでしょうか。

Answer

まずは衣類の整理収納の手順を理解し、その上でしまう場所や衣類の種類別に収納のコツをつかみましょう。毎日の身支度がラクになりますよ!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

モノの量や種類はライフスタイルの変化によって変わります。特に衣類は、年齢や働き方によっても大きく変化するものです。毎日の身支度のしやすさを重視した、適度にゆとりのある収納を心がけましょう。

衣類収納の基本手順

服をしまうためには、まずスペースを作ることが必要ですよね。なかなかできないこの作業もやり方がわかれば簡単!手順に沿って片づけを進めれば、誰でも衣類の整理はできるものなのです。ここでその秘訣を伝授していきましょう!

衣類の整理収納5つの秘訣
[ 1 ] 洋服を全て取り出す
・衣類を取り出す時は、スカート、パンツ、トップスなど「種類別」にまとめましょう。
・これまで全く着ていない洋服、値札がついている洋服、シミやほつれがある洋服など、改めて外に出すことで見直せます。 ・この作業により、自分の全洋服量や服の趣味・傾向を把握できます。

[ 2 ] 「着る」「着ない」「迷う」で分ける
・ただ捨てる目的ではなく、取り出した洋服を「着る」「着ない」「迷う」というワードで判断します。

[ 3 ] 「着る」「着ない」の判断基準
・着る洋服
クローゼットや押し入れに収納しましょう。

・着ない洋服
サイズアウトした洋服、シミやほつれがある品、ここ1?2年着ていないモノは手放しましょう。方法は問いません。リサイクルに出したり、譲ったりして、できるだけ早くその場からなくしましょう。

[ 4 ] 「迷う」洋服の保管方法
上記の中で、最も判断が難しいモノは着るか着ないか「迷う」洋服です。対処方法を探っていきましょう。

・「迷う」ボックスを1つ作り、迷った洋服を収め、見直しをするための期限を決めます。
・ラベルに期限を書き、クローゼットの隅の方など見える場所に置いて、期限が来たら必ず見直します。ここで整理のレベルを1段上げましょう。
・「着る」服と「迷う」服は別保管することもポイントです。

[ 5 ] 「思い出の洋服」の保管方法
・洋服やモノなど思い出があって手放せないモノについては、まず蓋つきの「思い出ボックス」を作って入れましょう。 ・「思い出の服」はクローゼットではなく、別のところに保管しましょう。

場所別衣類収納のコツ

何となく衣類整理のコツがつかめてきたでしょうか。それでは次は「しまう場所」について考えていきましょう。

クローゼット
クローゼットは服を収納するツールです。ここにどう収納するかにより、衣類の使いやすさは大きく進展します。詳しくは「クローゼットの収納術とは?整理されたクローゼットで洋服選びも快適に!」をぜひご覧ください。

クローゼットの収納術とは?整理されたクローゼットで洋服選びも快適に!

以下にそのエッセンスを列記します。まずは基本のタイプから。

■クローゼットのタイプ
・ウォークインクローゼット
人が歩くスペースがあるクローゼットのこと。クローゼットを1つの部屋に独立させた収納となります。

・壁面クローゼット
人が入るスペースがいらないので、ウォークインクローゼットと同じ面積であればよりたくさんの洋服をかけることができます。

■クローゼット収納の3原則
[ 1 ] クローゼットは「かける収納」と「たたむ収納」の2種類がメインの収納法となります。

[ 2 ] 使用頻度に合わせて収納の定位置を決めます。

[ 3 ] クローゼットの中・下部→「たたむ衣類」「吊るす衣類」&使用頻度の高いモノを収納、上部(枕棚)→使用頻度の低いモノを収納となります。

■出し入れしやすい収納のポイント等
・クローゼットにおける「かける収納」は、全体の7割~8割までを心がけましょう。ハンガーにかけてある洋服と洋服の間に手がスッと入る程度の混み具合です。詰めすぎると出し入れしづらくなります。

洋服の丈が揃うように吊るすことにより、下段の収納スペースも有効活用できます。
・ハンガーも揃えると見た目がスッキリします。たくさん衣類をかけたい場合は、薄手のハンガーを選びましょう。

押し入れ
押し入れは通常、奥行きが90cm前後あります。用途や目的に合わせて、棚やラック、カラーボックスなどを大いに活用しましょう。

[ 1 ] 前後に仕切って考える
奥行きが深い押入れは、空間を仕切ることから作業が始まります。高さ・幅・奥行きで四角く仕切るのがポイントです。手前が「使用頻度が高いモノ」、奥が「使用頻度が低いモノ」を収納します。

[ 2 ] 手の届きやすいハンガーを上段に
人は「目から腰」の高さにあるものが一番使いやすいと言われます。よく着る洋服が、こうした手の届きやすい場所にあるととても使いやすくなります。

[ 3 ] 下段は重い衣装ケースを
「たたむ衣類」での収納量は、「かける収納」の2割増とも言われています。たくさん入る衣装ケースをキャスターつきにすると、動かしやすくお掃除もラクです。

子ども部屋
子どもが自分で片づけられるようにするには、子どもが使いやすく出しやすい収納のしくみを作ることが大切です。

[ 1 ] 子どもの目線に合わせる
子どもが自分で着替えられるように、目線が低い位置に子ども服の収納場所等を設けます。タイミングを見極めて、徐々に自立を促すようにしましょう。

[ 2 ] 1ジャンル1ボックスのざっくり収納を目指す
小さな子どもにとって、細々と分けた収納はハードルが高く、元に戻すことが難しくなってしまいます。1ジャンル1ボックス収納程度の「ざっくり収納」を目指しましょう。そうすることで、子どもでも無理なく元に戻すことができます。

脱衣所
現在では、脱衣所で乾燥機や浴室乾燥を利用する方も増加しています。パジャマや着替え、下着の収納にここを用いて、着替えやお洗濯後の効率のよい動線を維持しましょう。

[ 1 ] 収納する数をあらかじめ決めておく
脱衣所は洗剤、タオルなどアイテムも多い場所になります。そこに下着類などを収納することになれば、なおスペースが必要になります。あらかじめ「1人何着」等とルールを決めて、洗濯時にその分入れ替えてローテーションするようにしましょう。

[ 2 ] 人物別収納でわかりやすく
衣類を脱ぎ着する場所ですから、スピーディな出し入れが必要となります。引き出しやカゴなどに「人物別収納」をしましょう。人物別にまとめた方がごちゃつきにくく、自分の使いたいモノがすぐに見つかります。ラベルなどを貼って、さらにわかりやすくすることもポイントです。

アイテム別衣類収納のコツ

さて収納場所ごとのコツがわかったところで、次はアイテム別に収納の仕方を学んでいきましょう。少しの手間で大きな収穫がありますよ!

下着、インナー
引き出しの中で乱雑になりがちな下着。?下着やインナーと一言で言っても、素材や大きさ・形も豊富で多種多様です。

[ 1 ] 仕切り版で空間を分ける
衣装ケースや引き出しの中の空間は、可動できる仕切りやカゴを使って、アイテムごとに混ざらないように分けます。

[ 2 ] たたみ方で空間の無駄遣いをなくす
下着のように細かい衣類は、四角くたたんで小さくまとめることができます。折った際にできる輪を上にして立てて並べるようにしましょう。そうすると、輪の部分が下着のインデックスになります。たたんだ高さに合った、浅い収納ケースを選ぶこともポイントです。

Tシャツ、カットソーなどのトップス
Tシャツ類は四角くたたみ、やはり輪を上にして収納します。重ねず立てて収納することで上から見た時に引き出しの中が見やすくなり、また取り出しやすくなります。自立しないような生地のトップスなどは、カゴで仕切ったり、ブックスタンドの使用で補助することをおすすめします。

ズボン、スカートなどのボトムス
素材によって「かける収納」と「たたむ収納」に分けます。

[ 1 ] ハンガー選びがポイント「かける収納」
シワになりやすいズボン等のボトムスは、ハンガーにかけます。ズボンやスカートは専用ハンガーを使うことで、滑り落ちたりシワができたりするのを防ぐことができます。

[ 2 ] 生地がしっかりしている衣類は「たたむ収納」
生地が厚くしっかりしているボトムスはたたみます。引き出しの高さと幅に合わせ四角くたたむと収納力もアップします。

ワイシャツ
ハンガーがけしているワイシャツを、隙間なく収納してしまうことがシワの原因です。収納する際は詰め込みすぎないように、ワイシャツ同士に適度なスペースを空けるように心がけましょう。

スーツ類
ハンガーは厚みのあるものを選びましょう。厚めのハンガーは「型くずれ」はもちろん、スーツの間に隙間を作ってくれて通気性がよくなり、湿気対策にもなります。

毎日着るスーツは、見えないほこりがたくさんついています。ブラッシングをしてカビや虫食いが出ないように予防して、キレイを維持しましょう。

コート類
[ 1 ] 湿気予防が肝心!
コートやダウンなどのアウターは、普段着ている衣服の中で一番外気にさらされる品です。また、湿気等と一緒にニオイや小さなホコリ等も吸い込んでいます。一度着たコートやダウンはよく乾かしてから収納場所に戻しましょう。

[ 2 ] ボリュームのあるアウターはたたむ
コートやダウンなど冬のアウターはかさばり、収納場所にも困ります。アウターをハンガーに「かける」という既成概念を一度取っぱらい、シワになりにくいモノはたたむことも考えてみましょう。

子ども服
[ 1 ] 見直すタイミングを決める
季節ごとや学期ごと、という風に子ども服をチェックするタイミングを決めると、「お下がりの子ども服を着ないままサイズアウトさせてしまった」「いざ着ようと思ったら虫食い穴があった」などという事態を防げます。定期的に確認できるような簡単なルールを作りましょう。

[ 2 ] 子ども服収納はゴールデンゾーンに
大人より着替え回数が多い子ども服は、一番使いやすいと言われるゴールデンゾーン(目から腰の高さ)に収納しましょう。その際、「子どもの視線」でのゴールデンゾーンを意識することが重要です。

着物
着物は湿気が大敵!着物を脱いだあとは、ハンガーにかけて陰干しします。着物には洋服と違って「決まったたたみ方」があります。たたんだ着物は購入時についてくる「たとう紙」に収め、桐箱や着物ケースに収納しましょう。シワを予防してくれる効果もあります。

パーティ服
着用頻度の高くないドレス等は都度のお手入れが重要。クリーニングを終えたら付属ビニールを外し、不織布カバーを使用することをおすすめします。

カバンや帽子
[ 1 ] 収納グッズを上手に使う
ブランドバッグは専用の保存袋に、その他のバッグは不織布等の袋に、双方とも型崩れしないようにして入れ、ファイルボックスやブックスタンドに立てて収納するのもよいでしょう。中身が分かるように荷札に「○○バッグ・グレー」などラベルリングをすると同じブランド袋でも迷いません。オシャレな荷札でラベリングを楽しむのも良いですね!

エコバッグやパーティバッグなど自立しないバッグも、ファイルボックスなどの収納グッズを上手く利用しましょう。管理がしやすくなりますよ。

[ 2 ] 「かける収納」で取り出しやすく
S字フックにかけ、取り出しやすく収納するのもおすすめ。ただし、かけすぎないように厳選して収納することがポイントです。

衣類収納の悩み解決法

収納に関する悩み…人によりその種類は様々ですが、ここでは代表的な衣類収納の悩みを取り上げて、その解決法を見ていきましょう。

衣替えが面倒
衣替えを簡単にする方法は、中身だけを入れ替えれば済むようにシーズンオンとオフそれぞれの収納場所を決めておくこと。
シーズンオフの衣類の収納場所としては、クローゼットの枕棚、押し入れの奥等が挙げられます。シーズンオフの衣類は、通気性がよく軽い布製のケースに入れておくこともポイントです。シーズンオンにたたんで収納している衣類は、衣替えの際はオフのモノと場所を入れ替えるだけにします。オン・オフで収納を入れ替えるだけで手間暇かけずに衣替えをしましょう。

使いたいモノがすぐに出ない
・見やすく収納する
収納とは、「使うモノを使いやすく収める」という意味があります。「使いやすさ=見やすさ」と捉え、空間を整えることを意識しましょう。

・使わないモノは手放す
自分に合った「適正量」とは、クローゼットの中で自分が管理できる量です。「今持っている洋服を手放してでもその服が欲しいのか?」「同じような洋服を持っていなかったか?」と、購入する際によく考えるとむやみに服は増えません。自分でルールを決めて、随時見直す習慣を持つことが大切です。

出しっぱなしのモノが多い
・脱ぎっぱなしにしない意識
脱いだモノはすぐに片づけるという意識を持つことが大切。ただ、置き場所に悩むこともあるでしょう。そのような場合には「一時置きカゴ」を作ることをおすすめします。すぐにお洗濯しないモノや、脱ぎっぱなしのパジャマなどはこの方法でしっかり定位置を決めておきましょう。

・収納方法を見直す
雑誌や収納本を見て同じように収納してみたけど何だか 散らかる、という話をよく耳にします。自分のライフスタイルに合った片づけの仕組み作りをすることが解決への鍵です!「整理」をすることでモノの量を知り、使いやすい収納の仕組みを作りましょう。

子ども服の収納術とは?
下着やインナーなど細かい衣類の収納術
カバンや帽子などファッショングッズの収納術とは
衣替えでシーズンオフの洋服をすっきり収納する方法とは
意外と困るズボンの収納!ズボン収納のノウハウとは?
かさばるコートが収納しきれない!コートの上手な収納方法とは?
押入れを使いやすく!押入れの収納アイディア

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。