収納ガイド

2017.04.07 更新:17.11.28

Question

子ども服の収納術とは?

下の子が生まれて家事や育児に大忙しの毎日です。そろそろ新しい子ども服を購入したいのですが、すでにクローゼットがいっぱいで困っています。どんどん増える子ども服を上手に整理収納する方法はありますか?子ども服の収納術について教えてください。

Answer

子ども服が増える原因を改善して「着せたいタイミングですぐ出せる」収納術をご紹介します。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

お子様の年齢と共にどんどん増えていく子ども服。
お祝いでいただいたり、おさがりを譲ってもらったり、兄弟おそろいを買ったり…。

大泣きしてかいた汗や外遊びでの泥汚れ、食事のときの食べこぼしなどを考えると、「着替えは多いほうが安心だから」とつい数を増やしてしまいがちです。

気がつけば子ども服が山盛りなのに、いざ着せようと思ったら、もう小さかった…
そんな経験はありませんか?

「着せたいタイミングですぐ出せる!」子ども服の収納術を紹介します!

出しやすく戻しやすい子ども服収納術の基本とは?

子ども服が多すぎませんか?把握できる量ですか?

「収納」とは「使うモノを、使いやすく収める」こと。
ただ詰め込む…のとは違います。

7割~8割の収納を心がけて
「取り出しやすく、戻しやすいこと」が、片づけやすいと感じる基準。
服を取り出すときに収納スペースの中に手が入る量を目指しましょう。目安は、引き出しや棚など収納スペース全体の7割~8割です。

100円グッズを活用し立てて収納
子ども服をたたんで引き出しに収納するときは、輪を上にして立てて収納します。
100円ショップにある仕切りカゴやブックスタンドを使うと倒れず、また何があるか見やすいため取り出すのがラクになりますよ!

子ども服収納はゴールデンゾーンに
大人より着替え回数が多い子ども服は、一番使いやすいと言われるゴールデンゾーン(目から腰の高さ)に収納しましょう。

段を入れ替えるだけで収納を可変させることができる引き出しは便利です。
お子様が自分で着替えられるように、低い位置に子ども服収納を設けるタイミングを見極めて、徐々に自立を促すようにしましょう。

お子様の成長に合わせて、一度決めた段にとらわれることなく、使いやすいように子ども服の収納を見直すとよいですね。

収納方法を工夫して子どもが自分で取り出せるクローゼットに!

クローゼットの中についている一般的なハンガーパイプの高さは160cm~180cm。小さいお子様にとっては高すぎる位置にあるため、一人で子ども服を取り出すことができません。

子ども目線のハンガーパイプを追加
そこで、押入れとクローゼットに兼用可能な、ハンガーラックを1つ追加して、もともと設置されているハンガーパイプと上下で2段使いにします。押入れと兼用のハンガーラックなので高さが90cmと、ちょうど子どもの目線の高さになります。

下のハンガーパイプには毎日着ている登園用の制服や、シーズンオンの服をかけます。上のハンガーパイプにはシーズンオフや丈が長めの服をかけるようにしましょう。

カラーボックスにカゴを入れて収納
そしてハンガーラックの横にカラーボックスを置いて、カゴを入れ収納スペースを作ります。カゴには、毎日使う幼稚園バッグや登園グッズ、下着類を入れます。

カゴの高さは、13cmぐらいにして空間の高さに余裕を持たせます。子どもの視野は意外と狭く、見えないだけで「ないない」と探してしまいます。カゴの高さを低くし、カゴを引き出さなくても中に何が入っているのかわかることで、ママに尋ねてくることも減りますよね。

このようにハンガーラックを一つ追加するだけで、子ども用の家具を新たに購入しなくても、低予算で今の子どもに合った収納スペースを作ることができますよ!

子どもに合わせた収納環境を
朝の忙しい時間は、お子様が自分で服を着用するより、私が手伝った方が早い!と思われる方もいらっしゃいますよね。最初から、完ぺきに身支度ができるお子様はなかなかいません。

少し環境を変えてあげることで、まずは自分で服が取り出せた!という小さい成功体験ができます。そして、小さい成功体験を積み重ねることで、自然と自立への道が促されます。

クローゼットにはハンガー収納で家事を短縮
また、子ども服に限らず、洋服収納に時間がかかってしまっている人はぜひハンガーを活用してみてください!ハンガーを活用することで、家事の時短につながるのです。

たたんで収納した場合は、収納での工程が4つになります。
1.干す→2.取り込む→3.たたむ→4.しまう

洗濯用のハンガーとクローゼット用のハンガーを同じものに統一することで、干した衣類が乾いたらそのままクローゼットへかけることができるのです。

1.干す→2.取り込む→3.かける
そうすることで、洋服を収納するまでの工程が3つに短縮され、さらに最も時間がかかる“たたむ”という工程をを省くことができるのです。

子ども服が増える原因別収納術「まだ着られる」

「弟妹のためにおさがりとして置いておきたい」「来年もう一度着せたい」
などの理由でとっておくことに決めた子ども服は、落ちない汚れや生地の傷みがないかを確認してから保管します。

通気性の良い収納ボックスを用意
紙袋や段ボールに入れて収納してしまうと、虫食いやダニの原因になります。軽くてフタができ、通気性の良いソフトな「おさがりボックス」を用意しましょう。

すぐに使わない子ども服はクローゼットの上段、枕棚に置きます。上段は手が届きにくいのでボックスには取っ手があると便利です。

ボックスに入るだけ持つ
おさがりボックスに入れて収納する際は「ボックスに入るだけ持つ」つまり、入れ物に合った量(=適正量)を維持することで、とっておく子ども服の増えすぎ防止になります。

ベビー服はジップ付き保存袋に
ベビー服は小さいので、ジップ付き保存袋でサイズごとに小分けにしてからおさがりボックスに入れます。

「80センチ・男・長袖」のように具体的なラベルをつけることでよりわかりやすくなり、衣類整理もはかどります。

子ども服が増える原因別収納術「捨てられない」

「3回くらいしか着ていなくてキレイなのにサイズアウトしてしまった…」
「着る機会はないけれど捨てるには抵抗がある…」
なんてことも、子ども服ではよくある話。

着る機会がないモノは人に譲る
子ども服は「捨てる」以外にも、「手放す」手段はあります。

人に譲る、リサイクルショップ・フリーマーケット・バザー・オークション・衣類回収を利用する、寄付をする、など、価値があるうちに必要としている人に譲りましょう。 愛着があったモノでも、どこかで誰かが大事に使ってくれると思えば手放しやすくなります。

思い出の子ども服は「思い出ボックス」へ
「着る機会はないけれど、この子ども服には大事な思い出が詰まっているから…」
という場合には、衣類だからとクローゼットにしまい込むのではなく、「思い出のモノ」として大事にしたいですよね。

そんな子ども服には「思い出ボックス」を用意しましょう。
思い出のモノは、将来、成長した子どもへのギフトになるよう残すものを厳選しましょう。

ボックスがあふれるときは見直しのタイミングです!

写真で思い出に残そう
思い出ボックスに入りきらない子ども服のおすすめの保管方法は、その服を着ている姿を写真で残すことです。コンパクトな写真になることで気軽に見返すことができますし、着ている姿や当時の様子がより鮮明に見えてきますよ。

子ども服が増える原因別収納術「片づける時間がない」

今できる片づけを少しずつやる
子どもの人数はご家庭によって様々ですよね。子どもの人数が多いご家庭の場合は、年齢の大きい子どもから一人ずつ整理していきましょう。一気に、全員分の服に手をつけてしまうと、服の数が多すぎて全体量を把握するだけで半日かかってしまう、なんてこともあります。

子ども服の整理の方法には手順があります。
以下の手順で整理をしましょう。

子ども服の整理の手順
今着る服→お下がりにまわす服→譲る服→処分する服

まず、上のお子様の子ども服から整理をすることで、お下がりの子ども服を分けることができます。
次に、お下がりの子ども服を把握することで、2番目、3番目のお子様用の子ども服をダブって購入してしまうという心配もなくなります。

しっかり整理を行うことで時短収納へと繋がります。

アイテムごとにグルーピングをして収納
時短収納のおすすめは何といってもグルーピングです。一般的にはトップスの引出し、ボトムスの引出しという風にアイテムごとに引き出しを分けているのですが、これを使用別アイテムごとにグルーピングします。 以下のように子ども服をグルーピングして収納しましょう。

朝の着替えグループ
トップス、ボトムス、靴下

夜の着替えグループ
パジャマ、下着

これは、小さい子ども服だからこそできる収納かもしれません。こうすることで、洗濯から帰ってきた服もワンアクションで元に戻すことができます。

子どもは身支度に時間がかかるので、できるだけアクション数の少ない収納を取り入れたいものですね。お子様にとっても、朝と夜の身支度をワンアクションで行うことができるので、一石二鳥ですね。

ラベリング収納術でみんなが片づけられるように
そして、時短効果を促すのはラベリングです。

お片づけをひとりでがんばりすぎていませんか?
本当は家族も手伝いたいけれど、どこに何があるかわからなくて手伝えないのかもしれません。

ぜひ情報共有の強い味方、ラベリング収納術を利用しましょう。

ごみ置き場に行ったとき「かん」「びん」「ペットボトル」とラベルが貼ってあると、自然と分別できますよね。ラベリングには教えてもらわなくてもわかる効果があるのです!

場所がわかれば「たたんだ洗濯物をタンスにしまってほしい」「Tシャツをとってきてほしい」のように、お願いしやすくなりますよ。

子ども服収納術が子どもの自立を促す

子ども服を定期的に見直す
子どもの成長はあっと言う間です。靴も半年毎に買い替えた方がいいぐらい!気づいたら、子ども服や靴が部屋にあふれていた…とならないためにも定期的な見直しが大切です。

季節ごとや学期ごと、という風に子ども服を見直すタイミングを決めると忘れずにすみます。こうすることで、お下がりの子ども服を着ないままサイズアウトしてしまったなんてことや、いざ着ようと思ったときに、ボタンが取れかかっていたなんてことを防ぐことができます。

ライフスタイルにあった適正量を持つ
服は着てこそ意味があります。 ライフスタイルに合った衣類の量(適正量)を維持しましょう。
お子様の成長にあわせて子ども服の収納も変化させることが大切です。

自分では衣類の管理ができない年齢のお子様にも少しずつ関わってもらい、上手に大人と一緒に管理できるようになるとよいですね。

成長のタイミングに合った子ども服収納の仕組みを作ることは、お子様が「一人でできた!」を実感できることにもつながり、自立を促すよい経験のひとつとなるでしょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。