収納ガイド

2018.03.13

Question

かさばるコートが収納しきれない!コートの上手な収納方法とは?

コートが多くてクローゼットが閉まりません。気に入ったらつい買ってしまうため、どんどん増えるのが悩みです。特にダウンコートは6着もありますが、だいたい着るものは決まってしまっています。どのように収納していけばよいのかアドバイスをお願いします。

Answer

まずは今、気に入っているコートを選びましょう。ダウンならば圧縮するという方法も!

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀

冬物の衣類はかさばりますよね。特にオフシーズンになると収納スペースがパンパン!コート類は特にかさばりがちに。「たたんで収納してもいいの?」「吊りっぱなしでいいの?」などというコートの収納に関するご質問をよくいただいています。

今回はそのようなコートの収納についてご紹介します。
いろいろ収納方法を考える前に、持っているコートを見直してみましょう。大切に収納しておきたいコートはどれなのかを選ぶことから始めます。

まずは、よく着るコートの状態から見ていきましょう。お気に入りのコートはよく着るので、痛みがちです。次のシーズンでも着られるものなのかどうかを判断していきます。

・毛玉が目立つ
・ほつれている
・生地が薄くなっている
・袖等が傷んでいる
・薄汚れが気になる

よく着ている分、傷んでいることがままあります。このような状態の場合は、リペアをするか、今シーズンで処分するかを判断します。

次に、あまり着ていないコートの「着ていない理由」を考えます。
形が古い、昔流行ったコートをそのままにしていませんか?昔流行した形が、何年かしてまたトレンドになることもありますが、実際にはそのシーズンのコートを買うことがほとんどです。今こそ、自分に似合うモノを改めて選んでみてはいかがでしょうか。着ないであろうコートをしまうスペースはもったいない!余計なコートが入っていた分、毎日の衣類のスペースとして活用しましょう。

また、「着ていないけれど高かったので手放せない」コートもありますよね。そうして着ないうちに劣化したり、似合わなくなったりして、着たくても着るチャンスがさらになくなります。このようなコートも手放すか、または価値があるものであれば売るなどして整理をしていきましょう。大切なのは、「よく着る大切なコート」をきちんと収納して、長持ちさせることです。

余談ですが、コートの場合は、「重さ」が原因で着なくなることもあります。年齢を重ねると重いコートがつらくなるのです。このような場合も、軽く感じることはなくなるため、もう着ることはないと考える方がベターです。私自身も重いコートはもう着ることはほとんどないですね…。

いずれにしても、まずは自分に似合うコートを厳選して、大切に着ていってくださいね。

まとめて収納が基本。シーズン外は開けずに過ごす

コートは使用しないオフシーズンが長いため、収納する前にきちんとケアすることが大切です。多くの方はクリーニングに出されるかと思いますが、クリーニングから戻ってきた時の袋は外して収納します。クリーニング用のカバーはクリーニング屋さんの持ち運びの時に埃や汚れがつかないためのモノ。通気性がないのでクリーニング時の薬品によって匂いや劣化の原因になるそうです。

保管する時は不織布など収納用のカバーを準備してください。洋服ダンスならまだしも、ウォークインクローゼットはかなり埃がたまりますので、こちらは必須アイテムとなります。

またクリーニングに出さずにオフシーズンの保管をする方は、「コートの汚れ落とし」をしっかり行うようにしましょう。翌シーズンに着ようと思った時に、虫に食われていた…なんてことにならないようにしたいですね。

それでは実際の収納の仕方です。

クローゼットの端にまとめて収納
まずは、クローゼットの端にコートをまとめて収納する方法です。まとめた側を開けなければ、オンシーズンの衣類の邪魔にはなりません。奥行きがあるクローゼットの場合は奥にフックを取りつけて、壁に添って収納するのもよいでしょう。やはり奥は取り出しにくいので、こうしたデッドスペースの活用がカギとなります。冬になれば夏物のワンピースなどをかけることができますね。

上記のようにカバーをかけて奥に収納した場合は、取り出す時にわかりやすいことが大切です。できれば各コートの写真をクローゼットの手前に貼っておき、どこにどの品が入っているかわかるようにしてみてください。このプロセスを省略してしまうと、いろんなコートをお持ちの方はどれかわからずいちいち取り出してみては、着たいコートと違っていたらその場に出したままになってしまって、収納スペースやお部屋が乱れる原因となりがちですのでご注意ください。

観音開きのタンスもクローゼットと似ています。左右どちらか一方にまとめてかけておけば、オフシーズンには片側の扉を開ける回数が減るでしょう。

吊るすかたたむか、素材・アイテム別に検証

コートを吊るす場所が少ない方はたたむという方法もあります。しかし、コートの素材などによっては、最適な保管方法が異なるため、コートの素材・アイテムの特性を考えながら、「吊るすか・たたむか」を決めていきましょう

革コート
革製品は一度シワが入ると伸びにくいので、吊るして収納するようにしましょう。

ダウンジャケット
吊るしても、たたんでも大丈夫です。ダウンジャケットのたたみ方は、私の場合、不織布の袋にふんわり丸めて収納することをおすすめしています。あまりにギュッと丸めてしまうと、生地によってはシワになっていることもありますのでご注意ください。

コンパクトにしたい方は圧縮袋を使うという手もあります。圧縮袋には、「羽毛(ダウン)比率が80%以上のものに限り圧縮可能」のように書かれていることが多いようです。復元率が記載されている袋もあります。圧縮する場合は、ダウンの素材と圧縮袋の性能表示や使用上の注意を確認することが大切です。

ウール
弾性が高く型くずれしにくく、シワになりにくいウール。たとえシワになっても蒸気をあてると元に戻るという特徴がありますので、吊るしても、たたんでも問題ないでしょう。

ただし、たたむ場合はなるべく型くずれしないように収納する必要があります。肩や襟のラインが心配ですね。凹凸が出ないように、間にタオルなどを挟んで形状を守りながらたたんで、引き出しに入れましょう。

オフシーズンだからと奥へしまい込まない

冬物の収納を考える際に、「オフシーズンのモノがかさばる」という相談を受けることもありますが、実際にシーズンごとの衣類の量は、そこまで大きく変動することはありません。毎年、一定量のはずです。また、シーズンごとに着る服だけでなく、「合服(あいふく)」(春・秋の季節に着る衣類)もありますよね。

そのため、オフシーズンだからと言って、奥へ奥へとしまわずに、できる限り簡単に入れ替えられることを考えて収納するようにしましょう。「場所を変えるだけ」「引き出しを変えるだけ」「奥と手前を入れ替えるだけ」というように、簡単な仕組みを作ることが大切です。

・衣類全体の収納スペース
・管理する時間
・入れ替えのタイミング

を元に、収納ケースやクローゼットの仕組みを考えていきます。季節ごとに衣類をまとめて、収納することで、衣替えもスムーズになりなす。ぜひ、あなたにとって効率的な収納を考えてみてくださいね。

長期預かりサービスを利用してみる

収納スペースが少ない方は、クリーニングに出すとそのまま次のシーズンまで預かってくれるお店や、衣類等の預かりサービス専門の業者さんを利用するという方法も。預かり金額も1ヶ月200~1,000円くらいからでも見つかるので、預けてしまうことも手だと思います。お金がかかると思うと「着ないものにはお金をかけて預けたくない」という気持ちが働いて、コートも厳選できるかもしれませんね。

冬場の「帰宅後のひと手間」を惜しまずに

コートは、冬場の日々のお手入れが重要です。軽くたたいてホコリをはたき、汚れを拭き取る。風が通るように1日吊るしておく…決して椅子の上や棚の上に引っ掛けておくことのないように気を付けましょう。

また、寒い冬とは言え、汗はかいています。そして湿気は虫食いやシワの原因になります。コートを長く着続けられるかどうかは、着たその日のお手入れで変わるのです。せっかくのお気に入りのコート、大切に保管しましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 大熊 千賀

整理収納アカデミアマスター、整理収納アドバイザー1、2級認定講師、ルームスタイリスト・プロ、住宅収納スペシャリスト認定講師。「笑顔のある暮らし」の実現を目指した、ライフスタイルに合わせた整理・収納法を提案している。暮らしStyle代表、三児の母。