マンション購入ガイド

2018.05.30

Question

リビングの間取りやレイアウトで見ておくべきポイントとは?

マンション購入に向けモデルルームを見学して回っています。どのマンションも魅力的に見えるのですが、リビングの間取りやレイアウトで見るポイントにはどのようなものがありますか?

Answer

縦長リビングは家族団らんも個人の空間も確保でき、横長リビングは解放感ある暮らしが可能に。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

目次

リビングの間取りやレイアウトを決める際に見るべき3つのポイント

憧れのマイホーム!モデルルーム見学もし、素敵な物件をたくさん目の当たりにすると、逆にあれこれ迷いも生じてきますよね。特にリビングは、家全体の印象の決め手といってもよいのではないでしょうか?
今回はマンションを購入する際の大事なポイント、リビングの位置(レイアウト)や形状はどのように考えればよいか見てみましょう。

[ 1 ] リビングのレイアウトを知ろう
ファミリータイプのマンションに多い3LDKや4LDKといったLDKタイプの間取りでは、大きく分けて「縦長リビング」と「横長リビング」の2つに分けることができます。
縦長リビングと横長リビングの違いは、リビングとダイニング、バルコニー等に面する窓との位置関係の違いです。どちらの形状のリビングを選ぶかによって、居室全体のイメージが異なり、通風や採光、生活動線などにも違いが生じてきます。

縦長リビングの特徴
リビングの短辺部分にバルコニー等に面する窓があり、ダイニングとは縦に繋がっている間取りです。リビングでの団らんも、プライベートも大切にしたいという人向いています。

●メリット
・リビングの長辺が壁となりテレビやソファなど家具の配置がしやすくなります。
・リビングの採光面が減る代わりにリビングに並ぶ居室は窓に採光を確保することができ、明るい部屋が1部屋確保できます。
・奥行きがあるため、部屋が広く感じられます。

●注意点
・キッチン・ダイニング・リビングと縦に並んで配置されている間取りのため、バルコニー等の窓の面からキッチンやダイニングが離れ暗くなる場合も。

横長リビングの特徴
リビングの長辺部分一面がバルコニーに面する窓となり、リビングがダイニングと横に繋がっている間取りです。明るく開放感のある空間になることが特徴です。賃貸マンションではあまり見られない、分譲マンションならではの間取りです。

●メリット
・ダイニングがバルコニーに面し、キッチンも窓に近い配置となるので、リビング・キッチン・ダイニングともに非常に明るく開放感のある空間になります。
・キッチン前の空間をダイニング、その隣の空間をリビングと、リビングとダイニングの区別がしやすいです。
・一面が窓になるため、風の通りがよくなります。

●注意点
・リビングに家具が配置しにくくなる場合がある。
・リビングの奥に窓のない居室が配置されることが多く、リビングと仕切ってしまうと自然光が入りにくい居室となってしまいます。

[ 2 ] リビングでどのように過ごしたいか
さて、次のポイントはリビングでの過ごし方。リビングでどのように過ごしたいかを思い浮かべながら検討するようにしましょう。いくつか例を挙げてみます。

お客さんを招いてリビングを広く使いたい人には?
お客さんを招きたい・来客の多い家庭には縦横タイプ問わず、広めのリビングの間取りをおすすめします。開放感がありおしゃれな印象のある横長リビングの場合、リビングの奥に位置する中部屋は、引き戸を開け放してリビングと繋げて使うこともできます。こうした中部屋は、お客様の寝室としても十分使えるでしょう。

また、部屋に奥行きがあり広く見える縦長タイプのリビングは生活感の出るものや見られたくないものは隣の洋室に一時的に移動させることができます。

個人の空間を確保したい家庭は?
個人の空間を確保したい家庭では、リビングよりも各居室の広さや採光、独立性といった面を重視した方が使いやすいので、リビングはやや小さめでもよいでしょう。また、できるだけリビングを通らず居室に出入りできる間取りを選ぶという選択肢もあります。

[ 3 ] 生活動線や家事動線を考慮しよう
次に、マンションに暮らす人の「動き」について考えてみましょう。
家の中では、食事をする、入浴する、トイレに行くなど、さまざまな行動がなされています。この動きを線で繋いだものを「生活動線」といいます。また、炊事、洗濯などの家事に限った行動を線で繋いだものを、特に「家事動線」といいます。

一般的に、これらの「動線」が短いほど効率がよく、暮らしやすいといわれています。ただし、生活スタイルは家庭によって異なるため、その家庭に合った間取りを選ぶことで、この「動線」が短くなり、快適に過ごせるようになります。

リビングタイプを選ぶ際にも、この「生活動線」や「家事動線」については考慮しておきたいポイントです。

生活動線とリビングの関係とは?
生活動線とリビングの関係では、最もポイントになるのが、リビングと居室の関係です。居室の中には、リビングに隣接した居室であっても、リビングとは壁で仕切られ居室の出入り口はリビングを経由しなくてよいものと、リビングを経由しなければ出入りできない居室があります。普段はリビングと居室を開放して1つの空間として広く使いたいというような場合は、リビングと居室の仕切りが可動式のものであれば「開放的に使用することができます。

家事動線とリビングの関係とは?
家事動線とリビングの関係では、洗濯物を干す動線が最も考慮したいポイントです。縦長リビング、横長リビングとも家事動線で大きな差はありませんが、横長リビングは窓が中心から大きく開けられるため、バルコニーへの出やすさや大きな布団の取り込みやすさが少し増すかもしれません。
リビングに配置する家具の位置は、洗濯物を干す動線を意識した配置にしておくと快適に過ごすことができるでしょう。

見過ごしやすい細かい注意点は?

ここまでリビングの縦横タイプや時間の過ごし方、暮らす人の動き等について説明してきましたが、家具やインテリアもリビングの重要な要素ですよね。続いて、リビングの家具の配置や種類等のポイントについても考えていきましょう。

配置する家具のサイズを意識する
リビングに配置する家具について、あらかじめ想定しておく必要があるのは何だと思いますか?代表的なものとしては、テレビやテーブル、ソファといったものでしょう。家庭によっては、小物収納、食器棚、書棚、ステレオなどもあります。まずはどういった家具をどれだけリビングに置きたいかを考えましょう。注意したいのは「家具の高さ」です。マンションのリビングには「下がり天井」と呼ばれる、梁やダクトによって部分的に低くなっている天井があります。特に、リビングの壁面の天井に下がり天井があることが多く、壁面収納などを設置したい方は要注意です。

リビングを広く見せたい、圧迫感のないリビングにしたいといった場合には、家具の高さを低く抑える、目線よりも低い家具を揃える、さらには家具の高さや幅(出っ張り)を揃えることで空間をすっきりとした印象にさせることができます。

例えば、本棚などを天井まで目一杯の高さにセットして壁一面に配置した場合でも、本棚の奥行きとその他の家具の奥行きを合わせることにより整然とした感じを演出できます。よりきれいに見せたい場合は、棚は扉のあるものにして中を見えないようにすると同時に、居室のドアの色と棚の色を同系色にすると洗練された印象になるでしょう。

コンセントの数や配置も確認
また、先にもお話ししましたが、リビングの家具の配置で気をつけたいポイントに「コンセントの位置」があります。できればどのような家具の配置になっても対応できるよう、リビングに複数のコンセントがあると望ましいでしょう。

加えて、コンセントの種類も確認しておきましょう。1つのコンセントでもジャック(コンセントの口)の数が異なります。2口のものもあれば、場合により4口というものも。特に、テレビ周辺はDVD、TVゲーム等で電源を多く必要としますので、口数が多い方が便利であることは間違いありませんね。

また、テレビジャック(外部からTV電波を取り込むアンテナ線を繋げる専用ジャック)の位置は限られるので、できればその位置もリビングに複数あると家具(テレビ)の配置がしやすくなりますよ。最近のマンションではコンセントを利用しやすいよう、以下の図のようにコンセントの位置を高めに設定されているみたいです。

リビングのレイアウトはリフォームすることも可能

ここまで、マンションの購入の際にリビングの間取りやレイアウトで見ていくポイントについてお話ししてきました。ただし、いくら熟考してレイアウトを決めたとしても長年生活していく中でニーズが変わっていくこともあります。そんな時は、リフォームでレイアウトを変えることも可能です。

居室の数は減ってしまいますが、「縦長リビング」と隣接する居室を隔てる壁等を撤去して、リビングを広げるということができます。例えば、購入してしばらくは居室として使い、将来子どもが独立して夫婦2人になったらリフォームして、広いリビングとして使うなど。リフォームを検討する場合は、壁が撤去できる構造かどうか事前に知っておくとよいでしょう。

リビングの使い方は家族構成や年齢、暮らし方によって変わります。購入するときは、どんな使い方・住まい方が自分にとって好ましく快適か、場合によっては将来のリフォームの可能性も視野に入れて選ぶようにしたいですね。理想のマンション購入はリビングの選択からはじまるといっても過言ではありません。ぜひ、さまざまなパターンを考えて、素敵なリビングを手に入れてくださいね。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。