マンション購入ガイド

2018.06.19

Question

ダイニングとは?快適なダイニングにするためのポイントをご紹介

新築マンション購入を検討していますが、間取りをどうしたらよいか主人と相談しています。DKとLDKではダイニングの間取りにどんな違いがありますか?快適に過ごすポイントについて教えてください。

Answer

最近の定義で2畳以上の差が。家具のチョイスや配置で工夫してみて。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

目次

ダイニングとは?

理想のマイホームについて考えるとき、間取りにこだわりたい人は多いと思います。間取り図を見たことがある人であればご存じでしょうが、マンションにせよ戸建てにせよ、住宅の間取り図には「DK」や「LDK」などと表記されていますね。この表記のDはご存じの通りダイニングを表し、Kはキッチン、Lはリビングの略です。
今回はダイニングとは何か、マンションを購入する際にダイニングについてどんなことを気にしたらよいのか、ということについてお話しします。

ダイニングとは「ダイニングルーム」の略で、食事室のことを指します。日本のマンションでは単独でダイニングだけという間取りは少なく、キッチンと一体となった「ダイニング・キッチン(DK)、リビングルーム(居間)と一体になった「リビング・ダイニング(LD)」、キッチンと居間と一体になった「リビング・ダイニング・キッチン(LDK)」という形式が一般的です。

団地からはじまったDK
日本で最初に「DK=ダイニング・キッチン」という表記を採用したのは、1955年に設立された日本住宅公団(現UR都市再生機構)です。この日本住宅公団が供給したのが集合住宅、いわゆる団地であり、その際導入した間取りが2DK。それまで日本の住宅にダイニングという独立した概念はなく、当時、ダイニングのある公団住宅は羨望の的でした。

DKとLDKの違い
さて、みなさんは間取り図を見ていて、DKとLDKってどう違うんだろう、と思ったことはありませんか?意外なことにDKとLDKの違いについては、つい最近まで明確な表示の決まりはありませんでした。これについては公益社団法人 首都圏不動産公正取引協議会が、2011年11月に広告表示の指導基準を定めたのが最初の定義となります。

そのDKとLDKの表示上の基準は以下の通りで、居室(寝室等)の数に応じて最低限の広さ(畳数)が決められています。

●間取り表記に必要な最低限の広さの目安

居室(寝室)の数 DK LDK
1部屋 4.5畳 8畳
2部屋以上 6畳以上 10畳以上

上の表の通り、規定では2DKという間取りであれば「DKが最低限6畳以上、2LDKであればLDKが10畳以上なければいけません。ただしこれはキッチンを含んだ広さなので、必ずしもダイニングだけでこれ以上の広さがあるとは限りません。従って、実際のダイニングの広さを知るためには間取り図を見たり、実際のお部屋で確認する必要があるでしょう。

快適なダイニングにするためには?

ダイニングの定義についてお話ししたところで、次にそこで過ごす時間について考えていきましょう。ダイニングは人が集まる空間、快適な場所として活用したいですよね。

ライフスタイルに合わせて演出
一般的に、ダイニングは食事に限らず家事の作業場として利用しますし、来客や子どもの勉強の場などさまざまなシーンで活躍します。マンションではDK、LD、LDKのように他の用途の部屋との一体型のダイニングが多いため、その利用の仕方に合わせて家具などを配置した方が快適なダイニングとなります。

例えば、夫婦共働きで外食が多い生活スタイルの場合を考えてみましょう。LDを快適な空間にする1つの方法として、家具をソファとリビングテーブルに絞るなど、種類・数を減らしてみます。そうすることで空間や視覚にゆとりが生まれ、お互いに顔を合わせながら限られた時間をゆったり過ごすことができます。

このように、快適なダイニングルームの演出手法は、ライフスタイルと家族の成長や変化に合わせてフレキシブルに考えるとよいでしょう。

フォーカスポイントを作る
よい景色を見ながら食事ができるように、テーブルの向きを考えましょう。このとき窓からの景色に限らず、室内に観葉植物や絵など、眺めのよい場所(フォーカスポイント)を作るというのも快適なダイニングを演出するポイントです。

キッチンとの行き来をスムーズにする
食事スペースとして活用することが多いダイニング。そのため、快適なダイニングの実現には、キッチンとダイニングを結んだ動線が重要になります。LDタイプやLDKタイプの場合、一般的にはキッチンとの行き来がスムーズにできる場所がダイニングとなっていることが多いです。同様に、キッチンとの行き来の妨げにならないよう、ダイニングの家具の配置も動線がスムーズになるよう留意してください。

それでは、実際には家具の配置に必要なスペースとはどのくらいでしょうか?リビングやキッチンに繋がる動線を考えた際、人が移動しづらければ「使いにくいダイニング」ということになります。一般的に、人の移動に必要な最低限のスペースを挙げてみましょう。

•横向きに通るのに必要な幅:45cm
•正面を向いて通るのに必要な幅:60cm
•正面を向いて二人がすれ違うのに必要な幅:110~120cm

以上のスペースを動線として最低限確保できるように、テーブルなどの家具を配置しましょう。
詳しくは以下の寸法を参考にしてみてくださいね。

•椅子を引いて腰かけるのに必要な幅 :テーブルの端から引いた椅子の背面まで75cm
•腰かけている人の後ろを通るとき :椅子の後ろから60~90cm

また、家具を置く場合は、この空間に引き出しを開ける扉を開くなどの追加スペースを考慮する必要もあります。

テーブルや椅子は、目的に合わせて形や大きさを考える
空間を確保するためには、ダイニングでの食事を床に座るスタイル(座卓)にするか、椅子に座るスタイル(ダイニングテーブル)にするか、また家族の体格や人数などにより変わってきます。以下に挙げた例を参考にしてください。

種別 基準値(1人) 対面利用幅
(計4人で利用)
座卓 床に座った際の幅
(約75~80㎝)
最短150~160㎝
ダイニングテーブル 肘の張りを考慮した幅
(約70cm)
最短140~150㎝

なお、テーブルなどの天板の形状には長方形や円形等さまざまな形状があるので、空間の利用に合わせたデザインを選びましょう。狭い空間を効率的に使いたいときは長方形のテーブルを、空間に余裕があれば円形を選んでもよいでしょう。

また、サイズが変えられる座卓やテーブルも市販されているので、比較的来客の多い家庭ではそうした家具を採用することも1つの方法です。

ダイニングの空間を視覚的に広げる家具の配置と色使い
ダイニングの家具配置の視覚効果と色の関係についてはどうでしょうか?こちらも外せないポイントです。

家具を置かないスペースをまとめたり全体的に高さの低い家具にしたりして、視界に入る床の面積を広くすることで、一層広々と感じさせることも可能です。さらに、ガラスの(ダイニング)テーブルや脚が細いタイプのものなども、視覚的な広がりを見せることができます。

なお、ダイニング内の壁や床、家具やカーテンなど視線に入るものの色彩を調整することでも快適性を生み出すことができます。例えば、室内で見た目の面積の大きな床・壁・天井の色についてはダークブラウンなどの暗い色は狭く見え、逆に白やベージュなどの明るい色は広く見える効果があるので、床→壁→天井の順に明るくなるように色を決めていくと、天井が高く見えるという効果があります。全体的に明るい色を選んだ方が空間は広々として見えるので、カーテンや棚などの大きなインテリアを明るい色にすることでも空間的に広く感じるようになります。

ダイニングスペースを有効的に使えるアイテムを活用
リビングやダイニングスペースにはどうしても限りがありますよね。そうした手狭感を解消するため、最近ではリビングでもダイニングでも使える「ソファダイニングという家具が増えてきています。
これはダイニングテーブルのように座って食事が取れ、しかも普通の椅子よりゆったりとくつろげるという便利な一品です。ダイニングスペースを確保するとリビングが狭くなってしまう場合にはおすすめのアイテムですよ。

今回はダイニングとは何か、またその活用法についてお伝えしてきました。お好みのインテリアやカラーを上手に使って、素敵な空間を演出してみてくださいね。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。