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Question

内覧とは?申し込み方法や見るべきポイント

マンションの購入を検討しています。事前に部屋を見ておきたいので内覧をしたいのですが、その方法が分かりません。内覧をするためには、何をすればよいのでしょうか?また内覧の際の見るべきポイントも併せて教えてください。

Answer

内覧の方法は、内覧会に参加したり、個別に予約をして行ったりとさまざまです。物件によって方法は変わります。間取り図との違いがないか、日当たりはよいかなど、チェックポイントもさまざま。新築マンション・中古マンション・賃貸それぞれの物件に分けて、内覧の参加方法や見るべきポイントをご紹介します。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

目次

内覧(内見)の意味とは?

マンションの購入や賃貸住宅を選ぶときに、物件を決める前によく耳にする「内覧」という言葉。実際の意味や役割をご存じですか?また、同じような場面で聞くことのある「内見」とはどんな違いがあるのでしょうか?

ここでは、「内覧をしたいけど何をすればよいか分からない…」そんな人に向けて、内覧の意味や流れ、準備や注意点などを紹介していきます。ではまず、内覧とはそもそもどんな意味があるのかを解説していきましょう。

内覧会
※イメージ写真

購入、引っ越し前に物件を見学すること 
内覧とは、一般的な意味では、物件の購入や賃貸住宅を借りる前に建物の内部を見学することをいいます。また、内見(内部見学や室内見学の略)という言葉を使うこともありますが、基本的には同じ意味で使われています。

しかし、不動産業界では、若干使い方に傾向があるようです。内覧は、新築マンションのように既に購入した物件が完成した後に見学すること、内見は、中古物件の購入や賃貸住宅の申し込み前に建物内部を見学すること、と使い分けられています。業界内では、何となく2つの言葉を使い分けていますが、ここでは内覧も内見も同等の意味として扱っていきます。

マンション・戸建て・賃貸住宅すべて内覧できる
新築や中古のマンションをはじめ、戸建て住宅、賃貸住宅など、すべての物件で内覧することができます。住宅を探している人にとっては、内覧を行うことによって、室内はもちろん共用部分も確認できて安心ですね。

また、中古物件や賃貸住宅の場合は一般的に契約前に内覧を行いますが、未完成の新築物件の場合は違います。なぜなら、建築中の新築物件は住宅が完成する前に契約をすることが多いからです。そのため未完成の段階で販売する新築の場合は、引き渡し前のお披露目と不具合のチェックの意味合いで、完成後に内覧を行うことになります。

内覧(内見)をするための流れは?

内覧の意味や役割がお分かりいただけたところで、次は実際に内覧するための手順が気になるところ。では、内覧を行うには、具体的にどのような手順を踏めばよいのでしょうか。新築未完成物件・新築完成済みと中古物件・賃貸物件と、物件の種類に分けてご紹介します。

新築未完成物件の場合
新築物件、特に建設中に売り出す物件では、物件が完成して初めて内覧が行われます。主な流れは、以下の通りです。

[ 1 ] 検討する物件のモデルルームなどを見学する
[ 2 ] 購入を決め、申込をする
[ 3 ] 購入物件の売買契約を行う
[ 4 ]正式な 住宅ローンの申し込みを行う
[ 5 ] 購入物件が完成する
[ 6 ] 販売会社から内覧会の案内が届く
[ 7 ] 内覧会に参加する
[ 8 ] 内覧会で指摘した補修箇所の確認する(再内覧会)

新築物件では、販売中にモデルルームを公開しています。モデルルームを見学して、購入を決定する前におおよその室内のイメージを確認しておくことも内覧に向けてのポイントの1つです。

モデルルーム見学への参加方法やポイントについては以下の記でご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

●モデルルームに関する記事はこちら

第2話 夢が広がる!モデルルーム見学

モデルルームの見学についてマンガで分かりやすくご紹介しています。

モデルルーム見学の疑問をすべて解決!流れや準備するべきことって?

モデルルームの見学について知っておきたいことをご紹介しています。

モデルルーム見学後、購入前の段階で、最終的な引き渡しまでの大まかなスケジュールを確認することができます。また、契約時には具体的なスケジュールの説明もありますので、このときに内覧会の予定を確認して、時期を把握しておきましょう。内覧会の予定がスケジュールに記載されていない場合は、販売会社の担当に問い合わせるようにしてみてください。

その後、物件が完成してから販売会社から内覧会の案内が届きます。その案内に従って内覧会に参加しましょう。なお、購入する物件がすでに完成している場合は、購入前に内覧が可能です。特に新築未完成物件の内覧会は、実際に住む前に物件の不具合を確認できる大切な機会にもなります。そのため、内覧会には確実に参加したいですね。

新築物件の内覧会では、しっかりと不具合の確認をするようにしましょう。建物が図面通りか、内装に傷はないか、扉や窓などの開閉に不具合はないかを確認します。万が一問題が見つかれば、その箇所を指摘して、内覧会の後、補修工事を行うことになります。特に戸数の多いマンションでは、不具合の修繕にはそれなりの日数が必要ですので、内覧会は引渡しの1ヵ月から2ヵ月前に実施されることが多くなります。

若い夫婦とモデルルーム
※イメージ写真

新築完成済み物件や中古物件の場合
新築物件でも完成済みの物件や中古物件では、販売会社や仲介業者を通して、内覧の日程等の調整をします。まだ売主である所有者が居住している中古物件の場合は、売主とスケジュールを調整して内覧をします。一方、新築完成済みの物件や、既に空室の中古物件の場合は、比較的自由なスケジュールで内覧が可能です。主な内覧の流れは、以下の通りです。

[ 1 ] 不動産会社(販売会社や仲介業者)を通して内覧のスケジュールを決める
[ 2 ] 指定された日程で内覧をする

新築完成済みの物件や中古物件では、1度だけではなく複数回の内覧を希望することもできます。ただし、中古物件では売主がまだ住んでいる場合が多いので、内覧にはそれなりの配慮が必要です。売主が住んでいる場合には、多くても2回程度で終わるように確認したいところですね。

●新築マンションと中古マンションの購入の違いに関する記事はこちら

新築マンションと中古マンション、購入の流れの違いとは?

新築マンションと中古マンションの購入方法の違いについてご紹介しています。

賃貸物件の場合
賃貸物件の場合は、気になる物件があれば、仲介する不動産会社を経由してその物件を管理している不動産会社から了解を得て内覧を行います。主な流れは、以下の通りです。

[ 1 ] 物件情報を確認する
[ 2 ] 仲介する不動産会社を介して見学したい物件を管理している不動産会社から内覧の了解を得る
[ 3 ] 仲介する不動産会社に来店する
[ 4 ] 仲介する不動産会社の担当と候補物件の内覧を開始する

賃貸アパートやマンションの場合は、不動産会社(管理会社)がその物件の貸主から管理業務を委託されている場合がほとんどです。そのため、仲介する不動産会社から、不動産会社(管理会社)に了解を得て内覧するケースが多いです。つまり、内覧の予約は、仲介している不動産会社であれば、どこも同じように内覧の予約をすることが可能です。

ホームページ上で問い合わせをした場合は、後日、担当者からメールや電話で折り返しの連絡があります。一般的には、内覧の前に不動産会社の担当者とすり合わせをします。既に内覧を希望する物件に申し込みが入っているといったように、見学ができない場合もあるためです。物件にまだ申し込みがなく、内覧の日時が決まれば、担当者とともに実際に物件に向かい、内覧を行うことができます。

Web内覧の場合
最近では、写真や動画などを駆使してパソコンやスマホから内覧の気分が味わえるWeb内覧を行っている物件もあります。Web内覧の場合の主な流れは、以下の通りです。

[ 1 ] Web内覧のページにアクセスする
[ 2 ] 写真や動画で物件を確認する
[ 3 ] 気になる物件のさらに詳しい情報ページへアクセスする

Web内覧は、その名の通り、インターネット上だけで物件を内覧する方法です。Web上で公開されているものなので、参加に特に必要な手続きはありません。

力を入れているところでは、Web内覧専用のホームページが用意されていて、実際に住んでいる住居者のコメントなど、Webならではの情報を確認することもできます。気になる物件があれば、売主、もしくは物件を公開している不動産会社へ更に問い合わせをしてみましょう。

ただし、Web内覧はあくまでバーチャルであるため、実際の広さや室内の細かなところまで確認することはできません。あくまで事前のイメージを掴むためのものとして考えておいた方がよいでしょう。

内覧(内見)するために必要な準備とは?

一般的な内覧までの流れをご紹介しました。そうなると、次は実際に内覧に行くとき、事前にどんな準備をしておけばよいのかも気になってきませんか?「持っていくものは?」「どんな服装がいいの?」ここでは、そんな内覧するために必要な準備について紹介していきます。

図面と方位磁石
※イメージ写真

必要な持ち物を揃える
内覧では、見学する物件が自分のイメージと合っているのか、設備がどのようなものか、場合によっては不具合がないかなどを確認しなければなりません。そこで、確認をする際にあると便利なモノをご紹介します。

・内覧する物件の図面
・筆記用具
・新居で使う家具・家電などの寸法を測ったメモ
・メジャー
・カメラ
・スリッパ

内覧時には、間取り図などの図面を用意して、図面と実際の物件で違いがないかを見比べてみましょう。気になる箇所はこの図面やノートにどんどん書き込んでいけるように筆記用具も忘れずに。

コンセントの数や場所、天井の高さや収納の幅、洗濯機や冷蔵庫置き場などの寸法は書き込んでおくとよいかもしれませんね。カメラは、スマートフォンで代用してもよいでしょう。ただし、写真を取るときには売主や仲介会社の人に必ず断ってから撮影するのがエチケットです。

適切な服装を心掛ける
内覧では、ラフ過ぎずかといってスーツなど動きにくいものではなく、見学に適した動きやすい服装で臨むのがベターです。どんな服装が適切なのか、具体的にご紹介しましょう。

・清潔感のある服装(カジュアルすぎる服装は避けましょう)
・動きやすい服装
・温度調節しやすい服装

特に、売主がまだ住んでいる場合の内覧では、ラフすぎる服装では、売主の印象が悪くなって、「あの人で大丈夫か」と不安に思われ、最悪「売りたくない」と思われてしまうことも。個人の売主となる中古物件の場合は、クリーンな印象の服装が適切ですよ。

内覧では、キッチンの下や洗面台の下といった、かがまないと確認できない場所も見ておかなくてはなりません。そのため、動きやすい服がおすすめです。女性の場合は、スカートよりもパンツの方がベターですよ。ベランダに出たりすることもあるので、脱ぎ履きしやすい靴ということもポイントになります。

内覧(内見)で確認すべきポイントは?

これから自分が住む物件は、事前にきちんと細部まで確認しておきたいですよね。しかし、内覧できる機会は限られます。限られた機会を有効に使うために、確認事項はあらかじめ決めておくようにしましょう。では、実際に内覧へ行ったとき、どんなところを確認すればよいのでしょうか。詳しくご紹介していきましょう。

不動産会社の説明
※イメージ写真

新築物件の場合
未完成で建築中に契約した新築物件の建物の内部を確認できるのは、引き渡し前の内覧会。チェックしたいのは、特に設計図(間取図)の通りに完成しているかということです。新築物件では、以下の7つのポイントについてチェックするようにしましょう。

・間取り図(パンフレット)と違いはないか
・扉や窓などの開閉がスムーズか
・キッチンやトイレ、浴室などの水回りの水栓はきちんと動作するか
・ドアや窓、インターホンなど、備え付けの電気設備はきちんと動作するか
・床や壁が水平になっているか
・各部屋の床やクロス、収納扉の表面等に汚れ、傷、ひび割れはないか
・下り天井など位置や高さが図面通りか

新築物件の内覧会では、まずは購入した方が確認して回るのが一般的です。その会場に施工会社や売主の担当者が控えており、不明な点や不具合があった場合、その場で立ち会います。

疑問点や不具合があれば、施工会社等の担当者が、その場で物件について細かく説明してくれます。内覧時には、しっかりチェックして気になる箇所などはその際に問い合わせるようにしましょう。

通常は内覧会当日担当者から手渡されるチェックシートを基に、自分や家族で窓、扉の開閉や壁・天井・床などの傷のほか、当日確認できる水道、電気の各種設備については動作確認を行います。

内覧会の設備や不具合のチェック部分は多岐にわたります。時間も限られるので、なるべく効率よくチェックを行うようにしましょう。

チェックをするにしても、間取り図を正しく見ることができなければ違いが確認できませんよね。間取り図の見方については、当サイトの別記事でもご紹介しているので、ぜひ一緒にチェックしてみてください。

●間取りの選び方に関する記事はこちら

マンションの間取りの選び方とは?間取りの基本情報と選ぶコツ

マンションの間取りについて、詳しくご紹介しています。

中古物件の場合
中古物件では、新築物件と比べて建築されてから時間が経過している分、見るべき点は多くなります。マンションの場合は専有部分であるお部屋はもちろんですが、共用部分についても確認しておくとよいでしょう。共用部分の管理状況を見ることで、その物件の管理力が分かります。中古物件では、以下の9つのポイントをチェックしましょう。

・十分な日当たりが確保できているか
・風通しはよいか
・朝、昼、夜に聞こえてくる音はうるさくないか
・窓からの眺望はどうか(内側から見えるということは外から見える)
・壁や天井などにひび割れはないか(外壁を含む)
・ドアや窓、扉の開閉はスムーズか
・コンセントやスイッチは使いやすい位置にあるか
・天井や床、水回りなどにひどい汚れはないか(クリーニングで落とせる汚れか)
・階段や廊下などの共用部分、特に天井や壁などにひび割れなど気になる点はないか
・エントランスやごみ置き場など、共用部分の管理は行き届いているか

中古物件の内覧は、他の人がまだ居住している場合があります。手土産は不要ですが、人の家にお邪魔しているという意識を忘れてはいけません。細部を確認したり写真を撮るにしても、断りを入れてからにしましょう。あまりに売主に対して失礼であると、自分が物件を気に入っても「あの人には売りたくない」と断れてしまうこともありますよ。

しかし、確認はしっかりしておきたいものです。失礼のないように配慮しながら、分からないことがあれば質問したり話を伺たりしてみましょう。住んでいる人だからこそ知っていることなども聞けると参考になりますね。

賃貸物件の場合
賃貸物件の内覧では、1日に何件も見ることもあり、短時間で必要な箇所について押さえていくことが重要です。設備や機能面の不足がないか、使用感(汚れや傷など)が許容できる範囲かなども見ておくとよいでしょう。賃貸物件では、以下の11のポイントについてチェックしましょう。

・十分な日当たりが確保できるか
・外から中が見られないか
・風通しはよいか
・遮音性は十分か
・室内に嫌な臭いはないか
・部屋が傾いていないか
・広さは適切か
・ドアや窓、扉の開閉はスムーズか
・設備は不足していないか
・気になる汚れや傷がないか
・携帯電話の電波の状況はどうか

Web内覧の場合
Web内覧では、Web上で知り得る限りの全ての情報を確認するようにしましょう。Web内覧の場合、実際に現地に行ってお部屋の雰囲気を確認するわけではありません。特に、担当者が現地に行ってテレビ電話で画像をやりとりするような場合には、気になる箇所はリアルタイムで問い合わせるようにしましょう。

ただし、やはりWeb内覧は限界がありますから、あくまでイメージをつかむものとして考え、必ず実際の物件を内覧することをおすすめします。

これまで、内覧について物件の種類別にご紹介しました。暮らしのベースとなる住まい選びは慎重に行いたいもの。入居後にこんなはずじゃなかったと後悔しないためにも、内覧でしっかり物件の確認をして、納得のいく住まいを選びましょう!

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。