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Question

二人暮らしにおすすめの間取りとは?1DKや2LDKなど選ぶポイントを解説

結婚を機に引っ越しをすることになり、最近、二人暮らし用のマンションを探し始めました。おすすめの間取りがあれば教えてください。

Answer

一般的に二人暮らしには、1LDKや2DKの間取りがよいとされています。ただし、家でどう過ごしたいかによっておすすめの間取りも変わってきます。まずは、一緒に暮らす相手とどのように過ごしたいかを整理しましょう。

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

目次

二人暮らしの間取りはどう決める?

二人暮らしを始めるうえで、どんな間取りを選ぶかは、とても重要なポイントです。なぜなら、間取りによって、その住まいでの暮らし方が変わってくるから。では、二人暮らしの場合、どんな間取りが適しているのでしょうか?これは、2人が家でどう過ごしたいかによって変わってきます。

そこで今回は、これから二人暮らしを始める人のために、家での過ごし方ごとにおすすめの間取りをご紹介します。

間取りをご紹介する前に、まずは、お部屋探しにおいて2人で確認しておきたいポイントを見ていきましょう。

2つのスリッパが置かれた床
※イメージ写真

事前に4つの項目を整理する
間取りを決めるといっても、その前にまずは、2人で希望条件を洗い出して共有しておくことが重要です。後でトラブルにならないように、2人が家でどういう過ごし方をしたいのかを話し合っておきましょう。具体的に決めておきたい項目は以下の4つです。

2人暮らしの間取りの選び方

[ 1 ] 予算:目安としては2人の合計収入の、3分の1程度がよいとされています
[ 2 ] お部屋の希望条件:独立洗面台付き、キッチン広めなど、部屋の条件を出し、優先順位を決めておきます
[ 3 ] 希望地域、環境:エリアや沿線、周辺環境の希望を洗い出します
[ 4 ] お部屋探しの進め方:どちらか1人が探すのか、2人で探すのかなど、お部屋探しの進め方を決めておきます

二人暮らしに必要な生活費については、その内訳やどう分担したらよいかなど、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

●二人暮らしに必要な生活費に関する記事はこちら

二人暮らしの生活費、内訳と上手なやりくりの方法は?

二人暮らしに必要な生活費や節約方法について紹介しています。

どう過ごしたいかによって間取りを選ぶ
上記の4つの項目をお互いが共有できたところで、2人の理想に合わせて間取りを選んでいきます。まず、2人で一緒に暮らすといっても、その関係性はさまざまでしょう。カップルや夫婦、兄弟や親子、仲のよい友達という場合もあります。それぞれの関係性によっては、家で一緒にいる時間を長く過ごしたいと考える場合や、1人で過ごす時間も大切にしたいと考える場合など、家での過ごし方も分かれてきます。

それぞれの関係性や暮らし方によって理想の生活はさまざまですが、今回は、以下の3つのパターンに分けてご紹介していきます。

2人暮らしにおすすめの間取り一覧

・2人で過ごす時間が長く欲しいなら1DK・1LDK
・1人で過ごせる空間も欲しいなら2K・2DK
・フレキシブルにお部屋を使いたいなら2LDK~

ちなみに、二人暮らしに理想の広さの目安は、およそ55m2※1くらいです。生活に必要な最低限の広さは確保しながら、間取りを選んでいきましょう。
まずは、2人で過ごす時間が長く欲しい方たちにおすすめの間取りからご紹介します。

なお、間取り図の見方や住みやすい間取りの選び方など、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

●マンションの間取りの選び方に関する記事はこちら

マンションの間取りの選び方とは?5つのポイントをご紹介!

間取りの読み方や住みやすい間取りを選ぶポイントを紹介しています。

2人で過ごす時間が長く欲しいなら1DK・1LDK

「家にいる間は相手と長く一緒にいたい」、「コミュニケーションをまめに取りたい」という方は、1DK・1LDKの間取りがおすすめです。

1LDKの間取り図

1DKとは、ダイニングキッチン(DK)と居室1部屋がある間取りのことで、1LDKとは、リビングダイニングキッチン(LDK)と居室1部屋がある間取りのことを指します。それぞれの特徴として、1DKは1Kよりもキッチン部分が広く、1LDKの場合は8畳以上のダイニングとリビングを兼ねたキッチンスペースがあることが挙げられます。

●メリット
1DK・1LDKの間取りのメリットは、2人で過ごす時間が多いということです。この間取りの場合、DKやLDK部分を2人の団らんの場所として使い、居室は2人の寝室として使うことが多いです。家にいる間は常に一緒にいるような間取りとなるため、2人の生活サイクルが似ている方にもおすすめです。

また、この間取りの場合、2LDK以上の間取りに比べて賃貸では家賃が比較的安いということも魅力です。特に1DKは、一昔前に普及した間取りのため、築年数が古い物件が多いことから家賃も安めに設定されている可能性があります。

●注意点
1DK・1LDKの間取りの注意点は、1人の時間を作りにくいという点が挙げられます。趣味に没頭したい人や家でも仕事をしたい人にとっては、もう1部屋欲しいところです。パートナーがフリーランスとして働いている場合も、仕事部屋はあった方がよいでしょう。

また、一人暮らしなら居住スペースとして問題ない1DKは、二人暮らしになると手狭に感じることもあります。家を決める前に十分に広さのチェックをしておきましょう。さらに、1DKは、前述のように以前流行った間取りで、建てられた年数が古い傾向にあるため、設備も古い場合があります。

●快適に暮らすコツ
1DKや1LDKの場合、2LDK以上の間取りに比べて窮屈に感じることがあります。そこで、家具の選び方やレイアウトによってお部屋を広く見せる工夫をしましょう。

たとえば、DKやLDKに置く家具の選び方によって窮屈な印象を和らげることができます。ダイニングテーブルを2人用の小ぶりのタイプにしたり、折り畳み式にしたり、カウンターテーブルにしたりして、コンパクトにまとめましょう。

また、居室にベッドを置く場合は、寝るスペースとそれ以外のスペースの区別を付けるとよいでしょう。小さめのサイドテーブルを置くといった間仕切りの家具を配置すると、空間を分けやすくなりますよ。

2人がけのテーブル
※イメージ写真

ダイニングキッチン(DK)について、LDKとの違いやどんな人に向いているのかなどを以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

●ダイニングキッチンに関する記事はこちら

ダイニングキッチンとは?LDKとの違いも解説!

DKとLDKの違いについて解説しています。

1人で過ごせる空間も欲しいなら2K・2DK

親密な仲であっても1人で過ごせる空間を確保したい方には、2Kや2DKの間取りがおすすめです。

2DKの間取り図

2Kとは、キッチン(K)に加えて居室2部屋がある間取りのことで、2DKとは、ダイニングキッチン(DK)に加えて居室2部屋ある間取りのことを指します。どちらも居室が2部屋あるのですが、2DKの場合は2Kと比べてキッチン部分が広めの食事専用スペースとして造られているのが特徴です。

●メリット
2K・2DKの間取りのメリットは、家賃や物件価格を抑えながら個人のお部屋が持てるということです。この間取りの場合、KやDKなどの共有スペースが最低限あるほか、2つのお部屋がある間取りなので、親子や友達2人で同居するなら、2つあるお部屋をそれぞれの居室に充てることができます。

また、カップルや夫婦で同居するなら、1つを寝室、残りの1部屋を仕事部屋として使ったり、趣味のお部屋にしたりすることもできます。この場合、それぞれが1人の時間を持ちたいときは、寝室ともう1部屋に分かれて過ごすとよいですね。2LDKほどの広さはないものの、その分、家賃やお部屋の物件価格を抑えることができます。

●注意点
2K・2DKの間取りの注意点は、LDKの間取りと比較したときにKやDKのスペースが狭くなるということです。リビングスペースがない分、間取りの使い方によっては、2人でくつろぐ機会が減り、すれ違いになるおそれもあります。

また、2K・2DKは、お部屋が古くて、現代風の設備ではなく使いづらいこともあります。2DKは一昔前に、2Kはさらに古くに普及した間取りであるため、築年数が古めの物件が多くなっているのです。しかし、築年数が古くてもその分家賃が安いと割り切れる人にはおすすめですよ。

●快適に暮らすコツ
2Kや2DKの場合も、お部屋を広く見せる工夫をすると、窮屈さが緩和されて快適に暮らすことができますよ。

たとえば、家具の選び方。寝室では、低めのベッドに低めの家具を選ぶことで視界を遮るものがなく、広く感じられます。DKにダイニングテーブルを置く場合は、2人用のものでコンパクトにまとめるとよいでしょう。

ベッドルーム
※イメージ写真
フレキシブルにお部屋を使いたいなら2LDK~

それぞれの生活リズムに合わせてお部屋を使いたい方には2LDKや3LDKなどがおすすめです。

2LDKの間取り図

2LDKとは、リビングダイニングキッチン(LDK)に加え、居室2部屋がある間取りのこと。1LDKよりも部屋数が多く、2Kや2DKよりもお部屋が広いのが特徴です。

●メリット
2LDKの間取りのメリットは、1LDKや2DKなどに比べてスペースが広く自由度が高いということでしょう。ほかの間取りと比べて、部屋数やお部屋の大きさに余裕があるため、それぞれの生活に合わせてフレキシブルにお部屋を使うことができます。たとえば、LDK部分をリビングとし、残り2部屋を個人のお部屋にするといった使い方が可能です。2人の共有スペースとしてリビングを使用しながらも、お互いにプライベートな空間を持つことができます。

また、夫婦で住む場合は、将来子どもが生まれて家族が3人になったときに2部屋を寝室と子ども部屋に分けることが可能です。そのため、2LDKは、長く住み続けやすい間取りともいえるでしょう。

●注意点
2LDKの間取りの注意点は、スペースが広い分、1LDKや2DKなどに比べて家賃や物件価格が高めに設定されているということです。そのため、経済的に余裕がある人たちに向いている間取りといえます。予算オーバーとなっても2LDK以上に住みたいという人は、郊外であれば家賃を安く抑えることができますので、探してみてもよいかもしれませんね。

●快適に暮らすコツ
1DKや2DKの間取りに比べてスペースにゆとりを感じられる2LDKの間取り。ですが、広さを上手に生かせると、さらに快適なお部屋になりますよ。LDKでは、ダイニングとリビングの区切りがないのが一般的です。それぞれのエリアをさりげなく区切ってシーン分けする工夫をしましょう。

エリアをさりげなく区切るためには、印象の異なる家具をダイニングスペースとリビングスペースに分けて配置する方法があります。たとえば、デザインやイメージの違う椅子をそれぞれのスペースに置いてみたり、リビングスペースにラグを敷いてみてもよいでしょう。こうすると、パーテーションで明確に区切らなくても、食事をとる場所とくつろぐ場所に機能が分かれます。LDKの広いイメージはそのままに、それぞれのシーン分けができるので、より快適な空間となりますよ。

リビングダイニング
※イメージ写真
同居相手と話し合い、最適な間取りを選ぼう
食卓
※イメージ写真

二人暮らしにおすすめの間取りと、それぞれの特徴を紹介しました。新居先を決める前に2人で話し合う時間を設けることで生活で求めるものが整理でき、間取り選びがスムーズに進んでいくでしょう。お互いの生活サイクルや性格を尊重しながら、理想的なお部屋を見つけてみてくださいね!

また、間取りを決めた後には、内覧・内見や引っ越しの準備など、いくつかのすべきことがあります。2人で協力し、計画的に準備を進めていくとよいですよ。

物件選びの際の内覧・内見と、その後の引っ越しについて、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ一緒にチェックしてみてくださいね。

●内覧(内見)や引っ越しに関する記事はこちら

内覧とは?申し込み方法や見るべきポイント

内覧(内見)の意味や手順、準備していくものなどについて解説しています。

引っ越し準備、何から進めたらいい?

引っ越しの荷造りの段取りや各種手続きについて詳しく解説しています。

※1出典:住生活基本計画における「水準」について,国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001098415.pdf(最終確認:2024年3月26日)

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、不動産キャリアパーソン、中小企業診断士。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングを行う。

HP:https://grow-profit.net/