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収納ガイド

Question

忙しい毎日を収納で時短!生活の動線に合わせた収納術とは

共働きで子どもがいるため、毎日とても慌ただしいです。家事をするのに時間が足りず、常に散らかりがちで気持ちもイライラ…。日々の暮らしがラクになる収納のコツなどがあれば、教えていただきたいです。

Answer

動線を意識し、グルーピング収納をすることで、無駄な動作や時間を減らしましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

日々の暮らしをラクにする、収納のテクニック

料理、洗濯、家族の世話ことに追われて、一日バタバタし通し。時間の余裕がなく、家は散らかりっぱなしで、うっかり忘れ物もしょっちゅう…。

もし、こんなお悩みがあるとしたら、使うモノを使う場所にしまうことができず動線が長く複雑になっているのが原因かもしれません。

朝の玄関
※イメージ写真

収納場所は、生活の動線と一緒に考える
「動線」とは、人が移動する経路のこと。私たちが普段、玄関、廊下、キッチン、洗面所など、生活のために家の中を行き来している経路が、生活の動線です。

モノを収納するときは、生活の動線がなるべく短くシンプルになる場所を考えることが大切です。たとえば、洗面所で顔を洗った後、顔を拭くタオルが隣の部屋にあるのはナンセンス。「モノは使うところに置く」ことで、動線は短くシンプルになります。

こうして収納を整えていくと、無駄な動作や時間が減り、時間に余裕が生まれます。しかも、モノの出し入れがラクになるので、散らかりやすさも自然解消。効率のよい収納は、快適な暮らしにつながるのです。

グルーピング収納で、さらに効率アップ
動線を短くシンプルにするには、「グルーピング」もぜひ活用しましょう。グルーピングとは、使うタイミングが同じモノや、一緒に使うモノをまとめて収納するテクニックのこと。

たとえば、朝食に入れるコーヒーを思い浮かべてみてください。食器棚からマグカップを出し、コーヒー豆を戸棚から、フィルターを引き出しから…と、バラバラに収納していると3アクションかかってしまうところ、これらを1つのカゴにまとめて収納しておけば、サッとコーヒーが入れられるのです。

間取り図を使って、今の動線をチェック!
今の収納と動線の状態は、間取り図を使うとよくわかります。「料理」「洗濯」「朝の身支度」といった生活の動線を、間取り図に線で描き込んでみましょう。

たとえば、朝食の支度をしながら身支度をしている人の場合、動線を間取り図で見ると、キッチンと洗面所やクローゼットの間を何度も行き来しているかもしれません。とはいえ、「ご飯が炊き上がるまで」「お味噌汁が温まるまで」など少しの時間でも無駄にしたくないですよね。ですが、キッチンから洗面所などが遠いお宅の場合は、かなりのタイムロスになってしまうのではないでしょうか。

洗面所でメイクをしている方なら、メイクグッズをメイクボックスやカゴなどにまとめ、持ち運びできるようにするのも1つのアイデアです。ダイニングなどキッチンのそばに持ってこられるようにすれば、動線が短くなって身支度の時短につながるはず。

特に子どもが小さいうちは、朝の支度をしながら子どもの身支度にも気を配らなければならないものです。思っている以上に同じところを往復しているかもしれませんね。まずは「自分が家の中でどのように動いているか」を確認しましょう。

このように、間取り図で動線を確認すると、一人ひとりのライフスタイルに合った収納が見えてくるでしょう。

料理動線を短くする収納アイデア例

キッチンの動線が短くなれば、毎日の食事の支度がスムーズになり、時間の余裕が生まれます。どのようなお宅でも活用できる、キッチンの動線改善アイデアをご紹介します。

調理器具
「モノは使うところに置く」のが、暮らしをスムーズにする収納のルールです。キッチンのどこで何の作業をするのかを考え、調理器具を配置し直すことで、調理がスムーズに進みます。

●コンロの下
フライパン、フライ返し、菜箸、お玉など火と一緒に使うモノ

●調理台の下
包丁、ピーラーなど食材の処理に使うモノ

●シンクの下
鍋、ボウル、ざる、まな板など水と一緒に使うモノ

●床下収納
ホットプレートなど普段使わないモノ

食器
「食器はすべて食器棚へ」と決めず、毎日使うお皿やカップは取り出しやすい場所に置いてみるのも一案。調理から配膳までの時短につながります。

●炊飯器の近く
ご飯茶碗、「汁椀+箸」など一緒に使うことが多いモノのセット

●トースターの近く
パン皿、「マグカップ+スプーン」など一緒に使うことが多いモノのセット

キッチンのモノをグルーピングするときは、外に置くならカゴやインテリアのテイストに合う収納グッズを使うとよいでしょう。引き出しの中なら四角いケースを使うとスペースのムダが出にくくなります。

バラン、おかずカップ、型抜き、ピックなどこまごましたお弁当グッズは、仕切りを作るとごちゃごちゃに混ざってしまうことがありません。

こちらのコラム「キッチン収納術の基本」でも、キッチンの使い方をご紹介しています。ぜひ、参考にご覧ください。

洗濯動線を短くする収納アイデア例

洗う、干す、取り込む、たたむ、しまうというたくさんのプロセスがある洗濯。なるべく動線を短く作業ができるように、必要なモノは洗濯機回りに置きましょう。

洗濯機回りに置きたいモノ
●脱衣カゴ
脱いだ服を置く場所は洗濯機のそばがベスト。洗濯機上のスペースを活用できるステンレスラックやシェルフなどを設置して、そこにカゴを置くのもおすすめです。家族の人数が多い場合は、1人1つずつ洗濯カゴを用意して、脱いだモノをそれに入れて出してもらい、干したモノはそこに入れて戻し、自室で各自たたんでもらうのもよいでしょう。

●洗剤
洗剤もステンレスラックやシェルフに並べるか、または洗面台下の収納など、取り出しやすい場所に置きましょう。

●室内干しセット
洗濯を夜行う家庭の場合、浴室乾燥機能を使うことも多いでしょう。濡れたモノをその場でハンガーに吊るせば、そのまま浴室で干すことができます。ハンガーはファイルボックスにまとめる、洗濯バサミはケースにまとめるなどして、バラバラにならないようにしましょう。

●作業台
乾燥機を使う家庭なら、乾いた洗濯物をその場でたたむ作業台があると便利。リビングなどに持って行く手間が省けます。

身支度動線を短くする収納アイデア例

「雨だからバッグを変えたい」「ピアスが見つからない」「ハンカチを忘れた」…バタつきがちな朝の身支度も、収納を改善すればスムーズに。余裕を持って一日のスタートを切りましょう。

メイクグッズ
ドレッサーでメイクをする場合はドレッサーに置くのがベストですが、洗面所で行う場合は、家族みんなが身支度をする場所なので、朝は混雑しがち。そんなとき、メイクボックスやカゴなどに必要なモノをグルーピングしておけば、リビングなどに持って行ってメイクすることもできます。

バッグ
帰宅後、バッグはついあちこちに置いてしまいがち。毎日同じバッグで外出しているなら、玄関にポールやカゴなどを設置してそこにすぐ下ろすとよいでしょう。

「服に合わせてバッグを持ち替えたい」という人は、毎日帰宅したらその手で中身を全て1つのカゴなどに出します。次の日、服に合わせてバッグを選んだら、必要なモノだけをカゴからバッグに入れましょう。この場合、カゴもバッグも、服と一緒にクローゼットに収納するのがおすすめです。

●カバン・バッグの収納に関する別の記事はこちら

カバン(バッグ)や帽子はどうやって収納する?

増えてしまったカバンや帽子を上手に収納するためには、まずお気に入りを厳選することから。厳選のコツや収納術などを紹介しています。

アクセサリー、時計
いつも決まった指輪や腕時計をつけているなら、身支度をする洗面台に置くか、鍵と一緒に玄関付近に置いておくと便利です。

頻繁に付け替える人も、玄関に姿見があればそこにアクセサリーボックスを置き、身支度の最後に選んでつけられるようにしてもよいでしょう。または、クローゼットの引き出しなどに仕切りを作り、何があるか一目で見えるようにしておくと、服に合わせて選びやすくなります。

●アクセサリーの収納に関する別の記事はこちら

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シチュエーションに応じてアクセサリーを選びやすくする工夫とは?

アクセサリー収納で大切なのは、目的のモノがすぐ見つかり、出し入れがしやすいこと。「普段使いとそうでないモノ」などシチュエーション別に分けておく分類方法も有効です。

身だしなみセット
つい忘れがちなハンカチ、ティッシュ、マスクやカイロなどは、カゴやケースに入れて玄関にストックしておけば、気づいてあわてて部屋に戻ることもなくなります。夏の日焼け止め、冬のハンドクリームも玄関に置いておくと、塗り忘れを防げますよ。

子どものモノも身支度動線を考えて収納
子どもが服を脱ぎ散らかしたり、忘れ物をしたりするのは、身支度動線が複雑で長すぎるせいかもしれません。間取り図で動線をチェックして、子ども部屋の収納も見直してみましょう。

●ランドセルと教科書類は近くに置く
帰宅するとそのあたりに置いてしまいがちなランドセルは、机の横などきちんと定位置を決めること。そして教科書などの学用品をすぐそばに配置すれば、明日の準備をしやすくなります。

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なぜ子どもがランドセルを片付けられないのか?を収納の観点から解説し、その解決策をご紹介します。

教科書収納は翌日の準備のしやすさにつなげるのがポイント!

小学生が自分で勉強道具を管理できるようになるためにお伝えしたい情報です。教科書の整理方法や収納場所について理解し、子どもが使いやすいように部屋を整えましょう。

●収納は子どもの目線に合わせる
子どもが自分でモノを出し入れできるように、収納は子どもの目線に合わせましょう。スタッキングできるカラーボックスや収納ケースを組み合わせ、子どもの成長に合わせて高さを調節していくのがおすすめ。

小学生でも片付けやすい子ども部屋の収納術とは?

子ども部屋にあるモノの種類を確認し、その収納方法や部屋のレイアウトの考え方をご紹介しています。

快適な間取りも、生活の動線から

生活の動線は収納で改善することもできますが、これから家を建てる場合は、動線を意識して間取りを考えるのがベストです。

「調理から配膳までが最短ルートでできる間取り」「洗濯物をすぐ物干し場に持って行ける間取り」…など、家族それぞれが「いつどこで何をするのか」に着目すると、スムーズな動線につながる間取りが見えてくるでしょう。

家事がラクに行えて、片付けやすい家なら、暮らしと気持ちに余裕が生まれますよ。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。