マンション購入ガイド

2017.11.29 更新:18.12.26

Question

高額には理由がある!本物の超高級マンションにある、驚きの仕様・設備とは?

友人がマンションを購入しました。いわゆる「億ション」と呼ばれる物件で、超高級マンションにしかない仕様・設備があると聞きました。一体どのようなものがあるのでしょうか。

Answer

豪華な共用施設はもちろん、受付に常駐するコンシェルジュまで、そのサービスや建物の仕様・設備はさまざま。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

普通のマンションとはどう違う? 超高級マンションの秘密

購入された人に満足していただくため、超高級マンションには素晴らしい外観やゆとりある専用部分のほかにも、さまざまなサービスや設備が充実しています。ここでは、その秘密に迫ります。

価格が億を超える「億ション」
高級マンションの代名詞としてよく用いられる「億ション」という言葉。1980年代後半に流行し、一般的には、購入価格が億を超えるマンション物件を指すようです。

しかし、昨今では都心のタワーマンションが増えたことにより、販売価格が一億を超える物件が珍しくなくなりました。では、単なる高額なマンションではない、いわゆる本物の高級マンションとは、一体どのような物件なのでしょうか?

こんなところがすごい! 超高級マンションの広さや立地
超高級マンションの一部屋の広さは、一般的なマンションと比べて面積や間取りにゆとりがあり、なかには200、300平米もある。ちなみに、一般的な一人暮らしのマンションの部屋の面積が、およそ20~25平米ほどですから100㎡もあれば、家族4人が住んでも、余裕があるほどの広さといえます。

価格も億を超えるので、当然、それに見合った仕様や設備、共有スペース、高い防犯性が備わっています。一部屋の面積やグレードの高い室内設備のほかにも、立地条件や、利便性、周囲の環境や住み心地など、億越えの値段設定にはさまざまな要因があります。

なかでも影響力が高いといえるのは、立地でしょう。住宅の話題で、東京都港区と言えば、高級マンションが立ち並ぶエリアというイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。麻布十番、表参道、赤坂などは港区の代表的な街。都内でも商業の中心地に近く利便性と優れた住環境をかねそなえた港区は、分譲だけではなく超高級賃貸マンションも存在するエリアになっています。

港区以外では市ヶ谷、恵比寿、中目黒、代々木、飯田橋、永田町など、歴史のある立地にも数多くの「高級分譲マンション」が建てられています。

ほかにも麻布十番、表参道、赤坂など、都内でも商業の中心地に近く利便性と優れた住環境をかねそなえた立地には、分譲だけではなく超高級賃貸マンションも存在するエリアになっています。

六本木、代官山、原宿といった、時価の高い都心で挙げていけば、キリがないほどです。それらのエリアに超高級マンションが点在するのは、そこにそれだけの価値を認める客層が多く存在するから。では、超高級マンションに住むのは、どんな人たちなのでしょうか?

超高級マンションにはどんな人たちが住むの?

超高級マンションを購入するのは、多くが収入の多い職業の人や資産家の人たち。企業の社長や、個人事業主、上場企業の役員、弁護士や医師などが挙げられます。そうした人は家族で住むことを念頭に超高級マンションを購入することが多く、高級マンションに住むことのステイタスを求めることもありますが、駅から徒歩数分の立地など、よりよい利便性や住環境を追求した結果、超高級マンションになるということが多いようです。

一方、超高級マンションの賃貸に住む方としては、企業経営者や芸能関係の人、収入は多いものの住宅ローンが組みにくい職業の人などさまざまです。特に、企業経営者の人は賃料を会社の経費として処理することができるため、よりよい住環境に住みながら節税にも繋がるというメリットもあり、高級な賃貸マンションに住む人も多いようです。

超高級マンションの驚きの仕様・設備とは?

いわゆる億ションといわれるようなマンションに住む人たちは一体どのような仕様・設備を求めて超高級マンションに住むのでしょうか?超高級マンションの驚きの仕様・設備をご紹介します。

ホテルのようなエクステリアとインテリア
都心の高級マンションやタワーマンションの設備やサービスは、よく「ホテルのようだ」と形容されます。建物の外観が素晴らしく、エントランスやロビーはもちろん、庭園まであるマンションもあり、正にホテルのような外観と雰囲気を備えています。

たとえば、入居者や訪問者を迎えるエントランスロビーは、天井が高く広々としており、ソファーなど品のある家具や絵画などの調度品も置かれています。

コンシェルジュ常在のフロント
超高級マンションに用意されるフロントには、ホテルのサービスに近いフロントを意識して、入居者の要望を承る「コンシェルジュ」が常駐しているものがほとんどです。マンションによっても異なりますが、代表的なサービスには以下のようなものがあります。

●共用施設の予約受付
ゲストルームや展望ラウンジなどさまざまな施設の予約を受け付けます

●来訪者の受付・案内
外部からの来訪者の受付と同時に入出館の管理をします

●宅配などの荷物の一時預かり
宅配便のほか、外出時の手荷物を預かります

●メッセージ預かり
来訪者等からのメッセージ等を預かります

●クリーニングの取次
フロントでクリーニングを預かり、提携したクリーニング会社と受け渡しをします

●宅配便の発送受付
宅配便の発送手続きをフロントで受け付けてくれます

●タクシー・ハイヤーの手配
タクシーやハイヤーを手配してくれます

●デリバリー・ケータリングサービス紹介
提携先のほか、希望に応じて紹介してくれます

●各種レンタルサービスの紹介
レンタカーの紹介など、さまざまなレンタルサービスを紹介します

そのほか、マンションによってはこんなサービスも。

・はがきや切手の販売
・郵便物の発送
・ハウスクリーニング
・ポーターサービス
・ゴミ出し
・長期の外出時の室内換気やペットの世話を頼める

最高級といわれるマンションになると、有名なホテルと提携し、施設だけでなく、毎日のルームクリーニングやリネンの交換などを利用できるところもあります。

ただし、これらのサービスは、サービスの種類によって無償で提供されるものと、利用時に有料となるものがあり、マンションによってもその範囲が異なるようです。

建物内に居ながらプライベートも充実~多様な共用施設
物件によって異なりますが、マンション内の共用部分にあたる施設や設備も非常に充実しており、集会室や会議室などのほか、フィットネスジムやプール、展望ラウンジ、ゲストルーム、パーティールームといった普通のマンションにはない施設を備えています。

居住者はそれらの施設を「専用」に利用できることは高級マンションの大きな魅力のひとつです。マンションによっては、スパ(大浴場)やサウナ、キッズルーム、図書室、ラウンジバーまで併設しているところもあり、驚くばかりです。

防災・防犯にも配慮
超高級マンションは、新築マンションはもちろん中古マンションであっても、居住者の安全や安心への配慮はもちろん、高額な資産としての建物価値を守るという意味からも、地震などの災害に対する備えにも行き届いた配慮がなされています。

たとえば、建物には免震構造や制震構造、高硬度コンクリート耐震など、地震対策に優れた工法を採用し、災害時の備えとして備蓄庫を備えるマンションも。また、防犯カメラはもちろん、ダブルオートロックシステム※やセキュリティ会社との提携、24時間有人管理などを採用し、防犯に対しても行き届いた設備やサービスが用意されています。

これらの仕様・設備は、マンションによって異なりますが、どのマンションも外部からの侵入に対しては徹底した配慮がなされているといえます。
※エントランスのオートロック+フロアオートロック(エレベーターロックまたはフロアごとのオートロック)のダブルオートロック

超高級マンションに住むメリット・注意したい点とは?

分譲と賃貸によって、暮らし方にも違いが出てくるため、ここでは超高級マンションに共通したメリット、注意点をご紹介いたします。

超高級マンションに住むメリット
分譲と賃貸にかかわらず、やはり好立地にあるがゆえの利便性の高さはそのひとつでしょう。その意味では、超高級マンションに住む価値は時間を買うという側面があるといえるでしょう。

設備の面では、ホテルにいるような落ち着いた雰囲気と余裕のある空間を演出するエントランスやロビーのほか、共有スペースには、普通のマンションでは維持費の関係もあり設置が難しいプールやフィットネスジム、バーラウンジに複数のゲストルームなどもあり、居住者専用の特別なプライベート空間が用意されています。

そして、普段の生活をより便利、快適にするコンシェルジュサービスがついていることも魅力のひとつ。荷物の受け取り代行や、ゴミの処理の代行、なかには部屋の掃除をしてくれるところもあるなど、日常をサポートしてくれます。

24時間365日警備員が常駐するなど優れた防犯対策や、建物の防災対策が施されていることももちろん、超高級マンションに居住することで、ステイタスの面でも満たされる部分もあります。

超高級マンションの、こんなところは注意したい
一方で気をつけたいのは、たとえばマンションの管理費等の維持費。共用施設が多くなればそれだけ維持費もかかり、コンシェルジュサービスはもちろん24時間常駐する警備や管理の人員を含めれば人件費などの費用も大きくなります。そのため、共有スペースに充実した施設があるものの、自分が使用しない施設が多い場合は、気分的にもったいない感じもありますが、高級マンションに住む方には、そうしたことをあまり気にされない方が多いようです。

また、人気のある共有スペース(たとえばパーティルームなど)では、利用にあたって特定の日などは倍率が高く、利用したいときに利用できないというケースもあるようです。

超高層タワーマンションの高層階では安全上の理由で洗濯物や布団などを外に干すことができまません。タワーマンションに住む場合には注意が必要です。また、タワーマンションならではの悩みといえば、朝の通気時間帯など一時的にエレベーターの待ち時間が長くなることなども挙げられます。

一方、高級マンションの周辺は、立地的な条件から物価が高いことも多く、生活費がかかってしまうこともあります。

超高級マンションは、立地の良さを示す指標でもある

ここまで、超高級マンションの物件価格がなぜ高いのか、その理由や特徴をご紹介してきました。仕様や設備を見ていくな かで、「こんな高級マンション一度は住んでみたい!」と思った人もいるのではないでしょうか。

マンションや戸建て、新築や中古にかかわらず、東京都内でも、区が違うだけで大きく物件の値段が変わってきます。 超高級マンションの存在は、その立地の不動産価格(あるいは価値)が高いことを示す、一種の指標になるといえるでしょう。

超高級マンションへの居住を検討している方はもちろん、それ以外の方も、自分が住みたいと思っている街に、高級マンションがどのくらいあるのか、一度比較してみるのもよいかもしれません。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。